特殊詐欺と空き巣に注意!今すぐやるべき防犯対策とは
2025年6月12日放送の「なないろ日和!」では、「特殊詐欺に空き巣…今すぐやっておきたい住まいの防犯対策」と題して、家庭で今すぐできる防犯対策について特集されました。番組には防犯のプロ、日本防犯学校学長の桜井礼子さんが登場し、最新の犯罪手口やその対策について丁寧に解説。番組レポーター・飯塚さんとともに、今やるべき住まいの防犯のポイントがわかりやすく紹介されました。特殊詐欺や空き巣の手口はますます巧妙になっており、「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないという実態も明らかになりました。
高齢者が狙われる!特殊詐欺の最新手口とは
特殊詐欺とは、電話やSNSを使って言葉巧みに人をだまし、お金やキャッシュカードなどを奪う犯罪です。番組では、被害額が年間約719億円にものぼり、その被害者の半数以上が65歳以上の高齢者、特に女性の割合が多いことが報告されました。特に今増えているのがニセ警察詐欺で、「あなたの口座が犯罪に使われている」と言ってカードを取りに来る手口です。
・「◯◯警察署」「銀行口座」「資産状況」「暗証番号」「キャッシュカード」「パスワード」などの言葉が出てきたら注意
・本物の警察はビデオ通話を求めたりしない
・「安いお米が買える」「芸能人が紹介している」などの怪しいネットサイトにも要注意
・知らないメールは開かずにすぐ削除し、「+」から始まる電話番号には出ない
このように、手口は年々複雑化し、信頼を装う演出が巧妙になってきています。少しでもおかしいと感じたら、すぐに電話を切り、最寄りの警察署に相談することが大切です。
空き巣は夜だけじゃない!「音・光・時間・目」の4原則で守る
次に特集されたのは、侵入窃盗、つまり空き巣です。昨年の住宅侵入窃盗の件数は約1万6000件にものぼり、先週も神奈川県相模原市で一晩に8軒の侵入事件が発生しました。被害は高齢者だけでなく、誰にでも起こり得る身近な脅威です。
防犯の基本は「音・光・時間・目」の4つです。
・音:防犯砂利を敷くことで、不審者が歩くと大きな音が鳴り、住人にも周囲にも異常を知らせます
・光:センサーライトを設置し、人の動きを感知して強い光で照らすことで威嚇します
・時間:侵入に時間がかかると諦める傾向があり、シャッターや頑丈なドアを使うことで効果的に防げます
・目:防犯カメラの設置は、録画による証拠確保だけでなく、見られているという意識を与えるための抑止力にもなります
データによると、侵入に5分以上かかると約7割の犯人が犯行を諦めると言われており、少しの工夫が大きな抑止力になります。
玄関・勝手口・窓の防犯を強化するコツ
空き巣の侵入経路で最も多いのが玄関と窓です。施錠されていない家が狙われやすく、被害の約半数が無施錠だったことが明かされました。短時間の外出でも鍵をかける習慣が大切です。
・玄関は2ロックが基本。上と下、2か所の鍵をしっかりかける
・ゴミ出しや近所への買い物でも鍵をかけること
・勝手口にも必ず2つの鍵を設ける
・2階の窓でも、頭が通るサイズなら侵入は可能。油断しない
・網入りガラスは防火性はあるが防犯性はないため、補助錠やフィルムを使って対策する
・夏場、換気をしたくても窓を開けっぱなしにしないこと
・在宅中でも侵入する「居空き」、就寝中を狙う「忍込み」という手口にも注意が必要です
室内の換気をしたい場合は、面格子付きの窓や防犯補助具を使って、開けても安全を保つ工夫が求められます。
防犯のプロが勧める!最新の窓用警報グッズ
番組では、桜井礼子さんが紹介した最新の窓用防犯アイテムも注目されました。そのひとつが「窓ピタッアラーム」という商品です。
・窓に貼るだけで設置できる簡単仕様
・衝撃を感知すると大音量の警報音が鳴り、周囲に異常を知らせます
・電池式で電源不要、どの家庭でもすぐに取り入れられる
・ガラスを割ろうとする最初の動作に反応するため、実際の侵入前に威嚇できる
このような手軽に使えるアイテムでも、家の安全性は大きく高まります。高層階だから安心、というのも過信であり、屋上やベランダからの侵入例もあるため注意が必要です。
自分も家族も守るために、今日からできることを
今回の「なないろ日和!」では、**「私は大丈夫」という油断が一番危険」**であるというメッセージが繰り返されました。犯罪は突然やってきますが、対策は事前にできるものです。電話の対応、玄関や窓の施錠習慣、防犯グッズの導入など、身近な工夫ひとつで被害を大きく減らすことができます。
・知らない番号には出ない
・家の鍵は必ずかける
・玄関・窓の強化をする
・防犯砂利やカメラなどで侵入を防ぐ
・窓用アラームなど簡単なアイテムを活用する
年々増加する被害に対抗するためには、家庭全体で防犯意識を高めることが何よりも大切です。桜井さんのような専門家のアドバイスをもとに、今日からできることを一つずつ実践していきましょう。
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