緊急謝罪とライブ後悔談&パン愛がさく裂の夜
2025年6月13日放送の『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)では、ゲストにバカリズムさんや友田オレさん、小関裕太さん、なえなのさんを迎え、笑いあり共感ありの1時間が展開されました。テーマは「知らないとマズい若者言葉」や「見ておけばよかったライブの後悔」、そして意外にも盛り上がったのが「パン愛」。さらに緊急謝罪会見の練習コーナーでは、出演者の演技力やリアクションが試されるなど、最後まで見どころ満載の回でした。
見ておけばよかったあのライブ
番組では「行っておけばよかった」と後悔するライブについての話題が広がりました。最初に語られたのは、KAT-TUNのライブに誘われ続けていたにもかかわらず、大悟さんが結局行かなかったというエピソードです。上田竜也さんは、子どもを連れてぜひ観に来てほしいと何度も伝えていたそうですが、大悟さんは当時「子どもに悪影響だ」として断っていたと明かされました。その後、グループは解散してしまい、結果的に観ることが叶わず、大悟さんは強く後悔していると話していました。
小関裕太さんもまた、忘れられない後悔を抱えています。かつてサマーソニックに出演していたスティービー・ワンダーのステージを観る絶好の機会があったものの、どうしても都合が合わず、足を運ぶことができなかったといいます。現在もそのときのことを心残りに感じているそうです。
友田オレさんは、ASKAさんが活動を再開して出演する新潟のフェスに向かう途中の出来事を語りました。移動中、鳥のさえずりのような美しい声が少しずつ大きくなっていき、「何の音だろう」と思いながら会場に近づいていくと、それがASKAさんの生の歌声だったと気づいたそうです。遠くからでもわかるその存在感に、強い印象を受けたと話していました。
そのほかにも、さまざまな出演者が「観ておきたい」「行けなかった」ライブについて語っていました。
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ノブさんは中島みゆきさんとサザンオールスターズのコンサートは絶対に観に行きたいと話していた
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大悟さんは吉田拓郎さんのライブに行けず、もう観られないことを悔やんでいた
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上田さんは嵐のラストライブを「何があっても行きたい」と強く希望していた
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なえなのさんも嵐のライブに関心を持っていて、ぜひ観てみたいと話していた
このように、出演者たちの心に深く残るライブ体験や、行けなかったことへの後悔がそれぞれの言葉から伝わってきました。誰もが一度は「今行っておけばよかった」と思うような経験があることを感じさせる内容でした。こうした思いが重なることで、ライブや音楽の持つ力の大きさがあらためて実感できるトークになっていました。
食パン愛とおすすめパン屋さんトーク
番組の中盤では、意外にも「食パン」が大きな話題となり、出演者たちの食パンへのこだわりや思い出が次々に語られました。小関裕太さんは、舞台『テニスの王子様』の合宿中に空腹が限界に達し、焼かずにそのまま食べた超熟の食パンの美味しさに衝撃を受けたことをきっかけに、そこから一日6食、食パンを食べる生活が始まったと明かしました。
バカリズムさんは「焼いてバターを塗った食パン」が一番好きで、「そのまま食べ続けていたい」と話していました。トーストならではの香ばしさとバターの風味が、彼にとっての最高の組み合わせだそうです。ノブさんはホットサンドの美味しさを熱く語り、「焼いたサンドイッチは爆裂に美味しい」と表現。焼くことで食感や香ばしさが増すのが魅力とのことです。
上田竜也さんも、プロボクサーを目指して運動していた時期に、カバンに一斤の食パンを常に入れて持ち歩いていたという過去を語りました。トレーニング中の空腹にすぐ対応できるよう、食パンをそのままかじっていたといいます。
具体的なお店の話題も多く登場しました。
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なえなのさんは、六本木の「ラトリエ・デュ・パン」の塩パンを絶賛し、「とにかく美味しい」と紹介
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友田オレさんはベーコンエピが好物で、「ときどき革靴のように固いパンがあるけど、それがまた良い」と語っていました
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小関さんは、銀座の「セントル ザ・ベーカリー」の食パンをおすすめ。塩味と甘味のバランスが絶妙で、そのままでも、何かをのせても美味しいと語っていました
大悟さんは「食パン専門店に並ぶ人の気持ちはわからない」と発言しつつ、自分は断然おかずパン派だと主張していました。食パンそのものより、具が入っていたりトッピングされているパンのほうが満足感があるという意見です。
また、パン屋に対する考え方もそれぞれ語られました。上田さんは「パン屋で働く女性は素敵だ」と話し、その理由として「夜遊びをせず、朝早くからパンを焼いている姿勢がまぶしい」と説明していました。友田さんは「パン屋で働く人はパン屋で働きたいと思ってる人だけ」と語り、その職業に対する強い意志を感じると表現していました。
