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ヒロタリョウコは羊毛から布を作るフェルト造形作家!2019年富山移住と約30年の手仕事【すてきにハンドメイド】

作家・クリエイター

ヒロタリョウコが約30年向き合う「羊毛が別のものに生まれ変わる」面白さ

2026年10月7日放送のNHK「すてきにハンドメイド」に登場するのが、フェルト造形作家のヒロタリョウコさんです。

番組では羊毛フェルトの「ドーナツコースター」の作り方とともに、富山県にあるヒロタさんの制作現場を紹介。かわいさだけにも、リアルさだけにも寄り過ぎない独特の造形がどのように生まれるのか、その手仕事に迫ります。ヒロタさんは1977年富山県生まれ。大学時代に出会ったフェルトに魅せられ、2000年から作家活動を続けています。

この記事でわかること

  • ヒロタリョウコさんの経歴とフェルトとの出会い
  • 羊毛そのものからフェルトを作る「縮絨」の工程
  • 2019年に富山へ移った理由と制作環境
  • 作品集「FELT FULLING LAB」の内容と購入先

ヒロタリョウコは羊毛からフェルトそのものを作っている

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出典:ヒツジフエルト縮絨室 公式サイト

ヒロタリョウコさんの作品を見るうえで大切なのが、「市販のフェルトを切って組み立てている」のではないという点です。

ヒロタさんは「ヒツジフエルト縮絨室」という名前で活動し、小さな作業場で羊毛の綿からフェルトそのものを手作りしています。

フェルトは、羊毛に熱や摩擦、水分、石けん液、圧力などを加えることで、繊維同士を絡ませながら縮めて布状にしていく素材です。この工程が「縮絨(しゅくじゅう)」です。

羊毛の品種によっても完成したフェルトの手触りや縮み方は変わります。

そのためヒロタさんは、羊毛の種類や特徴、質感を確かめながら実験を重ね、作品ごとに厚みや硬さを調整しています。

完成したフェルトから形を作るのではなく、「羊毛が布へ変化していくところ」から作品制作が始まっているのです。

デザイナー志望からフェルト造形作家へ転じた

ヒロタさんは1977年、富山県生まれです。

1996年に富山県立高岡工芸高校デザイン科を卒業し、京都精華大学美術学部テキスタイルデザイン専攻へ進学しました。

もともとは広告デザイナーを目指していたものの、美大受験の勉強をする中で友人たちの才能に触れ、自分自身の進む方向を考えるようになります。

大学で選んだのがテキスタイルデザインでした。

そこで先輩が制作していたフェルトに出会います。

羊毛が次第に布へ変化していく。その過程そのものを「面白い」と感じたことが、大きな転機となりました。

大学を卒業した2000年1月1日、ヒロタさんは自ら作家活動を開始します。

以降、動物だけでなく、植物、鉱物、天体、人体など、実に幅広いモチーフを羊毛で表現してきました。

「かわい過ぎず、リアル過ぎず」がヒロタ作品の特徴

羊毛フェルトというと、丸みを帯びたかわいらしい動物作品を思い浮かべる人も多いかもしれません。

ヒロタさんの作品は、そこから少し違います。

動物なら、その動物らしい体つきや表情が残されています。一方、リアルな標本のように再現することだけが目的でもありません。

番組でも「カワイ過ぎず、リアル過ぎず」という表現で、その絶妙なバランスが紹介されています。

猫、羊、クマなどの動物から、魚、植物、人体まで題材を自由に広げ、「この世界にあったらうれしいもの」を形にしてきました。

羊毛という柔らかい素材だからこそ生まれる温かさを残しながら、単なる手芸小物では終わらない造形作品へ仕上げています。

2019年に京都・大阪から故郷の富山へ

ヒロタさんは進学を機に関西へ移り、その後20年以上にわたって京都や大阪で暮らしていました。

会社勤めやアルバイトをしながら、フェルト制作を継続します。

そして2019年秋、制作へより集中して向き合うため、故郷・富山県の山と緑に囲まれた場所へ移りました。

現在の「縮絨室」は、羊毛の性質を確かめながら一つ一つ作品を生み出す制作拠点です。

