旬のアイデア野菜料理!神奈川・千葉・東京・埼玉でご飯調査
2025年7月14日放送の「昼めし旅」(テレビ東京)では、神奈川県綾瀬市・千葉県茂原市・東京都青梅市・埼玉県上尾市を舞台に、各地の家庭やお店を訪れて「あなたのご飯、見せてください!」を実施。今回は旬の夏野菜を取り入れた家庭料理や、名物メンチカツ、ブランドとうもろこし、スパイス料理など、バラエティに富んだ食卓が紹介されました。
神奈川県綾瀬市|地元の味と夏野菜がいっぱい!
綾瀬市で話題となっているご当地グルメが「あやせとんすきメンチ」です。これは地元の郷土料理「豚すき焼き」を中に詰め込んだメンチカツで、サクサクの衣の中から、甘辛く煮込んだ豚肉と玉ねぎがあふれ出す、ボリューム満点の一品。地元の大久保商店をはじめ、市内の4店舗で取り扱われており、地元民はもちろん観光客にも人気を集めています。熱々のうちにかじると、じゅわっと肉汁が広がり、ごはんにもパンにも合う味わいです。
続いて紹介されたのは、綾瀬市で農業を営む峯尾昇汰さんの家庭。祖父から農業を継いで若くして就農した昇汰さんは、家族6人が暮らす4世代の家庭の食卓を支えています。この日の夕食には、自家栽培の野菜をたっぷりと使ったおかずが並びました。夏の暑さを吹き飛ばすようなさっぱりとした料理が揃い、どれも手間をかけて丁寧に作られているのが伝わってきます。
この日の献立(綾瀬市・峯尾家)
メニュー | 特徴 |
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キュウリの新生姜和え | みずみずしいキュウリと爽やかな新生姜の組み合わせで、口の中がすっきり。冷蔵庫でしっかり冷やして出すとさらに美味しさが引き立ちます。 |
ナスとキノコの揚げ浸し | 油で揚げたナスとキノコに出汁がじんわり染みこみ、しっかり冷やして食べると風味が際立ちます。味のしみた野菜はごはんが止まらなくなるおいしさです。 |
甘酢トマト | 甘酸っぱいタレで漬けたトマトは、まるでスイーツのような味わい。トマトの果肉がやわらかく、口の中でとろけます。夏バテ気味のときにもぴったり。 |
うな丼 | 蒲焼きのタレが染み込んだごはんの上に、ふっくらと焼かれたうなぎがのっていて、栄養満点。体力が落ちがちな夏にぴったりの一皿です。 |
甘酢トマトのレシピ(例)
材料(4人分)
・ミニトマト…20個
・酢…大さじ3
・砂糖…大さじ1と1/2
・はちみつ…小さじ1
・塩…少々
作り方
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ミニトマトはヘタを取り、熱湯にくぐらせて皮をむく。
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酢・砂糖・はちみつ・塩を混ぜて甘酢を作る。
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トマトを保存容器に入れて甘酢を注ぎ、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
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冷えたら器に盛り付けて完成。
さらに、地元の名産品として紹介された「菜速あやせコーン」は、夜間に糖度が高まる特性を活かし、日の出前に収穫することで甘みを最大限に引き出しています。販売所では毎日行列ができるほどの人気で、綾瀬市外から買いに来る人も多いとのこと。皮が薄く、生のままでもかじれるほどのやわらかさが特徴です。
「大衆料理ふくろう」では、ランチ営業のほかに個性的な居酒屋メニューが注目されていました。定番の鶏の唐揚げには、特製の甘醤油だれとマヨネーズがかかり、サクッとした衣の中にジューシーな肉汁が閉じ込められています。さらに、12種類ものフレーバーパウダーを使い分けて手作りする「揚げパン」は、メロンやきな粉などの味も楽しめる家庭的なスイーツ。
また、まかない料理として提供されていた「肉野菜炒め」は、豚バラ肉と季節の野菜を炒め、酒や塩でシンプルに味付け。素材のうまみを活かした一皿です。蒸し鶏のサラダは、低温で火を通したやわらかい鶏肉に、海藻や野菜を合わせたヘルシーで食べごたえのある一品でした。
肉野菜炒めのレシピ(例)
材料(2人分)
・豚バラ肉(薄切り)…150g
・キャベツ…1/4個
・ピーマン…2個
・もやし…1袋
・酒…大さじ1
・塩・こしょう…各少々
・サラダ油…大さじ1
作り方
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フライパンに油を熱し、豚肉を炒める。
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火が通ったら、キャベツ・ピーマン・もやしを加えて炒める。
