川原恵美子が80歳の今も香川・まんのう町でそばを打ち続ける理由
2026年10月5日放送のNHK「あさイチ」では、「そばの常識アップデート」と題し、乾麺のゆで方やそば打ち教室などとともに「地域をいかす!香川に80歳のそば達人」が紹介されます。
その人物が、香川県まんのう町の「田舎そば川原」を営む川原恵美子さんです。
1946年生まれの川原さんは、農家の嫁として野菜を育て、家族の食事を作る暮らしの中で料理を積み重ねてきました。現在80歳。約60年に及ぶ料理経験を持ちながら、今も店の厨房に立ち、手打ちそばを作り続けています。
一方、74歳から始めたYouTubeでは「そうめん ゆでるな!」という常識をひっくり返す料理法が話題となり、料理本も3冊出版しました。
この記事でわかること
- 川原恵美子さんが80歳まで料理を続けてきた歩み
- 「田舎そば川原」の場所・営業日・そばの価格
- 74歳からYouTubeを始めた理由と「そうめん ゆでるな!」の反響
- 地元の野菜と暮らしの知恵を料理へ生かす川原さんの考え方
「田舎そば川原」は香川県まんのう町の山あいにある手打ちそば店
「田舎そば川原」があるのは、香川県仲多度郡まんのう町炭所東です。
観光地の中心にある大きなそば店ではなく、里山に囲まれた場所で川原恵美子さんが手打ちそばを作っています。
現在、公式サイトで案内されている店舗情報は次の通りです。
- 店名:田舎そば川原
- 店主:川原恵美子
- 住所:香川県仲多度郡まんのう町炭所東3239-1
- 電話:0877-79-2670
- 営業日:月・火・水・土・日
- 営業時間:昼営業、なくなり次第終了
- 定休日:木曜日・金曜日
- 駐車場:あり
- ざるそば:700円~
- 田舎そば:700円~
川原さん自身も、木曜・金曜を除いて厨房に立っています。
80歳になった現在も「体力の続く限り料理を皆さんへ」という思いで店を続けています。
川原恵美子は1946年生まれ、農家の暮らしが料理の原点
川原恵美子さんは1946年、香川県生まれです。
料理学校で専門的な技術を学んでから料理人になった人物ではありません。
農家へ嫁ぎ、自分たちで野菜を育て、その日に採れたものを料理する暮らしを長く続けてきました。
季節によって手に入る野菜は変わります。
大量に採れる時期もあれば、食材が十分にそろわない日もあります。
だからこそ川原さんが身につけていったのが、「あるものを無駄なく、おいしく食べる」という料理でした。現在では、その積み重ねを約60年の料理研究として伝えています。
野菜の皮、だしを取ったあとの食材、冷蔵庫に残った少量の材料。
捨ててしまいがちなものにも役割を見つけることが、川原さんの料理の大きな特徴です。
「足りないを、おいしいに」が川原恵美子の料理
「田舎そば川原」が掲げている言葉が「足りないを、おいしいに。」です。
食材や道具が十分にそろっていないから料理できない、ではありません。
今あるものをどう使えばおいしくなるのかを考える。
川原さんは農家の暮らしを通して、その方法を身につけてきました。
食材を無駄にしないことも、現在になって急に始めた取り組みではありません。
畑で採れた野菜を食べ、余れば漬物や常備菜に変え、次の食事へつなぐ。
その繰り返しが、現在発信している料理の土台になっています。
「あさイチ」が10月5日の放送で「地域をいかす!」という言葉とともに川原さんを紹介するのも、そばを打つ技術だけではなく、地域で採れるものを料理につなげてきた生き方そのものがあるからです。
1980年代から続く「田舎そば川原」
川原さんは香川県まんのう町の山あいで「田舎そば川原」を営んできました。
公式サイトでは「SINCE 1980s」と紹介されており、長年にわたって地域の人たちとともに店を続けています。
まんのう町を紹介する2026年の地域企画でも、「田舎そば川原」は40年以上の歴史がある店として紹介されています。
そこでは、周囲の人が店に必要なものを作ったり、採れた野菜を持ってきたりするなど、地域とのつながりの深い場所であることも伝えられています。
川原さん自身も、地域に役立つことを大切にしてきました。
店で使う食材と生産者、料理を食べる人、さらに次の世代へ伝える料理の知恵。
それぞれをつなぐ場所として「田舎そば川原」が続いています。
74歳でYouTubeを始めた川原恵美子
川原さんの人生に大きな変化が訪れたのが2020年です。
当時74歳だった川原さんは、8月から料理を紹介するYouTubeでの発信を始めました。
理由の1つとして公式サイトで語られているのが、
「地元の役に立ちたい」
「若い世代に料理の知恵を残したい」
という思いです。
長年自分の台所で当たり前のようにやってきた料理法を、若い人にも残していく。
