あなたの目、大丈夫?近視が進むと危ないサインとは
いま、世界中で近視が急増しています。『ブライアンホールデン視覚研究所』の調査では、2050年には世界人口の半分、47億人以上が近視になると予測されています。『国際視覚学会』でも大きなテーマとして取り上げられ、各国の研究者が警鐘を鳴らしているのです。日本も例外ではなく、子どもから大人まで深刻な状況にあります。
日本の子どもたちに広がる視力低下
番組で取材された入新井第一小学校(東京・大田区)の5年生の教室では、28人中7人がすでに眼鏡をかけていました。文部科学省の調査によると、裸眼視力1.0未満の割合は、小学生で約37%、中学生で約61%、高校生では約71%。大人でもスマホの長時間使用により、近視が進むケースが多発しています。
近視が招く深刻なリスク
近視は「遠くが見えにくい」だけでは済みません。窪田良 医学博士の研究によると、進行すると緑内障や網膜剥離などのリスクが急増します。強度近視の人は緑内障になる確率が14倍に跳ね上がるともいわれています。さらに近視が原因で40歳前後から老眼が早く進むケースも。交通事故や労働効率低下にも直結し、日本の経済損失は年間約4兆円にのぼると推計されています。
やってはいけない『目に悪い習慣』
東京科学大学病院 先端近視センターの大野京子 教授が解説した「目に悪いNG行動」は、多くの人が日常的にやってしまいがちなことでした。
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30cm以内で近くを見続ける(スマホ・読書など)
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よく見えていないのに眼鏡をかけない
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眼球を押すマッサージ
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目を大きく動かす体操
良かれと思ってやっている行動が、逆に眼球を伸ばし近視を進行させるのです。
世代別!視力を守る方法と最新治療
番組では、年齢に応じた近視抑制法・視力回復法も紹介されました。
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20〜40代:『ICL手術』
眼内にレンズを埋め込み視力を回復。手術は両目で約5分半と短時間。保険適用外で費用は78万円前後。術後は度なし眼鏡や目薬のケアが必要。 -
5歳〜30代:『レッドライト療法』
赤い光を朝晩2回・週5日・各3分当てることで、近視の進行を最大87.7%抑制。血流を改善し眼球の伸びを防ぐ。 -
全世代:『オルソケラトロジー』
寝る前に特殊なレンズを装着し、日中は裸眼で過ごせる。2ヶ月で9割の人が視力1.0以上に。 -
全世代:『千円札のすかしトレーニング』
『ガボール・アイ』を応用し、千円札の模様を使って脳の処理能力を鍛える方法。1週間で視力が0.2向上した例も報告。
緑内障を早期に防ぐチェック法
緑内障は気づかぬうちに進行する病気。番組では簡単なセルフチェック方法も紹介されました。
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片目ずつ中央の印を見て、周辺のマス目が欠ける・ぼやける → 緑内障の可能性あり。
また、子どもの近視対策には『1日2時間の屋外活動』が有効。台湾や中国ではこの取り組みが成果をあげています。
まとめ:目を守るために今日からできること
この記事のポイントは以下の3つです。
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近視は『世界的なパンデミック』で、日本も深刻な状況。
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進行すると『緑内障や網膜剥離のリスク』が高まる。
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世代に応じた最新の予防・回復法が登場している。
あなたの生活の中に潜む「目に悪い習慣」を見直すことは、未来の視力を守る第一歩です。スマホやPCを使う時間が増えた今こそ、正しい知識を持ち、できる対策から始めましょう。
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