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酒をふりかけて全体を軽く蒸し炒めにし、塩こしょうで味をととのえる。
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野菜がしんなりしたら火を止めて盛り付ける。
このように綾瀬市の回では、地元の人々のあたたかさや、旬の食材を生かしたアイデア料理が多く紹介されました。地域の味と工夫がぎゅっと詰まった内容でした。
千葉県茂原市|カリフォルニア風住宅で味わう家庭の味
茂原市では、まるで海外のリゾート地を思わせるカリフォルニアスタイルの一軒家が紹介されました。ご主人が建設業で培った経験を活かし、外観も内装もこだわり抜かれたオシャレな空間。その中で紹介されたのは、地元の恵みを活かした家庭の味でした。
訪ねた宮本さん一家の昼食では、夏にうれしいさっぱりとしたメニューが並びました。特に注目されたのが、地元・白子町の知り合いからもらった新タマネギを使った料理。新タマネギは普通のタマネギに比べて水分が多く、辛みが少ないのが特徴で、加熱すると甘みがぐっと増します。
食卓に並んだ2品は、どちらも素材の良さを活かした、家庭らしいやさしい味わい。手間をかけずにおいしく仕上がるのも魅力です。
この日の献立(茂原市・宮本家)
メニュー | ポイント |
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豚の生姜焼き | 香ばしい香りと甘辛ダレが食欲をそそる、ごはんがどんどん進む定番メニュー。しっかり味のメインおかずです。 |
新タマネギのレンチン蒸し | 電子レンジで加熱するだけでタマネギの甘さが引き立つ、簡単だけど栄養たっぷりの副菜。 |
食後の片づけは「その時に早く動ける人がやる」という、ゆるやかなルール。家事の分担も自然体で、家族みんなが気持ちよく過ごせる工夫がされているのが印象的でした。
新タマネギのレンチン蒸し レシピ
材料(2〜3人分)
・新タマネギ…1個
・ポン酢…大さじ1〜2
・かつおぶし…適量
・ごま油(お好みで)…少々
作り方
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新タマネギを横半分に切り、耐熱皿にのせる。
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ラップをふんわりとかけ、電子レンジ600Wで5〜6分加熱する。
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加熱後、熱いうちにポン酢をかけ、かつおぶしをふりかける。
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ごま油を少し垂らすと風味がアップ。すぐに食べても、少し冷やしてもおいしいです。
シンプルながら素材のうまみが引き立ち、暑い時期にもぴったりの一皿。電子レンジだけでできるので、忙しい日にも便利です。
この日の放送では、オシャレな家と素朴な食卓という対比が心地よく、肩の力を抜いて過ごす日常の魅力が伝わる内容でした。暮らしの中にある小さな工夫と地元の恵みが、あたたかな昼食風景を彩っていました。
東京都青梅市|昭和レトロの町で見つけた再現メニュー
青梅市は、かつて映画館が並んでいた昭和の香りが色濃く残る街です。青梅駅の周辺には、青梅セントラル劇場や青梅キネマなどの跡地があり、レトロな看板や建物が現在も保存されており、観光地としても人気を集めています。今回は、そんな懐かしさあふれる町の住宅街で、柴田さん一家の食卓におじゃましました。
柴田家で紹介されたのは、夏の定番・冷やし中華と、かつて青梅市の釜の淵公園水泳場で人気だった「カレーポテト」の再現料理です。暑い季節にぴったりのメニューで、どちらも身近な食材で作られています。
冷やし中華は、冷たくしめた中華麺にたっぷりの具材をのせてさっぱりと食べられる、夏の定番メニュー。色とりどりの具材が涼しげで、見た目にも楽しく、家族みんなで囲むのにぴったりな一皿でした。
一方のカレーポテトは、昭和の青梅を代表する軽食のひとつ。釜の淵公園にあった水泳場の売店で販売されていたもので、地元では思い出の味として語り継がれています。柴田家ではその味を再現していて、懐かしさと新しさがミックスされた家庭の工夫が光ります。
この日の献立(青梅市・柴田家)
メニュー | 特徴 |
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冷やし中華 | ひんやりした中華麺に、ハム・きゅうり・卵などをのせて見た目も鮮やか。暑さで食欲が落ちる日にもぴったり。 |
カレーポテト | 青梅のプール名物だったカレー味のポテトを再現。香ばしくてホクホクの食感が楽しい、地元らしさあふれる一品。 |
カレーポテトのレシピ(再現版)
材料(2〜3人分)
・じゃがいも(中)…3個
・カレー粉…小さじ2
・塩…小さじ1/3
・サラダ油…適量
・片栗粉…大さじ1
