板橋本町BEST20完全網羅!五輪選手と地元愛が交差する街
2025年5月17日放送の『出没!アド街ック天国』は、東京都板橋区の板橋本町を特集。江戸時代から栄えた中山道の宿場町であり、五輪メダリストたちが集結するスポーツの拠点でもあるこの街が、ランキング形式で紹介されました。古き良き文化と最先端のトレーニング施設が共存する板橋本町の魅力を、番組の内容に基づいてたっぷりお届けします。
板橋本町の個性あふれる下位ランクスポットも魅力満載!
20位にランクインした「板橋の板橋」は、地名のルーツを物語る歴史的な存在です。中山道と環七が交差する大和町交差点から一本奥に入った細道が旧中山道。この場所にはかつて中山道第一の宿場町「板橋宿」があり、江戸時代には54軒もの旅籠が軒を連ね、旅人たちの休息の場として大いに賑わっていたそうです。
・中山道沿いには今もその名残が色濃く残り、風情のある町並みが広がっている
・「板橋」という橋は、鎌倉時代の古文書にも記録があるほどの歴史を持ち、江戸時代にはこの橋が町名の由来とされていた
また、街には「板橋」と書かれた表札を掲げる家が点在しており、実際に「板橋さん」という名字の住民が多いのもこの地域の特徴です。旧中山道沿いの花屋の奥には、複数の板橋さんの本家が存在していて、その祖先は「板橋城」を築いた武士だと伝えられているとのことです。
19位には「ナショナルトレーニングセンター見学ツアー」が紹介されました。ハイパフォーマンススポーツセンター内にあるこの施設は、日本代表アスリートの強化拠点として知られています。スポーツの国際競争力を高める目的で整備されたもので、北区の広大な敷地にさまざまな競技の設備が揃っています。
・味の素ナショナルトレーニングセンター・イーストでは、火曜以外の毎日3回、一般向けの見学ツアーを実施
・ツアーでは東京2020五輪の聖火リレーで実際に使われたトーチに触れられる体験コーナーも用意されている
さらに、館内の廊下にはウサイン・ボルト選手の走る速度を体感できる仕掛けや、三段跳びの世界記録の跳躍距離を実際に体で体感できるコーナーも。ツアーのハイライトは、各競技の練習場の見学で、タイミングが合えば、実際に日本代表選手の練習の様子を見ることも可能です。
18位の「いわい製麺」は、香川県で修業した店主が営む本格派讃岐うどんの店です。香川の有名店「宮武うどん」の味を受け継ぎ、東京でも本場のコシとうまみが味わえるとして、うどん好きの間で知られた名店となっています。
・店主は「香川の製麺所をそのまま東京に持ってきたかった」と語るほどの情熱を持って開業
・看板メニューは「ひやあつ」スタイルのうどん。冷たい麺に温かい出汁をかけていただく香川特有の食べ方
・東京ではその特徴を伝えるため、「ぬるいうどん」として紹介されている
また、香川にはないオリジナルうどんも提供されており、東京の食文化と融合した新しい讃岐うどんの形を楽しめる点も魅力です。
17位は「理容店密集地帯」。取材中に注目されたのが、エリア内に20軒以上も理容店があるという密集ぶり。この背景には、かつての工場労働者たちのニーズに応えて、おしゃれを支えてきた歴史があります。
・昭和の時代から続く老舗に加え、近年では新しい感覚の理容店もオープン
・中でも「barbershop ANVAI」は、“いい塩梅”をコンセプトにしたニューウェーブ系理容店
・仰向けでシャンプーする美容室スタイルを取り入れ、1年で予約が1ヶ月先まで埋まる人気店となっています
新旧の理容文化が共存するこの街は、男性の身だしなみに対するこだわりが強いエリアとも言えそうです。
16位は「ランチハウス美味しん坊」。その名の通り、味もボリュームも兼ね備えた町の洋食屋さんです。メニューはなんと約100種類にものぼり、セットのバリエーションも豊富。お客さんのリクエストからどんどん組み合わせが増えていったそうです。
