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君ノ高校を作った人は誰?米司隆明が廃校を外国人向け学校体験にした理由【気づきの扉で紹介】

経営者・事業家

廃校を「1日だけの高校」に変えた米司隆明

制服に着替え、ホームルームを受け、給食を食べ、運動会をして卒業する――そんな日本の学校生活を丸ごと体験できるのが、千葉県君津市の「君ノ高校」です。この仕掛けを手がけているのが、株式会社運動会屋代表の米司隆明さん。『気づきの扉(訪日外国人のために、廃校となった校舎を利用してリアルな学校生活を体験!)(2026年8月14日)』でも、その取り組みが紹介されます。なぜ運動会を仕事にし、さらに廃校を外国人向けの「高校」へ変えたのでしょうか。人物の歩みから料金・場所まで詳しく見ていきます。

この記事でわかること

  • 米司隆明さんと運動会屋の歩み
  • 「君ノ高校」が誕生した背景
  • 体験できる学校生活と現在の料金
  • CAMPiece君津の場所と予約前の確認点

米司隆明は君ノ高校を仕掛けた運動会屋代表

廃校を利活用した日本の学校体験「君ノ高校」米司隆明さん | バトンタッチ SDGsはじめてます | BS朝日

(出典:廃校を利活用した日本の学校体験「君ノ高校」米司隆明さん | バトンタッチ SDGsはじめてます | BS朝日) 

「君ノ高校」を運営している株式会社運動会屋の代表取締役が、米司隆明(よねじ・たかあき)さんです。

米司さんは1980年、山口県岩国市生まれ。大学卒業後に金融会社の営業職、ITベンチャーを経験し、2007年に運動会屋の前身となるNPO法人を立ち上げました。その後2010年に株式会社運動会屋を設立しています。

会社名の通り、仕事の中心にあるのは「運動会」です。

学校行事として誰もが知っている運動会を、企業のコミュニケーションやチームづくりに活用し、企画・会場づくり・競技運営・備品などをまとめて支援しています。

さらに活動は日本国内だけにとどまらず、海外でも日本式の運動会を展開してきました。過去には年間200件を超える運動会を手掛けていたとされ、米司さん自身も「CUO(Chief UNDOKAI Officer)」という肩書を使っています。

「運動会を仕事にする会社」と聞くと、初めて知る人は少し驚くかもしれません。

ただ、米司さんが目を向けているのは競技そのものより、人と人との関係をどう作るかという部分です。

この考え方を知ると、後に「君ノ高校」へつながっていく流れも見えやすくなります。

米司隆明が運動会を仕事にしたきっかけ

米司さんが運動会の会社を作った背景には、会社員時代の経験がありました。

金融会社やITベンチャーで働く中で、厳しいノルマや職場の人間関係などに悩んだ経験があったとされています。

公式の企業理念では、会社員として働いていた当時に感じた社会や職場のあり方への違和感に加え、子どもの引きこもりや自殺のニュースにも心を痛めたことが紹介されています。そこで思い出したのが、学生時代に打ち込んだ野球部での仲間とのつながりでした。

「スポーツを通じて、人と社会とのつながりを取り戻せないか」。

その考えから2007年にNPO法人を設立しました。

最初から「運動会専門会社を作ろう」と考えていたわけではありません。

当初はフットサルなどスポーツを使った交流にも取り組み、その中で試行錯誤した結果、参加する人の年齢や運動能力、役職などを越えて一緒に参加しやすい運動会へたどり着いています。

ここは個人的にもかなり面白い部分です。

「運動会が好きだから運動会屋を始めた」という単純な話ではなく、会社員として感じた人間関係の問題を解決する手段を探していった結果、昔からある運動会を再発見したわけです。

