大澤陽樹がOpenWork社長になるまで
2026年9月28日放送のテレビ東京『夢遺産~Dreams for the future~』に登場するのが、オープンワーク株式会社代表取締役社長の大澤陽樹さんです。社員・元社員のクチコミを掲載する転職・就職情報プラットフォーム「OpenWork」を率い、「働きがい」を見つけやすい社会を目指しています。
現在は上場企業の社長ですが、最初からOpenWorkで働いていたわけではありません。リンクアンドモチベーションで組織人事コンサルティングなどを経験した後、最初は週4日を本業、週1日をOpenWorkで働く兼務出向として事業に参加。そこから人生の時間をOpenWorkへ投じる決断をし、2020年に社長、2022年には東証グロース市場への上場へと進みました。
この記事でわかること
- 大澤陽樹さんの学歴と経歴
- 週1日の兼務出向からOpenWorkへ移った転機
- 2020年に代表取締役社長へ就任した流れ
- 社員クチコミで「働きがい」を可視化するOpenWorkの考え方
大澤陽樹はオープンワーク株式会社の代表取締役社長

大澤陽樹さんは、転職・就職情報プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社の代表取締役社長です。
OpenWorkの大きな特徴は、求人情報だけでは見えにくい会社の内側を、実際に働いた社員・元社員のクチコミや評価データから知ることができる点です。
待遇だけでなく、組織風土、成長環境、働きがい、残業時間、有給休暇消化率など、働く人の視点から会社を判断するための情報が蓄積されています。番組でも社員クチコミ数が国内最大級の情報プラットフォームとして紹介されます。
筑波大学からマンチェスター大学、東京大学大学院へ
大澤さんは福島県いわき市で生まれ、その後、兵庫県西宮市や千葉県松戸市で育ちました。
大学は筑波大学へ進学。さらにイギリスのマンチェスター大学で学び、東京大学大学院へ進んで2009年に修士課程を修了しています。
卒業後に選んだ就職先が、組織・人事コンサルティングなどを手掛けるリンクアンドモチベーションでした。
ここから、大澤さんと「働く人」「組織」「会社」というテーマとの長い関わりが始まります。
新卒1年目は営業で苦戦、その後は組織人事コンサルタントへ
現在の経歴だけを見ると、順調に経営者へ進んできたようにも見えます。
しかし、リンクアンドモチベーションへ入社した最初の1年は営業で苦戦しました。
大澤さん自身、コミュニケーションが得意なタイプではなく、新入社員の中でも成績はかなり低かったと振り返っています。
そこから少しずつ成果を上げ、組織人事コンサルティングのプロジェクトマネージャーへ。中小企業やベンチャー企業を中心に、組織づくりや人材に関する仕事を経験していきました。
さらに企画室室長となり、新規事業の立ち上げ、経営管理、人事などへ仕事の範囲を広げています。
この時期に多くの若い経営者と仕事をしたことも、大澤さん自身が事業を率いる側へ進むきっかけになりました。
OpenWorkとの始まりは週1日の兼務出向だった
大澤さんと現在のOpenWorkをつないだのは、リンクアンドモチベーションで担当していたCVC、つまりベンチャー企業への投資事業でした。
投資先の1社にあったのが、現在のオープンワーク株式会社です。当時は「Vorkers(ヴォーカーズ)」という名称でサービスを運営していました。
リンクアンドモチベーションは資金を出すだけではなく、事業そのものの成長も支援するため資本業務提携を締結。
その担当になった大澤さんは、
- 週4日:リンクアンドモチベーション
- 週1日:OpenWork
という形で仕事を始めます。
最初から転職するつもりで入ったわけではありません。
しかし、この「週1日」が大澤さんのキャリアを大きく変えていきます。
OpenWorkリクルーティングの立ち上げに参加
兼務出向した当時、OpenWorkは現在よりもかなり小さな事業でした。
そこで大澤さんが携わったのが、企業と求職者をつなぐ採用支援サービス**「OpenWorkリクルーティング」**の立ち上げです。
OpenWorkには以前から社員クチコミという大きな資産がありました。
ただ会社の評判を見るだけで終わらせず、そのデータを生かしながら、企業の採用と求職者の転職を直接つなげる方向へ事業を拡大していきます。
現在のOpenWorkにつながる事業転換の時期に、大澤さんは中心人物の1人として関わっていました。
「次の10年をどこに使うか」が転職の決め手
大澤さんにとって大きな転機となったのが、リンクアンドモチベーションを離れ、OpenWork一本に絞る決断です。
社会人生活が10年ほどになった頃、自分の時間を今後何に使うのかを考えるようになりました。
リンクアンドモチベーションでは後任となる人材が育ち、自分が抜けてもチームを運営できる状態になっていました。
一方、OpenWorkでは新規事業がまだ立ち上がるかどうかという段階でした。