・最も人気のメニューは「美味しん坊セットランチ」
・ハンバーグには半熟の目玉焼きがのせられ、チキンカツにはたっぷりのカレーがかけられている
・プレートにはライス・サラダも盛りつけられ、栄養バランスと満足感が両立された一皿
コスパの良さも話題で、地元のサラリーマンや学生たちに長年親しまれている町の名物店として、今後も注目されそうです。
板橋本町の魅力を語る中盤ランクも粒ぞろい
15位に選ばれたのは「町そば」。板橋本町は、実はそば屋が多い地域としても知られており、地元民の食文化の一端を担っています。その中でも注目されたのが、昭和41年創業の老舗「長寿庵」と、中山道沿いに佇む小さな名店「そば処 きく池」の2軒です。
・長寿庵では、「ごまサバ漬け丼とぶっかけそばのセット」が人気。ごまの風味が香ばしく、しっとりとしたサバ漬けが食欲をそそります
・きく池は、隣接する生花店の倉庫を改装して開業したユニークな店舗で、テーブル1卓のみという隠れ家感たっぷりの店構え
・看板メニューは「稚鮎の天ぷらとせいろそばのセット」
・そば粉は香りが豊かでコシのある北海道・幌加内産を使用
・さらに、豚そぼろに納豆を加えた変わり種の「そぼろ丼」も人気とのこと
地元で愛される“町そば”文化が根づいているエリアとして、板橋本町ならではの味わいが紹介されました。
14位は「路地」。観光地にはない生活感のある裏道が、板橋本町の風情を物語っています。なかでも番組で紹介されたのは、地元に暮らす平澤敏弘さんが管理する、昭和30年代から現役の井戸。かつてこの一帯は湧き水が豊富な土地だったことから、今もその名残が街のあちこちに残っているそうです。
・昔ながらの家並みと石畳の路地には、昭和の面影が色濃く残る
・車が入れない細い道には子どもたちの遊ぶ声や生活の匂いが感じられる
・古井戸や側溝など、かつての暮らしの痕跡が点在している
この「路地」は、ただの通路ではなく、地域の記憶が刻まれた“生きた歴史”として紹介されました。
13位に登場した「富久鮨」は、アスリートが試合後に訪れる“ご褒美メシ”の名店です。特に人気のネタは「牡蠣」で、レスリングの鏡優翔選手が、パリ五輪後に2〜30個食べたというエピソードが紹介されました。
・店内は落ち着いた雰囲気で、ネタの鮮度が抜群
・アスリートにも支持される理由は、栄養価と味の両立
・寿司以外にも一品料理が豊富で、試合後のリカバリー食にも最適な構成
スポーツ選手たちの“勝負後の一皿”が集まる名店として、富久鮨は板橋本町の隠れた実力店といえます。
12位に入ったのは、昭和31年創業の銭湯「愛染湯」。板橋本町の湯文化を支えてきたこの施設は、6年前にリニューアルされながらも、昔ながらの風情をしっかり残しています。
・お湯には井戸水を使用しており、肌に優しく柔らかい感触が特徴
・最大の見どころは、浴室の壁一面に広がる「天女のタイル絵」。この絵だけはリニューアル後も大切に残された
・日曜寺の御本尊・愛染明王にちなみ「愛染湯」という名がついたという由緒も魅力
近代的な設備の中にも、昭和の温もりが漂う癒しの銭湯として、今も多くの地域住民に愛されています。
そして11位は「ヒラコ時計店」。昭和38年創業の老舗で、85歳のご主人は「時計修理技能士一級」の資格を持つ現役職人です。
・修理するのは機械式時計が中心で、一つの時計には100もの部品が使われている
・オーバーホールでは、すべての部品を分解し、洗浄・調整・組み立てを丁寧に実施
・スイスの老舗ブランド「ニバダ・グレンヒェン」製など、希少な時計も多数扱っている
全国各地から修理依頼が届く理由は、その確かな技術と信頼に裏打ちされた職人魂。地元に根づいた時計店ながら、日本全体の“時間”を支える名匠の仕事ぶりが紹介されました。
