朝の幸せ時間を届ける旅番組
旅で心を満たしたい――そんな気持ちになる季節、今回の『朝だ!生です旅サラダ』は秋の味覚と文化が満載の1時間半。葵わかなが訪れた佐賀の焼き物とグルメの旅、濱田崇裕(WEST.)が中継した京都の最新アート体験、そしてマレーシア・クアラルンプールの伝統と現代が交差する旅が放送されました。
葵わかな 佐賀の旅:美味と器が響き合う秋の時間
葵わかなが今回訪れたのは、磁器のふるさととして知られる佐賀県有田町。400年以上の歴史を誇るこの地は、日本で初めて磁器が焼かれた場所として世界にも名を知られています。町のあちこちに窯元やギャラリーが立ち並び、歩くだけで焼き物の文化に包まれるような風景が広がっています。
最初に向かったのは、有田焼の象徴ともいえる陶山神社。この神社は、鳥居から狛犬、灯籠までがすべて有田焼で作られており、白く輝く磁器が太陽の光を受けて美しく映える独特の神聖さを放っています。階段を登るたびに足元の石畳にも焼き物の装飾が見られ、有田という町全体が「磁器の美術館」のよう。境内では窯業の繁栄や職人たちの安全を祈願する人々の姿も見られます。
続いて訪れたのは、陶磁器の複合施設アリタセラ。全国の陶磁器ファンが集うこのエリアには、30以上の専門店が並びます。その中の賞美堂本店 アリタセラ店では、伝統的な文様を現代の暮らしに調和させた器がずらり。葵わかなは愛らしい有田焼のキャラクター「momoco bear」に一目惚れして購入。丸みを帯びた優しいフォルムに、有田焼ならではの繊細な絵付けが施されています。
さらに立ち寄ったのは、長崎県波佐見町とのコラボ作品も手がけるブランドKIHARA。ここでは、シンプルなデザインと藍色の美しい発色が特徴の「ARITA ICON」シリーズや、「Hineri 藍の深皿」などが人気。葵さんも職人技が光る手仕事の魅力に見入り、時折うっとりと眺めていました。
お昼には、器とパンがテーマの人気スポットMARUBUN SHOP & BAKERY CAFEへ。棚ごとにコンセプトが分かれ、ラーメン鉢やカレー皿、ティーカップなどが並び、見ているだけで食卓のイメージが膨らみます。葵さんは「究極のラーメン鉢とレンゲセット」を選び、「これで食べたら普通のラーメンもごちそうになる」と笑顔。カフェでは店内で焼かれたカヌレやカレーパンを、有田焼の器で味わいました。特に、やわらかい生地と香ばしいきなこの香りが絶妙な「きなこクリームカヌレ」は、旅の思い出になる美味しさでした。
午後は、武雄市にある高級リゾートうらり武雄 Garden Terrace Spa Resortsへ。湖を望むトップフロア ハリウッドツインの部屋は開放感に満ち、夕暮れ時には水面に映る空の色が一面に広がります。温泉は名湯武雄温泉。弱アルカリ性の湯が肌を包み込み、旅の疲れを優しく癒やします。夕食では伊勢海老や佐賀牛など地元の食材をふんだんに使った豪華なコースが並び、「佐賀は海も山も全部おいしい」と感動の声を上げました。
翌日は、唐津市の窯元赤水窯を訪問。もともと喫茶店として始まったこの店は、唐津焼の人気により直売所として知られるようになりました。店内には素朴であたたかみのある器が並び、葵さんは猫好きの友人へのお土産として「ねこアロマストーン ネコノテ(お皿付き)」を選びました。唐津焼特有の灰釉や斑唐津のやわらかな色合いが、使うほどに味わいを増していく器の魅力を伝えています。
旅の締めくくりは、呼子町にある老舗の河太郎 呼子店へ。生簀で泳ぐ透明なイカをその場で調理する『いか活造り定食』は、呼子の名物中の名物。皿の上で動くほど新鮮なイカを口にした葵さんは「弾力がすごいのに甘い」と驚き、「耳やゲソの天ぷらは雷が走るくらい美味しい」と笑顔に。天ぷらにすると甘みがさらに際立ち、佐賀の海の恵みを心ゆくまで味わいました。
磁器の歴史、温泉の癒やし、そして海と山の幸。葵わかなの佐賀旅は、伝統と現代の美が溶け合う、まさに“日本の秋”を感じる時間でした。
濱田崇裕が体験!京都・チームラボの光と泡のアート
京都駅近くに誕生した注目のアート空間、チームラボ バイオヴォルテックス 京都から、WEST.濱田崇裕が生中継で魅力を伝えました。テクノロジーと自然を融合させたこの施設は、訪れる人の感覚を刺激し、まるで“生きているアート”の中を歩くような体験ができることで話題になっています。
濱田さんがまず紹介したのは、泡をテーマにした作品「質量も形もない彫刻」。この展示では、泡のように儚く、触れるたびに形を変えていくアートが空間全体を包み込みます。光を受けてきらめく泡が次々と浮かび上がり、来場者の手の動きや距離に反応して変化する様子はまさに“生きた芸術”。子どもたちは歓声を上げながら触れ、大人たちは思わず見とれてしまうほどの美しさでした。
