「こすらない」は洗顔だけでなく、クレンジングからタオルまで
50歳を迎えた美容家・石井美保さんの肌づくりで、長年大切にされているのが「摩擦レス」という考え方です。『ひるおび(美容家・石井美保が直伝!“老けない”肌づくり)(2026年9月1日)』をきっかけに肌アイロンが気になった人にも知っておきたいのが、毎日の洗顔。泡でこすらないだけではなく、クレンジング、すすぎ、タオルまで一連の動作を変えるのが石井式です。
この記事でわかること
- 石井美保さん流「摩擦レス洗顔」の具体的なやり方
- クレンジングでこすらないための手の動かし方
- 30回以上行う「あてすすぎ」の方法
- タオルで摩擦を起こさない顔の拭き方
石井美保の「こすらない洗顔」は泡を横に動かさず垂直に押す
石井美保さんの洗顔で最も覚えておきたいのは、「こすらない=肌を動かさない」という考え方です。
一般的な洗顔では、泡を顔にのせて指先でクルクル動かしたくなります。しかし石井式では、泡を横に滑らせません。
基本は次の流れです。
- 濃密な泡をたっぷり用意する
- 泡を両手に分けて顔全体へのせる
- 泡をクッションにして肌へ垂直に押す
- 押したら離す動きを繰り返す
- 額、目まわり、フェイスライン、あごの裏も同じように洗う
- ぬるま湯ではなく「冷たくない水」に近い温度ですすぐ
石井さんが紹介してきた基本の洗顔では、泡の目安はピンポン玉3個分ほど。泡を転がすのではなく、手を肌に対して垂直に動かす「モフモフ押し洗い」を行います。
ポイントは、指で直接肌を洗おうとしないこと。
手と肌の間に十分な泡があり、押したときにも指が肌へ直接触れにくい状態を作ります。
「毛穴の汚れを取らなければ」と指先に力を入れるのではなく、泡を使って洗うのが大きな違いです。
クレンジングは「1エリア1ストローク」で細かく往復しない
(出典:MAQUIA「石井美保さんが洗顔料をずばりチェック」)
洗顔料だけ気をつけても、メイクを落とす段階で何度も顔をこすってしまえば、摩擦を減らすという考え方から離れてしまいます。
石井さんが紹介するクレンジングでは、洗顔とは少し手の使い方が異なります。
メイクとなじませる必要があるため手を滑らせますが、基本は「1エリア1ストローク」。細かな動きで何度も往復するのではなく、手全体を使って広い範囲をやさしくなでます。
小さくクルクル動かすほど同じ場所を触る回数が増え、指先にも力が入りやすくなります。
そこで、
細かく何度も動かすのではなく、大きく、少ないストロークでなじませる
という発想に変えます。
また、使用量を惜しまないことも重要です。量が少なすぎると、手と肌の間のクッションが不足して指が引っかかりやすくなります。
特に落ちにくいアイメイクなどを無理に顔用クレンジングだけでこすり続けるのは避けたいところです。落としにくい部分はポイントメイクリムーバーなどを使い分ける方法も紹介されています。
洗顔は約30秒、「モフモフ」と押すだけ
洗顔時間を長くすれば汚れがよく落ちる、という考え方でもありません。
石井さんが紹介してきた方法では、洗う時間の目安は約30秒です。
泡を顔に広げたら、
押す → 離す → 押す → 離す
を繰り返します。
泡を横へスライドさせたり、指でクルクル円を描いたりしません。
小鼻や毛穴が気になる場所ほど指で触りたくなりますが、ここでも基本は同じです。
石井式では「洗えている感覚」よりも、肌を必要以上に動かさないことを優先します。
濃密でへたりにくい泡を使うのも、泡そのものが手と肌の間のクッションになるためです。
泡タイプの洗顔料ならそのまま使えますが、通常の洗顔料でも泡立てネットなどを利用して十分な泡を作れば取り入れられます。
すすぎは30回以上|水を顔に「あてる」のがポイント
石井式の洗顔で、洗う工程と同じくらい特徴的なのがすすぎ方です。
手ですくった水を顔へ運び、肌にやさしく当てます。
ここでも手を顔の内側から外側へ滑らせてはいけません。
目安は最低30回。紹介されている基本形では、
- 顔の正面:10回
- 左右のフェイスライン:各5回
- 額:5回
- あご:5回
- すすぎ残しがあれば追加
というように、顔の向きを変えながら水を当てます。
「30回も?」と感じますが、回数を増やしているのには理由があります。
