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淺原貴美子は京都・山中油店6代目 200年続く油専門店でオリーブ油直輸入へ【おとな時間研究所】

人物

山中油店6代目・淺原貴美子が伝える「油は味で選ぶ」という世界

2026年10月9日放送のNHK Eテレ「おとな時間研究所」で講師を務めるのが、京都の老舗油専門店「山中油店」の6代目・淺原貴美子さんです。番組では、ごま油やオリーブオイルなど素材の異なる油の特徴と、それぞれを生かす調理法を紹介します。

山中油店は江戸時代後期の文政年間に創業し、約200年にわたり油を扱ってきた全国でも珍しい専門店。淺原さんは5代目の家に生まれ、家業へ戻った後、イタリアからのオリーブオイル直輸入や商品開発、油の歴史を伝える活動まで仕事の幅を広げてきました。

この記事でわかること

  • 淺原貴美子さんが山中油店6代目になるまでの経歴
  • 山中油店が文政年間から約200年続いてきた歴史
  • イタリアからオリーブオイルを直接仕入れるようになった背景
  • 山中油店の場所・営業時間・通販で買える代表商品

淺原貴美子は山中油店5代目の次女として生まれた6代目

出典:山中油店公式サイト

淺原貴美子さんは、山中油店5代目・山中平三さんの次女として生まれました。同志社大学経済学部を卒業し、2000年に夫とともに実家の山中油店へ入っています。

現在は油専門店の6代目として活動し、日本オリーブオイルテイスター協会認定のオリーブオイルテイスター資格も取得。油の仕入れや商品開発だけでなく、料理人へのアドバイス、企業や料理人とのコラボレーション、セミナーなども行っています。

2026年10月9日の「おとな時間研究所」では「油専門店店主」として出演。京都の老舗で扱うさまざまな油を題材に、素材による味や性質の違い、それぞれに適した使い方を伝えます。

2000年に家業へ入りオリーブオイル直輸入を始める

山中油店に入った淺原さんが力を入れた仕事の1つが、オリーブオイルです。

現在、山中油店が販売するオリーブオイルには、イタリアの生産地から直接仕入れている商品があります。公式通販でも、店のオリーブオイルテイスターが産地へ赴き、実際に確認した商品を扱っていることが紹介されています。

淺原さん自身も家業へ入った後、イタリアからのオリーブオイル直輸入に携わりました。

これは約200年続く油屋にとって大きな変化です。

江戸時代から続く商売をそのまま保存するだけでなく、ごま油や菜種油など日本でなじみ深い油に、ヨーロッパのオリーブオイルという新しい選択肢を加えました。

山中油店は現在もイタリア産オリーブオイルを数多く扱っており、2026年には店頭にテイスティングコーナーも設けています。

「油にも味がある」を伝えるのが淺原貴美子の仕事

淺原さんが大切にしているのが、油を単なる「炒めるためのもの」「揚げるためのもの」と考えないことです。

2026年10月に淺原さん自身が山中油店の公式サイトへ寄せた文章では、油を試食した客が味の違いに驚く様子を紹介しています。

油は原料や製法によって香りや味わいが異なり、料理との組み合わせによって食材の持ち味も変わります。

例えば山中油店が特にすすめている「玉締めしぼり胡麻油」は、強い香ばしさだけを前面に出したごま油ではありません。

伝統的な「玉締めしぼり」でゆっくり搾り、ごまそのものの甘みや旨みを感じられる油として販売されています。

淺原さんが番組でさまざまな油を紹介する意味も、単に種類を覚えることではありません。

「この料理ならこの油」と使い分けられるようになることで、家庭料理そのものを変えられる。それが油専門店ならではの提案です。

山中油店は文政年間創業、最初は灯りのための油を扱った

山中油店の創業は、江戸時代後期の文政年間です。

初代・平兵衛が現在と同じ京都市上京区の地に店を構え、以来約200年にわたって油の商いを続けてきました。

現在では油といえば料理を思い浮かべますが、創業当時の主な用途は灯りでした。

淺原さんは山中油店の公式サイトで、江戸時代後期には灯明用の油が販売の中心だったことを紹介しています。当時の油は酒よりも高価で、夜の闇を照らす貴重な商品でもありました。

