柳沢正史の睡眠の新常識!2026年ラスカー賞・オレキシンと必要な睡眠時間の調べ方|林修の今知りたいでしょ!
カテゴリー:健康・生活・人物
柳沢正史教授が解き明かした睡眠の仕組みと疲労回復の新常識
睡眠研究の世界的権威として知られる柳沢正史(やなぎさわ・まさし)さんは、2026年9月にアメリカの権威ある医学賞「アルバート・ラスカー基礎医学研究賞」を受賞した筑波大学の教授です。
2026年10月15日放送のテレビ朝日『林修の今知りたいでしょ!』3時間スペシャルでは、柳沢教授をはじめとする専門家たちが、疲れの正体や睡眠、入浴、食生活などについて解説します。
柳沢教授の最大の研究成果は、脳の覚醒を維持する物質「オレキシン」の発見です。この発見は、ナルコレプシーなどの睡眠障害の仕組みを明らかにし、新しい治療薬の開発にもつながりました。
また、柳沢教授は、自分に必要な睡眠時間を知る方法として、4日間ほど目覚まし時計を使わず、十分に眠る方法を紹介しています。
2026年10月には新刊『世界最高の睡眠学が教える 睡眠の正解』も刊行され、日常生活に役立つ睡眠の科学を伝えています。
この記事でわかること
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柳沢正史教授の経歴と2026年ラスカー賞受賞の実績
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自分に必要な睡眠時間を4日間で確かめる方法
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オレキシンの働きと睡眠・覚醒の仕組み
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睡眠の質を高める生活習慣と柳沢教授の新刊情報
柳沢正史教授は2026年ラスカー賞を受賞した世界的睡眠研究者
柳沢正史さんは、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の機構長を務める医学博士です。
1960年に東京都で生まれ、筑波大学医学専門学群と大学院で学びました。
31歳でアメリカに渡り、テキサス大学サウスウェスタン医学センターなどで24年間にわたり研究室を主宰しました。
研究者としての大きな転機は、1998年の「オレキシン」の発見です。
オレキシンは脳内で作られる神経ペプチドで、目覚めた状態を安定して維持する働きを持っています。
この発見から睡眠と覚醒を切り替える脳の仕組みが解明され、睡眠障害の治療法開発にもつながりました。
柳沢教授の主な経歴と受賞歴は次のとおりです。
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1960年:東京都生まれ
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1988年:血管制御因子「エンドセリン」を発見
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1998年:神経ペプチド「オレキシン」を発見
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2012年:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構を設立
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2016年:紫綬褒章を受章
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2017年:株式会社S’UIMINを設立
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2019年:文化功労者に選出
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2023年:ブレークスルー賞生命科学部門を受賞
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2026年:アルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞
2026年のラスカー賞は、アメリカ・スタンフォード大学のEmmanuel Mignot教授との共同受賞です。
9月17日にはニューヨークで授賞式が開かれました。
睡眠の基礎研究で世界的な評価を受けた柳沢教授は、現在も「人間はなぜ眠くなるのか」という根源的な疑問の解明に取り組んでいます。
柳沢正史教授が紹介する4日間で必要な睡眠時間を知る方法
睡眠について多くの人が気になるのが、自分には何時間の睡眠が必要なのかという問題です。
柳沢教授は2026年9月のテレビ朝日『報道ステーション』で、自分に必要な睡眠時間を確かめる方法を紹介しています。
ポイントは、目覚まし時計などで起こされず、自然に目が覚めるまで眠ることです。
必要な睡眠時間を確かめる4日間の方法
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4日間ほど、朝に起こされず眠れる日程を確保する。
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目覚まし時計を使わず、自然に目が覚めるまで眠る。
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2日目以降も、十分に眠れる環境を整える。
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3〜4日目に睡眠時間が安定してきたら、その長さを確認する。
柳沢教授の説明では、日頃から睡眠不足が続いている人は、最初の夜に10〜12時間ほど眠ることもあります。
これは、それまで不足していた睡眠を補おうとするためです。
2日目、3日目と十分な睡眠を取るうちに、睡眠時間は少しずつ短くなり、やがて安定してきます。