板橋本町BEST20の中盤は“個性と熱気”が光るラインナップ
10位に選ばれたのは「縁切榎(えんきりえのき)」。江戸時代、板橋宿にあったこの榎の木には、「縁を切りたいと願う女性たち」がこっそり参拝していたという歴史があります。男女関係や悪縁を断ちたいと願う人々の“願掛けスポット”として知られ、今でもその名残が伝えられています。
・現在の榎は三代目で、初代は江戸時代から存在
・当時は離縁が難しかった時代背景もあり、女性たちにとって心の拠り所だった場所
・現代ではその役割が変化し、むしろ“良縁を結ぶパワースポット”として全国から参拝者が訪れるようになっています
・近くには板橋区立郷土資料館もあり、地域の歴史を学びながら立ち寄れるコースとして人気
9位には、味と人情が染み込んだ「渋い酒場」が登場。テレビ初登場となった「鳥幸」は、ご主人と女将の二人三脚で切り盛りされるアットホームな居酒屋。店舗の更新をきっかけに、ご主人は「一人でもやる」と決意したそうで、その熱意に応えて女将も続けているとのこと。
・名物メニューはささみ黄身揚げ。ジューシーなささみに黄身がとろけて絶品
・「もつ焼カミヤ」は、上野の名店からのれん分けされた店で、ポテトサラダや栃尾油揚げ、もつ鍋などが安心価格で楽しめる
・どちらも“気取らないけど味は本物”という、通好みの酒場文化が今も息づく場所です
8位は鉄道ファン必見の「ムサシノモデル&エコーモデル」。この2店舗は徒歩数分の距離にあり、HOゲージ専門店としてマニアから絶大な支持を得ています。
・「ムサシノモデル」はすべてオリジナル設計・製造の国産HOゲージ専門メーカー。パーツごとに精巧に作られており、受注から納品まで最大2年かかることもある
・ラインナップには、国鉄C62 2号機(急行ニセコ牽引機)など伝説的な車両も再現
・すぐ近くにある「エコーモデル」は、2万点を超える部品やジオラマ用ミニチュアを取りそろえる大型店。模型愛好者にとっては“夢の宝箱”のような存在
・番組では埼玉・上尾から訪れた男性客が自作のHOゲージ(国鉄115系)を持ち込む様子も紹介され、店内の雰囲気がリアルに伝わってきました
7位には、実績ある選手を多数輩出している「東洋大学総合スポーツセンター」がランクイン。2011年に完成したこの施設は、東洋大学の強化部・準強化部の拠点として整備されており、ボクシング・レスリング・陸上など8種目に対応しています。
・ボクシング部には、元世界王者の村田諒太選手が所属していた歴史も
・現在も、2024年全日本選手権男子ミニマム級優勝の古藤昇大選手や、女子フライ級優勝の西中結菜選手が活躍中
・レスリング部OGには、今回登場した鏡優翔選手の名前もあり、卒業後も練習拠点として使用していることが紹介されました
・在校生の岡田愛生選手も、全日本選抜大会53kg級で優勝しており、トップアスリートを育てる環境が整った施設であることがよく分かります
6位に登場したのは「焼肉激戦区」。板橋本町の中山道沿いには、実力派の焼肉店がずらりと並んでおり、アスリートたちの“勝負飯”スポットとしても知られています。
・「時楽」では厚さ約3cmの“ワイルドタン”が名物で、見た目も味も圧巻
・一方、「南大門」は創業43年の老舗。換気扇だけのシンプルな座敷スタイルが今も健在で、雰囲気も昭和そのまま
・この南大門にはアスリートのサインが町一番の数掲げられており、大谷翔平選手もエンゼルス入団1年目に訪れたというエピソードも
・特に人気なのが「ハラミ塩」と「上タン塩」。水谷隼さんも「卓球男子の決起集会はここ」と語っており、一流選手たちのパワー源であることがうかがえます
