小松屋又三郎は1832年創業の酒田の和菓子店!江戸時代の木型で作る飾り菓子が名物
「小松屋又三郎(こまつやまたさぶろう)」は、山形県酒田市で1832年に創業した老舗和菓子店の伝統を受け継ぐ菓子工房です。
代表的な作品が、江戸時代から伝わる貴重な木型を使って作られる「湊酒田の飾り菓子」。鯛や貝、野菜、縁起物などを色鮮やかに表現した、食べるためではなく飾って楽しむ工芸菓子です。
2026年10月11日放送の日本テレビ系『遠くへ行きたい』では、山形県出身の俳優・眞島秀和さんが鶴岡市から酒田市を旅し、小松屋又三郎を訪ねます。江戸時代から受け継がれる木型を使った飾り菓子の世界に触れ、絵付けにも挑戦します。
現在、この伝統工芸は9代目の小松尚(こまつ・たかし)さんが守っています。
2019年に約187年続いた店が閉店するという大きな転機を迎えましたが、小松さんは2023年に再建へ向けたクラウドファンディングを実施。280万円の支援を集め、酒田の歴史ある町並みに菓子工房を復活させました。
飾り菓子の制作体験は1人1,500円。完成品は観賞用の商品として1,100円から通販でも購入できます。
この記事でわかること
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小松屋又三郎の飾り菓子の価格・通販・制作体験の予約方法
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1832年創業の老舗が2019年に閉店し、再建されるまでの経緯
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9代目・小松尚さんが守る江戸時代の両面木型と伝統技法
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酒田に飾り菓子が伝わった歴史と呉竹羊羹・呉竹最中
飾り菓子の制作体験は1500円!場所・予約方法
酒田市では、小松屋又三郎に伝わる木型を使った「雛の飾り菓子制作体験」が開催されています。
この体験では、京都の職人が彫った本物の桜製木型を使い、自分だけの飾り菓子を作ることができます。
制作体験の基本情報
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体験名:雛の飾り菓子制作体験
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料金:1人1,500円
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内容:樹脂粘土を使った飾り菓子制作
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開催曜日:水曜日〜土曜日
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午前の部:10:30〜
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午後の部:14:00〜
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定員:各回4人
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予約:事前予約制
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住所:山形県酒田市船場町1-7-46
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問い合わせ:090-6222-9007(小松尚さん)
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アクセス:JR酒田駅から車で約6分
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駐車場:なし
体験料金にはサンプルが含まれます。
使用するのは樹脂粘土のため、完成品を食べることはできません。観賞用の作品として楽しむ体験です。
少人数制で開催されるため、参加希望者は事前に電話で予約する必要があります。
本物の江戸時代の木型に触れながら、酒田に伝わる菓子文化を学べることが、この体験の大きな魅力です。
湊酒田の飾り菓子は通販で1100円から購入できる
小松屋又三郎の飾り菓子は、酒田観光物産協会のオンラインショップでも販売されています。
商品は大きさや入れ物によって価格が異なります。
主な商品と税込価格
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湊酒田の飾り菓子・小籠入:1,100円
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湊酒田の飾り菓子・角籠入:2,640円
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湊酒田の飾り菓子・丸籠入:3,850円
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湊酒田の飾り菓子・桐箱入(中):9,900円
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湊酒田の飾り菓子・桐箱入(大):17,600円
小籠入りには「おとぎ話」「春告げる」「野山の恵み」といった種類が用意されています。
角籠入りの商品には、海の幸や山の幸、縁起物など、酒田に伝わる飾り菓子の意匠が取り入れられています。
いずれも観賞用の商品です。
伝統的な和菓子の製法を応用して作られていますが、食用として販売されているものではありません。
贈り物として購入する際にも、食べられない工芸品であることを理解しておきたいところです。
商品は酒田観光物産協会の公式通販で取り扱われており、自宅にいながら酒田の伝統工芸に触れることができます。
小松屋は1832年創業!北前船で栄えた酒田の老舗和菓子店
小松屋の創業は、江戸時代後期の1832年(天保3年)にさかのぼります。
初代・小松又三郎が、山形県酒田市で和菓子店を開きました。
当時の酒田は、北前船の寄港地として栄えていた港町でした。
北前船は、日本海側の港を結びながら大阪と北海道などの間を往来し、米や海産物、生活用品などを運んでいました。
しかし、船が運んだのは物資だけではありません。
京都や大阪の文化も、日本海側の港町へ伝えられていきました。
酒田に残る京風の和菓子文化も、その交流から生まれたものです。
小松屋では上方の菓子文化を取り入れ、雛祭りなどの行事で飾る工芸菓子を作るようになりました。
明治から大正時代にかけては、酒田の豪商として知られる本間家などを得意先とし、和菓子店として発展していきます。
その後も羊羹や最中などを販売し、地域の暮らしに根付いた店として営業を続けてきました。
江戸時代の両面木型は京都の職人が酒田で彫り上げた
小松屋又三郎の飾り菓子で最も貴重なのが、江戸時代末期から明治時代にかけて制作された木型です。
一般的な菓子木型には、片面に模様を彫ったものがあります。
一方、小松屋に伝わる木型には、表と裏の両方に形を彫り込んだ「両面木型」があります。
これを使うことで、平面的な模様だけでなく、立体感のある形を表現できます。
木型に使われているのは桜の木です。
桜材はきめが細かく、細かな模様を彫り込む木工細工にも利用されてきました。
小松屋に残る木型は、京都の木型彫刻職人がわざわざ酒田を訪れ、店に滞在しながら制作したものです。
数年をかけて彫り上げられた木型もあり、長い年月を経た現在まで受け継がれています。
木型には鯛や貝、果物、野菜、縁起のよい動物など、さまざまな形があります。
この貴重な木型を残すことは、菓子作りの道具を保存するだけではありません。
