66歳で会社を立ち上げた北島祐子さんの第2の人生
2026年9月27日放送のテレビ朝日『日曜マイチョイス』では、60歳を過ぎてから新たな人生を歩み始めた人たちに密着します。
その中で注目したいのが、ピアノ講師から発酵料理教室の先生へと人生を大きく転換し、66歳で「泉州糀屋本家株式会社」を立ち上げた北島祐子さんです。大阪府岸和田市の発酵サロンは予約待ちになるほど成長し、現在は料理教室だけでなく、味噌や発酵調味料の製造・通販にも活動を広げています。
この記事でわかること
- 北島祐子さんが66歳で泉州糀屋本家を起業した経緯
- ピアノ講師から発酵料理教室の先生になった転機
- 予約待ちになるまで発酵サロンが成長した流れ
- 泉州糀屋本家の場所・予約方法・通販商品
泉州糀屋本家は大阪・岸和田の予約待ち発酵料理教室
公式動画:泉州糀屋本家「料理教室生徒さんの声」
北島祐子さんが代表を務める「泉州糀屋本家」は、大阪府岸和田市にある発酵サロンです。
手作りした味噌や醤油、甘酒、糀調味料などを使った料理を学べるのが特徴で、白味噌・赤味噌・合わせ味噌のほか、玄米醤油や白醤油なども扱っています。2026年9月の放送時点では、予約1カ月待ちとなる人気教室です。
実は、以前はさらに長い予約待ちになっていました。2025年7月の取材では「予約3カ月待ち」とされており、2024年12月には会社側が、8歳から80代まで160人を超える生徒が通い、定員10人の教室をほぼ毎日のように開催していると公表しています。年間の開催回数も300回以上に達していました。
待ち期間は時期によって変動するため、参加したい場合は公式サイトの「CONTACT」から問い合わせる形になります。
- 教室名:泉州糀屋本家 発酵サロン
- 代表:北島祐子さん
- 所在地:大阪府岸和田市磯上町1-16-5
- 予約:公式サイトのCONTACTから名前・料理教室参加希望・希望日を送信
- 電話:090-8166-8507
- 通販:公式オンラインショップあり
現在の公式サイトでも、まず問い合わせフォームから希望日などを送り、必要に応じて電話で参加可能日を相談する方法が案内されています。
北島祐子さんは66歳で泉州糀屋本家を法人化
北島さんが会社を立ち上げたのは2023年、66歳のときでした。
ただし、最初から「会社経営者になろう」と起業を目標にしていたわけではありません。自宅で始めた料理教室に参加する人が増え、自宅だけでは手狭になったことから、生徒の実家だった古民家を借りて「発酵サロン」へ移転したことが大きな転機となります。
その古民家には大規模な改修が必要でした。
北島さんは改修資金の融資を受けようと銀行を訪れましたが、年齢を理由に融資を受けられなかったと語っています。そこで息子から「法人化すれば借りられるはず」と助言を受け、株式会社を設立しました。
つまり66歳での起業は、長年温めていた事業計画を実行したというより、広がっていった料理教室を次の段階へ進めるために必要となった選択でした。
この法人化を境に、活動は料理教室だけではなく、糀を使った商品の製造・販売やECサイト運営へと広がっていきます。
出発点はピアノ講師 33歳で夫を亡くし2人の子どもを育てた
現在は発酵料理の先生として活動する北島さんですが、もともとの仕事はピアノ講師でした。
結婚前からピアノ教室の講師を続けていましたが、33歳のときに夫を胃がんで亡くします。当時、2人の子どもは小学3年生と5年生でした。
夫が営んでいた飲食店も引き継ぎ、ピアノ講師との2つの仕事を抱えながら生活を支えました。しかし、飲食店は約2年で閉店。その後はピアノを教えながら、朝から別のパートの仕事にも出る生活を続けています。
現在の発酵料理教室だけを見れば「料理が得意だった人が教室を開いた」という印象を受けますが、北島さんの仕事人生はピアノから始まっています。
長く続けてきた仕事とはまったく違う「食」の世界へ進んだのは50代になってからでした。
