【朝メシまで。】真夜中の東京駅&新幹線SP 東京駅深夜清掃と70mエスカレーター手すり交換の舞台裏/E5系再塗装工程まで完全密着|2025年11月19日

朝メシまで。

真夜中の東京駅で動く人たちのすごい仕事

深夜の東京駅はほとんど人がいませんが、その静けさの裏では、駅を守る多くのプロたちが忙しく働いています。重要文化財や新幹線の整備、清掃、物流など、普段見ることができない仕事がぎっしり詰まった回でした。番組では、児嶋一哉さん、ウエンツ瑛士さん、石原良純さん、劇団ひとりさん、凰稀かなめさんが登場し、真夜中の大仕事に迫りました。ここでは、その内容を一つずつ丁寧に紹介します。

深夜の丸の内駅舎で行われる繊細な屋根調査

深夜1時、丸の内駅舎の前に1台の車両が静かに停まり、屋根の調査がスタートします。対象となる東京駅丸の内駅舎は、大正4年創建の美しい姿を持ち、2003年に重要文化財に指定された歴史ある建物です。

この調査を担当するのはJR東日本ビルテック。深夜に人がいなくなった時間を狙い、ライトの角度にまで配慮しながら、屋根の一つ一つの状態を触診で確認していきます。わずかな亀裂も見逃せないため、作業は非常に慎重です。

駅舎のすぐ外には東京ステーションホテルがあり、皇居へ向かって一直線に伸びる景色が見える最上階は、国内外の要人が好んで宿泊するほどの格式。そうした建物に影響がないよう、調査中は光を当てる位置も厳しく管理されていました。

調査スタッフは屋根の隅々を見て回り、不具合を見つけた場合には修繕計画に反映します。歴史と最新技術の両方を扱うプロならではの仕事が深夜に進んでいました。

70mの巨大エスカレーター手すり交換に密着

東京駅中央線ホームにある多くのエスカレーターの中でも、約70mという長さを誇るエスカレーターでは、終電後に手すりベルトの交換作業が行われます。

駅全体には120台以上のエスカレーターがあり、利用者40万人以上を支えるために、定期的な部品交換は欠かせません。重さ15キロのステップを約80枚外し、必要な部品を5日間かけて交換する作業は、すべて手作業。

深夜2時半、中央線ホームでは新しい手すりベルトを取り付ける工程に突入。上から慎重におろし、ねじれが出ないよう少しずつ手作業で調整していきます。

以前は交換のために1か月間エスカレーターが停止していましたが、今は混雑を避けるため、部分的に修理しながら対応。細やかな工夫が、朝の混雑を支えていることが分かります。

作業後の朝メシには、駅で人気の『大船軒サンドウヰッチ』が登場し、スタッフの疲れを癒やしていました。

ウエンツ瑛士さんが挑む深夜清掃のリアル

続いて、ウエンツ瑛士さんがJR東日本環境アクセスとともに深夜の清掃に挑みます。

みどりの窓口のガラスをピカピカに

最初のミッションはみどりの窓口の大きな窓ガラス。45分でピカピカにするという目標のもと、ウエンツさんはシャンパーで汚れを落とし、縦横に動かしてムラなく洗っていきます。

プロは洗浄から水切りまでわずか15秒。対するウエンツさんは、下半分を担当しながら丁寧に時間をかけて作業していました。

丸の内ドームの床磨きは難易度MAX

深夜2時、丸の内口の北ドームでは床磨きがスタート。フロアポリッシャーを使って強力に洗剤を流しながら磨いていきます。

機械が大きいため扱いが難しく、ウエンツさんは点字ブロックや柱の隅など、細かい部分をこする「隅こすり」を担当。力が足りないと意味がないため、先輩から指摘を受けながらも必死に磨き続けます。

25分で半分まで進んだ頃には、手にマメができそうなほど疲れがたまっていました。

リサイクルステーション清掃やガム取りも

深夜3時からはリサイクルステーションのゴミ箱を磨き上げます。見えない部分に汚れが残ると臭いの原因になるため、細部まで徹底して仕上げる作業です。

3時30分からは八重洲北口のガム取りに挑戦。ガムワンドという専用マシンで100℃の蒸気と洗剤を使い、固まったガムを溶かして除去します。数えきれないほどのガムを取り除き、シャッターが開く4時前に作業を終えました。

