満天☆青空レストラン「アロマレッド」
今回の満天☆青空レストランの舞台は、神奈川県の海沿いの街・神奈川県藤沢市。
そこで出会うのが、野菜ソムリエサミットで金賞を受賞したにんじん「アロマレッド」です。フルーティーな香りと、かじった瞬間に弾けるような甘さで、にんじんのイメージがガラッと変わる一本として注目されています。
さらに、アロマレッドを使った料理も見どころ。皮ごと焼き上げるソテー、香ばしいチヂミ、湘南の食材を合わせたパスタ、そしてにんじんを丸ごと炊き込む炊き込みご飯など、にんじん好きにも、にんじんがちょっと苦手な人にも気になるメニューが次々に登場する予定です。
神奈川県藤沢市に広がるアロマレッド畑と名人夫婦の挑戦
舞台となったのは、海と街が近く、少し内陸に入ると畑が広がる 藤沢市 です。
ここで育つ アロマレッド は、ただのにんじんではありません。芯まで赤く、甘さが際立ち、香りがふわりと立つ特別な品種です。
名人夫婦は、にんじんを極めるために4年間も北海道へ移住し、寒暖差のある環境でにんじん栽培を基礎から学びました。
冬の北海道は野菜にとって厳しい環境ですが、その分、甘味を蓄えるメカニズムや土づくりの大切さを深く知ることができたといいます。
その経験を持って地元へ戻り、藤沢の気候に合わせた栽培を一から作り上げました。番組では、遠く北の大地で学んだ技術をふたりが藤沢の畑に静かに還元していく姿が印象的でした。
海老名市の種苗店・黒沢商店が支えたにんじん作り
にんじんの品質を左右するのは、タネ選びと土づくりです。
その相棒となったのが、神奈川県海老名市にある老舗の種苗店 黒沢商店。地域の農家から“土壌を知る店”として信頼されており、1000種類以上の種・肥料を扱っています。
黒沢商店の黒澤さんは、藤沢の土に合う品種を見極める重要な役割を担当。
アロマレッドの香り成分である ダマセノン や、土壌の水はけのクセまで踏まえ、最初の一歩から夫婦と並走してきました。
農業は畑だけで成立するわけではなく、こうした“支える人たち”がいることが分かると、食材への見方も温かくなります。
金賞の理由となったアロマレッドの甘さと香り
アロマレッドは、野菜ソムリエサミットで金賞を受賞した実力派。
その理由は、にんじん特有の青臭さがほとんどなく、代わりにふわりと甘い香りが立つことです。
香りの主役は ダマセノン。
これはバラやワインにも含まれる上品な甘い香り成分で、アロマレッドが“アロマ”と名付けられた理由でもあります。
さらに、収穫期の1月前後に寒さにしっかり当たることで、にんじんの中ででんぷんが糖に変わり、甘さがぐっと増していきます。
冬野菜が甘くなるのは、植物自身が凍らないように糖を蓄えるためです。
美味しいアロマレッドの見分け方
番組では、おいしいアロマレッドの見分け方も紹介されました。
・お尻が丸いものは中まで太り、味がよい
・白い横線の間隔が均一なものは生育が安定している
スーパーでもこのポイントを知っているだけで、驚くほど当たりを引きやすくなります。
コーヒーかす堆肥が生む“香りの土”
名人夫婦の畑で特徴的だったのが、発酵させたコーヒーかすを使った堆肥です。
コーヒーかすは、適切に発酵させれば微生物が活性化し、植物に吸収されやすい窒素源になります。
化学肥料に頼らない栽培は手間がかかりますが、結果として香りと甘みの高いアロマレッドにつながっていました。
土の深いところにまで手間を惜しまない姿勢が、1本のにんじんにも宿っているようでした。
にんじんソテー:素材の甘さをそのまま味わう一皿
最初に登場した料理は、アロマレッドの魅力を最大限に引き出す にんじんソテー です。
【材料】
・アロマレッド人参 中2本
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・にんにく 1片
・ローズマリー 1本
【作り方】
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人参を縦半分に切る
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フライパンにオリーブオイルをひき、切り面を下に弱火で3分
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ふたをしてさらに3分蒸し焼き
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裏返し、にんにくとローズマリーを加え約6分蒸し焼き
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串がすっと通れば完成
焼くだけなのに、驚くほど甘い。
ローズマリーの香りとアロマレッドの甘さが重なる瞬間、スタジオにも感嘆の声が上がっていました。
にんじんのチヂミ:甘さ・香ばしさ・チーズのコク
【材料(1枚分)】
・アロマレッド人参 250g
・塩 適量
・片栗粉 大さじ1と1/3
・水 大さじ1
・シュレッドチーズ 60g
・大葉 5枚
・豚バラ肉 2〜3枚
・ゴマ油 適量
【タレ】
ポン酢 50cc/白ゴマ/ごま油 小さじ1/2/青ネギ
【作り方】
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青ネギを切り、タレを混ぜて準備
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人参を太めの千切り、豚肉は半分に切る
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人参に塩→片栗粉→水→チーズ半量を混ぜる
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ホットプレートにごま油をひき、生地を広げる
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焼き色がついたらチーズ→大葉→豚肉を重ねる
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裏返して両面を焼き、香ばしく仕上げる
カリッと焼けたチヂミに、大葉と豚肉の香りが重なると、にんじんが完全に“主役のおかず”に変わっていきます。
絶品にんじんドレッシング:万能ソースの決定版
【材料】