こすって一気に落とさない代わりに、水を何度も当てて洗浄料を丁寧に流すためです。
シャワーを顔へ直接当てない
すすぎの際にもう1つ注意したいのがシャワーです。
石井さんの摩擦ゼロ洗顔では、シャワーを直接顔に当てる方法は避けています。
手で水をすくって顔へ運び、水だけを肌へ当てるようにします。
温度についても熱いお湯ではなく、石井さんが表現する「冷たくない水」が基本です。
また、「手を肌に触れさせてはいけない」と意識しすぎて泡が残ってしまうのも避けたいところです。
最後は鏡を見て、
生え際・こめかみ・フェイスライン・あごの裏
などに泡が残っていないかチェックします。
こうした部分は洗顔料が残りやすいため、必要なら追加で水を当てます。
タオルは横に動かさず「水分を吸わせる」
洗顔が終わった後にも摩擦が生まれやすい場面があります。
それがタオルドライです。
顔についた水を取ろうとしてタオルを上下左右へ動かしてしまうと、ここまでこすらず洗った意味が薄れてしまいます。
石井式では、やわらかいタオルを肌へ垂直に当て、水滴をタオルへ吸わせる感覚で水分を取ります。
一度に顔全体を拭こうとせず、頬、おでこ、あごなどパーツごとにそっと押さえていけば十分です。
タオルの角を使って目元などをゴシゴシ拭くのも避けます。
石井さんは顔用の小さなタオルを複数用意し、1回使用したら洗濯する方法も紹介しています。大きなバスタオルより扱いやすく、硬くなったときに交換しやすいメリットがあります。
「こすらない=一切触らない」ではない
ここは、石井式を実践するときに意外と間違えやすいところです。
「摩擦レス」と聞くと、
顔には絶対に手を触れてはいけない
と考えてしまいそうですが、石井さんが伝えている意味は少し違います。
大切なのは、手が触れたかどうかだけではなく、手によって肌を横方向へ動かさないことです。
洗顔なら泡を垂直に押す。
すすぎなら水を垂直に当てる。
タオルなら布を垂直に当てる。
クレンジングのように滑らせる必要がある工程では、広いストロークでやさしく動かす。
このように考えると、日常生活でも実践しやすくなります。
洗顔料選びも「摩擦レス・潤い・すすぎやすさ」を重視
洗い方だけでなく、石井さんは洗顔料やクレンジングを選ぶ際にも基準を設けています。
重視しているのは、主に摩擦を減らしやすいこと、潤いを奪いすぎないこと、素早くすすげることです。
特に洗顔料では、手と肌の間にクッションを作れる、密度の高い泡が向いています。
泡タイプであること自体が絶対条件ではなく、自分で泡立てるタイプでも、十分な量の濃密な泡を作れれば取り入れられます。
一方、どれだけ高価な洗顔料でも、少量しか使わず指が直接肌へ触れた状態でゴシゴシ洗ってしまえば、石井さんが重視する摩擦レスから遠ざかります。
つまり、商品だけをまねるより使い方を変えることが先です。
毛穴が気になっても強くこすらない
鼻の角栓や毛穴が目立つと、ついその部分だけ指でクルクル洗いたくなります。
しかし石井さんは、毛穴ケアでもこすらないことを基本としています。
泡を使う場合も、弾力を利用して「押す・離す」を繰り返します。角栓を無理に押し出すようなケアも推奨していません。
洗顔の目的は、肌を削るように洗って一度ですべてを取り除くことではありません。
毛穴が気になるからと洗浄回数や摩擦を増やすのではなく、毎日の洗顔そのものを刺激の少ない方法へ変える。
これが、石井さんの「摩擦レス」という考え方につながっています。
肌アイロンにもつながる「肌を必要以上に動かさない」習慣
石井美保さんのスキンケアを見ると、「摩擦レス洗顔」と「肌アイロン」は別々の美容法のようで、根底にある考え方は共通しています。
洗顔では横にこすらない。
すすぎでもこすらない。
タオルでもこすらない。
スキンケアでも強い力をかけない。
つまり、何か特別なケアを1回行うというより、毎日何度も繰り返している肌への触れ方そのものを見直す方法です。
最初からすべて変えるのが大変なら、まずは洗顔時の「クルクル洗い」をやめて泡を押すこと、そして顔を拭くときにタオルを滑らせないこと。この2つなら、今日の洗顔からでも取り入れやすいでしょう。



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