作り方
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じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらしてから水気をふく。
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ビニール袋にじゃがいも、カレー粉、塩、片栗粉を入れてよくまぶす。
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フライパンに油を多めに熱し、中火でじゃがいもを揚げ焼きにする。
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こんがりきつね色になったら取り出して油を切り、熱いうちにもう一度軽くカレー粉をふりかけてもよい。
外はカリっと、中はホクホク。子どもから大人まで楽しめる味で、冷めてもおいしいのでお弁当にもぴったりです。
青梅の思い出を今につなぐ柴田家の再現メニューは、懐かしいだけでなく、家庭で手軽に作れるアイデア料理としても魅力的でした。街の歴史や人の記憶が、食を通じて生きていることがよく伝わってくる回でした。
埼玉県上尾市|スパイス香るこだわりの食卓
上尾市にある「井上スパイス工業」は、約200種類のスパイスを扱う専門工場です。自宅に一歩入るとコリアンダーやクミンが混ざった豊かな香りが広がり、まるで小さなスパイス市場に迷い込んだよう。井上会長夫妻は毎日の食事にもスパイスを取り入れ、素材本来の味を引き立てています。訪問日の昼食に並んだのは、酸味と爽やかさが際立つ「梅酢の酢の物」と、異なる食感が楽しい「ザーサイ餃子」の2品。どちらもシンプルながら工夫が詰まった家庭料理でした。
この日の献立(上尾市・井上家)
メニュー | 特徴 |
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梅酢の酢の物 | 梅の酸味で口がリセットされ、箸休めに最適。きゅうりやわかめがシャキッと爽やか。 |
ザーサイ餃子 | キャベツの甘さとザーサイのコリコリ感が同時に味わえ、後から花椒の香りがふわっと広がる。 |
ザーサイ餃子のレシピ
材料(20個分)
・餃子の皮…20枚
・豚ひき肉…150g
・キャベツみじん切り…100g
・刻みザーサイ…50g
・おろししょうが…小さじ1
・しょうゆ…小さじ2
・ごま油…小さじ1
・花椒パウダー…ひとつまみ
作り方
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ボウルに豚ひき肉・キャベツ・ザーサイ・しょうがを入れてよく混ぜる。
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しょうゆ・ごま油・花椒を加えてさらに練り、一体感が出たら餡の完成。
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餃子の皮で餡を包み、縁に水をつけてしっかり閉じる。
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フライパンに油を少量ひき、餃子を並べて中火で焼く。
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底面に焼き色が付いたら水50mlを加えてふたをし、蒸し焼きにする。水がなくなったらふたを取り、カリッと仕上げて皿に盛る。
梅酢の酢の物のレシピ
材料(4人分)
・きゅうり輪切り…2本分
・乾燥わかめ…2g(水戻し)
・梅干し(叩く)…2個
・酢…大さじ2
・砂糖…小さじ1
・白ごま…少々
作り方
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きゅうりは塩少々(分量外)で軽くもんで水気を絞る。
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梅干し・酢・砂糖を混ぜ、梅酢ダレを作る。
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きゅうりとわかめを梅酢ダレで和え、白ごまをふって完成。
井上会長は剣道歴43年で心身を鍛え続けており、料理にもバランスの取れた味と栄養を求める姿勢が映し出されていました。夫婦が互いに支え合い、スパイスで食卓を彩る様子から、家庭の温かさと日々の工夫が伝わる回となりました。
今回の「昼めし旅」では、夏野菜の活用法から地元食材のアレンジまで、家庭でマネできるヒントがたくさん詰まった内容でした。番組で紹介された料理は、どれも家族の絆や地域の味が感じられるものばかり。夏の食卓に取り入れてみたくなるアイデアが満載でした。
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