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テレ東【WBS】JR東日本が仕掛ける“鉄道×クラフトビール革命”!中央線高架下から始まる“ぽっぽやエール”の挑戦|2025年7月15日放送

WBS

JR東日本はなぜビールを造るのか?話題の“中央線ビアワークス”と列車イベント

JR東日本がクラフトビール事業に本格参入すると聞くと、鉄道会社とビールという意外な組み合わせに驚く人も多いかもしれません。2025年夏オープン予定の「中央線ビアワークス」は、東小金井〜武蔵小金井間の高架下を活用した直営醸造所で、元駅員ブルワーが地元素材を使ったビールを仕込みます。WBSではこの挑戦を通じて、鉄道会社が地域活性化や観光振興にどう貢献しようとしているのかを紹介する予定です。

中央線ビアワークスとは?高架下の新名所に注目

元駅員が醸す、鉄道と地域をつなぐビール

「中央線ビアワークス」は、東小金井〜武蔵小金井駅間の高架下に設けられた直営のクラフトビール醸造所で、地域密着型の新たな拠点として期待されています。最大の特徴は、現場のビール造りを担うのが元JRの駅員であること。鉄道勤務で培った緻密さや段取り力、責任感を活かしながら、毎日の仕込み作業に取り組んでいます。

この醸造所では、地元の水や農産物を使用してオリジナルのビールを造り、「ぽっぽやエール」や「高架下セッションIPA」といったネーミングに中央線の雰囲気を織り交ぜた商品が提供される予定です。醸造スペースに併設されるタップルームでは、できたてのビールをすぐに楽しめるだけでなく、ガラス越しに仕込みの様子を眺めることも可能です。高架下という日常に近い場所に、特別な体験をもたらすスポットとして注目が集まっています。

高架下という空間の再活用

これまで利用されていなかった高架下空間を、地域の人たちが集う場所として生まれ変わらせるのもこのプロジェクトの目的のひとつです。騒音対策や安全面も考慮されながら、通勤・通学で行き交う人々が気軽に立ち寄れる立地が、地域の新しい憩いの場として機能することが期待されています。

奥多摩・VERTEREとの連携で広がるクラフトビールの輪

自然と共に造るビールが生まれる場所

奥多摩では、自然に囲まれた環境の中でビール造りに取り組んでいるクラフトブランド「VERTERE(バーテレ)」があります。JR東日本はこのVERTEREと連携し、原料となる水やホップの供給、観光とのコラボレーションなど、ビールを軸にした地域のつながりを強化しています。

中央線ビアワークスと奥多摩のVERTEREは、都市と山間地という対照的な場所をクラフトビールで結ぶパートナーです。今後は、共同でのイベント開催や、両者のビールを同時に楽しめるフェアの開催など、相互送客の流れをつくることで、JR沿線の魅力向上にもつなげたいとしています。

奥多摩観光とのセット企画も検討中

ビールをきっかけに、普段はなかなか訪れない奥多摩への旅のきっかけを生み出すために、ビール工場見学ツアーや駅発着の観光列車との組み合わせも視野に入れているとのことです。

列車で味わう非日常のひととき「ビールトレイン」

E501 SAKIGAKEビールトレインの実績

2024年には「E501 SAKIGAKEビールトレイン」という特別イベント列車が運行され、クラフトビールと地域食材を使ったおつまみを車内で提供する体験が話題になりました。車窓からの景色を眺めながら飲むビールは格別で、定員70人という限られた席にもかかわらず、多くの応募があったといいます。

今後は、中央線ビアワークスで造られたビールを車内で提供する新たなツアーも計画中で、鉄道とビールの新たな結びつきを体験できる貴重な機会となることが予想されます。

非日常の列車体験と地域振興

このようなイベント列車は、単に移動手段としての鉄道ではなく、地域の魅力を感じながら旅を楽しむきっかけを生み出す点で重要な役割を果たしています。今後はもっと多くの地域と連携したビール列車が登場するかもしれません。

歴史ある“駅とビール”のつながりが再び脚光

恵比寿とヱビスの歴史

2022年には「恵比寿駅東口」が一時的に「ヱビスビール口」として名称変更され、開業150周年を記念した限定缶ビールも発売されました。ビール工場の最寄駅として誕生した恵比寿駅には、もともとビールと深い関係があり、その歴史をたどる動きも続いています。

このように、駅とビールのつながりは昔から存在し、それが現代の形で再び注目されているのが現在の流れです。今回の中央線ビアワークスの取り組みも、その歴史的背景と無縁ではありません。

なぜJR東が今クラフトビールを始めるのか?

鉄道会社だからこそできる地域連携

JR東がクラフトビール事業に取り組む背景には、沿線地域と新たなつながりを築きたいという想いがあります。地元の素材を使い、地元で造って、地元で飲んでもらう。この循環が人を呼び込み、地域経済に新しい活気をもたらすと考えています。鉄道というインフラと、ビールという生活に寄り添う商品が組み合わさることで、より身近な形での地域活性化が可能になります。

鉄道と体験価値の融合

列車に乗ること自体が体験として注目される今、ビールはその体験にさらなる価値を与えてくれます。移動中に飲む一杯、目的地で飲む一杯、どちらにもストーリーがあり、記憶に残る旅となります。JR東は、ただの交通手段ではなく、“体験のある移動”を提供するための手段としてビールを選んだのです。


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