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藤枝裕之は日立ビルシステムのはんだ付け日本一!IPC日本大会優勝と世界大会挑戦|めざましテレビ キラビト!

仕事・職業

藤枝裕之さんの「日本一のはんだ付け」は何がすごい?

2026年9月17日放送の『めざましテレビ』「キラビト!」に登場するのは、電子機器のプリント基板に部品を取り付ける「はんだ付け」のスペシャリスト、藤枝裕之さんです。

藤枝さんは株式会社日立ビルシステムに所属し、2026年5月に開催された「IPCはんだ付けコンテスト2026 日本大会」で優勝。130人が参加した予選から勝ち上がり、日本チャンピオンになりました。さらに11月には日本代表としてドイツ・ミュンヘンで開かれる世界大会へ挑みます。

この記事でわかること

  • 藤枝裕之さんの所属先と日本一になった大会
  • IPCはんだ付けコンテストで実際に競う内容
  • 藤枝さんが高く評価された技術
  • 日本代表として挑む2026年世界大会について

藤枝裕之さんは日立ビルシステム所属のはんだ付け日本一

さんは株式会社日立ビルシステムに所属する技術者です。

2026年5月13日から15日にインテックス大阪で開催された「IPCはんだ付けコンテスト2026 日本大会」に出場し、優勝しました。

この大会を主催しているのは、電子機器産業の国際標準化などを担うGlobal Electronics Associationです。

2026年大会では、2月に行われたIPC標準規格に関するオンライン学科試験に130人が参加。主催者発表では32人が本選へ進み、その中で藤枝さんが日本一になりました。

順位は、

  • 優勝:藤枝裕之さん/株式会社日立ビルシステム
  • 準優勝:原知輝さん/三菱電機株式会社 電子通信システム製作所
  • 3位:中道正樹さん/パナソニック コネクト株式会社

となっています。

大手電機メーカーなどの高技能技術者が集まる中での優勝です。

なお、日立ビルシステムはエレベーターやエスカレーターをはじめとするビル設備・サービスを手掛ける会社ですが、公開されている大会資料からは藤枝さんの具体的な所属部署や担当製品までは確認できません。

そのため、「エレベーターの基板を担当している」などとは断定せず、日立ビルシステム所属のはんだ付け技術者というところまでが確認できる情報です。

日本大会では45分間で部品の取り外しから再実装まで行う

「はんだ付けの大会」と聞くと、小さな電子部品をどれだけ速く付けられるかを競うようにも思えます。

実際はもっと複雑です。

2026年日本大会では、制限時間45分以内にプリント基板を扱い、

  • チップなどの表面実装部品を取り外す
  • 新しい部品を正しい位置へ取り付ける
  • QFPなど端子の多い部品を扱う
  • 挿入部品を取り付ける
  • 最後に機能テストを行う

という一連の作業が課されました。

QFPは、四角い部品の周囲から細い端子が多数伸びているタイプの電子部品です。

肉眼では確認しづらいほど細かな部分を扱いながら、ただ接続できればいいのではなく、決められた国際規格に沿った仕上がりが要求されます。

藤枝裕之さんの優勝スコアは723点/740点

大会後に公表された詳細な採点結果を見ると、1位は740点満点中723点という高得点でした。

特に目を引くのが部品の取り外し作業です。

1位の競技者は、決められた手順を守りながら無駄の少ない作業を行い、部品除去を11分で完了。安全性と品質を高いレベルで両立したことが評価されています。

しかも上位は接戦で、1位から4位までの差はわずか18点でした。

つまり藤枝さんが勝った理由は「手が速い」だけではありません。

正しい手順・仕上がりの品質・機能・安全性・作業速度をまとめて高い水準で成立させたことが、日本一につながったといえます。

はんだの見た目だけを競う大会ではない

IPCはんだ付けコンテストで重要なのが、国際的に使われている電子機器製造の基準です。

日本大会では主に、

  • IPC-A-610:電子組立品の品質・許容基準
  • J-STD-001:はんだ付けを含む電子・電気組立品の製造要件
  • IPC-7711/21:電子組立品のリワーク、修理、修正

