5人の息子を育てた呉服店女将がライブ配信へ進んだ理由
5人の息子を育てながら老舗呉服店を支え、インフルエンサーやライバーとしても活動する大田香奈子さん。『億様の毎日がスペシャル(1億円を超える妻に密着)(2026年8月29日)』では、「パワフルばあば」として24時間配信に挑む姿が登場します。着物店の女将という枠に収まらず、美容師資格取得、SNS発信、家業の世代交代まで挑戦を続けてきた人物です。
この記事でわかること
- 大田香奈子さんが何をしている人物なのか
- 5人の息子を育てながら呉服店を支えてきた歩み
- Instagram・TikTokのライブ配信を始めた背景
- 大田呉服店の歴史と4代目へ続く家業
大田香奈子は大田呉服店の3代目女将で5人の息子の母
(出典:大田香奈子公式ブログ)
大田香奈子さんは、静岡県沼津市にある大田呉服店の3代目女将です。
自身のブログでは、結婚をきっかけに呉服店へ入り、5人の男の子を育てながら店を支えてきたことを紹介しています。現在は単なる「呉服屋のおかみさん」ではなく、着物コーディネートを発信するインフルエンサー、InstagramやTikTokで配信を行うライバーとしての顔も持っています。
大田さん自身が掲げてきた目標が、「日本一面白い呉服屋」。
格式や敷居の高さを感じやすい着物を、もっと日常的で楽しいものとして見せていく姿勢が、その後のSNS発信にもつながっています。
今回の「24時間配信」という企画も突然始まったものではありません。
長年、店頭だけでなく自分自身が表に立って情報を届けてきた延長線上にある挑戦なのです。
呉服屋の嫁になってから5人の息子を育てた
大田さんが大田家へ嫁いだのは1991年。
呉服業界の知識を持った状態で仕事を始めたのではなく、結婚してから長い時間をかけて店の仕事を覚えていきました。
その一方で家庭では5人の息子を出産。
呉服店は成人式や七五三など、家族の節目と密接に関わる仕事です。大田さん自身も5人の子どもを育てた母親だったことから、店を利用する親世代と同じ目線を持って仕事に関わってきました。
自身の長男が成人式を迎えた際には、普段は成人式を「手伝う側」だったところから、初めて「成人式を迎える子どもの親」として会場へ足を運んだ経験も綴っています。
仕事と子育てが完全に別々なのではなく、自分の家族の経験そのものが呉服店の仕事にも重なっているのが大田さんの特徴です。
大田呉服店は1936年創業の老舗だった
大田さんが女将を務める有限会社大田呉服店は、1936年創業です。
現在の代表取締役は夫の大田紀人さん。沼津市高島町に本店を構えています。
事業内容は着物販売だけではありません。
着物・宝飾・雑貨の販売に加え、
- 和装・洋装レンタル
- 着物のメンテナンス
- 着付け教室
- 茶道教室
- 写真スタジオ
- 和カフェ
などへ広がっています。
現在の大田呉服店本店では、訪問着、留袖、小紋、紬、紳士着物などを扱い、購入だけでなくレンタルや写真撮影にも対応しています。
「着物を売る店」から、成人式や七五三、結婚式といった家族の節目全体を支える店へ変化してきたことが分かります。
夫の紀人さんがレンタルと写真事業を始めた
老舗が現在まで続いている背景には、3代目になってからの事業転換があります。
大田家の記録によると、2代目の時代には、それまで洋品と呉服を扱っていた店を呉服専門店へ転換。
3代目の夫・大田紀人さんの代になると、新たにレンタル事業やフォトスタジオ事業を始めました。
これは着物業界にとって大きな変化です。
高額な着物を購入することが前提だった時代から、「成人式だけ借りたい」「写真も一緒に残したい」という利用方法へニーズが広がったからです。
現在は振袖専門店SAKURA first stageなども運営し、約1,000枚の振袖をそろえる店舗へ発展しています。
大田香奈子さんの派手で明るい発信ばかりに目が行きますが、その後ろには、時代に合わせて商売の形を変えてきた家業の歴史があります。
長男は久留米で修行し4代目候補として家業へ
5人の息子の存在は、大田さんの記事で特に気になるポイントです。
その中で長男の大田智也さんは、大田呉服店を継ぐ4代目候補として歩んできました。
2015年には、家業へすぐ入るのではなく、福岡県久留米市の呉服店へ修行に出ています。
創業80周年を迎えた際、大田さんは「5人の息子の中で誰が4代目になるのか」と書いていましたが、その長男が修行を経て家業へ戻りました。現在、大田呉服店グループのスタッフ紹介でも大田智也さんの名前が掲載されています。
親から店をそのまま受け取るのではなく、外の呉服店で仕事を学んでから戻る流れです。