・アロマレッド人参 180g
・玉ねぎ 50g
・にんにく 2g
・穀物酢 大さじ2
・りんご酢 大さじ2
・白だし 大さじ2と1/2
・サラダ油 大さじ3
・グラニュー糖 大さじ1/2
・塩 小さじ1
・ごま油 3g
【作り方】
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人参を乱切り、玉ねぎをざく切りにする
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すべてをミキサーにかけるだけ
アロマレッド特有の甘さのおかげで、酢を使っても尖らず、深いまろやかさが出るのが特徴です。
にんじんのドレッシングパスタ:湘南しらすとの相性が抜群
【材料(4人分)】
・人参ドレッシング 160g
・釜揚げしらす 60g(混ぜる用)
・パスタ 240g
・牛乳 240cc
・生クリーム 60cc
・塩 適量
【仕上げ用】
アロマレッド人参千切り・釜揚げしらす・青ネギ・レモン・黒こしょう
【作り方】
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人参・青ネギを切る
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パスタを茹でる
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フライパンに人参ドレッシング・牛乳・しらす
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パスタを加え軽く煮詰める
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生クリームを加え塩で調整
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盛り付けて仕上げの具材をのせる
相模湾の名物・湘南しらすの塩気が、アロマレッドの甘さと重なり、香りのあるパスタに仕上がります。
にんじんの炊き込みご飯:丸ごと炊く贅沢さ
【材料(4人分)】
・アロマレッド人参 中2〜3本
・鶏もも肉 1枚
・舞茸 100g
・おろししょうが 15g
・米 2合
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・粉末だし 小さじ2
・水 300cc
【仕上げ】
白ごま・ごま油・人参の葉
【作り方】
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米を洗って浸水
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米・調味料・水・しょうがを混ぜる
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丸ごとの人参と鶏肉を重ならないように置く
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舞茸をのせる
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土鍋で炊く(または炊飯器)
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蒸らして全体を混ぜ、ごま油と白ごまを加える
丸ごとの人参から甘さがじっくりしみ出し、鶏と舞茸のうま味と一緒に“優しい香りのごちそうご飯”になります。
渡辺謙と滝藤賢一が感じたアロマレッドの魅力
ゲストの渡辺謙さん、滝藤賢一さんは、最初に生でかじった瞬間から「甘い」「にんじんじゃないみたい」と驚いていました。
アロマレッドがこれほど強い印象を残した理由は、
・北海道修行で学び抜いた技
・黒沢商店の丁寧な品種選び
・コーヒーかすを使った手間のかかる土づくり
・冬の寒さを活かした収穫
こうした背景が積み重なっているからです。
1本のにんじんに、これほどの物語が詰まっている──。
その事実こそ、今回の放送で最も心に残った魅力だと感じました。
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アロマレッドと一般的なにんじんの糖度のちがいを紹介します

アロマレッドは見た目の鮮やかさだけでなく、味の感じ方にも大きな特徴があります。ここでは、一般的なにんじんとの糖度のちがいを、筆者の追加情報として紹介します。
アロマレッドは甘さを強く感じやすい品種です
アロマレッドは、かじった瞬間にふわっと広がる香りの成分と、にんじん特有の青くささが少ないことで、同じ量の糖分でも甘さをより感じやすい特徴があります。一般的なにんじんの糖度は目安として3〜4度ほどと言われていますが、アロマレッドは香りの力と味のバランスによって、口に入れたときにより甘く感じるのが大きな魅力です。
香り成分が甘さを引き立てる理由です
アロマレッドには、バラのような香りをつくる成分がふくまれています。この香りが舌の甘さの感覚を後押しするため、調理しても生でも甘さがしっかり伝わります。一般的なにんじんは、加熱すると甘さが出てきますが、アロマレッドは生のままでも甘みが感じやすく、ソテーや蒸し料理にすると甘さがさらに引き立ちます。
冬に育つことで甘さがしっかり育ちます
アロマレッドは、寒い時期に畑で育つと、凍らないように自分で糖分をため込もうとします。このしくみは多くの根菜にも見られますが、アロマレッドはもともと甘みが強いため、冬場はさらに甘さが濃くなります。一般的なにんじんよりも味の伸びが大きく、調理すると香りと甘さが一緒に引き立つのがポイントです。
料理での甘さの感じ方にも差があります
アロマレッドは、加熱したときに水分が出すぎず、甘さがぎゅっと残るのが特徴です。ソテーやグリルなど火を入れて食べる料理では一般的なにんじんよりもコクのある甘さが感じられます。生食のサラダやジュースにしても飲みやすく、にんじんが苦手な人でも口にしやすい味になります。
以上が、アロマレッドと一般的なにんじんの糖度にまつわるちがいのまとめです。アロマレッドは数字以上に“甘く感じる力”を持った、料理でも生でも活かしやすい品種です。


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