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【世界!ニッポン行きたい人応援団】まるで魔法のような日本伝統の裁縫技術「和裁」 芭蕉布の奥義と喜如嘉の工程、反物を無駄なく仕立てる技|2026年2月2日

カンブリア宮殿

日本の伝統に魅せられた“和裁”の旅へ

このページでは『世界!ニッポン行きたい人応援団(2026年2月2日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
海の向こうのスペインで、ずっと憧れ続けてきた和裁。その魔法のような仕立て方を本場で学びたいと願う一人の情熱が、日本各地の職人たちをつないでいきます。

600年続く沖縄の芭蕉布、数人しか作れない握りバサミ、反物を一切ムダにしない仕立てを教える匠の学院。
受け継がれてきた技と心に触れる旅が、いま始まります。

スペイン人が恋した日本の裁縫技術「和裁」とDiorの最前線

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この回の世界!ニッポン行きたい人応援団では、日本の伝統的な裁縫技術である和裁に魅せられたスペイン人が主人公になります。彼女(あるいは彼)は、サイズ直しや仕立て直しが自在にできる着物の構造に感動し、「いつか本場で和裁を学びたい」と強く願ってきた人です。

和裁は、西洋の立体的な洋服の仕立てとは異なり、反物と呼ばれる一枚の布を、ほぼ直線で裁ち、直線縫いを中心に仕立てていく技術です。縫い代や縫い目の入れ方が計算されていて、太っても痩せても、丈を伸ばしたいときも、ほどいて縫い直せば再びぴったり身体に合うようにできています。この「何度でも縫い直して着続けられる」構造が、スペイン人ゲストにとってまさに“魔法”のように映るポイントです。

さらに番組では、世界的メゾンのDiorが、この日本の和裁の「平面的な仕立て」に着目していることにも触れます。2025年のフォールコレクションでは、和装の平面的な構造をヒントに、体の動きに合わせて流れるように変化するシルエットのドレスを発表し、日本の龍村美術織物などの伝統工芸ともコラボレーションしました。

フランスのハイブランドまでインスパイアしてしまう和裁の考え方を、憧れのスペイン人ゲストが実際の現場で体験していく――そんなストーリーが、この回の大きな軸になります。

600年続く沖縄・芭蕉布の世界 一反1000万円の“トンボの羽”

次に、ゲストが訪ねるのが、600年以上の歴史を持つ沖縄の伝統織物芭蕉布の産地です。番組の内容紹介によれば、生地は「トンボの羽」と呼ばれるほど薄くて軽く、風をよく通すのが特徴。糸づくりから織りまで、すべて手作業で行われ、年間に織られる着物の枚数はごくわずか。なかには一着1000万円を超えるものもある、と紹介されています。

芭蕉布は、沖縄の風土で育つ糸芭蕉(いとばしょう)の繊維を細く裂いて糸にし、草木で染め、手織りで仕上げる布です。現在、代表的な産地として知られているのが、沖縄本島北部にある大宜味村喜如嘉で作られる喜如嘉の芭蕉布。この喜如嘉の芭蕉布は、国の重要無形文化財に指定されていて、糸芭蕉の栽培から糸づくり、染め、織りまで、すべてを地域の工房が一貫して担っています。

琉球王国の時代から、王族だけでなく庶民にも広く使われてきた芭蕉布は、その希少性と美しさから、江戸時代には徳川家康のもとにも献上されたと伝えられています。

番組では、この芭蕉布の工房を訪ね、糸芭蕉の畑から、繊維を剥ぎ取って糸にし、何度も水にさらし、天日で干し、草木で染め、機(はた)で織り上げるまでの工程をゲストが体験していきます。一本一本の糸を作るだけでも気が遠くなるような作業で、スペインから来た和裁ファンにとっては、「布ができる前の世界」を目の当たりにする、衝撃の時間になるはずです。

日本で数人だけ 江戸時代から続く握りバサミ職人の神業

続いてゲストが向かうのは、日本で数人しか作ることができないという伝統的な握りバサミの職人の工房です。番組紹介では、江戸時代から250年の歴史を持つ工房で、布を引っかけずにスッと切れる秘密は、刃先に日本刀と同じ鋼を使うこと、そしてU字型の曲げた部分に絶妙な「コシ」を持たせる作り方だと説明されています。

