富士山で御来光を見るまでのリアルな道のり
2025年11月7日放送のララLIFEでは、前田敦子が初めての富士登山に挑戦しました。登山未経験の彼女が、標高3000mを超える世界でどんな経験をしたのか。そして、どんな準備が必要で、どんな危険があるのか。
この記事では、番組で紹介された“リアルな富士登山の流れ”をすべてまとめています。富士山の基本情報、注意点、実際の行程、山小屋や食事の内容まで、初心者がつまずきやすいポイントとともに振り返っていきます。
前田敦子が番組でどんな歩みをしたのかを追うことで、これから富士山を目指す人にとって役立つ知識が一通りわかる内容になっています。
最初の壁は「5合目で1時間休む」という意外すぎるスタート
今回の登山は初心者向けの『富士宮ルート』から挑戦しました。
監修を務めたのは、富士山の最多登頂記録を持つ實川欣伸さん。82歳になった今も登り続け、東京オリンピックの聖火ランナーも務めた人物です。
5合目(標高2380m)に到着した前田敦子に、まず提示されたステップが『まず1時間休もう』というララNOTEの鉄則でした。
標高が高く、空気中の酸素量は平地の約4分の3。
初心者が一番起こしやすい『高山病』を防ぐため、ゆっくり身体を慣らす必要があると丁寧に説明されました。
休憩中、前田敦子は登山に必要な荷物を準備。
番組で紹介された荷物は、
・水
・行動食
・手袋
・ヘッドランプ
・防寒着
・スティック
・カイロ
・小銭
特に小銭は、登山道のトイレが1回300円で有料のため必須。
また、5合目には登山アイテムのレンタルサービスも充実しており、「手ぶら登山」も一応可能という安心材料も紹介されていました。
12時に登山スタート。最初の30分で“体と呼吸の使い方”に向き合う
いよいよ12時に登山開始。
番組で繰り返し強調されていたのが、「とにかくゆっくり歩く」「息苦しくなったらしっかり吐く」「無理せず休む」という基本中の基本。
富士登山では、これができないとすぐに酸素不足になる危険があると語られていました。
歩き始めから30分で、6合目(標高2490m)に到着。
ここには山小屋が立ち並び、名物の『おでん定食』『チャーシューメン』『富士山牛丼』など、身体が温まるメニューが揃っています。
登山者にとって、食事は“エネルギー補給”でもあり、楽しみでもある存在。番組でも美味しそうに映されていました。
一息ついた後、再出発。
しかし、ここで意外な展開が。
前田敦子がどんどん前に進んでしまい、監修の實川欣伸さんを置いていってしまうほどのハイペース。
登山は体力よりも“呼吸の使い方”が重要とされるため、元気だからといって飛ばしすぎると危険というリアルなシーンでもありました。
登山開始から4時間45分で8合目へ。ここからは“別世界”
8合目(標高3250m)に到着した時刻は、登山開始から4時間45分後。
気温は12℃。酸素は平地の70%しかありません。
標高3200mを超えたあたりから、頭痛や吐き気、だるさなどの高山病症状が出やすくなるため、番組でも慎重に説明が続きました。
そのまま歩き進め、登山開始から約6時間で9合目(標高3460m)へ。
ここで宿泊するのが、山小屋の万年雪山荘。素泊まり11,000円で、食堂では『カレーライス』(1,000円)が提供されています。
番組内でも登山者が温かいカレーを食べる姿があり、
厳しい環境の中で食べる食事が、どれほどありがたいか実感できるシーンでした。
30分遅れで實川欣伸さんも到着。
専門家でもゆっくり登る必要があるという“説得力のある現実”が伝わってきました。
御来光を目指して、夜明け前の3時に再スタート
翌朝、3時に登山再開。
気温はなんと3.6℃。
風も冷たく、ヘッドランプの光だけを頼りに、ひたすら上を目指します。
夜中の登山は怖さと静けさが共存していて、番組でも張りつめた空気が印象的でした。
黙々と歩き続け、5時についに富士宮口山頂に到着。
そして、御来光の瞬間。
雲の上から金色の光がゆっくりと浮き上がるように広がり、登山者全員がその景色に見入っていました。
この日の挑戦は、スタッフを含む18人全員が登頂成功という結果に。
山頂は一周2.6kmあり、最高峰の『剣ヶ峰』には毎日1000人以上が訪れると紹介され、富士山の人気とスケールの大きさも伝わりました。
富士登山のポイントを全エピソードからまとめる
今回のララLIFEは、富士登山という大きな挑戦を、初心者にもわかりやすく細かく紹介した内容でした。
・5合目での“1時間休憩”が高山病対策の核心
・登山は“ゆっくり歩く”“息を吐く”が最重要
・『富士宮ルート』は初心者でも挑戦しやすいルート
・山小屋の食事やトイレなど、現実的な情報がしっかり提示
・8合目~9合目は酸素濃度が低下し、危険性が増す
・万年雪山荘での食堂のカレーが登山者の支えに
・夜明け前の3時出発で御来光を目指す流れも理解できる
・山頂までの2時間は寒さとの真剣勝負
・全18人が登頂成功という感動の結末
番組を通して見えてきたのは、
“富士山は、準備とペース配分がすべてを左右する”
という非常に現実的なメッセージでした。
2025年に富士山に挑戦してみたい人にとって、今回の内容は間違いなく参考になるはずです。
挑戦の厳しさも、達成した時の美しさも、しっかり感じられる放送回でした。


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