ゼアキサンチンとは?
ルテインという名前は聞いたことあっても、
ゼアキサンチンという名前はあまり浸透していません。
実はルテインと同じカロテノイド(黄、橙、赤色などを示す天然の色素)の1つなんです。
オレンジ色や黄色の色素成分で、
キサントフィル類(カロテノイド由来の黄色の色素)に属しています。
トウモロコシやパパイヤなどに多く含まれていて、
トウモロコシの学名であるジーメイズが名前の由来とされています。
カロテノイドの中で網膜の黄斑部(色や形を識別する視細胞)に含まれているのは、
ゼアキサンチンとルテインだけなのです。
このゼアキサンチンとルテインは、
一緒に摂取することにより相乗効果で、
より大きな効果を得ることができます。
なぜならこの二つの成分は目に対して、
似たような効果を持っているからです。
体内に入ったルテインはゼアキサンチンに変換されるので、
同じ働きを持っていると考えられていました。
しかし同じ網膜の黄斑部でも、
存在する場所が少し異なっているので、
双方の働きは全く同じというわけではなく、
片方だけを摂取すればいいというわけでもありません。
ルテイン・ゼアキサンチンどちらも体内では生成されないので、
食事やサプリメントで毎日こまめに摂取することが大事です。
ルテイン・ゼアキサンチンの濃度が最も高い場所は、
黄斑部の中心窩です。
この場所をルテインやゼアキサンチンの摂取で保護することで、
眼に悪影響を及ぼすブルーライトを遮断します。
特にブルーライトは可視光線(電磁波のうち、ヒトの目で見える波長のもの)の中で、
もっとも波長が短く、エネルギーの強い光です。
そのようなエネルギーの強い光が、
現代社会は省エネを目的としてLDE液晶を使ったテレビやスマートフォン、
パソコンに搭載されてたくさん出回っています。
現代人は常にブルーライト(エネルギーの強い光)の危険にさらされていて、
網膜の障害を引き起こしやすくなるとされています。
実際に私も30代後半で、
網膜剥離と白内障の併発で左目の失明の危機にさらされました。
テレビやパソコン・スマホが生活の一部になっている人は、
ルテインとゼアキサンチンを積極的に摂取して、
ブルーライトから目を守る必要があります。
特に現代人は黄斑変性になる人が増えているので、
エネルギーの強い光に常にさらされている職業に就いているなど、
心配があるなら早めに対処することをお勧めします。
また目に悪い影響を及ぼしているのは、
ブルーライトだけではなく『紫外線』も含まれます。
紫外線を浴び続けると、
眼の中で大量の活性酸素が作られます。
(活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素で、殺菌力が強く体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。)
活性酸素は体内でとても良い働きをしてくれているのですが、
量が多くなると正常な細胞まで傷つけてしまうので、
目の病気のリスクが高まります。
しかし、
ルテインとゼアキサンチンは抗酸化作用がありますので、
体内で増えた活性酸素を減らしてくれるので、
細胞がダメージを受けなくて済みます。
さらに2つの成分をサプリメントで12か月摂取した臨床実験では、
黄斑色素光学密度(黄斑色素がブルーライトを吸収する能力を表すもので、この値が高いほど、
多くの黄斑色素が存在することになります)が増えました。
黄斑色素の量が多いほど、眼を外的刺激(ブルーライトや紫外線)から守る能力に優れます。
これは光ストレスから回復するスピードが速くなったことや、
光を認識して物体を見分けやすくなったことを示しています。
日常生活で危険を察知することにも役立ちます。