深夜の清掃はどれも大変ですが、その積み重ねが東京駅の美しさを支えていることを改めて感じられる内容でした。

朝4時45分には作業を終え、ウエンツさんは事務所で『おむすび処 ほんのり屋』のおむすびを味わっていました。

児嶋一哉さんが物流の“本気の現場”に参戦

東京駅のもう一つの深夜の顔が物流です。ジェイアール東日本物流が担当し、450店舗へ商品を届けるための大規模な作業が行われています。

深夜0時、朝礼で準備運動から参加する児嶋さん。夜12時〜朝5時まで、社員と同じスケジュールで本気の仕事に挑みます。

NewDays+HANAGATAYAへの大量納品

最初の仕事は、新幹線改札すぐの『NewDays+HANAGATAYA グランスタ東京 京葉ストリート』への納品。飲料320箱、フード6000食を30分で運びます。

スロープを台車で上がる際は4人でタイミングを合わせ、駅構内をお客さんにぶつからないよう慎重に進みます。店裏では種類ごとに箱を積み直し、商品をスムーズに陳列できるよう整えていきます。

駅弁屋 祭での4000食運搬

次に向かったのは、450種類もの駅弁が並ぶ人気店『駅弁屋 祭 グランスタ東京』。駅弁フェア開催中で、普段より種類が多く、深夜1時から45分で約4000食を運搬。

約800mの距離を台車で移動し、箱を積み下ろしながら店内へ。深夜でも息を切らしながら作業する姿が印象的でした。

ケーキ270個を傷つけず運ぶ難関作業

深夜3時30分からは『アンリ・シャルパンティエ 東京駅グランスタ店』へ繊細なケーキを運搬。クッション性のあるエアタイヤ付き台車を使い、衝撃を最小限にして慎重に運びます。

ザ・ショートケーキモンブラン王様のザッハトルテなどが並ぶ人気店のケーキを、60分かけて270個運び終えました。

早朝の高速バス荷物対応

早朝4時45分には、八重洲南口で高速バスの荷物対応へ。乗客30人分の荷物を積み込み、5時15分に作業終了。

その後も大石さんは『はこビュン』の荷物運搬へ向かい、流れは途切れません。

朝8時30分、ようやく朝メシの時間に。
大石さんはNewDaysのサンドイッチとおにぎり、児嶋さんは愛妻弁当を食べて疲れを癒やしていました。

新幹線清掃・検査のプロが守る“朝の快適さ”

終電後、新幹線は東京新幹線車両センターに戻り、清掃員が1両ずつ担当して一斉に作業します。担当するのはJR東日本テクノハートTESSEI

清掃歴10年以上の勝又さんは、座席の汚れやテーブルの細かい汚れを絶対に見逃しません。深夜1時に清掃を開始し、サーモカメラで座席の濡れを確認。温度差で黒く映る部分を見つけ、必要な箇所は消毒液とドライヤーで乾かします。

1両を23分55秒で清掃し、次の車両へ移動。この日は12両を仕上げました。

検査チームはブレーキ、運転台、パンタグラフなどの安全点検を行い、出庫時には車体洗浄も実施。走行に直接かかわる重要な工程が夜通し続いていました。

新幹線の塗り直しに密着した貴重映像

宮城県の新幹線総合車両センターでは、数万kmを走ったE5系を新品同様に塗り直す工程に密着。

サンドペーパーで丁寧に車体を研磨し、粉を落とす気吹き作業を経て、ピンク→白→グリーンの3色を順番に塗装します。

境界線をぴったり出す「ライン出し」は最難関で、プロの技が求められる工程。最後にメタリック塗装で輝きを加え、わずか7時間で再塗装を完成させました。

まとめ

真夜中の東京駅と新幹線には、目に見えない努力が詰まっていました。清掃、物流、保守点検、塗装など、どれか一つ欠けても朝の東京駅は成り立ちません。

明るくにぎわう駅の裏で、毎晩働き続ける人たちの技術と情熱が、私たちの安心を支えています。翌朝ふと東京駅を見たとき、こうした人々の存在が少しでも思い出される内容でした。

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