そのために70代になってから新しい発信方法へ挑戦しました。
現在の公式YouTubeチャンネルでも、まんのう町で採れる食材を使った料理や、家庭で実践できる昔ながらの知恵を紹介しています。
「そうめん ゆでるな!」が大きな反響
川原さんを全国的に知られる存在にしたのが、そうめんの作り方でした。
一般的には沸騰した湯の中でそうめんを規定時間ゆで続けます。
ところが川原さんが紹介したのは、そうめんを湯に入れ、再沸騰したところで火を止めてふたをし、余熱を使う方法です。
この料理法を紹介した「そうめん ゆでるな!」が大きな反響を呼びました。
公式サイトでは、この動画をきっかけにYouTubeチャンネルの登録者数が55万人を超えたことが紹介されています。
川原さんが注目された理由は、単に意外な調理法だったからだけではありません。
長年の経験から「家庭で失敗しにくくするにはどうすればいいか」を考え、特別な道具を使わずに実践できる形へ落とし込んでいる点にあります。
料理研究は「特別な料理」を作ることではなかった
2022年に出版された最初の著書「『田舎そば川原』恵美子さんの料理帖」には、40年以上の経験で培った料理の知恵と60品のレシピがまとめられました。
掲載されているのは、高級食材を使った料理ばかりではありません。
漬物、常備菜、日々のおかず、昔ながらのおやつなど、家庭で繰り返し作れる料理が中心です。
川原さんの料理研究とは、新しいメニューを次々に生み出す研究だけを意味しません。
毎日の食事を作りながら、
「この食材をもっと生かせないか」
「無駄なく食べる方法はないか」
「もっと簡単に作れないか」
と考え続けてきた時間そのものです。
公式サイトでは現在、その経験を「料理研究60年」と紹介しています。
3冊の本に残した料理と暮らしの知恵
川原さんはYouTubeだけでなく、これまでに3冊の著書を発表しています。
最初の「『田舎そば川原』恵美子さんの料理帖」は2022年1月発売。
続いて同年4月には、料理だけでなく人生や人との付き合い方について綴った「ひとつひとつ、たいせつに。」を出版しました。
2023年には「『田舎そば川原』恵美子さんの整う常備菜」を発売。
季節の食材を無駄なく使い切り、家庭で作っておける60以上の常備菜レシピを収録しています。
74歳でYouTubeを始めたあと、それまで自分の中に蓄積されていた料理の知恵が、動画や書籍という形で次の世代へ残されるようになりました。
80歳でも「今が青春」
川原さんの公式プロフィールには、「今が青春。」という言葉があります。
80歳になったから仕事を減らすのではなく、現在も営業日には厨房へ入り、そばを打っています。
大きな転機は74歳から始めたYouTubeでしたが、川原さん自身が変わったというより、長年続けてきた料理が外の人へ伝わるようになった出来事でした。
農家で野菜を育てる。
採れたものを料理する。
余ったものを無駄なく使う。
地元の人へそばを作る。
その延長線上にYouTubeや書籍があります。
80歳の現在も新しい活動を続けられる背景には、約60年間続けてきた日常そのものがあります。
田舎そば川原へのアクセスと営業情報
「田舎そば川原」を訪れる場合は、公式サイトで最新の営業状況を確認してから向かうのがおすすめです。
- 店名:田舎そば川原
- 住所:香川県仲多度郡まんのう町炭所東3239-1
- 電話番号:0877-79-2670
- 営業日:月・火・水・土・日
- 営業:昼営業
- 定休日:木・金
- 駐車場:あり
- そば:700円~
- 売り切れ次第終了
営業日には川原さん自身が厨房へ立っています。
山あいの店のため、遠方から訪れる場合は営業状況を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
川原恵美子さんは、香川県まんのう町で「田舎そば川原」を営む80歳の料理人です。
1946年に香川県で生まれ、農家の嫁として野菜を育てながら料理を続け、その経験は約60年に及びます。
1980年代から続く「田舎そば川原」で手打ちそばを作る一方、74歳だった2020年には「地元の役に立ちたい」「若い世代へ料理の知恵を残したい」という思いからYouTubeを開始しました。
「そうめん ゆでるな!」が大きな反響を呼び、料理本も3冊出版。
それでも川原さんの活動の中心は、今も香川県まんのう町の小さな厨房です。
2026年10月5日の「あさイチ」で紹介される「80歳のそば達人」という姿の奥には、特別な食材に頼らず、地域で採れるものを無駄なく料理し続けてきた60年の積み重ねがあります。
参考リンク
おすすめ関連商品
「田舎そば川原」恵美子さんの整う常備菜


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