モンスト誕生の秘密が明かされる!
2025年8月3日(日)朝に放送される『発掘!スタートアップ ヒロミのおはようミーティング』(フジテレビ系列)では、株式会社MIXIの社長が、あの大ヒットスマホゲーム「モンスターストライク(モンスト)」の誕生秘話を語ります。年商1,500億円を達成した今の姿からは想像できない、かつての苦悩と挑戦、そして転機となった出会いまでが、番組内で紹介される予定です。開発現場での試行錯誤や、経営判断の舞台裏など、普段は聞けないエピソードが語られるとのことで、注目が集まっています。
SNSからの転換とモンスト開発のはじまり
MIXIといえば、一時は日本最大のSNSとして知られていましたが、時代の変化とともにユーザーは減少。2013年頃には時価総額が200億円ほどまで落ち込み、危機的な状況にあったそうです。そこで当時の森田社長が掲げたのが、「みんなで集まって遊べる」新しい形のプロダクト作りでした。会社の未来をかけたこの新規事業が、やがてモンストの原型となっていきます。
キーパーソンとの出会いがターニングポイントに
ゲーム業界で数々のヒット作を手がけた岡本吉起さんは、独立後に17億円の借金を抱えていました。そんな中で、プロデューサーの木村弘毅さんが岡本さんを信じてチームを組み、モンストの企画が動き出します。岡本さんが見せたのは企画書ではなく、実際に動くプロトタイプ。この試作版が「ビリヤードのようなゲームにモンスターを融合させたような世界観」で、開発チームの心をつかみました。
モンストならではのゲーム設計と思い切った挑戦
モンストの開発では、最初から一般的なチュートリアルを入れず、プレイヤーの直感を大切にした設計がされていたことも明かされています。プレイヤーが自然と遊び方を覚える仕組みを重視したことで、ユーザーにストレスを与えないゲーム体験を実現しました。また、ダメージウォールや位置取りなど、戦略性と運を組み合わせた「リスクとリターン」のバランス調整にも長い時間がかけられました。
モンストの成功とMIXI復活の物語
モンストは2013年9月にiOSで正式リリースされ、口コミで話題が広がり、パズドラに並ぶ人気アプリとなりました。その結果、MIXIの業績はV字回復し、日本のソーシャルゲーム業界でトップクラスの存在に返り咲きました。さらに2014年には北米でも配信され、2016年には年間売上が13億ドルを突破。2018年時点で世界累計売上は72億ドルにのぼります。
モンスト依存からの転換とブランド展開
MIXIはその後、モンストだけに頼らない会社づくりに挑みます。新規IPやエンタメ事業、M&A戦略にも積極的に取り組み、企業としての幅を広げています。モンスト自体も、アニメや映画、イベントなどのメディア展開を進め、単なるゲームを超えたブランドに育て上げています。
番組で明かされるトップの決断と未来戦略
今回の番組では、MIXIの森田社長が当時の経営判断やプロジェクトの背景について語る予定です。ヒロミさんとのトークを通じて、若手をどう信じて任せたのか、どのタイミングで勝負に出たのかなど、企業のリアルな成長ストーリーが明らかになるでしょう。これから起業を考えている人や、組織運営に関心がある方にも、ヒントとなる場面が多くあると期待されます。
この内容は放送前の事前情報に基づいて構成しています。放送後には、番組内で語られた新たなエピソードや発言を追記する予定です。気になる方は、録画や見逃し配信でチェックするのもおすすめです。
モンスト前夜のMIXIを支えた“懐かし機能”たち

ここからは、私からの提案です。MIXIがスマホゲーム「モンスト」で大成功する前、SNSとして多くの人に親しまれていた時代がありました。当時は今のように写真や動画を手軽に投稿できる時代ではなく、文章と人とのつながりが重視されていた時代です。MIXIにはその時代ならではの独自機能がいくつも存在し、それがユーザー同士のコミュニケーションを支えていました。いくつかご紹介します。
mixi日記は日々の思いを共有する場
mixi日記は、自分の気持ちや出来事を文章にして記録する機能でした。SNS上で公開されるとはいえ、見られる相手は友人限定に設定できたため、安心してプライベートな話題を書けるのが魅力でした。使い方はブログに近く、日常の中で起きたちょっとした出来事、学校や仕事での体験、嬉しかったことや悩みなど、さまざまな内容が投稿されていました。投稿にはコメント欄があり、見た人が感想を残すことでやり取りが生まれました。共感や励ましのコメントがつくことも多く、文字だけのやさしいつながりが形成されていたのです。
足あと機能は静かな交流のきっかけ
足あとは、自分のプロフィールページに誰が何時に訪れたかが分かる仕組みでした。これにより、どんな人が自分に興味を持ってくれているのかが可視化されていました。言葉を交わさなくても「見に来てくれた」という事実だけで十分に意味を持つ、そんな繊細なやり取りが日常的に行われていました。何度も足あとがつくと「この人は自分のことを気にしてくれてるのかも」と思う人もいて、恋のきっかけや友人関係の始まりになったケースも多くありました。
コミュニティ機能は同じ趣味を持つ仲間の集まり
MIXIの中には「コミュニティ」と呼ばれるグループが多数存在していました。ユーザーは自分の趣味や好きな作品、出身地、学校などに関連するコミュニティに自由に参加できました。各コミュニティ内には掲示板形式でトピックがあり、参加者が書き込みながら交流することができました。特定のアニメやバンド、テレビ番組に特化したコミュニティでは、同じ趣味を持つ仲間同士が情報を共有したり、感想を語り合ったりしていました。オフ会が開かれることもあり、インターネットから現実のつながりへと広がる場にもなっていました。
mixiボイスは気軽なつぶやきのはしり
mixiボイスは、Twitterのように短い文章で気持ちや出来事をつぶやくことができる機能でした。日記よりもカジュアルで、思いついたことをすぐに投稿できるのが特徴でした。多くのユーザーが「おなかすいた」「ねむい」などの日常の一言を投稿し合い、それに対してリアクションを返すことで軽いやりとりが生まれていました。また、mixiボイスでは絵文字やスタンプを使うこともでき、言葉に頼らないコミュニケーションも楽しめました。
機能名 | できること | 思い出される特徴 |
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mixi日記 | 友達限定で日記を書いてコメントができる | 共感や感想のやり取りが自然に生まれた |
足あと | プロフィール訪問者を確認できる | 会話がなくても気持ちが伝わる仕組みだった |
コミュニティ | 趣味や関心で人とつながれる | ネットからリアルな交流へと発展することも |
mixiボイス | 短文で気軽につぶやける投稿機能 | ふとした思いをすぐに共有できた |
これらの機能はどれも、MIXIが単なる情報共有の場ではなく、心と心をつなぐ場所であったことを感じさせます。モンストが登場する前、MIXIはこうしたやさしいコミュニケーション文化を育てる場所でした。その空気感が、のちに「みんなでワイワイ遊べるゲーム」というモンストの開発思想にもつながっていったのかもしれません。
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