その安定した睡眠時間が、自分に必要な睡眠量を知る目安になります。
例えば、毎日6時間しか眠っていない人でも、自然に目覚めるまで眠る生活では8時間程度になる場合があります。
大切なのは、一般的な平均値に自分を無理に合わせるのではなく、十分に眠ったときの日中の調子を知ることです。
ただし、この4日間の方法は、すべての人が実施できるものではありません。仕事や家庭の都合で睡眠時間を自由に確保できない場合には、普段の眠気や疲労感を確認することから始められます。
成人の睡眠は6時間以上が目安!睡眠の質も大切
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人に対して6時間以上を目安に、必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。
ただし、6時間眠れば誰でも十分という意味ではありません。
必要な睡眠時間には個人差があり、年齢や日中の活動量、体調などによっても変化します。
もう1つ重要なのが「睡眠休養感」です。
これは、睡眠によって十分に休養が取れたと感じられるかを示すものです。
睡眠時間が長くても、目覚めたときに疲れが残っていたり、日中に強い眠気が続いたりする場合は、睡眠の状態を見直す必要があります。
睡眠状態を確認するポイント
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起床時に十分な休養感がある
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日中に強い眠気が続かない
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睡眠不足による集中力の低下を感じにくい
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毎日の起床時刻が大きく乱れていない
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仕事や日常生活に支障が出ていない
睡眠時間と睡眠休養感の両方を確認することが、健康的な睡眠習慣につながります。
オレキシンは睡眠と覚醒を安定させる脳内物質
柳沢教授が発見したオレキシンは、人間が目覚めた状態を維持するために重要な役割を果たしています。
人間の脳には、睡眠と覚醒を切り替える仕組みがあります。
柳沢教授は、その働きを日本庭園にある「ししおどし」に例えて説明しています。
竹筒が上を向いている状態が覚醒、下を向いている状態が睡眠です。
オレキシンは、起きている状態を安定させる重りのような役割を担っています。
起きている間に眠気がたまっても、オレキシンの働きによって、覚醒状態が維持されます。
一方、眠る条件が整うとオレキシンの働きが弱まり、睡眠へと移行します。
オレキシンが不足すると、覚醒状態を安定して維持することが難しくなります。
その代表的な病気が「ナルコレプシー」です。
ナルコレプシーでは、日中に耐えがたい眠気が生じたり、突然眠り込んだりすることがあります。
柳沢教授らの研究によって、この病気とオレキシンの欠乏との関係が解明されました。
さらに現在では、オレキシンの働きを抑えることで睡眠を促す薬や、働きを補って覚醒を助ける薬の開発が進んでいます。
1998年の基礎研究が、約30年を経て実際の治療につながっていることが、ラスカー賞受賞の大きな理由です。
睡眠不足を休日の寝だめだけで解決することは難しい
平日に十分な睡眠が取れず、休日に長く眠っている人も少なくありません。
しかし、睡眠は将来のためにためておくことができません。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、休日に長時間眠るだけでは、慢性的な睡眠不足の問題を十分に解決できないことが説明されています。
平日と休日で起床時刻が大きく違う生活は、体内時計の乱れにもつながります。
例えば、平日は午前6時に起きるのに、休日は午前11時まで眠る生活を繰り返すと、週明けに生活リズムを戻しにくくなります。
必要なのは、休日だけ極端に睡眠時間を増やすことではなく、日頃から不足している睡眠時間を確保することです。
睡眠時間の確保が難しい場合には、まず毎日の就寝・起床時刻を振り返り、生活の中で調整できる時間を探すことが現実的です。
睡眠の質を整えるために見直したい生活習慣
良質な睡眠のためには、睡眠時間だけでなく、日中の過ごし方や寝室環境も重要です。
厚生労働省の睡眠ガイドでは、光、温度、音、食事、運動、嗜好品などが睡眠に影響することが示されています。
日常で実践できる睡眠習慣
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朝は太陽の光を浴び、体内時計を整える
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朝食を取り、生活リズムを安定させる
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日中は無理のない範囲で体を動かす
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夕食が深夜にならないよう調整する
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夕方以降のカフェイン摂取量に気をつける
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寝酒を睡眠改善の手段にしない
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寝室の明るさ、温度、騒音を調整する
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毎日の睡眠時間と起床時の体調を確認する
特に、眠る直前まで明るい光を浴び続ける生活や、遅い時間のカフェイン摂取は、睡眠に影響することがあります。