こうしたパン談義では、出演者の食への情熱だけでなく、日常生活や過去の体験、さらにはライフスタイルにまで話が広がり、視聴者にとっても身近で共感できる内容となっていました。パンをめぐるさまざまな思いが交差し、食パン一斤にもそれぞれのドラマがあることが感じられるトークでした。
若者言葉クイズと「美穂」の意味
番組の後半では、なえなのさんが若者言葉をテーマにクイズを出題し、出演者たちとの世代間ギャップが明らかになる場面が続きました。まず出題されたのは「てぇてぇ」。これは「尊い」「見ていて癒される・感動する」といった感情を表す言葉で、アイドルやアニメキャラ、推しカップルなどに対して使われることが多い表現です。
続いての言葉は「はかこす」。これは「墓に持っていきたいほどのコスメ」を略したもので、「一生手放したくない」「それほど気に入っている化粧品」という意味を持ちます。この難解な略語にも、バカリズムさんは迷うことなく正解し、スタジオ内からは驚きの声が上がるほどの見事な回答ぶりを見せていました。
さらに話題となったのが「みほ」という言葉。この言葉の正体は人名ではなく、「わかる」「共感する」という意味の若者言葉であると明かされました。語源についての詳しい説明はありませんでしたが、SNSやチャットの中で使われるうちに定着した表現と考えられます。聞き慣れない響きに戸惑う大人たちと、自然に使いこなす若い世代との対比が印象的でした。
なえなのさんは、インフルエンサーとして若者言葉をよく知っておく必要があると述べ、自分自身も勉強していると語りました。24歳という年齢のなかで、自分より下の世代が使う言葉にも敏感に反応し、周囲に教える立場でもあるという責任感がうかがえました。
今回のクイズを通じて、若者言葉の広がりと意味、そして言葉の持つ柔軟さや進化の速さが浮き彫りとなりました。何気なく使われている言葉の背景には、それぞれの世代が育んできた文化や価値観があることを改めて感じられる内容でした。
RPGの名前の付け方トーク
番組終盤では、ドラクエ好きのバカリズムさんが「RPGのキャラクターにどんな名前をつける?」という話題を切り出し、出演者たちの個性が色濃く表れるトークが繰り広げられました。学生時代、バカリズムさんは仲の良い友人の名前をキャラに使っていたといいますが、大人になってからは人間関係や現実の距離感を考えると、それが難しくなったと語っていました。
ノブさんは、自分を主人公に設定し、仲間には家族の名前を入れるという実体験を紹介しました。ゲームの世界でも家族と一緒に冒険しているような感覚があったそうで、現実とゲームの架け橋のような名付け方が印象的でした。
友田オレさんは「なみお」という名前を主人公につけていると話し、それが「いそうで、実際にはなかなかいない」絶妙なラインを狙っていることを明かしました。個性的で記憶に残りやすい名前にこだわっている様子がうかがえます。
なえなのさんは、キャラに「キリサキ」や「カグラギ」など、響きのかっこよさを重視して名付けていると語っていました。特に剣士系のキャラには鋭い印象の名前を、女性キャラには神秘的な雰囲気の名前を選ぶなど、見た目や役割に合わせて工夫しているようです。
小関裕太さんは、あまり深く考えずに、その時に見えたものを名前に使うスタイル。たとえば「タツノオトシゴ36」など、ランダムかつインパクトのあるネーミングで冒険に臨んでいることが紹介されました。
そして大悟さんは「自分、ひとみばあさん、バカとの」という非常にユニークな構成の名前を挙げて、ゲーム内のパーティ編成に強烈な個性を持たせていることを明かしました。それぞれの名前にツッコミどころがあり、キャラ設定の楽しさが伝わってくる内容でした。
このトークでは、RPGのネーミングにもその人らしさや人生観が表れることがわかり、視聴者にとっても「自分だったらどう名付けるか?」を考えるきっかけとなる、興味深い話題となっていました。
緊急謝罪会見コーナーで爆笑
番組の最後に登場したのは、「緊急謝罪会見を練習しよう」というユニークな企画でした。万が一に備えて、しっかりと謝罪の構えや言葉を身につけておこうという趣旨のもと、出演者たちが即興で会見を行うことになりました。
例として出されたシチュエーションは、「好きな食べ物をラマにあげなかったときの謝罪」というシュールな設定。最初に挑戦したのは小関裕太さんで、誠実な表情で謝罪を始めたものの、大悟さんから「その座り方では謝罪が伝わらない。角度が大事」と厳しく指摘されました。その後、大悟さん自らが理想的な姿勢と謝罪の構えを実演して見せる場面もあり、スタジオは笑いに包まれました。
続いて上田竜也さんも謝罪に挑戦しましたが、大悟さんからは「顔がぼんやりしているくらいが丁度いい」とアドバイスされ、謝罪の表情ひとつにも技術が求められることが強調されました。ノブさんも試みましたが、やや説得力に欠ける結果となり、思わず苦笑いする展開に。
そして、大悟さん自身が再度挑戦しましたが、途中でこらえきれずに笑ってしまい、まじめな謝罪が最後まで成立しませんでした。それだけに、最後に登場したバカリズムさんの謝罪がひときわ際立ち、真に迫る演技でスタジオを唸らせました。
このコーナーでは、一見ふざけた設定の中に、役者としての表現力や間の取り方といったスキルが問われる一幕があり、出演者たちの個性とユーモアが存分に発揮されました。コミカルな内容でありながら、それぞれの持ち味が自然に浮き彫りになる締めくくりとなり、番組全体の印象をより温かく、記憶に残るものとしていました。
番組の終わりには、上田竜也さんの小説『この声が届くまで』の宣伝も。さまざまなトピックが盛り込まれた回でしたが、それぞれのトークが濃く、どこを切り取っても「酒のツマミ」になるような面白さが詰まった1時間でした。
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