加藤恵多が50万円から始めたLifeFitは全国500店舗規模へ
2026年9月27日放送のTBS系『がっちりマンデー!!』に、24時間フィットネスジム「LifeFit」を展開する株式会社FiT代表・加藤恵多さんが登場します。1999年に愛知県瀬戸市で生まれ、京都大学在学中にバイク購入用として貯めた50万円から小さなジムを始めた加藤さん。現在は東京メトロから15億円の出資を受け、2026年中にLifeFitを500店舗超へ広げる計画を進めています。
この記事でわかること
- 加藤恵多さんの経歴とLifeFit創業までの流れ
- 京大生が貯金50万円で始めた最初のジム
- LifeFitが低価格・無人運営で拡大できる仕組み
- 東京メトロ15億円出資と全国500店舗計画
加藤恵多は1999年生まれのLifeFit創業者
出典:株式会社FiT公式サイト
加藤恵多(かとう・けいた)さんは、1999年生まれ、愛知県瀬戸市出身。京都大学医学部在学中にフィットネス事業を始め、2020年12月に株式会社LifeCoach、現在の株式会社FiTを設立しました。2022年2月には京都で次世代型24時間ジム「LifeFit」1号店を立ち上げています。
主な経歴を時系列で見ると、急成長の速さが分かります。
- 1999年:愛知県瀬戸市生まれ
- 2020年夏:京都大学3回生のときにフィットネス事業を開始
- 2020年12月:株式会社LifeCoachを設立
- 2021年:学生向けジム「SAIL KYOTO」を展開
- 2022年2月:LifeFit1号店をオープン
- 2023年:社名を株式会社FiTへ変更
- 2023年:Forbes Asia「30 Under 30」に選出
- 2025年:金融機関から総額15億円を調達
- 2026年4月:東京メトロと資本業務提携
- 2026年5月:金融機関から総額30億円の融資調達を発表
京都市も2026年の資料で、加藤さんを「1999年、愛知県瀬戸市生まれ」と紹介し、京都大学医学部在学中に起業した経歴を掲載しています。
加藤さん本人の2024年9月の記述から、生年月日は9月18日と確認できます。そのため2026年9月27日の放送日時点では27歳になります。一方、TBSの番組タイトルでは「26歳ジム社長」と表記されています。
京大生時代に50万円から始めたフィットネス事業
現在の全国展開につながる最初の資金は、大規模な投資でも銀行融資でもありませんでした。
加藤さんが大学3回生だった20歳の夏、元手にしたのはバイクを買うためにアルバイトで貯めていた50万円です。
家賃7万円のワンルームを借り、自分でペンキを塗り、安く手に入る備品を集めてパーソナルジムを作りました。完成したのは、大企業のフィットネスクラブとは正反対の手作り感あふれる小さなジムでした。
ただし、ここで最初の壁にぶつかります。
当時の加藤さんは京都大学の学生で、体育会ラグビーにも所属していました。自分自身は筋トレが好きでも、パーソナルトレーナーとして利用者へ指導する時間を十分に確保できません。
そこで発想を変え、大学生が低料金で場所を利用できる仕組みを考えました。
この取り組みに100人近くが集まり、「もっと気軽にジムで運動したい人は多いのではないか」という気づきにつながります。
次に挑戦したのが学生限定フィットネスジム「SAIL KYOTO」でした。
クラウドファンディングでは目標300万円に対し、455人から3,970,080円を集め、2021年2月にオープン。開業後は登録者を増やし、LifeFitへつながる実験の場となりました。
ここで浮かび上がったのが、「低価格で利用してもらうには人件費を増やせない」という課題でした。
その解決策として生まれたのが、店舗運営とアプリを組み合わせ、スタッフに頼りすぎず運営できるLifeFitです。
つまりLifeFitは、最初から巨大な全国チェーンを作ろうとして生まれたのではありません。
50万円のワンルームジムで見つけた「安く気軽に運動したい」という需要と、学生ジムで経験した運営上の課題が、現在の事業モデルへつながっています。
LifeFitが低価格・無人運営で拡大できる仕組み
LifeFitの急拡大を支えている大きな特徴が、フィットネスジムとITを最初から一体化した運営です。
利用者は専用アプリを使い、入会からジム利用までをスマートフォン上で完結できます。物理的な会員証や鍵ではなく、アプリを使って入館する仕組みを採用し、24時間利用できる店舗を展開しています。
主な特徴は次の通りです。
- 24時間営業
- 無人運営を基本とした店舗設計
- 入会や解約などをアプリで完結
- キャッシュレスで利用
- 直営店とフランチャイズ店を両方展開
- 大型マシンを備えた本格的なトレーニング環境