一方で、睡眠の質を上げようとして寝る時間を厳密に決めすぎたり、眠れないことを過度に気にしたりすることも負担になります。
良い睡眠のためには、自分の生活に合わせて継続できる習慣を整えることが大切です。
柳沢正史教授の新刊『世界最高の睡眠学が教える 睡眠の正解』
2026年10月、柳沢教授の著書『世界最高の睡眠学が教える 睡眠の正解』がダイヤモンド社から刊行されました。
この本では、睡眠について広く知られている常識を科学的な視点から検証しています。
取り上げられているのは、例えば次のようなテーマです。
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寝る前のスマートフォンは絶対に禁止すべきなのか
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睡眠は90分周期で目覚めるのが理想なのか
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午後10時から午前2時までが睡眠のゴールデンタイムなのか
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睡眠不足と日中の集中力にはどのような関係があるのか
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十分に眠っているつもりでも疲れが取れない理由
睡眠に関する古い常識や思い込みを見直し、研究に基づいた考え方を紹介する内容です。
書籍情報
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書名:世界最高の睡眠学が教える 睡眠の正解
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著者:柳沢正史
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出版社:ダイヤモンド社
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刊行:2026年10月
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定価:1,980円(税込)
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ページ数:384ページ
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ISBN:9784478123935
また、柳沢教授が監修した『今さら聞けない 睡眠の超基本』や『睡眠のサイエンス』なども出版されています。
睡眠の基礎から実践的な生活習慣まで学びたい人にとって、参考になる書籍です。
実用情報|自分の睡眠を見直すための確認事項
柳沢正史教授の基本情報
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氏名:柳沢正史(やなぎさわ・まさし)
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生年:1960年
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所属:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
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役職:機構長・教授
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主な研究:睡眠と覚醒の仕組み、オレキシン、睡眠障害
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主な受賞:2023年ブレークスルー賞、2026年アルバート・ラスカー基礎医学研究賞
睡眠習慣の確認事項
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成人は6時間以上を目安に、必要な睡眠時間を確保する
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必要な睡眠時間には個人差がある
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朝の休養感と日中の眠気も確認する
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休日だけの長時間睡眠に頼らない
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光、食事、運動、寝室環境を整える
十分に睡眠時間を確保しても強い眠気や疲れが続く場合、睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れていることもあります。
日常生活に支障がある場合は、医療機関で相談することが大切です。
まとめ
柳沢正史教授は、脳の覚醒を維持する物質「オレキシン」を発見し、2026年のアルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞した世界的な睡眠研究者です。
研究成果は、ナルコレプシーや不眠症などの治療薬開発にもつながっています。
自分に必要な睡眠時間を知るためには、十分に眠れる環境を数日間確保し、自然に目覚めるまでの睡眠時間を確認するという考え方も役立ちます。
ただし、必要な睡眠時間には個人差があり、睡眠の質や日中の体調も重要です。
日頃の生活を見直しながら、自分に合った睡眠習慣を整えることが、疲れをためにくい毎日への第一歩となります。
参考リンク
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