森下茉利奈はクレーンゲームの「取る側」ではなく「楽しませる側」を知る人
クレーンゲームは、アームを動かして景品を取るだけの遊びに見えますが、実際の店舗では景品の置き方やゲーム機の調整、接客まで細かな工夫が重ねられています。その現場を知る人物の1人が森下茉利奈さんです。『シン・ギョーカイシーン(クレーンゲームギョーカイ)(2026年8月13日)』では、プロクレーンゲーマーのもっかいさん、ゲームライターの鴫原盛之さんとともに登場します。ここでは森下さんの経歴と現在の仕事を軸に、クレーンゲームを運営する側の仕事まで整理します。
この記事でわかること
- 森下茉利奈さんはどんな仕事をしてきた人物なのか
- GiGOで現在担当している仕事
- クレーンゲームの台調整と接客が重要な理由
- もっかいさん・鴫原盛之さんとの立場の違い
森下茉利奈はクレーンゲーム業界の運営を支える人物
森下茉利奈さんは、GENDA GiGO Entertainmentに2016年入社した社員です。
現在公開されている社員紹介では、新規事業部 運営企画課に所属しています。入社時から現在までずっと同じ部署だったわけではなく、最初はゲームセンター事業へ配属され、店舗でお客さんと接する現場も経験してきました。
ここは森下さんを理解するうえで重要なところです。
2026年現在の肩書だけを見ると「新規事業の企画担当」に見えますが、もともとはゲームセンターの現場を経験してきた人物です。
さらに、過去には新大久保で店長をしていた経験も本人のインタビューで明かされています。店舗側と本部側の両方を知っているため、単純に「クレーンゲームが上手な人」とは役割が違います。
クレーンゲームというと、どうしても「どうすれば景品を取れるか」というプレイヤー側の目線になりがちです。
しかし店舗側には、
- どんな景品を置くか
- どのように見せるか
- 遊びやすい状態をどう作るか
- 困っている利用者へどう声をかけるか
- また遊びたいと思ってもらえるか
という別の仕事があります。
個人的には、ここが一番面白いところだと感じます。
普段ゲームセンターへ行ってもスタッフの仕事をじっくり見ることはあまりありませんが、クレーンゲームは機械だけで完結する商売ではなく、人が作る遊び場でもあることが分かります。
GiGOで担当している仕事
2026年現在、森下茉利奈さんは新規事業部の運営企画課で、推し活ショップ「fanfancy+」と、ドズル社とのコラボ常設店舗「ドズル社ワークス」の本部業務を担当しています。
具体的な仕事として公開されているのは、
- 商品管理
- 商品の発注
- 販売オペレーションの策定
- 取引先との商品開発
- 店舗運営上の課題の確認
- 店舗巡回
などです。
つまり、現在はクレーンゲーム機だけを担当しているわけではありません。
ここは誤解しやすいところですが、現在の主な仕事は店舗運営や新規事業を本部側から支える業務です。
1日の仕事の例を見ると、朝に担当店舗の売上や新商品の販売状況を確認し、その後は商品開発の打ち合わせ、店舗巡回、取引先への対応などを行っています。
店舗巡回では多い日に都内5店舗ほどを回り、実際にフロアへ立ってお客さんの声を聞くこともあるとしています。
本部勤務というと机の前で数字だけを見るイメージもありますが、森下さんの場合は店舗へ行き、実際のお客さんの反応を見ることも仕事の一部になっています。
たしかにエンタメ施設の場合、売上表だけでは「なぜ楽しんでもらえたのか」「どこで不便を感じたのか」までは分かりません。
現場を経験した人が本部で運営を考える意味は、こういう部分にありそうです。
2016年入社から現在までの経歴
森下茉利奈さんは2016年入社です。
入社のきっかけとなったのは、当時のセガ エンタテインメントが運営していたダーツバーでのアルバイト経験でした。
本人は、店の楽しさを従業員側と利用者側の両方から感じたこと、人とコミュニケーションを取ることが好きだったことが入社につながったと振り返っています。
入社後はゲームセンター事業へ配属されました。
そこで森下さんが意識したのが、お客さんの「好き」を自分も知ることでした。
ゲームセンターにはアニメやゲーム、キャラクターなど、さまざまなものを好きな人が訪れます。
そこで会話のきっかけを増やすため、自分でもアニメを見たりアニメソングを聴いたりして、お客さんの興味を理解しようとしていたそうです。
その後、新大久保で店長を経験したことも明らかになっています。
現在は新規事業部運営企画課へ移り、本部から店舗運営や商品展開を支える立場になりました。
経歴を大きく整理すると、
店舗の現場 → 店長経験 → 本部の運営企画
という流れで仕事の範囲を広げてきた人物と見ると分かりやすいでしょう。
初めて知ると、クレーンゲーム業界の「カリスマスタッフ」と聞いて、ずっとクレーンゲーム機だけを調整してきた専門スタッフを想像するかもしれません。
実際には、森下さんの強みはもっと広く、現場での接客と店舗運営を経験したうえで、本部の企画まで携わっていることにあります。
クレーンゲームの台調整で求められる仕事
クレーンゲームの店舗運営では、機械を設置して景品を入れれば終わりというわけではありません。
