1分ゆるジャンプを生んだ伊賀瀬道也さん
「1分だけ跳ぶ」というシンプルな運動を広めた人物は、フィットネストレーナーではなく、長年にわたり高血圧や老年医学、健康寿命を研究してきた医師でした。『サンド&キスマイの気になるマン 顔も腹もたるみも!簡単太らない術で磯村勇斗感動(2026年8月17日放送)』では「1分ジャンプ」が予告されています。1分ゆるジャンプで知られる伊賀瀬道也さんはどんな医師なのか、その経歴をたどると、運動法が生まれた意外なきっかけも見えてきます。なお、現時点の番組公式予告では「1分ジャンプ」とだけ記載され、伊賀瀬さんの出演までは公表されていません。
この記事でわかること
- 伊賀瀬道也さんがどんな医師なのか
- 循環器内科から抗加齢医療へ進んだ経歴
- 1分ゆるジャンプを始めた意外なきっかけ
- 自身の10kg減量と現在の研究活動
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伊賀瀬道也さんは何者?1分ゆるジャンプで知られる医師

(出典:伊賀瀬 道也 – 脳神経内科・老年医学講座 愛媛大学大学院医学系研究科)
伊賀瀬道也さんは、愛媛大学医学部附属病院の抗加齢予防医療センター長を務める医師です。
1964年愛媛県生まれ。1991年に愛媛大学医学部を卒業し、循環器内科での研修を経て、老年医学、高血圧、血管、抗加齢医学などの研究を続けてきました。現在は愛媛大学大学院の抗加齢医学講座教授でもあります。
一般には「1分ゆるジャンプ」を紹介する医師として知った人も多いかもしれません。
しかし経歴を見ると、最初からダイエットや運動だけを専門としていたわけではありません。
循環器、高血圧、老年医学、そして健康寿命へと研究分野を広げてきた医師です。愛媛大学では約4000人のドック受診者への指導にも携わってきたと紹介されています。
「ジャンプするだけの運動を大学教授が勧めている」と聞くと、たしかに少し意外です。
ですが、この経歴を知ると、単に体重を減らすことではなく、年齢を重ねても動ける体をどう維持するかという研究の延長にあることが見えてきます。
伊賀瀬道也さんは循環器内科から老年医学・抗加齢医療へ進んだ
伊賀瀬さんは1991年に愛媛大学医学部を卒業し、第二内科へ入局しました。
1993年には公立学校共済組合近畿中央病院で循環器内科の研修医を務め、1999年には愛媛大学大学院を修了して医学博士を取得しています。
その後、愛媛大学医学部老年科に勤務。
2003年にはアメリカのWake Forest大学・高血圧血管病センターでリサーチフェローとして研究を行いました。
経歴を並べると、
循環器内科
→老年医学
→高血圧・血管研究
→抗加齢医学
という流れが見えてきます。
一見すると「1分ジャンプ」とはかなり離れた世界に感じます。
ところが、心臓や血管、高齢者の健康を長く研究してきた人物だからこそ、「病気を治療する」だけではなく「元気に動ける状態を長く保つ」という方向へ関心が広がっていったことがわかります。
伊賀瀬道也さんは抗加齢予防医療センターの立ち上げにも参加
伊賀瀬さんの大きな転機となったのが、アメリカから帰国した後の活動です。
2005年に帰国すると、愛媛大学で抗加齢医学を研究する抗加齢センター、現在の抗加齢予防医療センターの立ち上げに携わりました。
ここで行われているのは、単純に「若返る方法」を研究することではありません。
抗加齢ドックのデータなどを活用し、
脳卒中予防
認知症予防
フレイル・サルコペニア予防
といった研究が進められています。
そして2011年、伊賀瀬さんは抗加齢予防医療センターのセンター長に就任しました。
「アンチエイジング」という言葉から美容をイメージする人もいるかもしれませんが、伊賀瀬さんが取り組んでいるのは、高齢になっても自立した生活を続けられる期間を延ばすことに深く関係する分野です。
個人的には、ここを知っておくと「なぜ医師がジャンプ運動を紹介するのか」がかなり理解しやすくなると感じます。
伊賀瀬道也さんが1分ゆるジャンプを始めたきっかけは娘への二重跳び
医学研究から生まれた難しいトレーニングなのかと思いきや、1分ゆるジャンプを始めるきっかけはかなり身近な出来事でした。
伊賀瀬さんは以前、若いころ得意だった縄跳びの二重跳びを娘さんに見せようとしました。
ところが、実際に跳んでみると1~2回ほどしか続かず、自分の体力低下に大きなショックを受けたといいます。
そこで体を鍛え直そうと始めたのがジャンプ運動でした。
大学教授が研究室でデータだけを見ながら考案した方法ではなく、「昔できたことができなくなった」という本人の実体験がスタートだったわけです。
これはかなり親近感のある話ではないでしょうか。
年齢を重ねると、以前なら何でもなかった階段や運動で息が上がったり、「こんなに体力が落ちていたのか」と気づいたりすることがあります。