料金は店舗や契約期間によって異なります。
2026年9月時点の公式店舗ページでは、360日継続プランを30日あたり税別2,780円とする店舗や、税別2,980円へ改定している店舗があります。30日契約についても税別2,980円または3,980円など店舗によって違いがあるため、利用時は各店舗の最新料金を確認する必要があります。
店舗を増やすうえで重要なのが、直営だけに頼らないフランチャイズ展開です。
FiTは、アプリによる無人・省人化されたオペレーションを共通化し、個人事業者だけでなく大企業とも組める形で出店を進めています。
2026年9月には沖縄テレビ放送もLifeFitのフランチャイズへ加盟し、「LifeFit 那覇国場店」を開業しました。テレビ局まで24時間無人ジム事業へ参入するほど、パートナーの幅が広がっています。
東京メトロとの資本業務提携で15億円の出資
LifeFitの成長を象徴する出来事が、東京メトロとの提携です。
両社の関係は、いきなり15億円の出資から始まったわけではありません。
2025年3月、東京メトロとFiTがフランチャイズ契約を締結。同年4月に東京メトロが運営するLifeFitの第1号店として葛西駅店を開業しました。
その後、
- 2025年4月:LifeFit葛西駅店
- 2025年9月:LifeFit上池袋店
- 2026年3月:LifeFit東陽町店
と店舗を増やし、協業実績を積み重ねました。
そして2026年4月8日、東京メトロとFiTは資本業務提携を締結。東京メトロがFiTへ15億円を出資すると発表しました。
目的はLifeFitを東京メトロ沿線へさらに広げることです。
計画では2027年度末までに20店舗、その後数年をかけて東京メトロ沿線を中心に50店舗規模まで拡大する方針です。
大学生が50万円で作ったワンルームジムから始まり、わずか数年後には日本を代表する鉄道会社から15億円の出資を受ける事業へ成長したことになります。
単に店舗を貸してもらう関係ではなく、東京メトロ自身がフランチャイズ店舗を運営し、さらにFiTへ資本参加した点も大きな特徴です。
FiTは30億円を調達し2026年中に500店舗超を計画
FiTは東京メトロとの提携だけでなく、金融機関からも大規模な資金を集めています。
2025年8月には京都銀行をはじめとする金融機関から、融資枠を含む総額15億円を調達。直営店とフランチャイズ店舗の全国展開に資金を振り向けました。
さらに2026年5月18日には、
- 京都銀行
- りそな銀行
- 北陸銀行
- みずほ銀行
- 日本政策金融公庫など
から、総額30億円の融資調達を発表しました。
ここで掲げられた出店計画はかなり大規模です。
2026年だけで、
- 直営店:100店舗以上
- フランチャイズ店:180店舗以上
- 年間新規出店:約280店舗
- 2026年中:500店舗超のネットワークを目標
としています。
直営店についても、関西だけに集中するのではありません。
東北、関東、東海、中国、九州、南九州、沖縄まで全国各地への出店を予定し、LifeFitを全国規模のフィットネスブランドへ広げる計画です。
さらにFiTが目指しているのは、ジムの数を増やすことだけではありません。
LifeFitで蓄積される利用データを活用したパーソナルヘルスケアや、企業向け健康支援サービスなど、フィットネスを入口にしたヘルステック事業も強化する方針を示しています。
50万円で始めた小さなジムから、全国500店舗超の健康インフラへ。
加藤さんがLifeFitで進めているのは、従来のスポーツジムを大きくするというより、コンビニのように「身近な場所で、必要なときにすぐ利用できるフィットネス環境」を全国へ広げる取り組みと見ることができます。
まとめ
加藤恵多さんは1999年に愛知県瀬戸市で生まれ、京都大学在学中だった20歳の夏にフィットネス事業を始めました。
最初の資金は、バイクを買うために貯めた50万円。
ワンルームを自分で改装した小さなジムからスタートし、学生限定ジム「SAIL KYOTO」で低価格運営の可能性と課題を経験。その答えとして、アプリと無人運営を組み合わせたLifeFitを2022年に立ち上げました。
2026年には東京メトロから15億円の出資を受け、さらに金融機関から30億円を調達。年間約280店舗を新たに出店し、2026年中に500店舗超へ広げる計画を進めています。
『がっちりマンデー!!』で取り上げられる急成長の裏側には、20歳の大学生が50万円で作った小さなジムで見つけた「もっと気軽に運動できる場所を作る」という発想が、現在まで一貫して続いています。
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