続いて紹介されたのは、体を使って遊ぶことができる人気エリア「運動の森」。壁を登ったり、床に映る光を追いかけたりと、視覚と身体が一体化する感覚が楽しめます。アートを“鑑賞する”だけでなく、“参加して創り出す”体験ができるのがこの空間の特徴。濱田さんも実際に飛び跳ねながら「子どもも大人も夢中になれる!」と笑顔でリポートしていました。
さらに注目を集めているのが、世界中のチームラボ施設とつながる「海の生き物プロジェクト」。来場者が自由に描いた魚たちがデジタルの海を泳ぎ、そのデータがマカオやサウジアラビアのチームラボ展示にも連動します。京都で描かれたマグロが、遠く離れた国々の展示空間を泳ぐという国際的な連携は、アートを通じた新しい交流のかたちを生み出しています。子どもたちが描いた絵が世界の海を旅していくという発想に、観客からも驚きと歓声が上がっていました。
そして圧巻だったのが、光と植物が共鳴する「メガリスフロア」。巨大な直方体のオブジェの中で、無数の花が咲き、やがて散り、また生まれていく。通り過ぎる人の動きに反応して変化し続けるその様子は、まるで自然の命の循環を目の当たりにしているようです。足元には本物の苔が敷かれ、場所によっては小さなキノコが生えており、デジタルとリアルの境界を越えた世界を感じさせます。
花の種類は季節ごとに変わり、春には桜、秋にはコスモスなど、訪れるたびに違う表情を見せます。光と音、自然の香りが一体となった空間は、静かでありながら圧倒的な生命力を放っていました。京都という古都に誕生したこの新しいアート体験は、まさに“伝統と未来が出会う場所”。訪れる人の心に、深い感動を残すスポットとなっています。
コレうまの旅:京丹波で秋の味覚を堪能!
大仁田美咲が今回の「コレうまの旅」で訪れたのは、秋の味覚が豊かな京都府京丹波町。豊かな自然と澄んだ空気に包まれたこの町は、地元食材を生かした絶品グルメの宝庫として知られています。紅葉が色づき始めた山々を背景に、季節の恵みを探す旅がスタートしました。
まず向かったのは、地元で人気のラーメン店無双心 ふるさと京丹波店。木のぬくもりを感じる店内には、昼前から行列ができるほどの人気ぶりです。看板メニューの「京丹波ぽーくの無双心」は、地元ブランド豚「京丹波ぽーく」を炙ってのせた特製ラーメン。スープは、野菜と豚骨をじっくり7時間煮込んで作られ、深いコクとまろやかさが特徴です。麺は自家製の中太ストレート麺。スープとよく絡み、香ばしい炙り豚の旨味を引き立てます。大仁田アナは一口食べて「これぞ地元の力。豚の甘みとスープの濃厚さが絶妙」と笑顔でコメント。店内には地元の人たちの活気と温かさがあふれていました。
次に立ち寄ったのは、地域の食文化発信拠点である道の駅 京丹波 味夢の里。広々とした館内には新鮮な野菜や果物、地元加工品がずらりと並びます。ここで大仁田アナが出会ったのが、地元でも“幻の果物”と呼ばれる「ポポー」。アメリカ原産の果物で、京丹波町ではごく一部の農家しか栽培していません。熟したポポーを試食すると、「食感は完熟マンゴーやアボカドみたい。香りはリンゴやメロンを混ぜたよう」と驚きの表情。トロリとした果肉と独特の芳香は、一度食べると忘れられない味わいです。館内では、ポポーを使ったスイーツやジャムも販売されており、地元の新しい名産品として注目を集めています。
そして旅のクライマックスは、京丹波を代表する秋の味覚、丹波栗。訪れたのはおよそ3000坪の広大な栗園丹波マロンファーム。樹齢数十年の栗の木が整然と並び、どの木にも丸々とした大粒の栗が実っています。収穫した栗をその場で焼き上げた焼き栗を口にした大仁田アナは、「噛めば噛むほど甘みが広がる」と絶賛。しっとりとした食感と香ばしい香りが、秋の訪れを感じさせます。
さらに近くの洋菓子店では、この農園で採れた栗を使用したスイーツが人気。特に注目を集めたのは『京都丹波渋皮栗のタルト』。丁寧に煮込んだ渋皮栗をまるごと使い、優しい甘さとほろ苦さが調和した上品な味わいです。もう一つの話題は、栗から作るクラフトビール『テロワール京都マロンエール』。地元の醸造所一乗寺ブリュワリーが手掛け、栗の自然な香りとコクが感じられる一杯に仕上げています。大仁田アナは「栗の香りがふわっと広がって、後味はすっきり」と感想を語りました。
