金魚も嵐も!知られざる秘密が続々登場
2025年6月11日放送の『何を隠そう…ソレが!』(テレビ東京・21:00~)では、身近な存在に潜む意外な秘密や知られざる魅力を深掘りしました。今回は、人気急上昇中のペット・金魚の高額育成術や、日本一の金魚大会、CD限定の隠しトラックの魅力、そして埼玉県のびっくり日本一や、蒲田の絶品朝ごはんまで、幅広い話題が展開されました。
100円が100万円に!?金魚ブームの最前線
令和のペット人気ランキングで第3位にランクインしたのが金魚や熱帯魚です。特に金魚は今、大きな注目を集めており、かつてないほどのブームが訪れています。埼玉県加須市で開催された「日本観賞魚フェア」では、全国から金魚ファンが集まり、長い行列ができるほどの賑わいを見せました。
このイベントでは、珍しい品種の金魚が高額で取引されている様子も紹介されました。たとえば、体の色合いが5色に分かれる「五色東錦」は、なんと100万円という驚きの値段がつきました。さらに、丸くて愛らしい体形の「玉サバ」は200万円に達する個体もありました。まさに100円から始まる金魚飼育が、夢のある世界へと広がっています。
照英さんは、自身で育てた3000匹の金魚を通して、価値のある金魚を育てるための秘訣を解説しました。ポイントとなるのは、金魚の「環境づくり」です。たとえば、
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水槽の底には黒い砂利を使うと、金魚の体色がはっきりと保たれる
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光の当て方や水質によって、金魚の発色が変わる
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狭すぎる容器では尾の形が崩れることがある
など、見た目を保つためには細やかな配慮が必要であるとされました。
日本で育てられている金魚は34種類あり、代表的なものには、細長い体の和金、丸くて短い尾を持つ琉金、目が飛び出た出目金、高価な品種として知られるらんちゅうなどがあります。これらはすべて、元をたどればフナの突然変異がルーツで、明治時代以降に品種改良が活発になり、多様な金魚が誕生しました。
また、番組内では2024年に行われた「金魚日本一大会」で優勝した和金の姿も紹介され、その金魚には50万円の値がついたとのことです。さらに、2020年に誕生した新種「桜頂天眼」も登場。この金魚は、上向きの大きな目を持ち、アニメキャラのような見た目が人気を呼んでいます。
スタジオでは、実際にさまざまな価格帯の金魚も登場しました。
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らんちゅう(5000円):肉瘤が特徴で、丸みのある体形
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東錦(2万5000円):赤・白・黒の色が美しく混ざる品種
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和金(10万円):尾の開き方や体の線の美しさが評価される
出演者たちは、上から見たときの美しさが金魚の価値を決めるという事実に驚きながら、それぞれの金魚の魅力を確認していました。江戸時代にはガラス水槽がなかったため、金魚は上から眺めて楽しむものであり、現在でもその文化が評価の基準として残っています。
このように、金魚は「身近な存在」から「高額な観賞魚」へと進化を続けており、今後ますます注目が集まるペットになりそうです。
嵐&ユーミンの「隠しトラック」に注目!
今回の放送では、CDでしか楽しめない「隠しトラック」という音楽の魅力に焦点が当てられました。登場したのは、お笑い芸人のもう中学生さん。音楽ファンにはおなじみの存在である「隠しトラック」ですが、その存在を知らない人にとっては、まさに“秘密の音楽の扉”とも言える存在です。
隠しトラックとは、CDの最後の曲が終わった後、しばらく無音状態が続き、その後に突然再生されるジャケットや歌詞カードに記載されていない音源のことです。目立たず、さりげなく仕込まれているため、意図的に再生時間を伸ばす必要があるなど、ちょっとした工夫が必要な点も魅力の一つです。
その起源として語られたのが、ビートルズの名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。このアルバムに収録されている「A DAY IN THE LIFE」では、楽曲終了後もしばらく再生を続けると、メンバーのレコーディング中の発言が聴こえるようになっています。これが世界初の隠しトラックとも言われており、音楽史に残るエピソードとして紹介されました。
さらに日本における隠しトラックの例として取り上げられたのが、嵐のベストアルバム『5×10 All the BEST!1999-2009』です。このアルバムの中には、「Attack it!」という曲が隠しトラックとして収録されており、実際にはジャケットには明記されていません。多くの隠しトラックがフリートークや音の遊びにとどまる中で、この楽曲は完全な一曲として成立しているのが特長で、ファンの間では非常に貴重な音源とされています。
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「Attack it!」は、メンバー5人のエネルギーが詰まった疾走感のある一曲
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曲名も非表示のため、聴いた人だけがその存在に気づける仕掛け
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サブスクには未収録で、CDでしか聴けない
さらに話題は、松任谷由実さんの“隠し名曲”へと広がります。紹介されたのは、『ユーミン乾杯!!』という50周年記念のコラボベストアルバム。この中に、小田和正さん、財津和夫さんとともに作り上げた「今だから」という楽曲が収録されています。
この楽曲は1980年代に発表されたもので、3人の名アーティストによる豪華共演が大きな話題となりました。さらに今回は、故・坂本龍一さんが演奏を担当した別バージョンの存在も明らかにされました。こちらも公式にはあまり語られてこなかった情報で、音楽ファンにとっては見逃せない内容です。
隠しトラックという存在は、サブスクや配信サービスが主流となった現在ではほとんど見かけなくなりました。だからこそ、CDでしか聴けない“秘密の楽曲”には、所有する喜びや探す楽しみがあり、アーティストたちの遊び心やメッセージを感じ取ることができます。
