堀ちえみが語る“口内炎ではなかった真実”舌がん発覚と奇跡の復活
2025年5月13日(火)21:00から放送予定の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)では、堀ちえみさんが体験した「口内炎」だと思い込んでいた症状の正体が、実は舌がんだったという衝撃の実話が取り上げられます。アイドルとして青春時代を駆け抜け、母として、女性として、多忙な日々を送っていた堀さんに突然襲った病。医師さえも見抜けなかったその病の正体と、そこからの復活までの道のりが明かされます。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
口内炎と信じて治療を続けた8か月間
堀ちえみさんは、1982年に15歳で歌手デビューを果たしました。爽やかな笑顔と親しみやすいキャラクターで、歌番組やドラマ、バラエティ番組など多方面で活躍。家庭を持ってからは、子育てと仕事を両立しながら、充実した日々を過ごしていました。そんな堀さんに異変が起きたのは51歳の頃でした。ある日、舌の側面に小さなできものが現れたのです。
そのできものは、よくある口内炎のように見えました。本人もそう思い、近所の歯科医院や耳鼻咽喉科を受診しました。診察の結果も「口内炎」とされ、軟膏やうがい薬などの処方を受けて自宅でケアを続けることになります。
-
初期の症状は舌の違和感と軽い痛みで、食事中や会話の際に少し気になる程度でした
-
その後、痛みが徐々に増し、飲食時にしみるようになっていきました
-
月に何度も通院し、複数の医療機関を訪ねたものの、診断はどれも「口内炎」というものでした
-
症状が改善しないまま数か月が経過し、日常生活にも支障が出るようになっていきます
堀さんは、毎日痛みに耐えながらも、仕事や家庭の用事をこなしていました。食事をするのがつらくなっても、がまんして日々を過ごしていたといいます。医師の診断を信じ、「長引いているだけだろう」と自分に言い聞かせていたのです。
しかし、どんな治療をしても一向に治らない。そのうちに、舌の違和感は痛みへと変わり、話すことや食べることがつらく感じるほど悪化していきました。見た目にも変化が出始め、「ただの口内炎ではないのではないか」と感じるようになります。
-
通院のたびに薬が変わっても、腫れや痛みが治まることはなかった
-
できものの周囲が硬くなり、触れると強い痛みを感じるようになった
-
医師も「ちょっとおかしい」と言い始め、大学病院での精密検査を勧められた
こうして8か月が経過し、ようやく堀さんは大学病院を受診することになります。ここで詳しい検査が行われ、ついに「舌がん」という診断が下されたのです。すでにステージ4という進行がんであり、即時の対応が必要な状況でした。
この8か月間、堀さんは何度も医師に相談し、自分なりに対処を続けていました。ですが、がんという重大な病気がその間も静かに進行していたことに、後悔と驚きがあったといいます。見過ごされやすい症状と、見逃されやすい診断の怖さを、堀さんの体験が私たちに教えてくれます。
ステージ4の舌がんと診断された日
長く続いた痛みと違和感に耐えながらも、「口内炎」と信じていた堀ちえみさん。しかし、症状が次第に悪化し、言葉を発することや食事をすることすら困難になったことから、ついに大学病院での精密検査を受けることになりました。検査の結果、診断は舌がん、それもステージ4という非常に進行した状態だったのです。
-
舌の左側にできていた硬く盛り上がった部分は、すでに舌の深部にまでがん細胞が広がっていた
-
病変の広がりにより、舌の約3分の2を切除しなければならないという判断が下されました
-
CTやMRIなどによる画像診断でも、転移の兆候こそなかったものの、腫瘍の大きさと浸潤度は深刻でした
それは突然の宣告でありながら、長い苦しみの原因がようやく判明した瞬間でもありました。堀さんは、芸能活動の継続はもちろん、家庭生活にまで影響が出る重大な選択を突きつけられます。
舌を切除するということは、発声・食事・会話の能力に大きく関わる問題です。人前で話すことを仕事とする彼女にとって、それは人生を左右する決断でした。さらに、子どもたちの母親であるという立場もあり、命を守るために最も確実な手段を取るべきか、葛藤があったはずです。
-
手術により、声が変わる、または話せなくなる可能性があることが説明されました
-
術後の生活では、再建手術や言語リハビリ、食事指導などが必要になるとの見通しも示されました
-
医師からは、「治療の選択はご自身の意志を尊重します」と前置きされた上で、「切除しなければ命に関わる」と伝えられました
その瞬間、堀さんの頭には、これまで積み上げてきたすべての活動、支えてくれたファン、家族との時間、そして未来の自分の姿が一気に駆け巡ったことでしょう。生きることを選ぶか、声を守るか。その選択は簡単なものではなかったのです。
でも最終的に彼女は、生きることを選びました。命をつなぐため、舌の切除という大きな決断を下したのです。その覚悟は、これから訪れる過酷なリハビリや生活の変化に立ち向かうための第一歩でした。がんと診断されたその日が、堀ちえみさんにとって「人生の第2章」が始まった日ともいえるのです。