都会から自然の多い富山へ環境が変わったことは、単なる引っ越しではなく、長く続けてきた制作と改めて向き合う転機となりました。

2026年の「すてきにハンドメイド」でも富山県を訪ね、ヒロタさんの作品が生まれる舞台裏が紹介されます。

羊毛フェルトのドーナツコースターを紹介

今回取り上げられる作品が、羊毛フェルトで作る「ドーナツコースター」です。

ドーナツの形をしたフェルトへ、スマイル、アイシング、チョコスプレーなどを表現し、カップを置く実用品として仕上げます。

ヒロタさんの作品というと立体的な動物も印象的ですが、フェルトは厚みや硬さを自在に変えられるため、コースターやケース、バッグなどの日用品にも展開できます。

羊毛から布そのものを作れることが、その自由度につながっています。

「形を作る」だけでなく、「必要な素材まで自分で作る」。

ここがヒロタさんのフェルト制作の面白いところです。

作家活動20年で初の作品集「FELT FULLING LAB」を制作

2020年、作家活動20年を迎えたヒロタさんは、初めての作品集を作るプロジェクトを立ち上げました。

完成したのが「FELT FULLING LAB ヒツジフエルト縮絨室」です。

2000年から制作してきた代表作を収録したフルカラー作品集で、動物、バッグ、コースター、オブジェなど多彩な作品に加え、作品へのコメントやアイデアスケッチも掲載されています。

2021年7月7日に発売され、現在もヒツジフエルト縮絨室の公式オンラインストアで「作品集 FELT FULLING LAB[初版]」として販売されています。

  • 書名:FELT FULLING LAB ヒツジフエルト縮絨室
  • 著者:ヒロタリョウコ
  • 発売:2021年7月7日
  • 仕様:A5横判・上製・78ページ
  • 価格:3,300円(税込)
  • 内容:2000年からのフェルト作品を収録

現在のオンラインストアにも3,300円で掲載されています。

現在も展示や作品制作を続けている

ヒロタさんは現在も個展や企画展、オンライン販売などを通して作品を発表しています。

2026年にもクマをテーマにした展示への作品制作や、静岡・大阪などでの展示を行っています。公式ブログでは、日々の制作や遠方での展示について継続的に発信しています。

長く活動していても、同じ作品を繰り返し作るだけではありません。

羊毛の性質を試し、新しい形を作り、時には作品を使う道具へ展開する。

約30年たっても「羊毛が何かに生まれ変わる」という最初に感じた面白さが、現在の制作まで一本につながっています。

実用情報

ヒロタリョウコさんの活動や作品を見たい場合は、公式サイトとオンラインストアから確認できます。

  • 作家名:ヒロタリョウコ
  • 屋号:ヒツジフエルト縮絨室
  • 生年:1977年
  • 出身:富山県
  • 作家活動開始:2000年
  • 主な表現:羊毛を使ったフェルト造形
  • 主なモチーフ:動物、植物、鉱物、天体、人体など
  • 現在の活動:作品制作、展示、ワークショップ、オンライン販売など
  • 公式オンラインストア:作品集やフェルト作品を販売

まとめ

ヒロタリョウコさんは、完成したフェルトを材料として使うだけではなく、羊毛の綿から布そのものを作るところから始めるフェルト造形作家です。

大学時代に先輩の作品を通じてフェルトに出会い、羊毛が少しずつ形を変えていく過程に魅了されました。2000年に作家活動を始め、動物、植物、鉱物、天体、人体などへ表現を広げています。

2019年には20年以上暮らした関西から故郷の富山へ移り、自然に囲まれた環境で制作へ向き合う生活へ変わりました。

かわい過ぎず、リアル過ぎない。

その独特の世界は、羊毛の性質を理解し、フェルトそのものを一から作り続けてきた約30年の手仕事から生まれています。

参考リンク

・ヒツジフエルト縮絨室 公式サイト

・ヒロタリョウコ プロフィール・フェルトメイキングについて

・ヒツジフエルト縮絨室 公式オンラインストア

おすすめ関連商品案

・FELT FULLING LAB ヒツジフエルト縮絨室

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