音楽の新しい楽しみ方を提案する今回の特集は、CD世代の人には懐かしく、若い世代には新鮮に映ったに違いありません。デジタル時代にあえてアナログ的な音楽体験を紹介するこの試みは、音楽との付き合い方を改めて考えさせてくれる内容でした。
埼玉県鴻巣市のびっくり日本一「川幅」
番組で紹介されたのは、埼玉県鴻巣市にある荒川の驚きの特徴です。この地域に流れる荒川は、普段の川幅はわずか30メートル程度ですが、堤防から堤防までの距離が約2.5キロメートルもあり、「日本一の川幅」として知られています。この川幅の定義は「堤防と堤防の間」の距離であり、実際の水流部分よりもずっと広いのが特徴です。
この広大な川幅は、洪水対策として重要な役割を果たしています。大雨が降った際には、一時的に大量の水をこの川幅に貯めることができ、周辺地域への水害を防ぐ効果があります。自然の地形を活かしながらも、安全を守るために工夫された都市設計の一例として紹介されました。
こうした地元の“びっくり日本一”を活用しようと、鴻巣市では観光資源としての展開も進められています。川幅にちなんだご当地グルメも豊富で、
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川幅鉄火丼:ごはんの上に、通常の倍以上の長さのマグロが豪快に盛られている
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川幅パスタ:極太の手打ち風麺が特徴で、川幅の広さを表現した迫力ある見た目
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川幅うどん:幅広のうどんを使った、地域限定の麺料理
などが地元飲食店で提供されています。これらの料理は、見た目のインパクトだけでなく、しっかりとした味わいもあり、観光客の人気を集めています。
番組のスタジオでは、実際に川幅パスタを試食する様子も放送されました。太くて幅広の麺をフォークに巻きつけるのが一苦労なほどで、視覚的にも“幅”の驚きを伝えていました。
また、地元ではこの川幅をテーマにしたイベントやキャンペーンも実施されており、まち全体で川幅を町おこしの柱として盛り上げている様子が伝わってきました。
荒川の川幅という一見地味に見える特徴が、地域全体の個性や魅力として活用されているこの取り組みは、他の地域にとっても大きなヒントとなる事例です。地元の人たちが自分たちの町を誇りに思い、楽しみながら発信していく姿が印象的でした。
蒲田のわざわざ行きたい朝ごはん特集
番組の最後を飾ったのは、東京・蒲田の絶品朝ごはん特集です。町工場や羽田空港、平和島競艇場など、働く人々が集まる地域として知られる蒲田では、朝早くから営業している飲食店が多く、独自の朝食文化が根づいています。今回は、そんな中でも「わざわざ行って食べたい」と紹介された名店が取り上げられました。
まず紹介されたのは、「にはち」。
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営業時間は朝5時半からと非常に早く、出勤前のビジネスマンや市場関係者でにぎわいます。
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注目は、直径およそ20cmの大判えび天かき揚げが乗ったそば。価格は680円と手ごろながら、ボリューム満点の一品です。
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注文が入ってから自家製の麺を茹で、かき揚げを揚げるというこだわりの調理で、常にできたてが味わえます。
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具材には、えびをまるごと1本、たまねぎ、にんじん、サツマイモなど5種類以上の食材が使用され、味も栄養も充実しています。
続いては、「喜喜豆漿(キキトウジャン)」。
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こちらでは、台湾の定番朝ごはん「シェントウジャン(鹹豆漿)」が楽しめます。
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温かい豆乳に酢や醤油を加えてトロトロに固め、干しエビやザーサイ、油条(揚げパン)などをトッピングした、本場さながらの味わい。
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女性客が非常に多く、ヘルシーかつおしゃれな朝食として人気を集めている様子が伝えられました。
最後に登場したのが、平和島にある老舗「おおこし」。
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ここでは、ボートレースの選手たちが勝負前に食べる朝食として知られる「牛もつ煮込みライス」が提供されています。
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牛モツは2時間半じっくり煮込まれており、柔らかく濃厚な味わいが特徴。
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注文してからの提供時間はなんと10秒という驚きの速さ。忙しい朝でもしっかり満足できるスピードと内容で、地元の人々から厚い支持を得ています。
これら3店舗はいずれも、ただ早朝から開いているだけでなく、味・ボリューム・スピードのすべてにおいて高い評価を受けているのがポイントです。しかも、どの店も蒲田ならではの個性を持ち、それぞれ違った楽しみ方ができます。
今回の特集では、忙しい日常の中でも「おいしい朝ごはんを食べて1日を元気にスタートしたい」という人に向けて、“わざわざ行く価値がある”朝食の魅力が丁寧に紹介されました。通勤ついでに立ち寄るもよし、週末に早起きして訪れるもよし。蒲田の朝ごはんは、まさに地域の底力を感じさせる内容でした。
おわりに
今回の『何を隠そう…ソレが!』では、金魚から音楽、グルメまで「知ると得する」情報が満載でした。どのテーマも「当たり前の中にある意外性」を感じさせてくれる内容で、見る人の好奇心をくすぐる内容でした。放送を見逃した方も、金魚の育成法やCD限定の隠し曲、蒲田の朝食スポットなど、ぜひチェックしてみてください。
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