歴史・情緒・趣味・食・スポーツ…どれを取っても“濃い”個性が光る中盤ランク。板橋本町という街の奥深さが、これらのスポットからじわじわと伝わってきます。次回以降の出没も楽しみになる、情報ぎっしりの回でした。
板橋本町ラーメンの聖地!個性派が並ぶ“環七のラーメン”文化
第5位にランクインしたのは、板橋本町のラーメンシーンを象徴する「環七のラーメン」。1980年代後半、「環七ラーメンブーム」が巻き起こり、数多くの個性的なラーメン店がこの通りに並びました。今もその流れを受け継ぐ名店が点在し、ラーメン好きにとっての“聖地”として知られるエリアとなっています。
中でも注目されたのが、「オールドラーメンショップ 逆流」。このお店は、新潟・燕三条系のラーメンをオマージュしており、背脂のコクと煮干しの旨みを組み合わせたスープが特徴です。見た目はこってり系ですが、岩のりと玉ねぎのシャキシャキ感が絶妙なアクセントとなり、全体のバランスを整えています。
・スープは背脂でコク深く、煮干しでキレがある新感覚の味わい
・岩のりがスープに広がり、海の香りが鼻を抜ける独特の風味
・玉ねぎの辛みと食感が加わり、最後まで飽きずに食べられる設計
一方、環七ラーメンブームの真っ只中に誕生した「元祖まぐろラーメン本店」も健在。30年以上にわたり人気を保ち続けている老舗です。店主の鮪郎さんが語る開店当時の思いとして、「とんこつ主流の中で、すっきりした魚介スープで勝負したかった」という志が印象的です。
・スープにはマグロのカシラ(頭部)を豪快に使用
・魚介特有のクセは取り除かれ、クリアなのに深みのある味わいに仕上げられている
・濃厚ではないが、まぐろの旨味がじんわりと広がる極上スープ
・トッピングはシンプルながら、素材の味が引き立つ構成で、長年の常連も多い
環七のラーメン文化は、単なる流行ではなく“個性と挑戦の歴史”が重なった味の街道。一杯ごとに背景があり、それぞれの店が独自の哲学でスープを追求しているのが特徴です。板橋本町という街が、ラーメンという料理の多様性を体現する場所であることを、番組はしっかりと伝えていました。
ブームを超えて“文化”となった環七のラーメン街道。これからも進化を続ける一杯の物語に、注目が集まりそうです。
創業100年超!アスリートも通う鰻の老舗「鮒与本店」
第4位に選ばれたのは、蓮沼アスリート通りに佇む「鮒与本店」。創業はなんと大正8年(1919年)という老舗の鰻店で、100年以上にわたって地元と共に歩んできた名店です。現在は4代目ご夫妻が暖簾を守り続けており、代々の味と技術が丁寧に継承されています。
お店のこだわりは、熱伝導の高い銅製の蒸し器で鰻をふっくらと蒸し上げる調理法。この技法により、外は香ばしく中はとろけるような食感が実現され、タレとの相性も抜群。使用される鰻は、質の高い浜名湖産を中心に選ばれており、季節や仕入れの状況に応じて最良のものが提供されます。
・炭火焼きによる香ばしさと銅製蒸し器の蒸気で保たれる柔らかさのバランスが絶妙
・店内は落ち着いた和の雰囲気で、カウンターと小上がりがあり、家族連れやアスリートの団体客にも対応
・創業以来変わらぬタレは、4代にわたって守られてきた門外不出の味
特に注目すべきなのは、この店が多くのトップアスリートにとって“勝負前のゲン担ぎ”の場所となっていることです。中でも水泳日本代表選手たちにとっては特別な存在で、試合前には必ず立ち寄るという声も多く聞かれるほど。スポーツの神聖な儀式のような位置づけで、鰻を食べることで心と体の両方を整えるのです。
・鰻は滋養強壮・スタミナ補給に優れており、トレーニング後の回復食としても理にかなっている
・水泳チームへの特製品として、ご主人がオリジナルで「鰻の大和煮」を用意
・この大和煮は、リオデジャネイロ五輪前に餞別として渡されたという心温まるエピソードも紹介されました
