現代における戦車のそのおもな用途は、敵の戦車を撃破することです。
そもそも戦車は、第一次大戦で多くの犠牲を出しながらも、非常に長い期間に渡って敵同士が睨み合っていた「塹壕(ざんごう)戦」を打開すべく開発された兵器です。
戦車と自走砲、なにが違うの? 総火演の見方も変わるおさえておきたい …
予備自衛官の「ひろし」こと、K2尉です。私はこれまで主に紙を2枚用いる折り紙戦車(砲塔と車体に各1枚)を発表してきましたが、紙1枚で作れる戦車のリクエストも頂きました。30数年前に初めて作った戦車も1枚で作っており、当初はそれを改良しようとしました。しかし満足の行く作品にならなかったため、新規に開発しました。不切一枚折りで、なるべく簡単で、現代的な戦車のスタイルを表現しようという試みは思いのほか難航し、開発着手から動画公開まで半年もかかってしまいました。
今回、日本語版の前編を公開します。この動画は後編に続きます。
この戦車は日本の90式戦車やドイツのレオパルト2(初期型)、インドのアージュン戦車などに似ていますが、特定の戦車がモデルではありません。
今回紹介するのは作り方の一例であり、各部の寸法・比率、細部の折り方を変えることにより古今東西の様々な戦車が作れるはずですから、ぜひ挑戦してみてください。
用意するものは正方形の紙1枚です。後編でピンセットや耳かき棒(砲塔の形を直すため)が出てきますが、必要不可欠ではありません。
また本作品は接着剤やホッチキス無しでも形が保てるようになっています。