が使われています。

しかも大会では、高性能・高信頼性が求められるClass 3に基づいて作業が審査されました。

きれいにはんだが付いているように見えても、工程を守っていなかったり、必要な量を満たしていなかったり、基板を傷めたりすれば減点対象になります。

2026年大会でも、はんだ不足、異物、基板の剥離、清浄度不足など非常に細かな部分までチェックされています。

さらに競技中は、工具の扱い方や作業工程なども審査対象です。

「完成品が動けば合格」という世界ではありません。

なぜ自動化の時代にも「手はんだ付け」が必要なのか

電子機器の製造現場では、自動実装装置やはんだ付けロボットが広く使われています。

それでも手はんだ付けの技術がなくならないのは、量産ラインだけでは対応できない仕事があるからです。

例えば、

  • 試作品の製作
  • 故障した基板の修理
  • 部品交換
  • 実装済み部品の修正
  • 少量多品種の製品
  • 自動機では扱いにくい複雑な部分

などでは、人の手による精密な作業が必要になります。

大会でも、単純に新しい部品を付けるだけではなく、すでに取り付けられた部品を基板へダメージを与えないよう取り外し、再び正確に実装する「リワーク」の能力まで問われています。

自動化が進んだからこそ、機械では対応しにくい工程を確実に仕上げる熟練者の技術が重要になっているわけです。

日本一を決めたのは一瞬の速さではなく「再現できる技術」

はんだ付けというと、はんだごてを当てて金属を溶かすだけの作業に見えるかもしれません。

しかし実際には、加熱する時間、こて先の当て方、はんだを送る量、部品の位置、基板への熱の伝わり方などを細かくコントロールする必要があります。

熱を加えすぎれば部品や基板を傷める可能性があります。

反対に熱が不足すれば、見た目では接続されていても十分な接合にならない場合があります。

藤枝さんが日本大会で高く評価されたのも、単発の派手な技ではなく、決められた規格の中で正確な作業を短時間に積み重ねられる技術です。

『キラビト!』では「日本一の技術を披露」と予告されていますが、細かなこて先の動きや、部品を扱う手元を見ると、その違いが分かりやすそうです。

藤枝裕之さんは11月に日本代表として世界大会へ

日本大会優勝には、もう1つ大きな意味があります。

藤枝裕之さんは日本チャンピオンとして、2026年11月にドイツ・ミュンヘンで開催されるIPC Hand Soldering World Championshipへ日本代表として出場します。

世界大会の舞台となるのは、世界最大級のエレクトロニクス展示会「electronica 2026」です。

各国・地域の予選を勝ち抜いたチャンピオンが集まり、世界一を争います。

世界大会では、より複雑なプリント基板を扱い、

  • 電気的に正しく機能するか
  • 規定された工程を守っているか
  • 完成品の品質は高いか

などが総合的に評価されます。

2025年の世界大会では12か国から15人の地域代表が出場しており、2026年も各国の熟練技術者がミュンヘンへ集まります。

藤枝さんにとって、次は「日本一のはんだ付け職人」から世界一への挑戦です。

藤枝裕之さんのまとめ

藤枝裕之さんは株式会社日立ビルシステムに所属し、2026年のIPCはんだ付けコンテスト日本大会で優勝した技術者です。

大会ではプリント基板から電子部品を取り外し、再び正確に実装して機能を復元する高度な作業が行われます。

後日公表された採点では、1位が740点満点中723点。部品除去作業を11分で終えながら、安全性と品質を高い水準で両立したことが評価されました。

そして日本大会優勝によって、2026年11月にはドイツ・ミュンヘンで行われる世界大会へ日本代表として出場します。

『めざましテレビ』「キラビト!」で披露されるのは、普段は電子機器の中に隠れていて見る機会の少ない、日本一に選ばれた精密な手仕事です。

参考リンク

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