板橋本町という町の“味の原点”を感じさせるような、歴史と人情、味が三位一体となった逸品。ただの鰻屋ではなく、選手たちの努力や思いがしみ込んだ、特別な場所です。
鮒与の鰻は、100年続く伝統の味であり、これからの未来を支える力の源。番組を通して、多くの人にとって“ご褒美の一皿”として記憶されることになりそうです。
第3位は「歴史ある米店」〜ごはん文化が息づく板橋本町の誇り
第3位にランクインしたのは、“お米屋さん”が町に根づく風景――歴史ある米店たち。今回の特集で紹介された板橋本町エリアでは、わずかな範囲に7軒もの米店が密集しているという、東京23区内でも非常に珍しいエリアです。
中でも特筆すべきは、明治41年創業の「大口米店」。5代にわたって営業を続けているこのお店は、まさに板橋の米文化を支え続けてきた存在です。
・100年以上の歴史を持つ老舗で、地域の信頼も厚い
・お米の銘柄は、時代のニーズに合わせて厳選したラインナップを展開
・玄米や分づき米の販売にも対応しており、健康志向の人にも人気
そしてもう一軒、注目を集めたのが「斎藤米穀店」。こちらは、お米の販売だけでなく、店内のスペースを活用して“めし処 さいとう”という食事処も運営しています。もとは米屋として始まった店舗ですが、そのノウハウを活かして“炊きたてのごはんを一番おいしく食べてもらう”ための飲食店として進化しました。
・お米に合わせたメニューが日替わりで提供されており、「はんぺんフライ定食」や「サワラムニエル定食」など和洋問わず構成が豊か
・主役はやはり“ごはん”。炊き加減・水分・香りの三拍子が揃ったふっくらしたご飯が提供される
・米屋だからこそできる、その日ベストな状態のお米の炊き上がりが自慢
このように、板橋本町では単にお米を“売る”のではなく、お米と共にある暮らしを“提案する”お店が多いのが特徴です。
・多くの米店では、お米の保存方法や品種ごとの特徴も丁寧に教えてくれる接客が魅力
・近所の人々との会話も生まれやすく、町の“情報交換の場”にもなっている
・歴史ある米店が地域コミュニティの一端を担っている姿は、まさに現代の町の原風景
理容店とともに、なぜこれほどまでに米店が集まったのか――そこには、かつて宿場町として賑わった歴史的背景と、昔から“食と暮らし”を大切にしてきた板橋本町の文化があるのかもしれません。
ごはん一杯に込められた技術と想いが、板橋本町という街の温かさを伝えてくれる――そんな風に感じさせるランキングでした。今も変わらず、炊き立ての香りが人を惹きつけるこの場所で、今日も誰かの食卓を支える「米屋さんの灯」がともっています。
第2位「石神井川」〜春を彩る桜の名所、板橋本町の心の風景
第2位に輝いたのは、板橋本町を流れる「石神井川(しゃくじいがわ)」。東京を流れる川の中でも、特に春の桜の美しさで知られる名所として、多くの人々に親しまれています。
この川の両岸には、なんと800本を超える桜の木が植えられており、春になると一斉に花を咲かせて見事な桜並木が出現します。その景観は圧巻で、地域の人々はもちろん、遠方からの花見客も足を運ぶほどの人気スポットです。
・川沿いには遊歩道が整備されており、散歩やジョギングにも最適
・桜のトンネルが続く区間では、まるで花の回廊を歩いているかのような感覚に包まれる
・晴れた日には水面に映る満開の桜が見事で、フォトスポットとしても知られる風景
この石神井川の桜は、ただの観光スポットではなく、地元の人たちの季節の節目を知らせる存在でもあります。卒業式や入学式の時期と重なることから、人生の門出を祝う背景として、この桜を写真に収める家族も多いそうです。
