笠原将弘のおかず道場|トウモロコシのフーチャンプルー
2025年7月29日放送の「ノンストップ!」内の人気コーナー「笠原将弘のおかず道場」では、夏にぴったりな一品「トウモロコシのフーチャンプルー」が紹介されました。笠原シェフならではのやさしい味つけと、旬のとうもろこしの甘さが際立つ一品です。沖縄の定番料理「フーチャンプルー」にトウモロコシをプラスしたこのレシピは、栄養バランスもよく、ごはんのおかずにもぴったり。具材の準備から仕上げまで、すべての工程が家庭でも無理なくできるように考えられています。
材料と分量(4人分)
以下は放送で紹介された材料一覧です。下ごしらえも含めてバランスよく仕上がるよう計算されています。
材料 | 分量・内容 |
---|---|
トウモロコシ | 2本(生のまま実をそぎ取る) |
車麩 | 50g(たっぷりの水で戻す) |
A 卵 | 3個 |
A 豆乳(調整) | 大さじ2 |
A しょうゆ・みりん | 各小さじ2 |
豚バラ薄切り肉 | 200g(5cmにカット) |
ニラ | 100g(4cm長さにカット) |
モヤシ | 100g(洗って水気を切る) |
サラダ油 | 大さじ1と1/2(工程で分けて使用) |
B 酒 | 大さじ2 |
B しょうゆ | 大さじ1 |
バター | 10g |
粗びき黒コショウ・塩 | 各少し(仕上げ用) |
この組み合わせで、野菜・たんぱく質・炭水化物をバランスよく摂ることができる内容になっています。車麩はヘルシーながら満足感もあり、豚肉や野菜との相性も抜群です。
作り方の手順
家庭でも失敗なく作れるよう、ひとつひとつの工程がていねいに構成されています。
-
車麩の下準備
車麩をたっぷりの水に10分ほど浸して戻し、水気をしっかり絞ってから手で大きめにちぎります。A(卵・豆乳・しょうゆ・みりん)をボウルに合わせてよく混ぜ、ちぎった車麩を加えて30分ほど浸けて味をなじませます。 -
具材の下ごしらえ
豚バラ肉は5cmほどの食べやすい長さに切ります。トウモロコシは生のまま包丁で実をそぎ、ニラは4cm幅に、モヤシは水洗いして水気を切っておきます。 -
車麩を焼く
フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、中火で車麩を焼きます。片面ずつしっかり焼き色がつくまで焼き、取り出します。残っている卵液はあとで使うのでとっておきます。 -
豚肉と野菜を炒める
フライパンにサラダ油大さじ1/2を足し、豚肉を入れて塩をふって炒めます。火が通ったら、トウモロコシ、モヤシ、ニラを加え、手早く全体を炒め合わせます。ここでBの酒としょうゆを加えて、調味料が全体になじむように軽く炒めます。 -
仕上げ
焼いた車麩を戻し入れて炒め、最後にとっておいた卵液を加えて全体をからめながら軽く火を通します。バターを加えて風味をつけたら、器に盛りつけて粗びき黒コショウをふって完成です。
1人分のカロリーは428kcal。炒め物ですが、油の使用量が計算されているため重すぎず、豆乳と卵でまろやかさを加え、バターでコクを出しています。
トウモロコシの自然な甘さと、車麩のふわっとした食感、そしてニラやもやしのシャキシャキ感が合わさって、どこを食べても味と食感の変化が楽しめます。作り置きには向きませんが、熱々を食卓に出すと香ばしい香りが食欲をそそり、家族みんなが笑顔になる一皿です。
季節の食材を活かしながら、体にもやさしいこのレシピ。時間のある週末や、夏休みのランチにぜひ取り入れてみてください。
夏バテを防ぐ!豆乳・豚肉・卵の栄養パワー

ここからは、私からの提案です。夏は暑さで体がだるくなったり、食欲が落ちたりしやすい季節です。そんなときこそ、食事で体の中から元気をチャージすることが大切です。今回紹介された「トウモロコシのフーチャンプルー」に使われていた豆乳、豚肉、卵は、夏の栄養補給にぴったりの組み合わせです。それぞれにどんな栄養があるのか、そしてどんな働きが期待できるのかをご紹介します。
豆乳:植物性たんぱく質とビタミンBで疲れにアプローチ
豆乳には、植物性たんぱく質が豊富に含まれています。動物性たんぱく質に比べて脂質が少なく、胃にもやさしいのが特徴です。さらに、豆乳にはビタミンB1やB2といった栄養素も入っており、これらは体内でエネルギーをつくるのを助ける働きがあります。夏の暑さで疲れがたまったときや、食欲が落ちたときにも、やさしく体をサポートしてくれます。
豚肉:ビタミンB1が豊富でエネルギー代謝を助ける
豚肉は、ビタミンB1の含有量がとても高いお肉です。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるときに必要な栄養素で、だるさや疲れを軽減してくれる働きがあります。さらに、今回のレシピではニラも一緒に使われており、ニラに含まれるアリシンという成分が、豚肉のビタミンB1の吸収を助けてくれます。この組み合わせがあることで、夏バテによる疲労感を食事からサポートできるのです。
卵:免疫力と代謝アップをサポートする万能食材
卵は、たんぱく質をはじめ、ビタミンA、B群、鉄分、カルシウムなど、体を元気にする栄養がバランスよく含まれている食材です。とくに夏に大事なポイントは、免疫力をキープして代謝を上げること。卵にはそれを支える栄養がしっかり入っているので、暑さで食が細くなったときにも頼りになります。今回のレシピでは、車麩と一緒に卵液として使うことで、ふんわりやわらかな食感に仕上がり、食べやすさもアップします。
3つを合わせて夏バテ知らずの栄養バランスに
この3つの食材を一緒にとることで、動物性と植物性のたんぱく質がバランスよく摂取できるのが大きなポイントです。たとえば、豆乳と卵で植物と動物のたんぱく質を一緒にとり、豚肉のビタミンB群とニラのアリシンで吸収率を上げることで、より効率よく体力を回復させる効果が期待できます。暑い時期でも、しっかり栄養をとりたいという方にはぴったりの一皿です。料理の味だけでなく、体にうれしい栄養の組み合わせとしても、家族みんなで取り入れたい内容になっています。
コメント