【楳図かずお「ZOKU-SHINGO」×中川翔子】
2025年6月14日(土)放送のテレビ東京「新美の巨人たち」では、ホラー漫画の巨匠・楳図かずおさんが手がけた最晩年の作品「ZOKU-SHINGO(続・神の左手 悪魔の右手)」を特集します。この番組では、楳図さんを心から尊敬するタレント・中川翔子さんが“アートトラベラー”として登場し、作品に込められた思いや背景、制作現場を丁寧にひも解いていきます。今回の放送では、101点におよぶ連作絵画という異例の作品を通して、楳図さんが人生の最後に残した創作の原点とメッセージを深く掘り下げます。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
なぜ楳図かずおは再び創作を始めたのか
楳図かずおさんは、「まことちゃん」や「漂流教室」といった名作を生み出した日本を代表する漫画家です。しかし1990年代以降、漫画界の表舞台から姿を消し、27年間にわたり創作から距離を置いてきました。その沈黙を破って発表されたのが、今回取り上げられる絵画作品「ZOKU-SHINGO」です。驚くべきことに、漫画ではなく連作絵画という全く新しい形での表現に挑戦しています。では、なぜ楳図さんは“絵”という手段を選んだのでしょうか。番組ではその理由を追いかけます。
・ZOKU-SHINGOは全101点の大作
・漫画をやめてからの27年間の空白
・再び表現を始めたきっかけと時期
・なぜ漫画ではなく、絵画だったのか
絵画という形にした背景には、言葉やコマに縛られずに自由に表現したいという思いがあったと考えられます。恐怖や祈り、希望や絶望といった抽象的な感情を、筆と色で伝える挑戦だったのかもしれません。
絵画で綴る「ZOKU-SHINGO」の世界観
今回の作品「ZOKU-SHINGO」は、楳図さんがかつて描いた代表作「神の左手 悪魔の右手」の続編的な位置づけとなる作品です。しかしその続編は漫画ではなく、視覚のみで語られる絵画表現という新たな手法で展開されています。楳図さんが何を伝えたかったのか、番組では絵画一枚一枚に込められた意味や流れを読み解いていきます。
・絵画には言葉がなく、すべてがビジュアルで構成されている
・1点ずつにストーリー性があり、全体で1つの物語を形成している
・子どもと大人、希望と恐怖、生と死といったテーマが交錯する
・細部にわたる筆致と色使いが非常に緻密で、鑑賞者を引き込む構成
これらの絵画を通して見えてくるのは、楳図さん自身の人生観や死生観ともいえる深いテーマです。彼が長年培ってきた恐怖表現の技術と哲学が、絵という媒体を通じて新たな形で結実しています。
中川翔子が訪ねる“聖地”楳図ハウスと創作の現場
番組では、楳図かずおさんを“人生の師”と語る中川翔子さんが案内役を務めます。彼女は楳図さんのゆかりの地・東京・吉祥寺にある「楳図ハウス」を訪ね、作品の空気を肌で感じ取ります。この赤と白の縞模様で知られる家は、楳図さんの世界観をそのまま表現したような存在で、多くのファンにとって“聖地”とも呼べる場所です。
・楳図ハウスの外観や内部の様子
・普段は公開されていない作業部屋の紹介
・中川さんが作品にふれた感想やエピソード
また、普段は見ることのできない楳図さんの仕事場も登場予定で、彼がどのような環境で創作に向き合っていたのかが明らかになります。中川さんの案内によって、視聴者はより身近に、よりリアルに楳図さんの創作の現場を体感できる構成となっています。
番組で探る楳図かずおの“創造の源泉”
番組のもうひとつの軸は、楳図かずおという人物の想像力の源泉を探る旅です。彼が若いころから描き続けてきた恐怖や幻想の世界は、いったいどこから生まれてきたのでしょうか。その秘密をひも解くために、番組では以下のような切り口で検証していきます。
・少年時代の体験や感受性
・漫画家デビューから成功までの道のり
・作品に共通する構図や表現技法
・創作を離れていた期間の精神的な変化
これらの視点から、「ZOKU-SHINGO」がどのようにして生まれたのか、また、それが楳図さん自身にとってどのような意味を持っていたのかが浮かび上がります。
放送後に注目したいポイント
・101点の絵画の中で特に重要な作品の紹介
・楳図ハウス内部で語られる創作エピソード
・中川翔子さんによる楳図作品への想いと感動
・漫画ではなく絵画という形式に込められた理由の解明
「ZOKU-SHINGO」は、単なるアート作品ではなく、楳図かずおさんの人生そのものを描いた最後の創作活動とも言える大作です。番組を通して、視聴者はその奥深さと力強い表現力にふれることができるはずです。
コメント