また、秋には紅葉、冬には静かな水辺の景色が楽しめるなど、季節ごとに異なる顔を見せてくれるのもこの川の魅力のひとつ。春の賑わいだけでなく、日常に溶け込んだ“地域に寄り添う自然”として愛されている存在です。
・川沿いのベンチでは、お弁当を広げてのんびり過ごす人も
・朝夕は地域の人々の通勤・通学路としても利用され、生活の一部として根づいている
・花見の時期には地元商店街との連携で小さな屋台が並ぶこともあり、地域の賑わいを感じられる
かつて中山道の宿場町として栄えた板橋の街に、今も静かに寄り添い続ける石神井川。この川があることで、忙しい日常のなかにもほっとする時間が生まれ、住む人の心を潤してくれているのです。
「何もない日でもここに来れば安心する」――そんな気持ちにさせてくれる、街の風景そのものが2位に選ばれた理由なのかもしれません。
第1位「ハイパフォーマンススポーツセンター」〜世界とつながる、日本のトップアスリート育成拠点
栄えある第1位に選ばれたのは、「ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)」。板橋本町と北区にまたがるこの施設は、日本のアスリートを支える“最先端のトレーニング拠点”として、その名を全国に知られています。
HPSCの中核を担うのが、国立スポーツ科学センター(JISS)。この施設には、スポーツに関わるあらゆる分野の専門機器とスタッフが揃っており、科学的根拠に基づいたトレーニング、栄養管理、メンタルケアが一体となって行われているのが大きな特徴です。
・注目は、世界的にも非常に珍しい「風洞実験棟」の存在
・ここでは、スピードスケートやスキージャンプの選手が風の抵抗を計算しながらフォームを調整するという、まさに「風を読む練習」が行われている
・データは即座に映像と連動して確認可能で、映像解析や3D動作解析により、効率的にフォームを改善できる環境が整っています
この日、合宿中だったのは、卓球日本代表の大藤沙月選手と張本美和選手。パリオリンピックに向けての強化練習が進められており、本番と同じ「床材」や「卓球台」が事前に施設に導入されるという徹底ぶり。細部まで再現された練習環境で、選手たちは最高のパフォーマンスを目指して準備を重ねています。
・大会会場と同じ材質の床を用意することで、試合当日の動きやすさ・反応感覚を忠実に再現
・大会によって使用台が異なるため、今年の世界卓球で使われる台も事前に導入済み
・精神的な安定や集中力維持のためにも、会場と同条件の環境は極めて重要
HPSCにはこの他にも、スポーツ栄養専門の食堂や、低酸素トレーニングルーム、リカバリー専用施設などがあり、アスリートたちはここで心身ともに鍛えられています。施設内には見学ツアーもあり、一般の人もその最先端の世界を体感することが可能です(火曜日を除き1日3回実施)。
まさに「世界に一番近い場所」——ハイパフォーマンススポーツセンターは、日本のトップアスリートたちの努力と進化が詰まった場所です。
板橋本町という街が持つポテンシャルと、日本スポーツの未来が交差するこの施設が、1位に選ばれたのは必然ともいえる結果でした。今後のオリンピックや世界大会で活躍する選手たちが、きっとここから羽ばたいていくことでしょう。
板橋本町は「世界とつながる街」
エンディングでは出演者から「東京で一番世界とつながっている町かもしれない」とのコメントもあり、歴史と未来が交差する板橋本町の魅力が存分に伝えられた回となりました。江戸時代の宿場町から、現代のアスリートタウンへと進化を遂げた板橋本町。スポーツ・グルメ・職人・文化すべてが詰まった街の魅力は、今後さらに注目を集めそうです。
次回(5月31日)は「根津」、6月7日は「横浜・野毛」に出没予定。どうぞお楽しみに!
※番組内容は変更になる場合があります。
コメント