その後、石油ランプや電気が普及し、油の役割は灯りから食用へ大きく変化します。

それでも山中油店はなくならず、その時代に必要とされる油を扱いながら商いを続けました。

現在では、

  • ごま油
  • なたね油
  • 落花生油
  • こめ油
  • えごま油
  • あまに油
  • オリーブオイル
  • 椿油
  • 自然塗装用油

など、非常に幅広い油を扱っています。

約200年間「油」という1つの分野に特化しながら、扱う商品の中身を時代に合わせて変えてきた店なのです。

店舗そのものも国登録有形文化財

山中油店を訪れる面白さは、商品だけではありません。

店舗がある一帯には江戸から明治にかけての建物が残り、山中油店の主屋や蔵は国の登録有形文化財となっています。

特に戌亥蔵は文政期に建てられた建物で、山中油店の創業期まで歴史をさかのぼることができます。

京都市も山中油店を景観重要建造物として位置づけています。

昔の建物を展示施設として残しているのではなく、約200年前から続く場所で現在も油を販売しているところが大きな特徴です。

伝統だけでなく新しい油も探し続ける

山中油店の面白さは「京都の老舗」という言葉だけでは説明できません。

淺原さんは国内外の生産現場にも出向いています。

2026年には、山中油店向けの芳香落花生油を製造する愛知県の春日井製油を訪問。落花生の焙煎から圧搾までを行う現場を見て、商品の作り手と直接話しています。

一方でイタリアへも足を運び、オリーブオイルを選定。

日本の伝統的なごま油からイタリア産オリーブオイルまで、「良い油を探して客へ届ける」という油屋本来の仕事を現代の形へ広げています。

200年続いているから昔の商品だけを守るのではなく、新しい油を見つけ、味わい方まで伝える。

淺原さんが6代目として担っているのは、そんな役割です。

山中油店で買える代表的な油

山中油店の商品は京都の店舗だけでなく、公式オンラインショップでも購入できます。

代表商品の1つが「玉締めしぼり胡麻油」です。

  • 玉締めしぼり胡麻油 180g瓶:972円
  • 原材料:食用ごま油
  • 賞味期限:製造日から約2年
  • 用途:炒め物、揚げ物、たれやディップなど

2026年10月時点の公式通販価格です。

オリーブオイルも種類が多く、

  • Campo Millenario 250ml:3,348円
  • Zefiro 250ml:3,240円
  • Rustico 250ml:2,700円
  • オレンジオリーブオイル 250ml:3,888円

などが販売されています。

同じ「油」でも、原料、産地、製法によって価格も味も大きく違います。

番組で淺原さんが紹介する「油を知って使い分ける」という考え方を、実際の商品から試せるのが山中油店です。

山中油店の場所・営業時間・アクセス

店舗は京都市上京区にあります。

  • 店名:山中油店
  • 住所:京都市上京区下立売通智恵光院西入下丸屋町508
  • 営業時間:8:30~17:00
  • 定休日:日曜日・祝日
  • 電話:075-841-8537
  • 駐車場:店舗向かいと店舗西側にあり

公共交通機関では、

  • 地下鉄丸太町駅から市バス「丸太町智恵光院」下車、徒歩3分
  • 阪急大宮駅から市バス・京都バス「千本丸太町」下車、徒歩5分
  • 京阪三条駅から市バス10号系統「丸太町智恵光院」下車、徒歩3分

となっています。

通販も行っているため、京都まで行けない場合でも購入できます。

まとめ

淺原貴美子さんは、江戸時代後期の文政年間から続く京都・山中油店の5代目の家に生まれ、2000年に家業へ入りました。

6代目として、昔ながらのごま油や菜種油を守る一方、イタリアからオリーブオイルを直接輸入し、新商品の仕入れや開発、料理人とのコラボレーション、油の歴史を伝える講演などへ活動を広げています。

2026年10月9日の「おとな時間研究所」で伝えるのも、「油はどれも同じ」ではないという油専門店ならではの世界です。

約200年続く京都の油屋から、ごま、菜種、落花生、オリーブなどをどう使い分けるのか。普段何気なく使っている油を見直すきっかけになる回です。

参考リンク

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