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【めざましテレビ】草履の進化系「日光下駄」の魅力に迫る|伝統工芸士・山本政史に密着(2025年6月9日)

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めざましテレビ

草履の進化系「日光下駄」を守る伝統工芸士・山本政史さんに密着

2025年6月9日(月)放送の『めざましテレビ』の人気コーナー「キラビト!」では、栃木県日光市で伝統の履物「日光下駄」を作り続けている伝統工芸士・山本政史さんが紹介されました。今も昔も変わらぬ手仕事で丁寧に作られる日光下駄。その魅力は、履き心地の良さだけでなく、時代とともに進化しながら文化を守っている点にあります。今回の放送では、山本さんの職人としての歩みや、日光下駄の秘密に迫りました。

日光下駄とは?草履と下駄の“いいとこ取り”をした進化系の履物

「日光下駄」は、江戸時代に日光東照宮への参拝者向けに作られた「御免下駄」がルーツになっています。当時から履き心地の良さと歩きやすさに定評があり、今では観光客はもちろん、地元の人々にも親しまれている履物です。

竹の皮を400本以上編み込んだ草履表は、夏はさらっとして冬はほんのり温かく、季節を問わず快適に履けます
台の部分には「右近型」と呼ばれるカーブのある形を採用しており、足にフィットしやすく歩きやすさが向上しています
底には滑り止めのゴムが貼られているので、雨の日でも安心して履ける現代仕様です
・見た目は和の趣がありながらも、カジュアルな服装にも合うデザインで、ファッションアイテムとしても人気が高まっています

このように、伝統と実用性を兼ね備えた履物として、日光下駄はまさに“進化系の草履”といえる存在です。

サラリーマンから伝統工芸士へ。山本政史さんの人生を変えた出会い

山本政史さんは、もともとサラリーマンとして働いていましたが、1993年に日光下駄の後継者育成事業に参加したことが転機となりました。履いた瞬間に感じた「これまでにない感覚」に衝撃を受け、この道に進むことを決意したそうです。

・現在は栃木県の伝統工芸士として認定されており、職人歴は30年以上
ひとりで全行程をこなす熟練の職人として、製作から販売までを担っています
・地元の人だけでなく、外国人観光客やホテルブランドからの依頼も多数寄せられています

サラリーマンから職人への転身というユニークな背景を持ちながらも、山本さんは確かな技術で文化を守り続けています。

山本さんのこだわりが詰まった“履く芸術品”としての日光下駄

山本さんが作る日光下駄には、素材選びから仕上げまで一切の妥協がありません。使う素材はどれも地元産にこだわり、一本一本の竹皮や鼻緒もすべて手作業で加工されています。

真竹を硫黄で燻すことで繊維を強化し、長持ちする草履表に仕上げる
もち米ワラを入れた鼻緒は手縫いで作られ、柔らかく足に優しい
台木には軽くて衝撃を吸収する「桐」を使用し、長時間歩いても疲れにくい構造
注文はフルオーダー制で、使い手の足のサイズや歩き方、生活スタイルに合わせて一足一足を丁寧に仕上げています

まるで「歩くアート作品」ともいえる日光下駄は、履けば履くほど足になじみ、まるで体の一部のような存在になるのが特徴です。

職人としてだけでなく、文化の継承者としての取り組み

山本さんの活動は、下駄を作るだけではありません。次の世代に技術を継承していくことも大きな目標のひとつです。

・現在、数人の若手職人が山本さんの元で技術を学び、「チーム山本」として活動しています
・地元のイベントや体験教室などでも製作の実演を行い、伝統工芸への関心を高める活動を続けています
外国人観光客向けには、英語対応の紹介パンフレットや販売サイトも整備しており、インバウンド需要にも応えています

こうした努力によって、日光下駄はただの伝統工芸品ではなく、世界に誇れる“文化財的な履物”としての存在感を高めているのです。

日光下駄の未来と山本さんの展望

番組では、山本さんが語る今後の展望も紹介されていました。「伝統を守るためには変わることも必要」という考えのもと、新たな挑戦にも取り組んでいます。

・履き心地や耐久性をさらに高めるための素材や構造の改良を継続
・現代のライフスタイルに合った新デザインの開発
ホテルや旅館向けの高級ライン展開
・修理やリメイクサービスにも対応し、サステナブルな履物としての価値を発信

ただ古いものを守るのではなく、進化しながら伝統を未来につなげる山本さんの姿勢は、多くの視聴者の共感を呼びました。

おわりに

『めざましテレビ』の「キラビト!」で紹介された山本政史さんの取り組みは、一足の下駄に込められた伝統と革新の物語そのものでした。日光下駄は、ただの履物ではありません。履き心地・耐久性・デザイン・文化性すべてが融合した“歩く芸術”です。

一足一足に心を込めて仕上げるその姿勢と、未来を見据えて次世代へと技術を伝える活動は、まさに“日本の職人魂”を体現しています。これからも、山本さんの作る日光下駄が、多くの人の足元を支え、日々の暮らしに温もりを届けてくれることでしょう。

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