オモウマい店(2026年3月3日放送)の見どころ
人気バラエティ番組オモウマい店の今回のテーマは、静岡と大阪、そして能登です。
静岡では“奇跡の天ぷら”と呼ばれるそば店。
大阪では“鬼赤字フレンチ”と噂されるフレンチレストラン。
さらに、能登半島地震を乗り越えようとする“ずっと明るい寿司親子”の姿が紹介されます。
司会はおなじみのヒロミと小峠英二。ゲストとして俳優の溝端淳平、お笑いコンビマユリカ、フリーアナウンサーの森香澄が登場し、それぞれの店主の“オモウマさ”にツッコミを入れたり、素直に感動したりしながら番組を盛り上げます。
一見バラバラに見える三つの物語ですが、共通しているのは、「自分の料理に誇りを持つ店主たち」と「その味を支える地域の力」。
ただのグルメ番組ではなく、“人間ドラマとしてのごはん”を見せてくれる放送回です。
静岡・清水区のそば店「霧下そば 岡田屋」とは
静岡パートで登場するのは、静岡県静岡市清水区の霧下そば 岡田屋です。
店の場所は、静岡市清水区江尻台町の住宅街の一角。住所は「静岡県静岡市清水区江尻台町14-18」。創業から数十年たつ老舗で、今は二代目が店を切り盛りしています。
番組では、この店の店主が自らを**「天才」「カリスマ」**と名乗りながら、次々と料理を出していく姿が映し出されます。
少し強めのキャラクターに見えますが、その根っこには「最高の一杯を出したい」という職人としてのプライドがあります。
メニューは、天ぷら付きのせいろそば、にしんそば、京鴨せいろ、そばがきなど、本格的なものばかり。中でも“奇跡の天ぷら”と呼ばれる天ぷらと、“中毒そば”とまで言われるそばが、番組の大きな見どころになっています。
奇跡の天ぷらと“中毒そば”が生まれる理由
この店で“奇跡の天ぷら”と呼ばれるのは、そばと一緒に出される天ぷらのことです。
衣は薄く、油切れがよく、野菜や海老の色がそのまま美しく残る揚げ上がり。
口コミでも「天ぷらの仕上がりがいい」「軽くていくらでも食べられる」という声が多く、番組でもスタジオから思わず感嘆の声が上がるほどの出来です。
そばは、冷水でしっかり締められたせいろが中心。
北海道や福井などのそば粉をブレンドし、香りとコシのバランスを追求した一枚で、「一度食べたら忘れられない」とリピーターになるお客さんも多いそうです。
「中毒そば」と呼ばれるのは、そんなそばと天ぷらをセットで楽しめるメニューや、濃いめのつゆで一気にすすりたくなる一杯のこと。
番組では、店主の強めの自信と、お客さんの「本当にうまいから仕方ない」という笑顔が対比的に描かれます。
そばは、古くから“早く食べられる主食”として日本各地で発達してきました。仕事で忙しい人たちが、さっと立ち寄って栄養を取れるのがそば屋の役目。
そんな意味でも、「中毒」と言いたくなるほど通ってしまうこの店の存在は、今の時代の“町のそば屋”の理想形のひとつと言えます。
フワフワそばがき・高級海苔そば・にしん棒煮の魅力
静岡パートのもう一つの主役が、フワフワそばがきです。
そばがきは、本来そば粉を熱い湯で練り上げた、素朴な料理。
ところがこの店では、口に入れた瞬間にとろけるような柔らかさで、「そば以上に感動した」という人もいるほどだと紹介されています。
濃いめのたれや塩を添えて、少しずつちぎって食べると、そば粉の香りがふわっと立ち上がります。
そば粉をたっぷり使うそばがきは、実はかなり贅沢な一品。粉の質に自信がなければ出せない料理です。
次に登場するのが、高級海苔そば。
厳選した海苔をたっぷりとのせ、海苔の香りとそばの香りが重なり合う一杯です。静岡は駿河湾に面した海のまちで、昔から海苔や魚介が身近な食材でした。海苔そばは、そんな“山と海の恵み”をひとつの丼で味わえる、土地ならではの組み合わせと言えます。
さらに、仕込みに日数をかけるにしん棒煮も番組で取り上げられます。