8月13日の放送予定内容では、ゲームセンターのスタッフが行うゲーム機の細かな調整や、利用者が「もう一度遊びたい」と思うような接客が取り上げられる予定です。
放送前のため、森下さんがどのような具体的な調整方法を披露するのかはまだ明らかになっていません。
そのため、「この設定にすれば取れる」「この数値に調整している」といった内容を事前に断定することはできません。
ただ、クレーンゲームは景品の位置や向き、台の中の配置などで遊び方が大きく変わります。
店舗スタッフは、利用者がゲームの狙い方を理解できる状態を作りながら、店舗として継続的に運営できる状態も考える必要があります。
ここで重要になるのが接客です。
うまく取れず困っている人に声をかけたり、遊び方を伝えたりすることもゲームセンターの仕事です。
実際、GiGOの社員紹介でも、ゲームセンター運営では「また来たい」と思ってもらうためのコミュニケーションが重視されていることが分かります。
個人的には、クレーンゲームの面白さは「簡単すぎても難しすぎても続かない」という微妙なところにあるように感じます。
景品が取れた瞬間だけではなく、その途中の「あと少し」「次なら取れるかも」という体験まで含めて遊びになっています。
その体験を裏側から支えるのが店舗スタッフというわけです。
プロクレーンゲーマー・もっかいとの違い
同じクレーンゲームに詳しい人物でも、森下茉利奈さんともっかいさんでは立場がまったく違います。
もっかいさんは「プロクレーンゲーマー」として活動し、クレーンゲームの攻略や景品獲得を中心に情報を発信しています。
本人の公式Xでも「クレーンゲーム業界のプロ」が集まる今回の出演を告知しており、番組では戦略と技術を使った景品獲得術を紹介する予定です。
簡単に整理すると、次のような違いがあります。
| 人物 | 主な立場 | 見る方向 |
|---|---|---|
| 森下茉利奈 | 店舗運営・企画側 | 遊んでもらう側 |
| もっかい | プロクレーンゲーマー | 景品を取る側 |
| 鴫原盛之 | ライター・業界研究側 | 業界全体を見る側 |
同じクレーンゲームでも、この3人では見ている景色が違います。
森下さんが「どうすれば楽しんでもらえるか」を考える人だとすれば、もっかいさんは「どうすれば攻略できるか」を極める人です。
この違いを知っておくと、クレーンゲームが単なる機械遊びではなく、プレイヤー・店舗・業界の3方向から成り立っていることが分かりやすくなります。
業界ライター鴫原盛之が番組で担う役割
もう1人登場するのが、ゲームライターの鴫原盛之さんです。
鴫原さんは1993年に「月刊ゲーメスト」の攻略ライターとして活動を始めました。
その後、ゲームセンター店長やゲームメーカーの営業職を経験し、2004年からフリーライターとして活動しています。ゲーム関連の記事や書籍を多数手がけ、2014年から日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務めています。
つまり鴫原さんも、外からゲーム業界を見てきただけの人物ではありません。
ゲームセンターの店長経験とメーカー側の経験を持つライターです。
今回の放送予定では、業界を長年取材してきた立場から、
- クレーンゲーム景品の変化
- 日用品が景品として人気になっている背景
- 法改正と景品の変化
- クレーンゲーム業界の歴史
などを取り上げる予定です。
森下さんが「現在の現場」、もっかいさんが「攻略するプレイヤー」、鴫原さんが「業界の歴史と変化」を見る構成になっていると考えると、それぞれの役割が理解しやすくなります。
放送で明らかになるクレーンゲーム業界の変化
2026年8月13日の放送では、「景品革命」という言葉も予告されています。
これまでクレーンゲームの景品といえば、ぬいぐるみやフィギュアなどを思い浮かべる人が多かったのではないでしょうか。
ところが番組の事前情報では、現在はティッシュペーパーなどの日用品が人気を集める変化についても取り上げられる予定です。さらに、景品の品質向上につながった法改正など、業界の変遷も紹介されます。
ただし、具体的にどの法改正をどのように説明するのか、どの景品が取り上げられるのかは、放送前の段階では詳細が公開されていません。
その部分は実際の内容を確認してから判断する必要があります。
それでも、今回の3人を見るだけでも、現在のクレーンゲームがかなり多面的な産業になっていることが分かります。
景品を取る技術だけではなく、店舗スタッフの調整や接客、景品の企画、商品管理、店舗運営、さらに業界を取り巻くルールまでがつながっているからです。
森下茉利奈さんの経歴を知ると、その中でも特に「お客さんが楽しめる場所をどう作るか」という運営側の仕事が見えてきます。
ゲームセンターへ行ったとき、普段なら景品しか見ないクレーンゲーム機でも、その配置やスタッフの動きまで少し気になってくるかもしれません。
個人的には、そこが森下さんを知る面白さだと思います。
「クレーンゲームが得意な人」ではなく、人が遊びたくなる空間を作る側からゲームセンターを見てきた人物。その視点を知ることで、いつものクレーンゲームの見え方も少し変わってきます。
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