「これからの10年を使うなら、自分がより必要とされている場所へ」。
そう考えたことが、転職を決める大きな理由になりました。
単に待遇や役職を求めた転職ではなく、自分の時間をどの事業へ投じるのかという判断だったことが、大澤さんのキャリアで特徴的な部分です。
2019年に副社長、2020年に代表取締役社長へ
大澤さんはリンクアンドモチベーションからOpenWorkへ本格的に移り、2019年11月に取締役副社長へ就任しました。
そして2020年4月、代表取締役社長に就任します。
週1日の兼務出向として参加してから、社長になるまで数年。
組織人事コンサルタントとして外側から企業を見る仕事から、自ら会社の経営を背負う側へ立場が変わりました。
その一方で、扱っているテーマは一貫しています。
それが「会社と働く人の関係」です。
2022年に東証グロース市場へ上場
大澤さんが社長に就任して約2年後、会社は大きな節目を迎えます。
オープンワーク株式会社は2022年12月16日、東京証券取引所グロース市場へ上場しました。
会社は2007年にサービスを開始し、かつてはVorkersの名称で運営されていました。2019年にOpenWorkへ名称を変更し、社員クチコミを中心としたサービスから採用支援へ事業領域を拡大しています。
上場準備では、クチコミサービスだけではなく採用支援を成長させる事業構造の転換や、上場企業を親会社に持つ中でのガバナンス整備などにも取り組みました。
大澤さんにとって、兼務出向から始まった会社が上場企業になるまでを経営側で経験したことになります。
OpenWorkが目指すのは会社選びの「透明性」
OpenWorkが掲げている大きなテーマは、透明性の高いジョブマーケットです。
就職や転職では、企業側は応募者の経歴や能力を詳しく知ることができます。
一方、応募する側は、入社する前に会社の本当の働き方や組織文化を完全に知ることは難しいという情報差があります。
そこで社員・元社員から集めたクチコミや評価を蓄積し、働く側にも会社を判断する材料を提供する。
これがOpenWorkの基本となる考え方です。
大澤さん自身も、長く組織人事の仕事を経験してきました。
同じ業界、似た規模の会社でも、社内の雰囲気や社員の発言のしやすさ、成長環境は大きく異なる。その違いを社員クチコミから読み取れることに強い関心を持っています。
「働きがい」を見える情報へ変えていく
給与や会社規模は数字で比較できます。
しかし、「この会社で成長できるか」「働きやすいか」「意見を言える組織なのか」といった部分は、求人票だけでは判断しにくいものです。
OpenWorkでは、社員・元社員の声を集めることで、こうした見えにくい部分をデータへ変えてきました。
2026年にも社員クチコミを基にした「働きがいのある企業ランキング」を発表しており、社員の声から企業を見る取り組みは現在も続いています。
『夢遺産』で取り上げられる「働くことへの意識をどう変えていきたいのか」というテーマも、大澤さんがこれまで歩んできたキャリアとつながっています。
大澤陽樹の経歴
現在までの主な経歴をまとめると次の通りです。
- 出身:福島県いわき市
- 育った地域:兵庫県西宮市、千葉県松戸市
- 大学:筑波大学
- 海外留学:イギリス・マンチェスター大学
- 大学院:東京大学大学院修士課程
- 2009年:リンクアンドモチベーション入社
- 組織人事コンサルティング、新規事業、経営管理、人事などを担当
- 2018年:OpenWorkへ兼務出向
- 2019年11月:オープンワーク取締役副社長
- 2020年4月:代表取締役社長
- 2022年12月:オープンワークが東証グロース市場へ上場
- 現在:オープンワーク株式会社代表取締役社長
まとめ
大澤陽樹さんは、転職・就職情報プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社の代表取締役社長です。
東京大学大学院を修了後、リンクアンドモチベーションへ入社。営業で苦戦した新人時代を経て、組織人事コンサルティングや新規事業、経営管理などへ仕事を広げました。
OpenWorkとの始まりは、週1日だけ働く兼務出向でした。
そこから採用支援事業の立ち上げに関わり、「次の10年をどこへ使うのか」を考えた末にOpenWorkへ移籍。2019年に副社長、2020年に社長となり、2022年には会社を東証グロース市場上場へ導いています。
外から企業を支援するコンサルタントから、自ら事業を率いる経営者へ。
立場は大きく変わりましたが、大澤さんが向き合ってきたテーマは「人が会社でどう働くか」です。
社員クチコミを単なる会社の評判で終わらせず、一人ひとりが自分に合う仕事や会社を判断する材料へ変えていく。その先にどんな「働きがい」のある社会を描いているのかが、『夢遺産』でも大きなポイントになります。
参考リンク


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