美榮は伝統と空間をつなぐ華道家
花を生けるだけでなく、建築や空間演出、ブランドづくりまで活動を広げている華道家・美榮(BIEI)さん。1998年に長崎県で生まれ、祖母から受けた日本文化の影響と、父親の建設会社で学んだ空間づくりの経験が現在の表現につながっています。『ザワつく!金曜日(世界を魅了する“驚きの才能”に迫る!2大目利きクイズ!)(2026年8月14日)』では、草月流師範として手掛けた生け花作品が登場します。今回は、その経歴や転機、現在の活動、レッスン情報まで整理しました。
この記事でわかること
- 美榮さんの経歴と草月流師範になるまで
- 建設会社から花の世界へ進んだ理由
- 株式会社美榮やWASEIYU by BIEIの活動
- 生け花レッスンの料金と申し込み方法
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美榮は草月流師範の若手華道家

美榮さんは、草月流の師範資格を持つ華道家です。
ただし、現在の活動は「生け花を教える先生」という枠には収まりません。
公式プロフィールでは、華道家のほかに、
- 文化起業家
- 空間デザイナー
- アートディレクター
という肩書も掲げています。
九州と東京を中心に国内外で活動し、生け花、空間装飾、広告、ブランド支援、文化事業、講演、出版など幅広い分野に関わっています。
1998年生まれなので、2026年時点では20代後半の世代です。
一方で、幼いころから日本文化に触れ、その後は建設会社、フラワー会社、華道と経験を積み重ねています。
初めて活動内容を知ると、若くしてここまで分野が広がっていることに少し驚きます。
特に美榮さんを理解するうえで大事なのは、**「花だけを見てきた華道家ではない」**という点です。
建築から空間を学び、花による装飾を学び、最後にそれらを華道と結び付けています。
現在の独特な作品づくりは、この経歴を知るとかなり理解しやすくなります。
長崎で祖母から華道を学んだ幼少期
美榮さんは1998年、長崎県生まれです。
幼少期から祖母の影響を受け、茶道や華道をはじめとした日本文化に親しんできました。
さらに、生まれ育った長崎は被爆地でもあります。
公式プロフィールによると、戦争を経験した家族の記憶を受け継ぐなかで、平和、日本文化の継承、地域に残る歴史や価値への関心を深めたとされています。
これは、単に「祖母に華道を習っていました」というだけの話ではありません。
自然や四季、日本文化、家族の記憶といったものが、美榮さんの作品づくりの根底にあります。
現在の作品でも、
祈り
記憶
時間
再生
といった、目には見えないものを花や空間で表現することを大切にしています。
個人的には、ここを知っておくと作品の見方がかなり変わると感じます。
単純に「花の組み合わせがきれい」というところから一歩進んで、「何を表そうとしているのか」を考えながら見ると、美榮さんの作品が目指している方向が見えてきます。
父の建設会社で空間装飾を学んだ経歴
高校卒業後、美榮さんが最初から花の世界へ進んだわけではありません。
2017年から2020年まで、父親が経営する建設会社の空間装飾部門で仕事をしていました。
ここで学んだのは、建物や空間そのものをどう作るかという視点です。
過去に公開されたプロフィールでは、このころは花を使う装飾ではなく、家具や壁紙などを使って空間づくりに携わっていたことが紹介されています。
つまり、
「どんな花を選ぶか」
より先に、
「その空間をどう見せるか」
を仕事として経験していたことになります。
現在、美榮さんが生け花だけではなく、店舗、イベント、広告、舞台など空間全体を手掛けている背景には、この経験があると考えると自然です。
花だけをアップで見るのではなく、壁、家具、光、人の動線まで含めて考える。
これは一般的な生け花教室だけでは身につきにくい視点でしょう。
建設会社から花の世界へ進んだ理由
建設会社で空間づくりを経験するなかで、美榮さんは次第に花で空間を彩ることへ強く関心を持つようになりました。
その結果、建設会社を離れ、花の仕事を本格的に学ぶ道へ進みます。
2020年から2021年にかけては大手フラワー会社で働き、空間装花、イベント装花、商業施設や店舗の装飾などを経験しました。
この流れを見ると、
建築
↓
空間
↓
花による空間装飾
↓
華道
と、興味が少しずつ深まっていったことがわかります。
いきなり華道家として独立したのではなく、まず会社員として空間づくりを学び、その後に花の現場で経験を積んでいます。
個人的には、この遠回りのように見える経歴が、現在の美榮さんの強みになっているように感じます。
建築と花は別の業界に見えますが、どちらも最終的には**「人が過ごす空間をどう作るか」**という部分でつながっています。
池坊から草月流へ転じた転機
美榮さんは、幼少期に祖母のもとで池坊の華道に触れていました。
その後、大きな転機となったのが2021年です。
過去に公開された本人プロフィールによると、2021年3月に華道家の片山健さんと出会い、それまで学んできた池坊から草月流へ移ったとされています。
草月流は、伝統的な花材だけではなく、さまざまな素材や空間との関係を重視した表現が行われている流派です。
美榮さん自身も、2021年以降は、生け花へ現代的な感性や空間芸術を取り入れた作品づくりを進めています。
ここで注意したいのは、池坊が合わなかったから草月流へ移った、と単純に決めつけないことです。
確認できる公開情報では、流派を変更した事実は明らかですが、池坊そのものを否定したような説明は確認できません。
むしろ、祖母から受け継いだ伝統的な華道の経験を土台にしながら、現在の表現方法へ発展していったと見るほうが自然でしょう。
華道家として独立した経緯
美榮さんは2021年10月ごろから、フリーランスとして活動を始めています。
建設会社とフラワー会社で経験を積んだあと、自分自身の表現を仕事にする段階へ進んだことになります。
独立後は、生け花作品だけではなく、空間装飾や広告、映像、イベントなどへ活動を広げました。
公式プロフィールには、これまでの実績として、
- ホテルの空間装飾
- テレビドラマの生け花監修
- 広告出演・演出
- 写真・映像作品
- 地域でのモニュメント制作
- 舞台装飾
などが掲載されています。
特に印象的なのは、生け花を「花瓶の中だけの作品」として扱っていないことです。
その場所の歴史や文化、建築、光、人の感情まで含めて作品を考える。
父親の会社で経験した空間づくりと、フラワー会社で学んだ装花、幼少期から続けてきた華道が、この時期から一つにつながっていったように見えます。
株式会社美榮を設立した理由
2023年3月、美榮さんは株式会社美榮を設立しました。
会社設立後は、華道家として作品を制作するだけでなく、
- 空間演出
- アートディレクション
- 地域資源のブランディング支援
- 出版
- 講演
- パフォーマンス
- 文化体験事業
などへ活動範囲を広げています。
なお、公開されている公式プロフィールでは、会社設立について「この出来事があったから法人化した」といった個人的な理由までは具体的に説明されていません。
そのため、会社を作った理由を断定するのは避けたほうがよさそうです。
確認できる事実としては、個人の華道活動を超えて、文化・空間・ブランドなど複数の事業を展開する会社になっているということです。
現在の事業内容には、華道・空間演出のほか、天然精油フレグランス商品の企画販売や文化体験プログラムの企画・運営も含まれています。
生け花と空間デザインを融合した現在の活動
現在の美榮さんを理解するうえで重要なのが、生け花と空間デザインの融合です。
一般的な生け花では、花器と植物の関係に目が向きやすいですが、美榮さんの場合は作品が置かれる場所そのものまで表現に組み込んでいます。
公式プロフィールでは、花や植物を単なる装飾とは考えず、空間や企画、ブランド、地域が持つ背景や文化を伝えるものとして扱っています。
実績を見ると、その考え方がよくわかります。
テレビドラマでは生け花の美術監修を担当し、ホテルや商業施設では空間装飾を制作。
さらに、戦後80年をテーマにした長崎でのモニュメントや、地域文化に関わるアートプロジェクトにも参加しています。
華道と聞くと、「床の間に花を生ける伝統文化」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
美榮さんの場合は、そこからさらに一歩広げ、
華道×建築
華道×広告
華道×地域
華道×映像
華道×ブランド
という形で活動しています。
たしかに、これなら「華道家」という肩書だけでは説明しきれないのも納得できます。
WASEIYU by BIEIとは
美榮さんの活動がさらに広がった例として、2026年6月24日に発売されたWASEIYU by BIEIがあります。
これは、美榮さんが監修する天然精油フレグランスブランドです。
華道で培ってきた「空間を整える」という考え方を、花ではなく香りで表現しています。
ラインナップは3種類です。
| 商品 | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|
| 霞熹 KASEKI | ハーブや柑橘を感じる軽やかな香り | 5,000円 |
| 緑氣 RYOKUKI | 木々や森林を思わせる香り | 5,000円 |
| 夢幻 MUGEN | 柑橘や花を感じる穏やかな香り | 5,000円 |
いずれも5mlで、香りを垂らして楽しむオリジナルの香り木札が付属します。
面白いのは、単純に「華道家が香水を作った」という発想ではないところです。
美榮さんは、華道を花を飾る行為ではなく、空間に調和を作る文化として捉えています。
そこで、目に見える花の代わりに、目に見えない香りによって空間を整えるという考え方がブランドにつながっています。
個人的には、この商品を見ると美榮さんの活動方針がかなりわかりやすいと感じます。
花そのものを売るのではなく、華道から得た考え方を別の形に変えて日常生活へ持ち込んでいるからです。
美榮の華道レッスンと予約方法
作品を見るだけでなく、「実際に美榮さんから生け花を習えるのか」が気になる人もいるでしょう。
公式サイトには生け花体験・稽古の案内があります。
2026年8月13日時点で検索情報から確認できる料金は、
- 体験レッスン:10,000円(税込)
- 基本レッスン:1単位7,000円(税込)
となっています。
ただし、現在レッスン詳細ページ自体はパスワード保護された状態になっています。
そのため、開催場所、花材費、所要時間、キャンセル条件、最新料金などについては、申し込む前に必ず最新情報を確認したほうが安心です。
申し込みについては、公式サイトの問い合わせフォームに**「レッスン申込み」**という選択項目が用意されています。
実際に申し込むなら、
- 希望日
- 経験の有無
- 初回体験か継続稽古か
- 開催場所
- 花材費が料金に含まれるか
- 持ち物
- キャンセル規定
あたりは事前に確認しておきたいところです。
特に料金だけを見て予約を決めるのではなく、「どこで受けられるのか」「何が含まれているのか」まで確認することが大切です。
美榮の経歴を知ると作品の見え方が変わる
美榮さんの歩みを時系列で見ると、
長崎で祖母から日本文化を学ぶ
↓
父の建設会社で空間づくりを経験
↓
花による空間装飾に興味を持つ
↓
フラワー会社で修業
↓
池坊から草月流へ
↓
2021年に独立
↓
2023年に株式会社美榮を設立
↓
華道・建築・広告・地域・香りへ活動を拡大
という流れになります。
一見すると、建設会社と華道家はかなり離れた仕事に見えます。
しかし、美榮さんの場合は**「空間をどう作るか」**という一本の線でつながっています。
家具や壁紙で空間を作っていた経験が花へ変わり、花の表現が広告や建築、地域文化、さらには香りへ広がっていった。
個人的には、ここが美榮さんを単なる「若手華道家」として見るだけではもったいない部分だと思います。
作品を見たときには、花材の美しさだけでなく、
なぜこの場所にこの花なのか
何を表現しようとしているのか
空間全体で何を感じてほしいのか
まで意識してみると、より作品を理解しやすくなるでしょう。
また、レッスンや作品依頼を考えている人は、最新の開催条件や料金を公式窓口で確認してから申し込むのがおすすめです。


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