手術と再建、そして言葉と食事のリハビリ
堀ちえみさんは、舌がんの診断を受けたのち、治療のために舌の大半を切除する大手術を受けました。腫瘍の広がりが大きかったため、切除範囲も広く、機能の再建が必要とされました。医師たちは、堀さんの太ももから組織を取り出して、失われた舌の部分を再建する再建手術を実施。外科手術と再建手術は長時間におよぶもので、体力的にも大きな負担だったとされます。
-
舌の約3分の2を切除し、筋肉と皮膚を移植して再形成
-
顔の神経や口の内部のバランスを保つため、繊細な縫合や調整が必要
-
手術後は一時的に口からの食事ができなくなり、点滴や胃ろうによる栄養補給で過ごしました
その後待っていたのは、長く険しいリハビリの開始でした。話すこと、飲み込むこと、食べること――日常で自然にできていたことを、もう一度学び直す必要がありました。舌の動きは微細で複雑なため、言葉を発音するのにも多くの訓練が必要でした。
-
発音練習は、鏡を見ながら口の動きを確認し、音の出し方を一つずつ練習
-
飲み込む動作の訓練では、とろみのある飲み物やゼリー状の食事を使い、喉の動きを取り戻していきました
-
舌の柔軟性や筋力を取り戻すための体操も、毎日繰り返し行われました
堀さんは、自分の口から声が出ることのありがたさ、温かい食事を味わえる幸せを改めて感じながら、一歩一歩リハビリに取り組んでいきました。見た目の変化や話し方の違いに戸惑いながらも、彼女を支えたのは、家族やスタッフの励まし、そして「もう一度、自分の言葉で想いを伝えたい」という強い気持ちでした。
日々の努力の積み重ねが、機能回復への鍵となり、堀さんは少しずつ発音を取り戻し、食事も自力でとれるようになっていきます。そうして彼女は、再び人前に立ち、自分の声で言葉を届けることができるまでに回復しました。その姿には、多くの人が勇気をもらいました。何気ない日常が、どれだけ尊く、大切なものなのか――堀さんのリハビリの過程が、それを静かに教えてくれます。
見逃されたがんの恐怖と、私たちが学ぶべきこと
堀ちえみさんの舌がん体験が注目されるのは、それが非常に発見しにくいがんだったからです。舌がんの初期症状は、見た目や痛みが一般的な口内炎とよく似ており、医師でも判断が難しいとされています。そのため、堀さんのように何か月にもわたって誤診が続くケースは、決して稀ではありません。
-
舌がんの初期は、小さな白斑や赤い腫れ、口内のヒリヒリ感などで現れることが多く、「よくある症状」として見逃されやすい
-
市販薬や口内炎治療で様子を見るうちに、がんは静かに進行してしまうことがある
-
医療機関でも、通常の視診だけでは判断がつかないことがあり、的確な検査を受けなければ診断がつかない場合がある
堀さんは、長期間にわたって症状の改善が見られなかったことから、大学病院での受診を選びました。そこでようやく、専門的な検査(生検や画像診断など)によって舌がんと判明したのです。この時すでにステージ4まで進行しており、命に関わる深刻な状態でした。
がんの発見が遅れた原因としては、患者側の「大したことないかもしれない」という判断や、医師側の「典型的な症状と異なるから」という見逃しが重なっていることが多いです。とくに忙しい日常の中では、自分の体の異変を軽視してしまいがちです。
-
2週間以上治らない口内炎がある場合は、迷わず専門医を受診することが大切
-
痛みが増している、舌の一部が硬くなっている、出血があるなどの症状がある場合は、早期の検査が必要
-
歯科や耳鼻科で改善が見られないときは、大学病院やがん専門外来での再検査を検討することが勧められる
堀さんの経験から私たちが学べるのは、「たかが口内炎」と決めつけない姿勢です。違和感を感じたら、もう一歩踏み込んで、検査を受ける勇気を持つことが、命を守る第一歩になります。早期に発見できれば、治療の選択肢も広がり、回復も早くなります。
彼女のような例があることで、社会全体ががんの初期サインにもっと敏感になる必要性が伝えられています。自分自身の体調変化に気づき、それを見逃さずに行動に移すこと。それこそが、今を生きる私たち一人ひとりにできる、最もシンプルで力強い予防策です。
現在の堀ちえみさんとメッセージ
術後、堀さんは再びメディアに姿を見せるようになり、ブログや講演を通じて、がんの早期発見と検査の大切さを伝える活動を精力的に続けています。
病気を経験したことで人生への価値観が大きく変わったと語り、「これからの人生は“自分の幸せ”を大切にしたい」という思いを強く持つようになったといいます。
その姿は、多くの視聴者にとって「今を生きる力」や「病と向き合う勇気」を与えるはずです。
放送の見どころ
-
口内炎と誤認された舌がんの恐怖
-
8か月間見過ごされた末期がんの実態
-
声を失うかもしれないと覚悟した瞬間
-
家族と支え合いながら迎えた再出発
-
現在も続く啓発活動と、希望のメッセージ
今回の放送にはMCの笑福亭鶴瓶さんに加え、親友である松本伊代さんやハライチの二人が出演し、堀さんの体験を見守る形で番組が進行します。感動と学びにあふれた放送となることは間違いありません。
放送の内容と異なる場合があります。放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。
コメント