伊賀瀬さんにも、まさにその瞬間があったということです。
伊賀瀬道也さん自身が1年で10kg減量した
さらに興味深いのが、伊賀瀬さん自身の体の変化です。
伊賀瀬さんはゆるジャンプと糖質を控える食生活を約1年間続け、体重を10kg、ウエストを5cm減らしたと紹介しています。
体重は82kgから72kgになったとされています。
ここで注意したいのは、10kg減量がジャンプだけによる結果ではないことです。
本人も、ゆるジャンプと糖質制限を組み合わせた結果として語っています。
「1分跳べば誰でも1年で10kg痩せる」と受け取るのは正確ではありません。
個人的には、この点はかなり大切だと思います。
数字だけを見ると「たった1分で10kg」という印象が残りやすいのですが、実際には毎日の運動習慣と食生活を長期間続けた結果です。
逆にいえば、特別に激しいトレーニングを短期間行うのではなく、続けられる小さな運動を生活に組み込むという考え方が、この方法の特徴といえます。
1分ゆるジャンプは1日3回その場で跳ぶシンプルな運動
伊賀瀬さんが紹介する基本的なゆるジャンプは、特別な器具を必要としません。
基本はその場で約1分間ジャンプし、それを1日3回行うというものです。
縄跳びのようにロープを用意する必要もなく、室内でも取り組めることが特徴です。
ジャンプ動作では、太ももやお尻、ふくらはぎなど下半身の筋肉を使います。伊賀瀬さんは、筋肉を使うことや有酸素運動として体を動かすことを、この方法のポイントとして説明しています。
「1分ならできそう」と思えるのは大きいところです。
ウォーキングを始めようと思っても、着替えたり外へ出たりすることを考えると、忙しい日は後回しになりがちです。
その点、家の中で短時間から始められるのは、運動習慣がない人には取り組みやすいでしょう。
ただし、「短時間だから体への負担もない」とは限りません。
ゆるジャンプを始める前に膝や腰への負担を確認したい
ジャンプは着地するときに膝や足首、腰などへ衝撃がかかります。
そのため、高齢者や運動習慣のない人、関節に不安のある人ほど、いきなり長時間続けたり高く跳んだりしないことが大切です。
特に、
- 膝や腰に痛みがある
- 足首などに持病やけががある
- 心臓や血圧について医師から運動制限を受けている
- 運動中に胸痛、息苦しさ、強いめまいなどが出る
といった場合は、自己判断で続けず、必要に応じて医師に相談した方が安心です。
また、伊賀瀬さん自身の10kg減量についても、ジャンプだけの成果として考えないことが重要です。
実際に取り入れるなら、「何kg減るか」だけを見るより、毎日無理なく続けられる運動習慣を作れるかを基準にした方が現実的でしょう。
伊賀瀬道也さんは「痩せる」だけでなく健康寿命を研究している
1分ゆるジャンプという名前だけを見ると、ダイエット専門の医師のように感じるかもしれません。
しかし伊賀瀬さんの現在の研究テーマを見ると、その印象は大きく変わります。
愛媛大学では抗加齢ドックのデータなどを使いながら、脳卒中、認知症、フレイル、サルコペニアなどの予防と健康寿命の延伸に関する臨床研究を進めています。
さらに食品やサプリメントを用いた臨床研究にも取り組んできました。
2026年には、大学病院での活動に加え、医療機関の特別顧問として循環器、高血圧、老年病、認知症などの専門外来にも携わっています。
つまり伊賀瀬さんが見ているのは、
「どうすれば短期間で痩せられるか」だけではありません。
年齢を重ねたときに筋力や体力をどう保つか、病気やフレイルをどう予防するか、元気に過ごせる期間をどう延ばすか。
その大きなテーマの中に、日常生活で取り組みやすい運動の1つとして「ゆるジャンプ」があると考えると、活動全体がつながります。
1分ゆるジャンプだけを見るとわからない伊賀瀬道也さんの歩み
伊賀瀬道也さんを「1分跳ぶだけの運動を考えた医師」とだけ紹介すると、この人物のかなり大きな部分を見落としてしまいます。
1991年に医師として歩み始め、循環器内科、高血圧と血管の研究、老年医学へ進み、アメリカ留学を経て、愛媛大学の抗加齢予防医療センターの立ち上げにも参加しました。現在もセンター長として健康寿命に関する研究を続けています。
その一方で、自分自身も年齢による体力低下を経験しました。
娘さんに二重跳びを見せようとして思うように跳べなかったことからジャンプを始め、食生活の改善と組み合わせて1年間で10kgの減量を経験しています。
この経歴を知ると、「医師が考えたダイエット」というより、
自分自身の衰えを実感した老年医学の医師が、続けやすい運動を自ら実践して広めてきた
という姿が見えてきます。
個人的には、1分という手軽さ以上に、この背景が伊賀瀬さんの「ゆるジャンプ」を理解するうえでいちばん印象に残るところです。
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