「氷は食べるより愛でたい」という四代目の正体
2026年9月5日放送の日本テレビ「オー!マイゴッド!」で「氷の神」として登場するのが、株式会社アイスイノベーション代表取締役で、四代目大野屋氷室を率いる大野勇さんです。
番組では、透明な「純氷」を目利きし、1つの大きな氷を部位ごとに分け、用途によって卸し先まで変える驚きの仕事ぶりに密着します。
さらに、大野さんがかき氷に使用する「生氷®」は単に透明な氷という意味ではありません。純氷と生氷の違い、大野さんが突然家業を継ぐことになった経緯、上野本店の場所までまとめます。
この記事でわかること
- 氷の神・大野勇さんの経歴と現在
- 1945年創業の大野屋氷室の歴史
- 純氷と大野屋独自の「生氷®」の違い
- 上野で生氷のかき氷を食べる方法
四代目大野屋氷室は1945年創業の老舗氷屋

大野屋氷室は1945年4月、東京・京橋で創業しました。
終戦直後、焼け野原となった東京で、先代は残ったリアカー1台を使って氷を運んだと公式サイトに記録されています。その後、京橋で長く営業し、現在は台東区松が谷を拠点とする株式会社アイスイノベーションへと発展しました。
代替わりは、
創業者・大野恵さん
↓
2代目・大野恵司さん
↓
3代目・大野茂さん
↓
4代目・大野勇さん
と続いています。
2006年ごろに四代目の大野勇さんが事業を継ぎ、2017年には上野でかき氷専門店「四代目大野屋氷室」をオープンしました。
大野勇はもともと家業を継ぐ予定ではなかった
現在の姿を見ると、生まれたときから「四代目になる」と決まっていたように感じますが、実際は逆です。
大野勇さんはもともと会社員でした。
しかも次男だったため、自分が氷屋を継ぐことは考えていなかったと台東区産業振興事業団のインタビューで語っています。
転機になったのは、父からゴールデンウィークだけ店を手伝ってほしいと頼まれたこと。その後も手伝いを頼まれるようになった最中、父が急逝し、大野さんが家業を継ぐことになりました。
最初から氷職人を志していた人ではなく、突然背負った家業にのめり込んでいった人物なのです。
現在は株式会社アイスイノベーション代表取締役のほか、東京都氷雪販売業生活衛生同業組合の理事、氷マイスターなどを務めています。
番組で妻から“氷の変態”と呼ばれるほどの探究心も、この継承後に深まっていったものです。
純氷は48時間ほどかけて作られる透明な氷
番組の重要なキーワードが「純氷」です。
東京都氷雪販売業生活衛生同業組合は、「氷屋純氷」を衛生的に約48時間かけて製氷した氷と説明しています。透明度が高く、溶けにくく、飲み物の味を損ないにくいことを特徴として掲げています。
アイスイノベーションも、扱う氷について48時間以上をかけたアイス缶製氷による純氷で、不純物が少なく透明度が高いと説明しています。
2026年9月5日の「オー!マイゴッド!」では、大野さんが大きな氷を見ただけで部位を判断し、それぞれを異なる用途へ仕分けする様子まで紹介される予定です。
事前公開情報によれば、部位ごとに独特の名前までつけ、卸し先を変えているとのこと。氷を全部同じものとして扱わないことこそ、大野さんの「目利き」の核心になりそうです。
「純氷」と「生氷」は同じものではない
検索時に混同しやすいのが「純氷」と「生氷®」です。
純氷は氷業界で扱われている高品質な氷のカテゴリー。
一方、大野屋の「生氷®」は、同店独自の保存・選別方法を含んだ、かき氷用の氷です。
大野屋では氷をマイナス域の冷凍状態にせず、昔ながらの方法と温度管理で保管。その状態から四代目が氷を目利きします。
さらに驚くのが使う量です。
公式説明では、135kgの大きな氷柱から「生氷®」として切り出す候補は約12kg。その約12kgからも、その日の気温・湿度・氷の状態を見ながら、かき氷に最適な場所だけを使うとしています。
「透明なら全部同じ」ではないという考え方です。
マグロに赤身、中トロ、大トロがあるように、氷にも部位があるというのが大野屋の考え方。今回の番組内容ともつながっています。
かき氷店を始めたきっかけも妻だった
大野屋はもともと氷卸が本業で、一般客向けのかき氷専門店ではありませんでした。
転機を作ったのは、やはり妻の夕希さんです。
かき氷好きだった夕希さんが、大野さんの氷でかき氷を作ってほしいと依頼。実際に食べたところ、その味に驚いたことがきっかけになりました。
2016年には取引先から依頼され、成田空港のイベントで初めて本格的にかき氷を販売。250人規模のイベントで157杯が売れ、翌2017年7月22日に上野店を開業しました。
先代からは「氷屋は飲食店を支える裏方」という教えがあり、大野さん自身、かき氷店を始めることには葛藤もあったと語っています。
そのため、現在も「本業は氷卸」という軸を保ちながら、一般客に氷そのもののおいしさを知ってもらう場所として上野店を運営しています。
上野本店では700円から生氷のかき氷を食べられる

四代目大野屋氷室の上野本店では、「生氷®」を使ったかき氷を一般客も食べられます。
2026年の公式サイトでは、かき氷は税込700円から。
代表メニューには、
- 大野屋のいちごミルク
- 生搾りレモン
- 沖縄・黒みつきな粉ミルク
- 宇治抹茶
- 四代目特製みぞれ
などがあります。
特徴的なのが「追い氷無料」。
シロップを増やすのではなく、削りたての氷自体を追加できるサービスで、「まず氷を味わってほしい」という店の考え方がよく表れています。
実用情報
店舗名:四代目大野屋氷室 上野本店
住所:東京都台東区上野6丁目14-1 1階
アクセス:JR上野駅・広小路口から徒歩約2分、地下鉄5b出口から徒歩約30秒
営業時間:12:00~17:00ラストオーダー、17:20閉店
営業:公式サイトでは無休営業中と案内
支払い:先会計・現金のみ
駐車場:なし
飲み物:持ち込み可
注意点:BAR「ヒダリキキ」を昼間に間借りして営業しているため、一般的なかき氷店とは外観が異なります。夏季は行列ができる場合があり、グループの場合は代表者1人が並び、入店時には全員そろうルールです。
まとめ
「オー!マイゴッド!」で“氷の神”として登場するのは、四代目大野屋氷室・株式会社アイスイノベーション代表の大野勇さんです。
もともとは会社員で家業を継ぐ予定ではありませんでしたが、父の急逝をきっかけに四代目を継承。その後、氷を研究し続け、現在では135kgの氷からかき氷向きの部位を目利きする職人になりました。
番組に登場する「純氷」と、大野屋独自の「生氷®」は厳密には別の考え方です。
特に上野本店では、四代目が選んだ生氷そのものを実際に味わえるため、番組を見て「氷だけで本当に違うのか」と気になった人には最も分かりやすい体験場所といえます。
参考リンク


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