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【あさイチ】「わたしの台所物語」第5弾!人生が詰まった台所でハンバーグ、大鍋のおでん、一人暮らしのカレー

あさイチ

台所には使う人の個性や人生が表れている。NHKの人気番組「あさイチ」で放送された「わたしの台所物語」第5弾では、3つの異なる台所とその背景にある感動の物語を紹介します。それぞれの台所には、料理を通じてその人の人生や思いが詰まっています。

細川猛彦さんの「台所の恩返し」

妻のために始めた料理生活

細川猛彦さん(64)は、小学校教諭を定年退職後、息子のコンビニ経営を手伝う日々を送っています。3年前、妻が脳出血で倒れたのをきっかけに、料理を始めました。皿を割らないように食洗機を導入し、かがむと腰に負担がかかるため吊り下げ収納を使用するなど、細川さんは台所を工夫して使いやすくしました。

もう一つの台所

妻のために特別に作られたもう一つの台所には、電子レンジや片手で使える調理器具が配置されています。細川さんはレパートリーを増やすため、前夜から料理を調べ、ハンバーグにも初挑戦しました。デミグラスソースは無理をせず、市販のものを利用しました。

感謝の気持ち

細川さんは「何時に帰っても食べるものがある。毎日違うものが出てくるのが当たり前だったが、今思うと大変なことだったと感謝している」と語りました。この言葉からは、妻への深い感謝の気持ちが伝わってきます。

松田房美さんの赤い大鍋

宮崎県の一戸建てでの暮らし

松田房美さんは宮崎県の一戸建てに住み、美容師として40年間地元で働いてきました。彼女の家では、日曜日になると家族が集まり、赤い大鍋を囲むのが恒例行事となっています。この赤い大鍋は、松田さんが大食漢の夫と4人の娘たちのために購入したもので、ご近所や親戚からのおすそ分けの食材を使って、何でも作ることができます。おでん、カレー、キャベツシチュー、豚汁など、季節や食材に応じた様々な料理がこの鍋から生まれます。

夫の突然の死

そんな日常の中で、気の優しい夫が昨年3月に突然命を絶ちました。その前日、いつもと同じように家族みんなで赤い大鍋を囲んで夕食を楽しんだ後の出来事でした。松田さんは夫の死に衝撃を受け、呆然とした日々を過ごしました。しかし、ふと赤い大鍋に目を向けると、夫と共に過ごした幸せな時間が蘇ってきました。その時、松田さんは夫が愛したこの大鍋での食事を続けることが、夫への最良の供養になると感じました。

大鍋での料理とおすそ分けの習慣

松田さんは夫を亡くしてからも、毎週日曜日に赤い大鍋で料理を作り、家族や近所の人々と分かち合う習慣を続けています。この習慣は、松田さんにとって日々の支えとなり、心の拠り所となっています。大鍋で作った料理は、月曜日の朝に近所の一人暮らしの高齢者や親戚におすそ分けするのが恒例となっており、これは夫が生前大切にしていた習慣でもあります。

変わらない日常が心の支えに

夫の死後1年が経ち、松田さんの悲しみは完全に癒えることはありませんが、家族や地域のつながりが彼女を支え続けています。大鍋での料理とおすそ分けという変わらない日常が、松田さんの心の安定を保つ大きな要因となっています。夫と共に過ごした日々を思い出しながら、松田さんは毎週日曜日に大鍋を囲み、家族や地域の人々との絆を深めています。

日曜日の大鍋と月曜日のおすそ分け

松田さんの家では、日曜日の赤い大鍋での料理が終わると、その余った料理を月曜日の朝におすそ分けするのがセットになっています。夫が亡くなった後も、この習慣は変わることなく続けられており、これは松田さんにとって夫との大切な思い出を守る手段でもあります。気の優しい夫が、月曜日の朝におすそ分けをしていた姿を思い出しながら、松田さんはこの習慣を守り続けています。

新村のりこさんの単身赴任生活

地域おこし協力隊としての活動

新村のりこさんは、北海道登別市で地域おこし協力隊として活動しています。登別市は温泉地として有名で、のりこさんはこの地の魅力を発信し、地域の活性化に貢献するために日々努力しています。2年前から始めた初めてのひとり暮らしは、のりこさんにとって新たな挑戦と自己発見の旅でした。

自立を感じる広い台所

のりこさんの住む家には、広々とした台所があります。この台所は、のりこさんにとって「自分の足で立っている」と感じられる特別な場所です。夫の社宅での生活では、狭い台所で夫の帰宅に合わせて夕食を作る日々が続いていましたが、今では自分のリズムで料理を楽しむことができるようになりました。

台所に詰め込まれた思い出

のりこさんの台所には、彼女の仕事を通じて出会った人々との思い出が詰まっています。例えば、アイヌの工芸作家から贈られたこけしや、のりこさんが企画したイベントで知り合った陶芸作家たちの作品が並んでいます。これらのアイテムは、のりこさんが地域おこしの活動を通して築いた人々との絆を象徴しています。

夫との距離と自分自身の成長

のりこさんは、夫を札幌に残しての単身赴任生活を送っています。この生活は、彼女にとって自分自身の成長とやりがいを感じる大切な時間です。仕事を通じて多くの人々と出会い、その出会いが台所に詰め込まれているのを感じると、のりこさんは充実感を覚えます。

未来への希望

最近、札幌で暮らす夫が登別市への転勤希望を出しました。のりこさんは、今のひとり暮らしを楽しみながらも、再び夫と一緒に暮らす未来への希望を抱いています。現在の仕事の任期は来年の春までで、その後の生活についても夫と共に新たなスタートを切ることを楽しみにしています。

自分だけの時間を楽しむ

のりこさんは、単身赴任の生活を「人生のボーナスタイム」として捉えています。ひとりで過ごす時間は、自己発見と自己成長の貴重な機会であり、彼女はこの時間を心から楽しんでいます。地域おこしの活動を通じて多くの人々と交流し、その経験が彼女の人生を豊かにしています。

まとめ

NHK総合の「あさイチ」で紹介された「わたしの台所物語」には、人生の喜びや悲しみ、愛情が詰まっています。それぞれの台所には、家族との絆や自分自身の成長が感じられます。台所は単なる料理をする場所ではなく、人生を彩る大切な場所であることが伝わってきます。

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