50歳で糀と出会い59歳で自宅料理教室を始めた
子育てと仕事を続ける中で体調を崩すことが重なった北島さんは、50歳ごろから食生活を見直し、甘酒づくりをきっかけに味噌や塩糀などの発酵食へ関心を深めていきました。
その後は発酵食品だけでなく栄養についても学び、日々の料理に取り入れるようになります。
大きな転機が訪れたのは57歳ごろです。
普段から糀を購入していた味噌販売店で、料理教室の講師を頼まれました。周囲からも糀や塩糀の使い方を教えてほしいという声が増え、59歳になると自宅で小さな料理教室を開始します。
ピアノを「教える」仕事で培ってきた経験が、今度は料理を「教える」仕事へとつながっていったことになります。
自宅から始まった教室には少しずつ参加者が増え、やがて自宅では収まりきらなくなりました。そこで古民家の発酵サロンへ移り、66歳での会社設立につながっていきます。
年間300回以上の教室へ 少人数で味噌や醤油まで手作り
泉州糀屋本家の発酵サロンでは、完成した発酵食品を食べるだけではありません。
白味噌、赤味噌、合わせ味噌、玄米醤油、白醤油、甘酒、塩糀、玉ねぎ糀など、日常の料理に使う発酵調味料を実際に作りながら学べるスタイルです。
2024年12月時点では定員10人という規模ながら160人を超える生徒が在籍し、年間300回を超える教室を開催していました。大人数を一度に集めるのではなく、小規模な教室を繰り返し開催してきたことが分かります。
59歳で自宅から始めた小さな教室が、66歳で法人化され、予約待ちになる発酵サロンへ成長しました。
60歳を過ぎてからゼロから別の仕事を探したというより、自分が学んできたこと、人に教えてきた経験、そして周囲から求められたことを少しずつ積み重ねた先に、現在の仕事が生まれています。
料理教室から味噌・玄米醤油キットの通販へ
法人化後の泉州糀屋本家は、教室へ来られる人だけを対象にした活動から、発酵食品を全国へ届ける事業へ広がりました。
現在の公式オンラインショップでは、手作り味噌やドレッシング、玄米醤油の手作りキットなどを販売しています。
代表的な商品には「発酵ばぁちゃんの生命の味噌」や、家庭で玄米醤油を仕込める「世界に一つだけの手作りしあわせ醤油」があります。
料理教室で直接伝えるだけでは人数に限界があります。そこで商品の製造・通販まで事業を広げたことは、66歳で会社を設立した後の大きな変化の1つです。
北島さんにとって起業はゴールではなく、料理教室から商品づくりへ活動を広げる出発点になりました。
泉州糀屋本家の予約・場所・通販情報
泉州糀屋本家の発酵料理教室へ参加する場合、公式サイトから事前の問い合わせが必要です。
- 所在地:大阪府岸和田市磯上町1-16-5
- 代表者:北島祐子さん
- 電話番号:090-8166-8507
- 料理教室予約:公式サイト「CONTACT」から申し込み
- 申し込み時に送る内容:名前、料理教室参加希望、参加希望日など
- 通販:泉州糀屋本家公式オンラインショップ
予約待ち期間は固定ではありません。過去には3カ月待ちとなった時期もあるため、希望日がある場合は公式窓口で最新の参加可能日を確認するのが確実です。
まとめ
北島祐子さんは、長年続けたピアノ講師から発酵料理の世界へ進み、59歳で自宅料理教室を開始しました。
参加者が増えたことで古民家へ教室を移すことになり、その改修資金を確保する過程が転機となって、2023年に66歳で泉州糀屋本家株式会社を設立しています。
現在は大阪・岸和田の発酵サロンで料理教室を開くだけでなく、味噌や発酵調味料、玄米醤油手作りキットなどの商品販売にも事業を拡大しました。
ピアノ講師、自宅料理教室、古民家の発酵サロン、66歳での会社設立へ。北島さんの歩みは、これまで積み重ねてきた経験を捨てるのではなく、それを別の形につなぎ直して始まった「第2の人生」といえます。
参考リンク
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