高齢者に陥りやすい低栄養とは?原因や対策・改善する食生活

介護職の現場の人間関係が最悪で、ストレスがたまる今すぐ辞めたい方

人間歳を重ねていくと、

「若い頃の好物を美味しく感じなくなった。」

「食事を目の前にしても食欲がわかない。」

といった理由で、満足に食事が取れない日があります。

一日二日くらいならいいですが、

あまりそのような状態が何日も続くと、

健康維持のために必要な栄養が足らなくなっていき、

病気や体調不良を引き起こしやすくなります。

こういった慢性的に体の栄養が足りなくなった状態を『低栄養』と呼ばれています。

特に、75歳以上の後期高齢者は低栄養になってしまうことが多いようです。

低栄養になってしまう原因とは?

低栄養になってしまうのは、若い世代だと、

無理なダイエットで栄養不足になってしまったり、

好き嫌いが激しく、毎日同じような物ばかり食べるなどが挙げられます。

もしハンバーガーが好きで、そればかり食べていたら…。

誰でも想像はつくと思います。

しかし、

高齢者による低栄養になる原因は、

やはり若い人とは違い、

高齢者ならではの原因が挙げられます。

高齢者の夫婦世帯や一人暮らし

■買い物に負担を感じる。

店舗までの距離が遠かったり、交通の便が悪かったりするのが挙げられます。

車がなかったり運転ができなかったりすると、

買った物の運搬・坂道の使用が難しくなり、なかなか買い物も重労働です。

そうなると生鮮食材の購入が難しくしなります。

■調理が困難になる。

また女性でも高齢になると、料理が困難になる傾向があります。

男性も、もともと料理が得意ではない人が多いので、

料理の献立を考えられなかったり、レパートリーが少なかったりと問題になっています。

そういった理由などから、

菓子パンやカップラーメン、コンビニ弁当などで済ませてしまう人が多くなります。

こういった言わば、コンビニ食ばかり食べていたら体がどうなるのか…。

…分かりますよね。

噛むことや飲み込む機能の低下

人は簡単に食べたり飲んだりしていますが、

その一連の動作は「」「」「」「」「」「」などの、

見事な連係プレーで成り立っているんです。

物をかむときは「唇」を閉じて、「舌」や「頬」で食べ物を動かしながら、

「顎」の筋力を使い「歯」でかみ砕かれたものを、「喉」に送り食道を通じ胃に落ちていきます。

しかし、高齢になると歯の欠損や入れ歯の不具合。

筋力の低下や、病気の後遺症による「唇」「頬」「舌」の麻痺などによって、

物をかみ砕いたり、飲み込んだりすることがうまくいかなくなる人も増えてきます。

そうなると、肉や野菜などの硬いものや、

繊維質のものを避けるようになります。

やわらかく水分が多い料理が中心となると、

必要なエネルギーやタンパク質が不足しやすくなります。

うつ病や認知機能の低下

うつ病や認知症の心理・行動症状のひとつに、

何事にも無気力・無関心で一日中ソファでじっと座っているような状態があります。

そうなると食べる意欲も失われ、食事にも興味を示さなくなります。

認知症も末期になり「寝たきり」の状態になると、

満足に自分でものを食べられなくなり、

ますます食事を摂らなくなる悪循環です。

とても危険な状態へと陥ります。

私は特養(重度の介護度の方が多い)での勤務経験がありますが、

食事を自分で摂取できなくなった方を何人も見てきました。

職員が介助して食べていただくのですが、

そうなってしまったらもうあという間に「何もできない人」になってしまいます。

食べるときは介助で口を開けるだけ、

食べ終わったらベッドに横になってるだけ、

トイレ行きたくなってもいけないので、

オムツさせられて、寝ながらトイレ。

自分で体を動かそうといった考えもなくなってしまい、

筋力や脳機能といった、あらゆる機能が低下して、

あっという間に、ただ寝ているだけの、

真の寝たきりになってしまいます。

低栄養の予防・改善の食生活とは?

そんな高齢者に多い低栄養ですが、

ずっとそのような状態が続くと大変な状況に陥ってしまうことは、

わかっていただけたと思います。

しかし、

いったいどんな食生活を送れば、予防・改善されるのか。

1日3食が基本

食事がなぜ1日3食が基本なのか。

それは現代人は忙しく3食きちんと食べない場合も多いのですが、

この3食の習慣が崩れてしまうと、

脳へのエネルギーが不足してしまう他、

1回の食事の量が増えて肥満や生活習慣病等につながる可能性があると、

専門家は指摘しています。

例えば、

1日2食以下にすると「エネルギーを十分に満たしたい」という脳の作用から、

1回の食事量が過剰になります。

そういった理由で、力士などは身体を太らせるためにあえて食事の回数を減らすことがあります。

したがって、一般の人は3食が理想だといえます。

ちょっとの工夫で栄養アップ

先ほども述べたように、菓子パンやカップラーメン等、

確かに簡単で楽にできるのですが、

それだけでは、栄養が不足します。

そういった単品メニューで済ませず、

せめてそれにプラス、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などのおかずをとりいれて、

エネルギーとタンパク質の補給を心がけてください。

さらに、野菜や果物がプラス出来ると、ビタミンやミネラル、食物繊維が補給できますので、

体調が整いやすくなります。

例えば、

■朝食  パンだけでは済ませず、チーズやハムエッグをプラス。さらにバナナやヨーグルト

■昼食  素うどんだけで済ませず、肉や卵をトッピング。さらに野菜を入れる(冷凍野菜でもよい)

■夕食  ごはんとみそ汁、漬物だけで済ませず、納豆や魚缶詰。さらに野菜(市販のでもよい)

※市販の総菜やレトルト食品や、缶詰、冷凍食品等を活用すれば無理なく栄養アップできます。しかしあくまで理想の栄養摂取は、栄養バランスをしっかり考えた食事を作って食べる事です。

食事量が減ってきたら間食もOK

一度に食べる量が減ってきたら、

その分1度の食事に摂れる栄養・エネルギーも減ってきます。

そういった場合、

「間食」で足らない栄養・エネルギーを補填できます。

間食にお薦めの食品

体力の低下や体重の減少が気になる方は、「肉まん」「チーズ」「プリン」「魚肉ソーセージ」などがおすすめ。

便秘が気になる方は、「果物」「ヨーグルト」などがおすすめ。

まとめ

75歳以上の後期高齢者は「低栄養」になってしまうことが多い

原因は

  • 高齢夫婦の世帯や一人暮らしで、買い物や調理に負担を感じる事
  • 噛むことや飲み込む能力の低下
  • うつ病や認知機能の低下

予防・改善の食生活は

  • 1日3食を基本にバランスの良い食事を心がける
  • 普段の食事にちょっとプラスするだけでも栄養アップ

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