長瀞で3LDKの家を560万円で建てた阪口克さん
2026年10月8日放送の「見取り図の間取り図ミステリー!2時間スペシャル」に登場する、埼玉県長瀞町の激安新築住宅。
この家を建てたのは、写真家・ライターとして活動する阪口克(さかぐち かつみ)さんです。
大きな特徴は、一般的な住宅会社へ一式を依頼するのではなく、阪口さん自身が家づくりの多くを担った「セルフビルド」であること。
大工経験ゼロから始め、家族や友人にも協力してもらいながら、3LDKの木造住宅を約6年かけて完成させました。建物にかかった費用は約560万円でした。
この記事でわかること
- 長瀞の560万円住宅を建てた阪口克さん
- 3LDKを約560万円で建てられた理由
- 大工経験ゼロから6年かかったセルフビルドの経緯
- 阪口克さんの現在の活動と著書
阪口克さんの3LDKは建築費約560万円
出典:阪口克公式サイト
阪口克さんが埼玉県長瀞町に建てた自宅は、3LDKの木造住宅です。
建物の総工費は約560万円。
阪口さん本人の著書『家をセルフでビルドしたい』でも、「大工経験ゼロ」「3LDK」「6年」「総工費560万円」という家づくりの全貌が紹介されています。
家の基本情報を整理すると、
- 場所:埼玉県秩父郡長瀞町
- 間取り:3LDK
- 敷地:約288坪
- 建物の工事費:約560万円
- 建築期間:約6年
- 建築方法:セルフビルド
という住宅です。
注意したいのは、土地まで含めて560万円だったわけではないことです。
阪口さんは長瀞町の約288坪の土地を約1200万円で購入し、その土地に建てた建物の工事費が約560万円だったと説明しています。
560万円まで抑えられた最大の理由はセルフビルド
建築費を約560万円まで抑えられた大きな理由は、阪口さん自身が大量の作業を担ったことにあります。
住宅会社に設計から施工まで一括で依頼するのではなく、材料を自分で用意し、柱や梁を組み、壁や床を施工するなど、家づくりそのものを自分たちで進めました。
阪口さんは完成後、地元の施工会社に同じ家をプロが建てた場合の金額を試算してもらったところ、約2000万~2500万円になるという回答だったと紹介しています。
それに対して実際の工事総額は約560万円。
大きな差が生まれた理由について、阪口さん自身もセルフビルドでは「プロの人件費」にあたる部分を自分で担っている点を挙げています。
ただし、すべてを完全に一人で施工したわけではありません。
基礎工事は専門業者へ依頼し、電気や水道の引き込みなど、専門的な工事が必要な部分についてもプロの力を借りています。
「安く家を建てる方法」というより、自分でできるところと専門家へ任せるところを分けながら6年間かけて完成させた家と考えたほうが実態に近いでしょう。
大工経験ゼロから家を建てようと考えたきっかけ
阪口克さんの本業は大工ではありません。
1972年奈良県生まれで、旅や自然の中での暮らしをテーマに活動してきた写真家です。
帝京大学文学部、日本写真学園第二研究科を経て広告写真スタジオに勤務。その後オーストラリアへ渡り、自転車で大陸約1万2000kmを一周しました。
帰国後はフリーカメラマンとして旅行誌やアウトドア誌などの撮影・執筆を手掛けています。
そんな阪口さんが住宅づくりへ強く興味を持つようになった背景には、田舎暮らしに関する取材がありました。
移住情報誌『田舎暮らしの本』の記者として、自給自足や地方での暮らしを実践する人たちを長年取材。
古民家リフォームや小屋づくり、セルフビルドにも関わるうちに、「自分の家を自分で建てる」という方向へ進んでいきます。
本人の公式サイトでは、手作りログハウスを扱った本に出会ったことをきっかけに、自力で家を建てるという夢を抱くようになった経緯も紹介されています。
長瀞の288坪の土地を購入して家づくりがスタート
家を建てる前に必要だったのが土地です。
阪口さんが土地探しで考えていた条件には、
- 最寄り駅まで徒歩10分以内
