若者を飲み込む闇バイトと巧妙化するAIロマンス詐欺の真実とは
2025年6月21日(土)22時から放送予定の『有吉弘行の深淵をのぞく』では、日常のすぐそばに潜む社会の闇をテーマに、2つの重大な問題にスポットが当てられます。1つ目は、若者たちが巻き込まれていく「闇バイト」の実態。そしてもう1つは、AI技術を利用して信頼関係を築き、大金を奪う「ロマンス詐欺」の進化した手口についてです。どちらも、身近なSNSやネットを通じて始まる現代的な問題であり、誰もが被害者になり得る危険な落とし穴です。
闇バイトに落ちた若者たちの現実とは
今回の番組では、「日給10万円」「簡単作業」などの言葉に誘われた若者が、気付かぬうちに犯罪の実行役にされてしまう“闇バイト”の構造に迫ります。有吉弘行さんは、実際に加害者となった若者と向き合い、その背景にある心の葛藤や現実を引き出していきます。ゲストの平愛梨さんが思わず涙するほど、深く切実なエピソードも含まれるようです。
この問題の背景には、以下のような構図があります。
・SNSや掲示板を通じた簡単な応募が可能で、匿名性の高さが危険性を助長
・経済的な不安や「すぐに稼ぎたい」という気持ちにつけ込まれる
・はじめは荷物の運搬やATM出金など軽い仕事から始まり、徐々に強盗や詐欺など重大な犯罪へとエスカレート
・個人情報を提出させられたうえで脅され、逃げられない状況に追い込まれる
・最終的には実行役だけが逮捕されるという構造
このように、加害者でありながら、同時に被害者でもあるという矛盾した立場に立たされる若者たちの姿が浮き彫りになります。犯罪組織にとっては使い捨ての存在であり、報酬もほとんど支払われず、罪だけが残されます。
AIを駆使した最新ロマンス詐欺の恐怖
もう一つのテーマは、ハリウッド俳優を名乗る人物によって7500万円をだまし取られたロマンス詐欺についてです。SNSやマッチングアプリで出会い、やがて恋愛関係を築くという手口は以前からありましたが、今回はAIによる画像・音声・動画生成技術を駆使し、より本物らしく、より信頼できる存在を演出する点に大きな特徴があります。
・AI生成の写真や声で本物の人物のように見せかける
・「リモート婚姻」や「血の誓い」など、感情に訴える儀式的演出で絆を深める
・そのうえで、「医療費」「投資」「生活資金」などを名目に仮想通貨やブラックマネーでの送金を求める
・実在する著名人になりすました詐欺も報告されており、国際的な広がりも見せている
特にAI技術の進歩により、偽物を見破ることが極めて難しくなっている点が、これまで以上に大きな脅威となっています。ビデオ通話ですらフェイクを仕込める現在、相手が本当に存在しているかどうかを一人で判断するのは困難です。
有吉が伝える「身近な危機」
この番組では、有吉さんがいつものユーモアとは違う表情で、社会の暗部に向き合う姿勢が中心になります。若者が抱える不安や孤立、高齢者が頼りにしてしまうSNSの関係性など、現代だからこその問題点が、リアルな証言を通して語られます。
・甘い誘いにのる前に一度立ち止まる
・「誰にも言えない」は危険の始まり
・相手が“良い人すぎる”と感じたら慎重に行動
・違和感を持ったら家族や信頼できる人に相談する
こうした情報が、多くの視聴者にとって「もしかしたら自分も」「あの人が心配」と感じるきっかけとなり、少しでも防止につながることが期待されます。
放送内容に注目
今回の放送には、有吉弘行さんをはじめ、KEY TO LIT LITの猪狩蒼弥さん、平愛梨さん、野々村友紀子さんが出演予定です。彼らがどのように問題に向き合い、どんなコメントをするのかも注目です。特に平さんが涙したという場面は、視聴者の心にも強く響くことでしょう。
この番組は、社会的な問題に光を当てるだけでなく、視聴者一人ひとりに「自分のこととして考えてほしい」というメッセージを込めた内容となっています。放送後の反響や議論も大きくなりそうです。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
コメント