移住して見つけた“キレイで美味しい”丹波の農園ストーリー
「自然の近くで暮らしたい」「自分の手で育てた野菜を誰かに届けてみたい」
そんな気持ちをふと思ったことはありませんか?
今の生活は便利ですが、食べている野菜がどこで育ち、どんな人が作っているのかを深く知る場面は少なくなっています。
だからこそ『人生の楽園』で紹介された、古谷浩二郎さんと幸子さんの歩んだ道のりは、私たちに“食”のありがたさを優しく思い出させてくれます。
この記事では、兵庫県丹波市で営む丹波みの香ファームを詳しく紹介します。
農業に興味のある方にも、暮らしを見直したい方にも役立つ内容になっています。
まずは、この農園の基本情報を整理しておきます。
丹波みの香ファームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 農園名 | 丹波みの香ファーム |
| 住所 | 兵庫県丹波市市島町上田 |
| 電話番号 | 公開情報なし(イベント・直売時に案内) |
| 営業時間 | 固定の営業時間なし(直売や出店の開催ごとに告知) |
| 定休日 | なし(農繁期・農閑期あり) |
| アクセス | JR福知山線「柏原駅」から車で約15分 |
| 駐車場 | イベント開催時に臨時駐車場あり |
| 主な取り扱い | カブ・人参・大根・ハーブなど季節の野菜(年間20種類以上) |
| 特徴 | ていねいな土づくり・化学肥料に頼らない育て方・地域との連携 |
| 販売先 | 学校給食・地元イベント・マルシェ・野菜セット など |
ここからは、お二人の歩んだ道を、より深く見ていきましょう。
はじまりは“生のトウモロコシ”との出会い
古谷さんが農業へ興味を持ったきっかけは、とても日常的で、そして強烈な体験でした。
旅先で出会った『生のトウモロコシ』の甘さに驚き、「こんなにおいしいなら、自分でも育ててみたい」という思いが自然に湧き上がったのです。
最初の一歩は、自宅のベランダの植木鉢。
小さなプランターに種をまき、芽が出て、育っていく姿を毎日観察しながら、野菜に対する興味は少しずつ大きくなっていきました。
育った野菜を食べた時、「こんなに違うのか」という実感が“次のステップ”への後押しになります。
次に挑戦したのは貸し農園。
週末に通いながら、土づくりや水やり、収穫のタイミングなど、野菜に向き合う時間が増えていきました。
その時間が、生活の中心になり始めていたのです。
安定の仕事を手放し、丹波の土地へ。大きな転身
もともと浩二郎さんはIT企業で働いていたサラリーマンでした。
会社員として安定した生活を送っていたにもかかわらず、「本当にやりたいことは何か」という問いが心の中に芽生えていきます。
その問いに答えを出したのが“農の道”。
丹波市を訪れたとき、美しい自然、豊かな土、食と文化が根付く地域性に魅力を感じ、夫婦で移住を決断します。
環境を大きく変えることは簡単ではありませんが、それでも「野菜をつくりたい」という情熱が背中を押しました。
そして2020年、ふたりの農園がスタートします。
広さ7000平米もの農地で、季節ごとに20種類以上の野菜を育てる生活が始まりました。
丹波みの香ファームの野菜づくりは“誠実さの積み重ね”
農園のこだわりは『キレイで美味しい野菜』をつくること。
これは見た目だけでなく、“育った環境が良いから味も素直においしくなる”という考えが根っこにあります。
● 土の状態を毎日観察
● 天気や気温を考えて水やりの量を調整
● 野菜の様子をひとつひとつ確かめる
● 肥料や農薬に頼らない自然に近い育て方
こうした一つひとつの作業が、野菜の味を決める大切なポイントになっています。
育てている野菜は季節によって変わり、
カブ、人参、大根、葉物野菜、香りのよいハーブなど、食卓で使いやすいラインナップが揃っています。
さらに、ただ育てて終わりではありません。
地域の給食への提供、地元イベントの出店、マルシェでの販売など、地域に寄り添う形で野菜を届けています。
“畑から食卓へ”の距離が近い農園と言えるでしょう。
畑に立つと見えてくる、ていねいな仕事の跡
丹波市は山の景色が広がり、四季の変化を体いっぱいに感じられる場所です。
農園に足を運ぶと、整えられた畑の美しさが目に入ります。
畝がまっすぐに並び、雑草がていねいに取られ、野菜の葉は太陽のほうを向いて元気に育っています。
この景色は、派手ではありませんが、日々の積み重ねが生んだ“信頼できる畑”の証です。
農業は天気や自然に左右され、必ずしも思い通りにいくとは限りません。
それでも古谷さん夫婦は、毎日野菜に向き合い、変化を感じ取りながら育て続けています。
その姿勢は、野菜を食べる人にもまっすぐ伝わっていくのです。
まとめ 〜野菜の背景を知ると、暮らしが少し豊かになる〜
この記事のポイントは次の3つです。
・丹波みの香ファームは、ベランダ菜園から始まった夫婦の挑戦が実現した農園
・年間20種類以上の『キレイで美味しい野菜』は、毎日のていねいな畑管理が生んだ結果
・地域とつながりながら、食の安心と豊かさを届ける活動を続けている
野菜のことを知ると、食卓の一皿が少し特別に見えてきます。
古谷さん夫婦の物語は、「食べること」「作ること」「暮らすこと」の大切さをそっと教えてくれます。
「もっと知りたい」「農の物語をもっと読んでみたい」
そう感じた方は、ぜひほかの記事や番組にも触れてみてください。
新しい発見が、あなたの暮らしにも優しい変化をもたらすはずです。


コメント