野村重存が教える水彩風景画の基本と初心者でも実践できる上達法
『プレバト!!』の水彩画査定で知られる野村重存(のむら・しげあり)さんは、画家として活動する一方、絵画講師として長年にわたり水彩画やデッサンを教えてきた人物です。
2026年10月15日放送のMBS・TBS系『プレバト!!』秋の2時間スペシャルでは、6人の名人・特待生が「至近距離の大迫力な風景」をテーマに水彩画で競い、野村先生が作品を査定します。
野村先生が初心者に勧める絵の練習は、いきなり水彩絵の具で大作を描くことではありません。まずはHBまたはBの鉛筆、消しゴム、スケッチブックの3つを使ったデッサンから始め、ものの形や立体感を捉える力を身につける方法です。
また、水彩画では最初に塗った色を十分に乾かしてから次の色を重ね、水を使いすぎないことも重要です。
この記事でわかること
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野村重存先生が勧める初心者向け3つの道具
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木や風景に奥行きと立体感を出す描き方
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水彩画で色を塗り重ねるときの大切なコツ
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野村重存先生の経歴と絵の描き方を学べる著書
野村重存が初心者に勧める3つの道具
公式動画:TBS『プレバト!!』10月15日放送・水彩画スペシャル
野村先生が著書『野村重存の世界一わかりやすい絵の授業』で紹介しているのは、絵の基本となるデッサンを始めるための3つの道具です。
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HBまたはBの鉛筆:ものの輪郭や明暗を描くために使う
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普通の消しゴム:線の修正だけでなく、光や明るさの表現にも使う
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スケッチブック:描く練習を重ね、作品を残すために使う
鉛筆は特別な製図用である必要はなく、普段文字を書くような一般的なもので構いません。
消しゴムも専用の高価な道具は不要です。野村先生は、消しゴムを線の修正だけでなく、描いた部分を明るくしたり、濃淡を調整したりする道具として活用しています。
スケッチブックについては、マルマン製の製品を勧めています。
実際に野村先生自身も使用しており、A4やA3サイズなど、手に入れやすいものから始められます。
この3つは水彩画の着色道具一式ではなく、水彩画にもつながる観察力と描写力を養うための道具です。
絵の具を使う前に形を捉える練習をすることが、立体感のある絵を描く土台になります。
水彩画は塗った色を十分に乾かしてから重ねる
野村先生が水彩画初心者に向けて強調しているのが、完成を急がないことです。
水彩画は水を使うため、最初に塗った色が乾かないうちに次の色を重ねると、絵の具が混ざって意図しない広がり方をすることがあります。
特に、細かい形や色の違いを表現したい部分では、乾燥させる時間が重要になります。
野村先生が教える着色のポイント
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最初の色を塗る。
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塗った部分が十分に乾くまで待つ。
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乾いた部分に次の色や筆のタッチを重ねる。
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水の量を調整しながら細部を仕上げる。
水を多く含ませればよいわけではありません。
野村先生は、水を使いすぎないことも思いどおりの形を描くための大切なコツとしています。
例えば、建物の窓枠や樹木の枝など、輪郭をはっきりさせたい部分では、周囲の色が十分に乾いてから描くことが役立ちます。
ただし、水彩画には濡れた紙の上で色をにじませる表現もあります。乾燥させる技法と、あえて色を混ぜ合わせる技法は使い分けが必要です。
最初は、形をはっきり描く部分から乾かしながら色を重ねる練習をすると、筆と水の扱いに慣れていきます。
木の描き方は葉の輪郭をつなげすぎないことが大切
風景画の基本となる題材の1つが木です。
野村先生は、木が描けるようになると森や山などにも応用でき、風景画の表現が広がると説明しています。
木をリアルに描くためのポイントは、葉の輪郭と枝の構造にあります。
初心者が木を描くとき、葉の集まりを半円の連続のような線で囲んでしまうことがあります。
しかし、実際の木の葉は、不規則な形で重なり合っています。
そのため、葉の輪郭を1本のつながった線で囲むよりも、途切れ途切れの不規則な線で表現する方が、自然な形に近づきます。
木の輪郭を描くポイント
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葉の部分を単純な丸形にしない
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輪郭線をところどころ途切れさせる
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葉の集まりごとに形を分ける
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同じ曲線を繰り返さない
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全体の形と細かな葉の集まりを区別する
一本一本の葉をすべて描く必要はありません。
葉の集まりをいくつかのまとまりとして考えることで、複雑な木の形を整理できます。
枝を手前と奥に伸ばすと風景に立体感が生まれる
野村先生が木を描く際に重視するもう1つのポイントが、枝の方向です。
木の枝は左右だけでなく、手前や奥にも伸びています。
平面的な木の絵になってしまう場合、この奥行き方向の枝が表現されていないことがあります。
実際の木は、幹から太い枝が伸び、その先に細い枝が広がり、さらに葉の集まりが付いています。
この構造を理解することで、葉の部分を単なる大きな丸として捉えずに描けるようになります。
立体的な木を描く手順
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幹の位置と太さを決める。
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幹から伸びる大きな枝を描く。
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左右だけでなく手前と奥にも枝を広げる。
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枝先に葉の集まりを配置する。
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葉のまとまりごとに明暗を調整する。
風景画では、近くの木と遠くの木を描き分けることも重要です。
手前の木には枝や葉の形を比較的はっきり描き、遠くの木は細部を整理することで、距離感を表現しやすくなります。
こうした描写の基本は、鉛筆でのデッサンだけでなく、水彩画の下描きや着色にも応用できます。
最初の練習にリンゴが勧められる理由
野村先生が初心者向けの絵の授業で取り上げている題材の1つが、リンゴです。
犬や猫などの動物は、普段抱いているイメージに引っ張られ、実際の形とは違う描き方になることがあります。