握りバサミの産地として知られる地域のひとつが、兵庫県小野市です。この地域では、約250年前の江戸時代から家庭用刃物の産地として発展し、現在は播州刃物という名称でブランド化が進められています。

工房では、細い鉄の棒に鋼をはさみ込み、真っ赤になるまで熱したあと、何度も叩いて形を作り、研ぎ、仕上げていきます。U字に曲げた胴の部分は、手の力をそのまま刃先に伝えるための“バネ”の役割を持っていて、ここにわずかな歪みやムラがあるだけで、切れ味も開閉の感触も一気に落ちてしまいます。

番組では、スペイン人ゲストが、刀鍛冶さながらの火花が飛び散る工房の中で、この握りバサミづくりを間近で見守り、実際に布を切らせてもらうシーンが描かれるはずです。軽く握っただけで、絹の布が音もなくスッと切れていく体験は、和裁を愛するゲストにとって、忘れられない瞬間になるでしょう。

茨城・古河「匠きもの学院」で学ぶ、反物を一切ムダにしない仕立て術

三つ目の舞台が、茨城県にある匠きもの学院です。番組公式情報でも、「全国のスゴ腕和裁士が集う匠きもの学院で、職人から極意を学ぶ」と紹介されており、一枚の反物を余らせることなく使い切り、絵柄の位置も寸分の狂いなく合わせる“神業”が次々と登場するとされています。

匠きもの学院は、匠きもの学院が運営する和裁の専門校で、茨城県古河市旭町2丁目20−32に校舎を構えています。職業訓練法人「きものの匠」が設置する認定職業訓練校で、2年間のカリキュラムを通じて和裁の国家検定3級取得を目指す本格的な学校です。

学院では、現役の和裁職人たちが指導にあたり、運針(基本の手縫い)から始まり、長着、羽織、振袖などさまざまな着物の仕立てを学びます。技術レベルの高さは、技能五輪全国大会や全国和裁技能コンクールでの受賞歴の多さにも表れており、「きもののプロ」を育てる場として全国的にも知られる存在です。

番組のなかでは、スペイン人ゲストがこの匠きもの学院を訪れ、反物の長さをミリ単位で計算しながら身頃・袖・衿・おくみといった各パーツに裁っていく工程や、柄合わせのために何度も仮縫いや印付けをやり直す様子を体験していきます。絵柄が前身頃や袖にぴったりとつながるように配置されることで、一枚の着物がまるで一枚の絵画のように完成していく――その過程を間近で見ることができるのが、このパートの見どころです。

仕立て直し自在!着物文化が示すサステナブルな暮らし方

最後に、この回が伝えてくれるメッセージは、「着物文化=サステナブルな衣服文化」という視点です。

日本の和裁では、反物をほぼ長方形のパーツだけで構成し、縫い目もほどきやすい形で縫っていくため、体型が変わっても、世代が変わっても、何度でも仕立て直して着続けることができます。祖母の着物を母が受け継ぎ、さらに孫の世代が羽織や帯、バッグなどにリメイクしていく……そんな循環が当たり前のように成立しているのが、着物の世界です。

沖縄の芭蕉布のように、素材づくりから織りまで膨大な手間と時間をかけて生まれる布、江戸時代から続く握りバサミのように、研ぎながら一生使い続けられる道具、そして匠きもの学院が守り伝える和裁の技術。そのすべてが、「いいものを長く使う」「直して受け継ぐ」という価値観で一本につながっています。

番組では、スペイン人のゲストが日本各地を巡りながら、その価値観に何度も感動し、自国に持ち帰って広めたいという思いを強くしていく様子が描かれていくはずです。世界!ニッポン行きたい人応援団らしい、技と人の温かさにあふれた回になりそうですね。

まとめと注意点

今回紹介した内容は、事前に公開された情報をもとにまとめていますが、実際の放送内容と違う場合があります。
日本の伝統技術である和裁を中心に、沖縄の芭蕉布や希少な握りバサミなど、多彩な職人の技に触れられる回になりそうです。情熱を持って学びに来る外国人ゲストの姿も印象的で、日本文化の奥深さを改めて感じられます。

放送後に内容を確認し、追記します。

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