身欠きにしんをじっくり戻し、甘辛い味でやわらかく煮含めた一品で、京都のそば屋文化から広まったとされる料理です。江戸時代から、北海道などで獲れたにしんが日本海側を通って京都へ運ばれ、保存性の高い干物として重宝されてきました。
棒煮は、その名残を今に伝える“ごちそうのおかず”。それをそば屋で出す文化は、今も各地に残っています。
この店では、その棒煮をそばと一緒に楽しめるよう工夫しているのがポイント。
時間をかけて戻したにしんは、骨までやわらかく、噛むほどに旨味が出てくると紹介されています。
静岡・清水のまちと蕎麦文化の背景
静岡市清水区は、港町として栄えてきた地域です。
清水港は古くから物流の拠点で、海産物が豊富に集まりました。
一方で、内陸部にはお茶どころや山の幸があり、山海の食材が出会う場所でもあります。
そば屋に天ぷらやにしん棒煮が揃っているのは、そんな“いろいろな食文化が交差する土地”らしい姿です。
番組の中でも、地元のお客さんが普段着でふらっと訪れ、ちょっと贅沢なそばや天ぷらを楽しんでいる様子が描かれます。
そばは一見シンプルですが、粉の産地、挽き方、加水、打ち方、ゆで時間…と、細かい要素で味が変わる繊細な料理です。
そこに海苔や天ぷら、にしんといった“静岡らしいトッピング”が重なることで、霧下そば 岡田屋ならではの一杯が生まれているのだとわかります。
大阪・本町「プティレストラン ジロー」“鬼赤字フレンチ”の正体
続いて紹介されるのが、大阪の鬼赤字フレンチ。
店の名前は、大阪市中央区瓦町にあるプティレストラン ジローです。住所は「大阪府大阪市中央区瓦町4-5-3 日宝西本町ビル1階」。最寄り駅は大阪メトロ本町駅で、オフィスビルが建ち並ぶビジネス街の一角にあります。
店主は、かつてフランス・パリの三つ星レストランで修行したシェフ。
番組や過去の特集では、「口は悪いけれど腕は超一流」「人間むき出しのフレンチシェフ」と紹介されてきました。
この店が“鬼赤字”と呼ばれる理由は、とにかく値段と中身が釣り合っていないこと。
本来ならもっと高くてもおかしくないフレンチのコースを、ランチやディナーで信じられない価格で出してしまうのです。
元三ツ星シェフが作る季節のコースと七色オムレツ
今回の放送で特に注目されているのが、春の新作メニュー、七色のオムレツです。
公式の案内では、「大阪の鬼赤字フレンチの店主が作る、七色のオムレツ」や「季節のディナーコース」「手間暇かけ過ぎのポタージュ」が紹介されています。
七色のオムレツは、色とりどりの野菜やソースを使い、ひと皿の中に春の彩りを詰め込んだ一品。
ふんわり焼き上げた卵の中に、濃厚なソースや具材が隠れていて、カットした断面がまさに“七色”に見えるよう工夫されています。
コースでは、前菜、スープ、メイン、デザートまで、手作りにこだわった本格フレンチが並びます。
過去の放送では、鶏もも肉のコンフィをメインにしたランチコースが千円台前半で提供されていたこともあり、「これで本当に利益が出るのか?」とスタジオがざわついたほどです。
フランス料理は、素材を丁寧に仕込み、ソースを何時間も煮詰める“時間の料理”です。
それを少人数で切り盛りしながら、この価格帯で出すというのは、完全に“普通ではない努力”が必要になります。
なぜここまで赤字覚悟でフレンチを出し続けるのか
プティレストラン ジローの店主が、ここまで赤字覚悟でフレンチを出し続けるのには理由があります。
インタビューでは、「本物の味を、気軽に楽しんでもらいたい」「有名シェフになりたかったけれど、今はお客さんがおいしいと言ってくれればいい」といった思いが語られています。
フランスの三つ星レストランで修行したシェフにとって、“本物の味”とは、決して飾りだけが豪華な料理ではありません。
手抜きをしない下ごしらえ、火入れのタイミング、ソースのバランス。
そういった見えない部分に、時間と手間を惜しまず注ぎ込むことだとわかります。
番組では、シェフが「これ出したら即赤字」と笑いながら料理を出す姿や、「鬼やろ?」と自分の仕事量を振り返る場面が描かれます。