一方、リンゴは輪郭や丸み、光の当たり方を観察しやすく、デッサンの基本練習に向いています。
最初から完成した輪郭を1本のきれいな曲線で描こうとせず、薄い線を重ねながら形を捉えていくのが基本です。
リンゴを描くときの練習の流れ
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リンゴ全体の大きさと形を観察する
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鉛筆で大まかな輪郭を薄く描く
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上下左右の形の違いを修正する
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表面の丸みを意識して明暗を加える
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消しゴムで明るい部分を調整する
リンゴの輪郭を正確に描くだけでは、立体感は生まれません。
光が当たる部分、暗くなる部分、表面の丸みに沿った濃淡を表現することで、紙の上に立体的なリンゴが浮かび上がります。
この練習で身につく形の捉え方は、木や建物、人物など、ほかの題材を描く際にも役立ちます。
野村重存は多摩美術大学大学院を修了した画家
野村重存さんは1959年に東京都で生まれました。
1988年に多摩美術大学大学院を修了し、その後は同大学の油画研究室助手を務めました。
美術専門誌などを手がける出版社で副編集長を経験し、私立美術館の学芸課長も務めています。
こうした美術教育、出版、美術館での経験を経て、絵画講師としての活動を広げてきました。
野村重存の主な経歴
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1959年:東京都生まれ
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1988年:多摩美術大学大学院修了
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多摩美術大学油画研究室助手を務める
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美術専門誌などを扱う出版社で副編集長を経験
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私立美術館の学芸課長を務める
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2006〜2009年:NHK教育テレビ『趣味悠々』で講師を担当
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2016年〜:『プレバト!!』水彩画査定講師
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多摩美術大学で非常勤講師として基礎デッサンを指導
野村先生は、カルチャースクールや生涯学習講座でも水彩画とデッサンを教えてきました。
また、初心者向けの技法書を数多く執筆しています。
テレビで見せる緻密な風景画のお手本だけでなく、初心者が絵を描く際の考え方を言葉で伝えられることも、野村先生の大きな特徴です。
2016年から『プレバト!!』の水彩画を査定
野村先生が『プレバト!!』で水彩画の査定を担当し始めたのは2016年です。
芸能人が描いた作品について、構図、描写力、明暗や空間表現などを評価してきました。
特に視聴者の間で注目されているのが、芸能人の作品を添削する際に披露するお手本の水彩画です。
人物や建物、街並み、自然などを細かく描いた作品は、番組の名物となっています。
2020年の番組インタビューでは、お手本を描くことが野村先生自身の勉強にもなっていると語っています。
普段は自分で選ばない場所や構図に挑戦する機会になるため、技術の幅を広げる経験にもなっているのです。
今回の水彩画企画では、次の6人が競います。
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田中道子:名人10段
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倉中るな:名人5段
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松田悟志:名人3段
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真凛:特待生
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黒崎レイナ:特待生
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中田クルミ:特待生
テーマは「至近距離の大迫力な風景」です。
通常の風景画とは異なり、近い距離から見たものの形や迫力を、水彩画として表現する課題になっています。
野村先生が長年重視してきた構図、描写、立体感などの技術にも注目が集まる企画です。
実用情報|野村重存の描き方を自宅で学ぶ方法
野村先生の技法を学びたい人には、初心者向けの著書が用意されています。
特に『野村重存の世界一わかりやすい絵の授業』は、絵を描くことに慣れていない人を対象とした入門書です。
書籍情報
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書名:野村重存の世界一わかりやすい絵の授業
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著者:野村重存
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出版社:PHP研究所
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発売日:2025年3月19日
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定価:1,760円(税込)
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ISBN:9784569858845
本書では、リンゴ、木、人の顔などを題材に、輪郭の描き方や立体感、明暗の付け方を学べます。
自宅で始めるための道具
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HBまたはBの鉛筆
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普通の消しゴム
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A4程度のスケッチブック
まずは鉛筆デッサンで基本を学び、水彩画にも挑戦したい場合には、別途、水彩絵の具、筆、水彩用紙などを用意します。
最初の題材は、リンゴや身近な木など、形の構造を捉えやすいものが適しています。
まとめ
野村重存先生の絵の描き方で大切なのは、高価な道具をそろえることよりも、ものの形や構造、明暗を理解することです。
初心者はHBまたはBの鉛筆、消しゴム、スケッチブックの3つを用意し、デッサンから始められます。
風景画では、木の葉を不規則なまとまりとして描き、枝を手前と奥に広げることで立体感を表現できます。
また、水彩画の着色では、塗った色を十分に乾かしてから次の色を重ね、水の量を調整することが重要です。
長年にわたり初心者から上級者まで指導してきた野村先生の方法は、絵を描き始めたい人にとっても実践しやすい基本となっています。
参考リンク
おすすめ関連商品
– 野村重存の世界一わかりやすい絵の授業


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