スタジオにも、焼き栗・栗ご飯・栗タルト、そしてマロンエールが届けられ、出演者全員が秋の味覚を堪能。「丹波栗の濃厚な甘さがすごい」「香りが上品」と感動の声が続きました。最後には、視聴者プレゼントとして「丹波栗のタルト&ビール」のセットが紹介され、秋らしい贅沢なひとときに会場が温かな雰囲気に包まれました。
自然と人の手が生み出す京丹波の味わい。その一つひとつに、地域の誇りと季節のぬくもりが息づいていました。
青木愛の海外旅:マレーシア・クアラルンプールの“2つの顔”
青木愛が今回の旅で訪れたのは、東南アジアの多文化都市として知られるマレーシア・クアラルンプール。高層ビルと緑豊かな自然が共存するこの街では、イスラム教・ヒンドゥー教・仏教など多様な宗教や文化が共生し、食や建築にもその多様性が色濃く表れています。そんな街を舞台に、青木さんが出会った“人と文化と味の旅”が始まりました。
最初に訪れたのは、地元の人々の朝の定番として愛される「ナシレマ」の人気店、ナシレマ ワンジョー カンポンバル。ナシレマとは、ココナッツミルクで炊いたご飯に、ピーナッツや小魚のフライ、ゆで卵、辛味の効いたサンバルソースなどを添えたマレーシアの国民食です。青木さんは、香り高いココナッツライスとピリ辛のサンバルの組み合わせに「朝からしっかりエネルギーをもらえる」と満面の笑顔。ボリュームたっぷりながらも、どこか優しい味わいに感動していました。
次に向かったのは、クアラルンプール北部に位置するバトゥ洞窟。入口には高さ42メートルの黄金のムルガン像がそびえ立ち、色鮮やかな272段の階段を上ると、巨大な石灰岩の洞窟の中にヒンドゥー教の寺院が広がります。参拝者たちは額に白や赤の印をつけ、神への感謝と敬意を表します。洞窟内には神話を描いた壁画や祭壇が並び、静寂と神聖な空気に包まれた空間に青木さんも思わず息を呑みました。
さらにその近くの森では、マレーシアの先住民族オランアスリの人々が暮らすブキッ・ラゴン村を訪問。オランアスリは、古代にアフリカ大陸からマレー半島へと渡来したとされる民族で、自然と共に生きる暮らしを今も守り続けています。青木さんは、村の女性たちに教わりながらヤシの葉で作る冠を体験し、子どもたちと木の輪を使った「知恵の輪」遊びに挑戦。シンプルな遊びの中にも、自然と調和して暮らす知恵と温かい人間関係が息づいていました。お祝いの日にはみんなで食事を囲み、歌や踊りで感謝を伝えるという文化にも、青木さんは深く心を打たれた様子でした。
旅の宿泊先は、1930年代創業の老舗ホテルザ・マジェスティック・ホテル・クアラルンプール。コロニアル建築が美しいこのホテルは、英国統治時代の名残を色濃く残し、アンティーク家具が並ぶクラシカルな雰囲気。館内では、格式高いラウンジで楽しむアフタヌーンティーが名物で、上品な紅茶と焼きたてのスコーンが提供されます。重厚な雰囲気の中でくつろぐひとときに、青木さんも「歴史を感じながら贅沢な時間を過ごせる」と微笑んでいました。
夜は、地元でも人気のマレー料理レストランビジャン(Bijan)へ。モダンな照明が灯る上質な空間で、香辛料をたっぷり使った伝統料理が提供されます。青木さんは、スパイスの効いたラム肉の煮込みや、香ばしいナシゴレン(マレー風チャーハン)を味わい、「どの料理にもサンバルソースが使われているんですね」と感心。マレー料理に欠かせないサンバルソースは、チリとエビの旨味が凝縮された万能調味料で、辛さの中に奥深いコクがあります。青木さんは「スパイシーだけど優しい味。食べ進めるほどクセになります」とコメントしました。
異なる文化や宗教が共に息づくクアラルンプール。この街の魅力は、華やかな都会の表情と、自然や伝統に根ざした人々の暮らしが共存していること。旅を終えた青木愛は、「みんな本当に温かくて、どこへ行っても笑顔で迎えてくれる」と語り、多様性が生み出す豊かさを全身で感じ取っていました。
まとめ:日本と世界をつなぐ“旅の力”
この記事のポイントは以下の3つです。
・葵わかなが巡った佐賀の旅では、有田焼と海の幸が融合した“美と味の共演”を堪能。
・濱田崇裕が中継した京都のチームラボでは、芸術とテクノロジーが融合する新体験を紹介。
・青木愛のクアラルンプール旅では、伝統文化と現代の魅力を両方体感。
どの旅も、地域の人々の誇りや文化の息づかいが伝わる内容でした。日常を離れ、五感で世界を感じる――それが『旅サラダ』の真髄です。次回の放送も、新しい発見と出会いに満ちた旅を届けてくれるでしょう。
出典:テレビ朝日『朝だ!生です旅サラダ』(2025年10月11日放送)
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