大迫2世と呼ばれる高校生・大石脩斗の挑戦
2025年7月13日(日)のフジテレビ「ミラモンGOLD」では、サッカー界の“未来のスター”として注目されている鹿児島城西高校の大石脩斗くん(17歳)に密着しました。彼が目指すのは、8大会ぶりのインターハイ出場。仲間とともに戦う姿、家族との絆、ライバル校との激闘などが描かれました。
サッカーの強豪校・鹿児島城西高校で輝くエースの素顔
“王様”と呼ばれる存在感と仲間からの信頼
鹿児島県日置市にある鹿児島城西高校は、これまでにJリーガーを25人輩出した名門校。その中で3年生の大石脩斗くんは、圧倒的な存在感を放ち、「クラスの王様」としても知られています。クラスメイトからは“主人公キャラ”と呼ばれることもあり、誰からも一目置かれる存在です。副担任の先生も彼の姿勢を高く評価し、チームだけでなくクラス全体を引っ張るリーダーとして信頼を寄せています。
エースナンバー「9」が象徴する期待
彼が背負う背番号「9」は、かつてこの高校のエースだった大迫勇也選手と同じ番号です。2008年の全国高校サッカー選手権大会で10得点を記録し、日本代表にまで登り詰めた大迫選手の再来といわれ、**「大迫2世」**と呼ばれています。その期待を背負いながら、彼は日々ピッチで結果を出すために練習を重ねています。
快進撃の始まりと代表選出までの道のり
高校入学直後から才能を開花
大石くんは高校入学直後に高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州で起用され、大津高校2ndとの試合で早くもゴールを決めました。その後わずか2ヶ月で、U-16日本代表に選出されるという急成長ぶりを見せます。
国際大会での活躍とプレースタイル
「U-16 インターナショナルドリームカップ2023 JAPAN」では、U-16ナイジェリア代表との試合に出場し、ここでも得点を記録。代表戦での得点は、計10試合で3得点。得意なのは相手ディフェンスの背後への抜け出しで、相手の守備ラインを突き破るスピードと瞬発力が武器です。監督の新田祐輔さんも、プロレベルの選手と比較しても遜色ないレベルだと高く評価しています。
全国への切符をかけたインターハイ鹿児島県予選に密着
主要大会を狙う強豪校たちの戦い
高校サッカーの3大大会といえば「インターハイ」「全国高校サッカー選手権大会」「高円宮杯」。その中でも夏の全国大会・インターハイは、各都道府県の代表校しか出場できません。鹿児島城西高校は過去7年間インターハイに出場しておらず、今回の予選は“8大会ぶり”の出場をかけた大一番でした。
鹿児島城西の勝ち上がりと大石くんの活躍
試合 | 対戦校 | 結果 | 大石くんの得点 |
---|---|---|---|
初戦 | 非公開 | 勝利 | ハットトリック(3点) |
準々決勝 | 鹿児島南高校 | 2-0 勝利 | 1点 |
準決勝 | 鹿児島実業高校 | 3-2 勝利 | 1点 |
決勝 | 神村学園高校 | 1-2 敗北 | 0点 |
全4試合で計7得点を記録。攻守が切り替わる場面での動きやポジショニングの良さが際立ちました。特に初戦でのハットトリックは、周囲に大きなインパクトを与えました。
決勝戦・神村学園との一戦とその結末
強豪との激突と試合展開
決勝戦の相手は、県内屈指の攻撃力を誇る神村学園高等部。ここ7年連続でインターハイに出場している強敵です。試合は序盤から激しい展開となり、神村学園に先制を許したものの、鹿児島城西の中村颯太選手のゴールで前半に追いつきました。
後半に入ってからも大石くんは何度も抜け出しのチャンスを狙い続けましたが、相手ディフェンスに徹底マークされ、ゴールを奪うことができませんでした。終了間際のカウンターから失点を喫し、1-2で敗戦。インターハイへの出場権をまたしても神村学園に奪われました。
家族に支えられた日々と未来への決意
弟や父との日常と支え合い
大石くんの弟・惇斗くんも同じサッカー部で、ポジションはセンターバック。兄弟で切磋琢磨しながら練習に励んでいます。父は毎日の7kmランニングに付き添い、スパイクを洗うなど、家族一丸となって彼を支えていました。インタビューでは、親子の仲の良さがにじむ様子も映し出され、温かい家庭の雰囲気が伝わってきました。
試合後の思いと次の目標
敗戦後、大石くんは「試合を決められる選手になりたい。いつでもゴールを奪える存在にならなければ上には行けない」と語りました。その言葉からは悔しさとともに、未来への強い意志が感じられました。
将来の夢は“W杯で得点する選手”になること
大石くんの夢は、FIFAワールドカップでゴールを決めること。その思いはブレることなく、日々のトレーニングにも真剣に向き合っています。今はまだ高校生ですが、そのプレースタイルや心構えには、すでにプロの片鱗が見え隠れします。今回の番組を通じて、彼のひたむきな努力と成長を多くの人が知ることになりました。
彼の名前が、数年後の代表戦でアナウンスされる日も、そう遠くないかもしれません。次に見せてくれるゴールに、大きな期待が寄せられています。
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