それでも店を続けられているのは、常連客との信頼関係があるから。
クリスマスのメニュー表をお客さんが手作りしてくれたり、電話がつながらないと心配して様子を見に来てくれる人がいたりと、“お客さんに支えられている店”であることがよくわかります。
オフィス街・本町で愛される“街のフレンチ”という役割
大阪市中央区本町は、平日の日中はビジネスパーソンでにぎわうエリアです。
そんな場所で、肩ひじ張らずに入れるフレンチレストランがあることは、働く人にとって大きな救いです。
ランチタイムに本格的なフレンチを手頃な価格で食べられる店は、仕事の合間のささやかなごほうび。
夜のコースは、記念日や特別な日だけでなく、「今日は頑張ったから行ってみよう」という日常の延長として利用されているのだと想像できます。
ヨーロッパでも、街角には“ビストロ”や“ブラッスリー”と呼ばれる、気軽に入れる食堂があります。
プティレストラン ジローは、そんな“本場の空気”を大阪流にアレンジしたような存在です。
番組では、店主のキャラクターにたくさん笑いつつ、その根っこにある「料理への真面目さ」がしっかり伝わる構成になっています。
能登の“ずっと明るい寿司親子”「津久司」の今
三つめの物語は、石川県能登町の寿司店津久司の親子です。
この親子は、以前からオモウマい店に登場してきた常連とも言える存在。
「ずっと明るい寿司親子」として、地元の魚を使った寿司をにぎる父と、父の料理が大好きな息子の姿が大きな反響を呼びました。
店の住所は「石川県鳳珠郡能登町宇出津新97-1」。
港町らしく、新鮮な魚が日常的に手に入る場所で、地元の人はもちろん、観光客にも愛されてきた寿司店です。
しかし、能登半島地震によって店や周辺は大きな被害を受け、店は長く休業を余儀なくされました。
番組では、そこから立ち上がろうとする父子の一年間が丁寧に追われています。
地震を越えて、出張寿司でつなぐ能登の魚と日常
営業ができない中で、店主が選んだ道は出張寿司でした。
全国各地に出向き、能登の魚を使った寿司を出張スタイルで提供。
出張寿司は、食べ放題で一人あたり五千円という内容で、移動や宿泊費は別途かかるものの、「能登の魚を知ってほしい」という思いが込められています。
市場も被災し、魚の入荷が不安定な中、店主は一週間かけて魚をそろえ、丁寧に下処理をして数日寝かせる技術を活かして寿司をにぎります。
その姿は、ただ商売を再開したいというだけでなく、「能登を忘れてほしくない」というメッセージでもあります。
番組では、父の寿司を食べて「ここに生まれてよかった」と話す息子、あおい君の姿も印象的に映し出されます。
地震や豪雨の被害を受けた街で、それでも笑いながら前を向こうとする親子。
その日々を追った映像は、グルメ番組という枠を超えて、“日常を取り戻そうとする人たちの記録”にもなっています。
三つのカリスマ店主が教えてくれる、食の底力
今回のオモウマい店に登場する三つの店主には、それぞれ強い個性があります。
自らを天才・カリスマと呼び、“奇跡の天ぷら”と“中毒そば”で勝負する静岡のそば店主。
パリ仕込みの技で“鬼赤字フレンチ”を出し続ける大阪のシェフ。
被災地から全国へ出張寿司を届ける、能登の寿司店主と息子。
共通しているのは、「自分の料理に責任を持つ」という姿勢です。
そば、フレンチ、寿司という、まったく違うジャンルの料理。
けれど、画面越しに伝わってくるのは、“誰かに食べてほしい”という同じ気持ちです。
読者として、視聴者として、この回を味わうと、
「また明日も、いつものごはんをきちんと食べよう」
そんな、ささやかな前向きさをもらえるはずです。
そしていつか静岡・大阪・能登を訪ねる機会があれば、
霧下そば 岡田屋のそばと天ぷら、
プティレストラン ジローのフレンチ、
津久司の寿司を、自分の舌で確かめたくなりますね。


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