大田さんの物語は「5人の子どもを育てた母」で終わらず、自分が嫁として入った老舗を次の世代へ渡していく物語にもなっています。
InstagramとTikTokが新しい接客の場になった
大田さんの活動を大きく変えたものがSNSです。
Instagramでは日々の着物コーディネートなどを発信し、TikTokでも「呉服屋三代目女将」として活動してきました。
ブログ中心だった発信も、次第にInstagramやTikTokへ移っていきました。
さらに特徴的なのがライブ配信です。
カジュアル着物ブランドを紹介した東京キモノショーでも、大田さんは「インフルエンサー&ライバー」として紹介され、Instagram LIVE・TikTok LIVEで着物コーディネートや着付けを配信していることが案内されています。
従来の呉服店なら、店へ来てもらわなければ商品を見せたり、コーディネートを説明したりできませんでした。
ライブ配信なら全国の視聴者へその場で着物を見せながら話せます。
つまりSNSは広告だけではなく、昔の呉服店で女将がお客さんと会話していた接客をオンラインに移したものともいえます。
「着物は堅い」というイメージを崩す発信を続けている
大田さんが発信する着物は、いわゆるフォーマルな着物ばかりではありません。
デニム着物やレース着物、個性的な帯、小物を組み合わせたカジュアルなスタイルも積極的に取り入れています。
東京キモノショーでは、大田呉服店がプロデュースするO’s Boutiqueが紹介され、迷彩柄のデニム着物などを使ったコーディネートも提案されました。
着物というと、
「特別な日に着るもの」
「着付けが難しい」
「高価で入りづらい」
という印象を持つ人も少なくありません。
そこで大田さんは、自らモデルとなって着物を着て、SNSで明るく見せる方法を選びました。
「日本一面白い呉服屋」という言葉も、単なるキャッチフレーズではなく、着物店への心理的なハードルを下げる店づくりにつながっています。
働きながら3年間学校へ通い美容師資格取得に挑戦
大田さんには、ライブ配信とは別にも非常に記事性の高いエピソードがあります。
仕事や家庭を抱えながら、美容師資格取得を目指して3年間学校へ通ったことです。
2016年に入学し、2019年に卒業。
自身のブログでは「そのうち」ではなく、やれるうちに挑戦しようと決めたことや、働きながら学校へ通う大変さを振り返っています。
成人式や七五三を扱う仕事では、着物だけではなくヘアメイクも大切です。
そのため美容師の知識は家業ともつながります。
子ども5人を育て、長年家業を続けた後でも、新しい資格を取るため学校へ戻る。
今回「パワフルばあば」と紹介される理由は、派手な生活だけではなく、年齢や立場を理由に新しい挑戦を止めない行動力にあることが分かります。
大田呉服店本店は沼津駅北口から徒歩2分
大田さんが女将を務める本店は、JR沼津駅からアクセスしやすい場所にあります。
大田呉服店本店
所在地:静岡県沼津市高島町3-3
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
アクセス:JR沼津駅北口から徒歩約2分
着物の購入だけでなくレンタルにも対応し、写真撮影用スタジオも備えています。
車の場合は店舗指定の近隣立体駐車場が案内されています。
成人式や七五三だけでなく、結婚式、入学・卒業、食事会などに着る着物について相談することもできます。
初めて訪れる場合は、希望する着物の種類や利用日を決めたうえで問い合わせておくと選びやすいでしょう。
24時間配信の先に見えるのは老舗呉服店の新しい形
大田香奈子さんの経歴をたどると、「億様」という言葉だけでは見えにくいもう1つの物語があります。
1936年創業の家業へ嫁ぎ、5人の息子を育て、女将として店に立つ。
夫の代ではレンタルや写真事業を広げ、長男は外で修行して4代目へ。
そして大田さん自身は、美容師資格を取るため再び学校へ通い、InstagramやTikTok、ライブ配信へ活動の場を広げました。
老舗を守るというと「昔からのやり方を変えない」イメージがありますが、大田家はむしろ逆です。
残すものは残しながら、売り方や見せ方は大胆に変える。
24時間配信への挑戦も、そんな大田さんらしい仕事の延長線上にあります。
「5人の息子を育てたパワフルばあば」という一言から入っても、その先には、家族、老舗の継承、SNS時代の呉服店という複数の物語がつながっています。


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