江戸時代の職人が持っていた彫刻技術や、酒田に伝わった京文化を次の世代へ残すことでもあります。
2019年に老舗が閉店!9代目・小松尚さんが再建を決意
長く営業を続けてきた小松屋にも、大きな転機が訪れました。
1976年の酒田大火では、復興に向けた費用が経営の負担となりました。
その後も地域の百貨店の撤退や商店街の衰退、贈答品の需要の変化など、経営環境は厳しくなっていきます。
かつての売上はピーク時の半分ほどに減少しました。
そして2019年7月22日、約187年続いた小松屋は閉店しました。
しかし、9代目の小松尚さんは、先祖から受け継いだ菓子作りの技術と木型を失わせたくないと考えました。
特に守りたかったのが、酒田独自の伝統工芸となっていた飾り菓子です。
小松さんは飾り菓子の復刻に取り組むとともに、かつて販売していた和菓子を再び作れる工房の開設を目指しました。
こうして、小松屋の歴史は新たな形で動き始めます。
2023年に280万円の支援が集まり菓子工房が再出発
小松尚さんは2023年9月、クラウドファンディングを立ち上げました。
目的は、和菓子店「小松屋又三郎」の再建です。
伝統的な飾り菓子の保存・継承に加え、長年親しまれてきた呉竹羊羹や呉竹最中の製造を再開することを目指しました。
クラウドファンディングの結果
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プロジェクト名:創業天保三年和菓子処小松屋又三郎の再建
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実施者:小松尚さん
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目標金額:200万円
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支援総額:280万円
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支援者数:149人
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募集終了:2023年10月31日
目標を上回る支援が集まり、プロジェクトは成立しました。
新しい工房の場所に選んだのは、酒田市船場町にある旧廻船問屋「家坂亭」の敷地です。
ここは、北前船で栄えた酒田の歴史を感じられる場所です。
江戸時代の港町から発展した和菓子文化を、同じ港町の歴史を残す建物で再び発信することになりました。
現在の小松屋又三郎は、単に昔の店を再現するだけでなく、菓子文化を次の世代へつなげる場所として活動しています。
呉竹羊羹と呉竹最中も受け継がれる伝統の味
小松屋又三郎には、飾り菓子以外にも長く親しまれてきた商品があります。
代表的なのが「呉竹羊羹」と「呉竹最中」です。
呉竹羊羹は、青のりの風味を取り入れた独特の羊羹です。
かつて小松屋の看板商品となっており、大正時代を代表する画家・竹久夢二の随筆『風のやうに』にも登場しました。
一方、呉竹最中も、地元の人々に長年親しまれてきた和菓子です。
2019年の閉店後も、こうした味の復活を望む声が寄せられました。
小松尚さんが工房再建を決意した背景には、飾り菓子という工芸文化を守ることに加え、地域の人々が親しんできた和菓子を再び届けたいという目的もありました。
飾り菓子は観賞用、羊羹や最中は食べる和菓子という違いがあります。
両方が小松屋の歴史を形作ってきた大切な存在です。
飾り菓子は2015年のミラノ国際博覧会にも出展
小松屋又三郎に伝わる飾り菓子は、酒田の地域文化としてだけでなく、海外でも紹介されてきました。
2015年には、イタリアで開催されたミラノ国際博覧会に出展しています。
江戸時代から伝わる両面木型を使い、色鮮やかな作品を作る技術が、海外に紹介される機会となりました。
また、日本国内でも伝統的なひな祭りの文化と結びつき、飾り菓子は観賞用の工芸品として親しまれてきました。
鯛や貝、果物などをかたどった作品は、雛人形と一緒に飾るだけでなく、玄関や室内を彩る装飾品にもなります。
9代目の小松尚さんが飾り菓子を作り続けているのは、単に昔ながらの形を残すためだけではありません。
地域の歴史を知らない世代にも、実際に見たり、制作体験をしたりすることで、酒田の文化に親しんでもらう取り組みとなっています。
小松屋又三郎の場所・体験・通販情報
菓子工房
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店名:御菓子司 小松屋又三郎
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所在地:山形県酒田市船場町1-7-45
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場所:旧廻船問屋 家坂亭の敷地内
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最寄り駅:JR酒田駅
飾り菓子制作体験
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体験会場:山形県酒田市船場町1-7-46
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料金:1,500円
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開催:水曜日〜土曜日
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時間:10:30、14:00
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各回定員:4人
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予約・問い合わせ:090-6222-9007
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駐車場:なし
飾り菓子の通販
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小籠入:1,100円
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角籠入:2,640円
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丸籠入:3,850円
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桐箱入:9,900円〜
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通販:酒田観光物産協会直行便
制作体験は事前予約が必要です。工房での通常の商品販売と、制作体験の受付・実施条件は異なるため、訪問前に確認してください。
まとめ
小松屋又三郎は、1832年に山形県酒田市で創業した老舗和菓子店の伝統を受け継ぐ菓子工房です。
江戸時代から残る貴重な両面木型を使い、鯛や貝、野菜などをかたどった「湊酒田の飾り菓子」を制作しています。
飾り菓子は観賞用で、通販では1,100円から購入可能。実際の木型を使った制作体験も1人1,500円で開催されています。
2019年に長い歴史を持つ店が閉店しましたが、9代目の小松尚さんが伝統技法を守り、2023年には280万円の支援を集めて菓子工房の再建を実現しました。
北前船が運んできた京都の菓子文化と、職人が数年かけて彫り上げた木型。それらを現在まで受け継ぎ、再び酒田の町で活用していることが、小松屋又三郎の大きな特徴です。
参考リンク
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