スポンサーリンク

【Mr.サンデー】健康寿命を延ばす日本発「ジャパニーズウォーキング」と裸足シューズの秘密| 2025年8月17日放送

スポンサーリンク
健康

あなたの健康寿命を延ばす「歩く」の新常識とは?

「1日1万歩」が健康のカギと信じていた人は多いと思います。けれども、最新の研究ではそれが必ずしも正解ではないことが明らかになってきました。2025年8月17日放送のフジテレビ「Mr.サンデー」では、日本発の“ジャパニーズウォーキング”が世界で注目されていることが紹介されました。本記事では番組内容をもとに、歩き方の新常識や企業の取り組み、さらに注目の“裸足シューズ”まで詳しく解説します。

なぜ「1日1万歩」は古いのか?

厚生労働省はこれまで長年にわたり「1日1万歩」を歩くことが理想的な健康法であると推奨してきました。この数値は健康維持の目安として広く浸透し、多くの人にとって“達成したい目標”のように考えられてきました。しかし最近、米予防医学ジャーナルに掲載された新しい研究結果が、従来の常識を大きく揺るがしています。その論文によれば、ただ歩数を稼ぐだけでは十分な効果が得られず、「1日15分の速歩き」で死亡リスクが約20%低下することが確認されたのです。一方で、どれだけ時間をかけても、3時間以上のゆっくり歩きでは効果が限定的であると報告されました。つまり重要なのは「どれだけ歩いたか」よりも「どう歩いたか」にある、という新しい視点が提示されたのです。

実際のデータを見ても、日本人が1日1万歩を達成するのは現実的にはかなり難しい状況です。厚生労働省の2023年「国民健康・栄養調査」によると、日本人の1日あたりの平均歩数は男性6628歩、女性5659歩にとどまっています。この数値からも、多くの人が理想とされる1万歩には届いていないことがわかります。忙しい現代社会では、長時間歩く習慣を取り入れるのは負担が大きく、日常生活の中で無理なく続けることが難しいのが現状です。

そこで注目されているのが、効率よく健康効果を引き出すことができる新しい歩行法、「インターバル速歩」です。これは従来の「ただ歩く」方法とは大きく異なり、歩数や時間よりも質を重視する点に特徴があります。短時間でも適度な強度を取り入れることで、体にしっかりと刺激を与え、健康寿命を延ばす効果が期待できるのです。

つまり、これまでのように「毎日1万歩歩かなければならない」と無理に考える必要はありません。大切なのは、速歩きとゆっくり歩きを組み合わせて効率的に取り入れること。この考え方が、今の時代に合った“歩き方の新常識”として広がりつつあります。

世界が注目するジャパニーズウォーキング

ジャパニーズウォーキングとは、日本発の健康法として注目される歩き方で、正式にはインターバル速歩と呼ばれています。方法はとてもシンプルで、3分間ゆっくり歩き → 3分間速歩きを交互に繰り返すというものです。この流れを1日30分(5セット)、週4回行うのが基本とされています。速歩きは全力のおよそ7割のスピードを目安にするのがポイントで、無理なく適度な負荷をかけられるのが特徴です。

この歩行法の効果は研究によって裏付けられています。信州大学の研究チームが中高年層を対象に5か月間続けたところ、血圧が低下し、さらに生活習慣病の改善認知機能の向上といった成果が確認されました。単に歩数を増やす従来の「1日1万歩」と比べても、効率よく健康効果を得られることが明らかになったのです。

つまり、歩数にこだわるよりも歩き方を工夫することこそが健康寿命を延ばすカギといえます。短時間でも取り入れやすく、体と脳の両方に良い影響を与える習慣として、今後さらに広がっていく可能性があります。

歩くことで脳も若返る?

歩くことの効果は、体の健康にとどまりません。実際にスタンフォード大学で行われた実験では、歩きながら考えることで創造性が座っているときより約1.6倍も高まることが分かりました。単純に運動になるだけでなく、アイデアや発想力を引き出す大きなきっかけになるのです。

さらにイリノイ大学の研究では、1年間ウォーキングを続けた人の脳の海馬が大きくなることが確認されました。海馬は記憶や学習に深く関わる部分で、そのサイズが大きくなるということは脳の若返りにつながることを意味します。

こうした効果が明らかになったことで、世界の企業でも「歩きながら働く」という新しいスタイルが広がり始めています。会議や打ち合わせをデスクではなく歩きながら行うことで、健康維持だけでなく仕事の効率や発想力アップにもつながると注目されているのです。

企業も導入するウォーキング文化

番組では、企業が積極的に取り入れている“歩く習慣”のユニークな事例も取り上げられていました。

ロート製薬では、社員の歩数や速歩きの時間を専用アプリで管理し、さらにランキング表示によって互いに競い合える仕組みを導入しています。数字が目に見えることで、自然とモチベーションが高まる工夫がされています。

グリーンエナジー&カンパニーでは、採用戦略や営業会議をオフィスの中で座って行うのではなく、ウォーキングしながら進めています。動きながら話すことで頭が冴え、議論も活発になると好評だそうです。

サントリーHDはスケールの大きさが特徴的で、世界30カ国以上の従業員が参加するウォーキングイベントを開催しています。国を超えた一体感を生み出し、企業文化として「歩くこと」を楽しめる取り組みになっています。

さらに全日空(ANA)では、年に2回、社員全体で1日平均8000歩を目指すイベントを実施しています。飛行機の運航に携わる多様な部署の社員が共通の目標を持つことで、社内の一体感が高まり、健康維持とチームワーク強化の両立につながっています。

このように、歩くことは単なる健康法にとどまらず、効率アップやチームの活性化にも結びついているのが非常に印象的でした。

裸足シューズで自然な歩行へ

歩き方の工夫に加えて、最近は「履き物」の進化にも注目が集まっています。特に話題となっているのがベアフットシューズで、その代表格がアメリカ発のブランドアルトラです。このシューズには大きな特徴が2つあります。

特徴 内容
フットシェイプ設計 つま先が広く設計されており、足の指が自由に動くことで土踏まずが自然にアーチを作る
ゼロドロップ つま先とかかとの高低差がなく、足裏全体で地面をとらえるため、裸足に近い姿勢で歩ける

番組のスタジオで実際に試した出演者からは「足の指が意識できる」「普段の靴とは全く違う感覚」といった驚きの声があがっていました。従来の靴では得られない自然な体重移動を促してくれるため、無理なく長時間歩けるのも人気の理由のひとつです。

結局どうすればいいのか?

ここまでの内容を整理すると、健康寿命を延ばすために大切なのは「歩数」ではなく「歩き方」と「環境」であることが分かります。無理に1日1万歩を目指す必要はなく、効率的な方法を取り入れることがポイントです。

  • 1日30分のインターバル速歩を週4回行う
  • 速歩きは全力の7割程度のスピードで3分間続ける
  • その後にゆっくり歩きを挟んで息を整える
  • シューズは自然な歩行をサポートするものを選ぶ

このシンプルな習慣を取り入れるだけで、忙しい人でも無理なく続けられます。さらに、研究によって効果が科学的に裏付けられているため、安心して実践できるのも魅力です。歩き方と環境を少し工夫することが、未来の健康を大きく左右するといえるでしょう。

まとめ

「1日1万歩」の常識に代わって、インターバル速歩を取り入れることが新しい健康法として世界に広がっています。さらに、企業やシューズの工夫によって「歩く」というシンプルな行為が未来の健康を支えるライフスタイルに変わりつつあります。健康寿命を延ばしたい人にとって、今こそ歩き方を見直すチャンスです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました