- マジョリティルール
- マジョリティルールとは?130万円をめぐる多数決サバイバル
- クセ者ぞろいの参加者9人 それぞれの「お金が欲しい理由」
- マジョリティサークルとマジョリティソード 多数決ルールの全体像
- 生活必需品を多数決で決める ソファ・水・電子レンジはどちら派?
- 氷の中の10万円ミッション ノコギリか水鉄砲かの心理戦
- フランスパンとサーモンのサンドイッチ 昼食メニューも多数決
- 鼻と口だけで30万円を当てろ 顔の一部で見抜く推理バトル
- ピザか寿司か、スクランブルエッグか目玉焼きか 夜と朝の食卓争奪戦
- 新聞紙1枚で50万円の小切手をつかめるか ラストミッションの行方
- 40回の多数決が賞金に変わる仕組み あかね・だいむ・わかなの接戦
- 最後の多数決が示したもの 98万円を手にしたのは誰か
- マジョリティルールが映し出す 多数決の光と影
マジョリティルール
このページでは『マジョリティルール(2026年2月21日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
9人の参加者が、生活の選択から賞金ミッションまで、すべてを多数決で決める濃密な1泊2日を過ごします。
ときに笑い、ときに疑い合い、そして本音がこぼれる瞬間が続きます。
水か電気か、ピザか寿司か。
小さな選択が積み重なるほど、人の癖や考え方がくっきりと浮かびあがるのが、この番組の一番の魅力です。
マジョリティルールとは?130万円をめぐる多数決サバイバル
日本テレビの特番マジョリティルールは、最大賞金130万円をめぐって、男女9人が密室で争う「多数決ゲーム」です。
舞台は窓のないスタジオセット。参加者たちは、寝る場所も、食べるものも、チャレンジの内容も、すべて多数決で決めながら過ごしていきます。ここで恐ろしいのは「正解」ではなく「多数派」に入れるかどうかだけが重要だということです。
ルールはシンプルですが、だからこそ人間の欲や計算、プライドがむき出しになっていきます。集団で決めるはずのことが、時間がたつほど「自分だけが得をしたい」という個人の駆け引きへと姿を変えていくのが、この番組のいちばんの見どころです。
クセ者ぞろいの参加者9人 それぞれの「お金が欲しい理由」
密室に集められたのは、肩書きもキャラもバラバラな9人です。
ぽっちゃりモデルでアイドルグループ「びっくえんじぇる」のリーダーとして活動し、ファッション誌「ラ・ファーファ」専属モデルとしても知られる大橋ミチ子さん。
京都大学経済学部に現役合格し、受験情報を発信する学歴系ユーチューブチャンネル「わかっててぃーぶい」で人気の高田ふーみんさん。
元お笑いコンビ「ガッポリ建設」で、借金を抱えていると紹介された小堀敏夫さん。
さらに、女優の司馬わかなさん・奏羽茜さん、お笑い芸人のとりあえず小林さん、キックボクシング団体で活躍するK-1ファイター永坂吏羅さん、若い世代に人気のインフルエンサーでモデルのまいきちさん、そして一般参加枠の山本大夢さんら、職業も年齢もバラバラな顔ぶれがそろいました。
共通しているのは「今すぐまとまったお金が欲しい」という切実さです。借金返済、仕事の資金、家族のための貯金…。動機は違っても、その気持ちの強さが、のちの多数決での読み合いや裏切りにつながっていきます。
マジョリティサークルとマジョリティソード 多数決ルールの全体像
ゲームの中心になるのが、床に描かれた円形エリアマジョリティサークルです。参加者はそこに並んで座り、手に持ったマジョリティソードを「A」「B」と書かれた穴のどちらかに突き立てて、自分の意見を示します。
票は一斉に開示され、数が多いほうがその回の「マジョリティ(多数派)」になります。ここで選ばれた側だけが、生活に使うアイテムやチャレンジ用の道具を手にすることができる仕組みです。
番組全体では、この多数決がなんと40回行われます。最後に、各自が「何回多数派に入れたか × 1万円」が持ち金としてカウントされ、そのうえでラストに「誰が賞金を総取りするか」を多数決で決める、という二重の多数決構造になっていました。
政治や学校でも使われる多数決ですが、心理学では「みんなが選んでいるほうを自分も選びたくなる」同調行動がよく知られています。数字でハッキリ勝ち負けが出るこのルールは、その性質を強く刺激するつくりになっていると言えます。
生活必需品を多数決で決める ソファ・水・電子レンジはどちら派?
ゲーム序盤では、まず「快適な生活を送れるか」を左右する多数決が続きます。最初のテーマは「ソファかイスか」。参加者たちは、ふかふかでくつろげるソファと、姿勢は楽でも数が多く並べやすいイスで悩みますが、結果はソファが多数派に。ふわっとしたクッションに沈み込んでホッとする表情が印象的でした。
続いては「ローテーブルかハイテーブルか」。ここでは、食事のしやすさや長時間座るときの腰への負担などを考えながら、多くの参加者がハイテーブルを選択します。床に座るか、椅子に座るかという暮らし方の違いが、そのまま選択に出たような場面です。
「電気か水か」という究極の二択もありました。理屈のうえでは生命維持に欠かせないのは水。一方で、照明や家電が使えない生活はあまりに不便です。議論の末に多数派が選んだのは水。電気がない生活は厳しいものの、「飲み水がなければゲームどころではない」という現実的な判断が勝った形でした。
その後も、「電子レンジか冷蔵庫か」では調理の速さを重視した多数派が電子レンジを選び、「室温18度か28度か」では快適さを優先して18度、「ティッシュかウェットティッシュか」では用途の広さからウェットティッシュが選ばれるなど、細かい生活条件が一本一本のマジョリティソードによって決まっていきます。
こうした序盤の選択は、単なる好みの問題に見えて、のちの集中力やストレスにも直結します。現実の防災やキャンプでも、「何を優先して持っていくか」という判断力が、生存率を大きく左右すると言われています。
氷の中の10万円ミッション ノコギリか水鉄砲かの心理戦
最初の賞金ミッションは、分厚い氷に閉じ込められた宝箱から10万円を取り出すチャレンジです。与えられた選択肢は「ノコギリ1本」か「三十度のぬるま湯が入った水鉄砲9丁」か。
多数決のルールはシビアで、その回の多数派だけがミッションに挑戦できます。成功すれば多数派の全員に10万円ずつ加算。失敗した場合は、チャレンジに参加していない少数派のメンバーに、ひとりあたり5万円ずつが入るという構図です。
筋肉自慢のK-1ファイター永坂吏羅さんと、頭脳派の高田ふーみんさんの意見の違いなどもからみ、スタジオには独特の緊張が走りました。最終的に多数派が選んだのはノコギリ。氷を切り進める力技の作戦です。
時間との戦いの末、宝箱は見事に取り出され、ノコギリ派のメンバー全員に10万円が加算されました。ここで大きく差をつけた人もいれば、「少数派になってしまった」と悔しがる人もいて、早くも「どちらの陣営につくか」が重くのしかかってきます。
氷の融解速度という点だけ見ると、表面積や温度、熱伝導など物理の要素も絡んできますが、人はそんな理屈だけでは動きません。「自分なら力でなんとかできる」という感覚が、選択を左右しているように見えました。
フランスパンとサーモンのサンドイッチ 昼食メニューも多数決
ゲーム開始から4時間がたつころ、ようやく昼食タイムにたどり着きます。しかし、ここでも何を食べるかは多数決で決めなければなりません。
メインはサンドイッチ。まずは「食パンかフランスパンか」で一票ずつ投じます。食べ慣れたふわふわの食パン派と、噛み応えのあるフランスパン派に分かれましたが、結果はフランスパンの勝利。続く具材対決「チキンかサーモンか」では、さっぱりとしたサーモンが多数派を制しました。
こうして決まったのは、フランスパンにサーモンを挟んだ、少しおしゃれなサンドイッチ。そこにポテトフライやミネストローネスープが添えられ、参加者たちはお腹を満たします。
パンの種類や具材は、栄養バランスや満腹感にも影響します。炭水化物とたんぱく質、油分の組み合わせは、血糖値の上がり方や午後の集中力にも関わるため、さりげなく見えて意外と重要な選択だったと言えます。
鼻と口だけで30万円を当てろ 顔の一部で見抜く推理バトル
二つ目の賞金ミッションは、40人の女性の中から30万円入りの宝箱を持っている「たった一人」を当てるゲームです。ヒントとして見られるのは、「顔の一部だけ」の映像。そこで多数決にかけられたのが、「目元だけを見るか」「鼻と口だけを見るか」という選択でした。
「人は目で感情を語る」とよく言われますが、実際の研究では、笑顔かどうかを見分けるときには口元の情報もかなり重要だとされています。表情筋の動きや口角の上がり方は、緊張や余裕を映し出す鏡のようなものです。
議論の末、参加者たちが選んだのは「鼻と口だけを見る」作戦。ひとりひとりの口元のクセや、緊張でこわばった表情を読み取りながら、「本当にお金を持っていそうな人」を探していきます。
このミッションでもルールは氷ミッションと同じで、多数派が挑戦し、成功すれば多数派の全員に30万円、失敗すれば少数派の全員に15万円が加算されます。プレッシャーのかかる状況でしたが、最終的に彼らは見事に正解の女性を言い当て、鼻と口だけを見るという決断は「当たり」となりました。
ここでも「どの情報を信じるか」を巡って、理屈派と直感派がぶつかります。顔認識の研究では、人が相手の印象を決めるまでにかかる時間は、ほんの数百ミリ秒とも言われています。瞬間的なひらめきと、みんなの意見を合わせる多数決。そのギャップが浮かび上がったシーンでした。
ピザか寿司か、スクランブルエッグか目玉焼きか 夜と朝の食卓争奪戦
ゲームが進むにつれて、参加者たちは疲れと空腹で少しずつ本音を出し始めます。9時間経過したタイミングでは、「夕食に食べたいのは寿司かピザか」という、豪華な二択が提示されました。
日本の伝統的なごちそうである寿司に対して、手軽でボリュームのあるピザ。議論の結果、選ばれたのはピザでした。チーズたっぷりのピザは、糖質と脂質がしっかりとれる「高カロリー食」。短期的には満足感が高く、長いゲーム時間を乗り切るエネルギー源としても理にかなった選択です。
21時間が経過した朝食の場面では、「スクランブルエッグか目玉焼きか」を多数決にかけます。ふんわりとした食感のスクランブルエッグに対し、黄身の半熟を楽しめる目玉焼き。ここで多数派になったのは目玉焼きでした。
些細に見えるこうした選択も、「誰と自分の好みが似ているか」「どの人となら組みやすいか」といった無意識のチェックにつながります。食の好みは、実は価値観や生活スタイルと深く結びついているため、現実のコミュニケーションでも相性を測るヒントになると言われています。
新聞紙1枚で50万円の小切手をつかめるか ラストミッションの行方
クライマックスは、砲台から打ち出される50万円分の小切手をキャッチするラストミッション。小切手は細かい紙テープと一緒に空中へと噴き上がり、その一瞬を逃さずつかみ取らなくてはなりません。
ここで多数決にかけられた選択肢は、「全員が素手でキャッチを狙う」か、「参加者全員で新聞紙1枚を共有し、それを使って受け止める」か。多数派が選んだのは、協力プレーが前提となる新聞紙作戦でした。
ミッションのルールは、これまでと同じくシビアです。成功すれば多数派に50万円が加算され、失敗すればチャレンジに加わらなかった少数派に50万円が入ります。参加者たちは新聞紙を大きく広げ、紙テープとともに舞い落ちる小切手を必死に追いかけていきました。
紙の空気抵抗や落下速度を考えると、うまく風を読むことがポイントになります。わずか数秒の勝負に、これまで積み上げてきた関係性と駆け引きがすべて乗る、息をのむシーンでした。
40回の多数決が賞金に変わる仕組み あかね・だいむ・わかなの接戦
すべてのミッションと日常の多数決が終わると、いよいよ各自の「持ち金」が明らかになります。ルールはシンプルで、多数派に入った回数 × 1万円がその人の賞金候補額。さらに、ミッション成功・失敗による加算分も反映されます。
結果は大接戦でした。
多数派に入り続けたあかねさんが98万円でトップ。わずか1万円差でだいむさんが97万円、そのすぐ後ろにわかなさんが95万円で続きます。
ここまで来ると、単に「運が良かった」だけでは説明がつきません。どのタイミングで空気を読んで多数派に乗るか、どこであえて少数派側に回ってミッション失敗時のうま味を狙うか。ゲーム中の数々の選択が、最終的なこの数値に集約されています。
現実の社会でも、「どの集団に属しているか」が収入や評価に影響することがあります。会社の部署、人間関係、コミュニティ…。マジョリティルールは、その縮図を極端な形で見せてくれたように感じました。
最後の多数決が示したもの 98万円を手にしたのは誰か
しかし、このゲームで本当に重要なのは、ここからです。最終局面では、「賞金を実際に手にするのは誰か」を、多数決で決めなければなりません。候補に残ったのは、トップのあかねさんと、わずか1万円差で追うだいむさんの2人。
テーマは「賞金を手にすべきなのは、あかねか、だいむか」。ここで票を投じるのは、これまで一緒に戦ってきた参加者たち自身です。多数派に選ばれたひとりだけが、それまで積み上げてきた自分の持ち金をまるごと獲得し、もう一人はゼロになるという、残酷なくらい分かりやすい結末が待っています。
悩みながらも参加者たちが最後に選んだのは、あかねさん。こうして、98万円という大金が、ひとりの手に渡ることになりました。
だいむさんにとっては、たった1万円差でトップを逃したうえ、最後の多数決でも選ばれなかった二重の悔しさが残ります。一方で、あかねさんを推した参加者たちは、「誰なら納得できるか」「どちらの頑張りをより評価したいか」といった感情で票を入れており、単なる損得勘定だけではない、人間関係の重さも感じさせるラストでした。
マジョリティルールが映し出す 多数決の光と影
この特番マジョリティルールは、「みんなで決めるから公平」という、多数決に対する素朴なイメージを、良い意味で裏切ってくれる番組でした。
現実の社会でも、選挙や会社の会議、学校の話し合いなど、私たちは当たり前のように多数決を使っています。しかし、心理学の世界では、少数派の意見がかき消される「多数派の専制」や、周囲に合わせて本音を押し殺す「同調圧力」の問題が、長年指摘されてきました。
番組の中で、参加者たちは何度も「自分の本心」と「多数派に入りたい気持ち」のあいだで揺れ動きます。ソファかイスか、寿司かピザか、といった一見ささいな選択であっても、その積み重ねが最終的な賞金額を決めてしまうからです。
多数決は、ルールとしては非常にシンプルで分かりやすい一方、そこに人の感情や損得が入り込んだ瞬間、途端に複雑なドラマを生み出します。この特番は、その「光と影」を、ゲームとして分かりやすく見せてくれた回だったと言えるでしょう。
視聴者としては、ただ参加者の選択を見ているだけでなく、「自分ならどちらにマジョリティソードを刺すだろう?」と、つい自分ごととして考えてしまう。そんな、後からじわじわ効いてくる一本でした。


コメント