- 都心まで約2時間
- 約300坪の敷地
などがありました。
そして見つけたのが、埼玉県長瀞町にあった約288坪の土地でした。
価格は約1200万円。
当初想定していた予算を超える土地だったため、その後の家づくりでは、仕事で収入が入るたびに必要な資材を購入し、少しずつ工事を進める生活が始まります。
一気に住宅を完成させるのではなく、「資金ができたら材料を買い、また建てる」というスタイルです。
結果として完成まで約6年という長い時間がかかりました。
間取りも自分で考え建築士に相談
セルフビルドとはいっても、好きなように建てればいいわけではありません。
阪口さんは住宅設計ソフトを使って自分で間取りを考え、その図面を持って建築士へ相談。
正確な図面を作成してもらい、必要な建築確認申請を行った上で家づくりを進めています。
実際の施工では、柱や梁、床などに無垢材を積極的に使用。
壁には漆喰を使うなど、単純に安さだけを追求した住宅ではなく、自分たちが使いたい素材を選びながら作り上げていきました。
セルフビルドだからこそ、「費用を抑える」と「好きな素材を使う」を両立できた点も、この家の大きな特徴です。
家族や友人と一緒に6年間かけて完成
家づくりを始めた時期には阪口さんの娘も誕生しています。
そのため、仕事、子育て、家づくりが同時進行する生活になりました。
大きな材木を扱う作業など、一人では難しい場面では友人たちも参加。
阪口さん夫婦を中心に、家族や仲間の力を借りながら建築を続け、約6年をかけてマイホームを完成させています。
住宅会社が数か月単位で建てる一般的な新築住宅とは、まったく違う家づくりです。
「家を買った」というより、家族の生活そのものと一緒に家が完成していったという点が、阪口さんのセルフビルドの面白さでしょう。
阪口克さんは現在もDIYや田舎暮らしを発信
阪口さんは家が完成した後も、写真家・ライターとして活動しています。
旅や食文化、アウトドア、田舎暮らし、DIYなど幅広い分野で撮影と執筆を続けています。
2025年には『空き家まるごとDIY! 中古住宅購入&自力リフォーム入門』も刊行。
DIYを前提にした中古住宅の探し方から、購入、工具、資材、壁、床、屋根、水回りの修繕まで、自分で住宅に手を入れるための知識をまとめています。
自宅を一からセルフビルドした経験が、現在の仕事や著書にもつながっていることが分かります。
阪口克さんの560万円住宅で重要なポイント
「560万円で新築3LDK」と聞くと、同じ金額で簡単に家が建てられるようにも感じますが、阪口さんのケースには大きな前提があります。
建築費を抑えられた代わりに、本人と家族が膨大な時間と労力を投入しています。
さらに、
- 土地代は別
- 建築期間は約6年
- 基礎など一部は専門業者へ依頼
- 家族や友人の協力があった
- 建築確認など必要な手続きを行っている
という条件があります。
そのため、「560万円で家を買える」という話ではありません。
最大のポイントは、住宅建築の中で通常は職人や施工会社が担う作業の多くを自分たちで行うことで、建築費を大幅に抑えたことです。
まとめ
2026年10月8日放送の「見取り図の間取り図ミステリー!2時間スペシャル」に登場する埼玉・長瀞の3LDK住宅を建てたのは、写真家・ライターの阪口克さんです。
阪口さんは約288坪の土地を長瀞町に購入し、大工経験ゼロからセルフビルドを開始しました。
建物の工事費は約560万円。
家族や友人と作業を続けながら、約6年をかけて3LDKの木造住宅を完成させています。
安さだけを求めた家ではなく、無垢材や漆喰などにもこだわり、自分たちが暮らしたい家を自分たちの手で形にした住宅です。
その経験は著書『家をセルフでビルドしたい』としてまとめられ、現在もDIYや中古住宅再生などの活動へつながっています。
参考リンク
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