つまり米司さんにとって運動会は、単なるイベントではなく、人をつなげる仕組みなのだと考えると理解しやすくなります。

君ノ高校を始めた理由

その運動会屋が次に目を向けたもののひとつが、廃校でした。

現在「君ノ高校」が行われているのは、千葉県君津市にある旧亀山中学校です。

ここには運動会屋が展開する廃校キャンプ場CAMPiece君津があり、学校として使われなくなった校舎や校庭に新しい役割を持たせています。

「君ノ高校」は、その校舎を舞台に、参加者が1日だけ日本の高校生になる体験プログラムです。

海外には日本のアニメや漫画を通じて、

「日本の制服を着てみたい」

「学校の教室に座ってみたい」

「給食を食べてみたい」

「運動会をやってみたい」

と日本の学校生活そのものに興味を持つ人がいます。

そこで、実際の廃校を利用して、日本の学校生活を体験できるようにしたのが大きな特徴です。

個人的には、「学校」という日本人にとって当たり前の場所そのものが観光体験になる、という発想が興味深いところです。

神社や城を見る観光とは違い、自分自身が制服を着て生徒役になるため、見る観光から参加する観光へ変わっているのです。

廃校を外国人向け学校体験に変えた背景

君ノ高校には、もう1つ大きなテーマがあります。

それが廃校活用です。

公式サイトでは、人口減少や地方の過疎化によって学校が閉校していく現状にも触れ、使われなくなった校舎から新しい価値を生み出し、地域経済の活性化につなげることを目指していると説明しています。

廃校は校舎だけでなく、

  • 教室
  • 体育館
  • 校庭
  • 廊下
  • 黒板
  • 放送設備

など、「学校らしさ」を構成するものが残っています。

普通の観光施設で一から学校を再現しようとすれば、大掛かりな設備が必要です。

しかし本物の学校跡地なら、その空間自体が体験コンテンツになります。

さらにCAMPieceでは、学校跡地や地域の遊休施設を使ったキャンプ場も展開しています。

廃校というと「使われなくなった建物」という暗い印象を持ちやすいですが、キャンプ、企業研修、観光、学校体験へ用途を変えることで、人が再び集まる場所になります。

個人的には、君ノ高校で一番興味深いのはこの部分です。

外国人観光客向けの面白い体験であると同時に、地方に残された学校をどう生かすかという地域課題への答えの1つにもなっています。

君ノ高校で体験できる日本の学校生活

君ノ高校では、単に制服を着て写真を撮るだけではありません。

1日の流れそのものが、学校生活のように組まれています。

現在公開されている基本スケジュールでは、

時間 体験内容
10:30ごろ 受付・制服へ着替え
11:00ごろ 登校・ホームルーム
11:30ごろ 国語・書道
12:00ごろ 給食・昼休み
13:00ごろ 社会・歴史
13:45ごろ 体育・運動会
14:20ごろ 掃除
14:30ごろ 卒業式
15:00ごろ 放課後・お祭り
15:45ごろ 下校

となっています。

制服も学ランやセーラー服だけではなく、体操着やジャージ、給食時の割烹着などが用意されています。

運動会では、玉入れ、綱引き、相撲など、日本ではなじみのある競技も体験できます。

そして意外に重要なのが掃除です。

日本では児童・生徒自身が学校を掃除する文化がありますが、国によっては学校清掃を専門スタッフが行うため、生徒が教室を掃除すること自体が珍しい場合があります。

給食の配膳や掃除まで含めていることで、「日本っぽい写真撮影」だけではなく、日本の学校文化そのものを体験できる構成になっています。

一番盛り上がるのは運動会

君ノ高校の中でも中心的な体験になっているのが、やはり運動会です。

これは運動会屋が長年手掛けてきた分野そのものです。

過去の紹介では、海外では個人競技を中心にしたスポーツイベントも多く、日本のようにチームで協力して玉入れや綱引きなどを行う運動会を新鮮に感じる参加者もいるとされています。

さらに興味深いのは、いきなり運動会だけをするのではないところです。

ホームルーム
↓
授業
↓
給食
↓
運動会
↓
掃除
↓
卒業式

と1日を一緒に過ごします。

そのため、参加者同士に少しずつ「クラスメート」のような感覚が生まれる仕掛けになっています。

米司さんが長年取り組んできた人と人をつなぐ運動会という考え方が、そのまま観光体験へ応用されているように見えます。

君ノ高校があるCAMPiece君津の場所

君ノ高校が行われているのは、旧亀山中学校(CAMPiece君津)です。

所在地は次の通りです。

〒292-0532
千葉県君津市坂畑223-1

車の場合は、館山自動車道の君津ICから約30分。

公共交通機関では、木更津駅からJR久留里線を利用し、上総亀山駅から約1km、徒歩約12分と案内されています。

東京中心部から気軽に電車で数分、という場所ではありません。

その分、山間部に残る実際の学校へ行くという体験そのものも、君ノ高校の世界観の一部になっています。

また現在のプログラムでは、新宿駅と君ノ高校を結ぶ無料送迎オプションも案内されています。

実際に参加するなら、現地集合にするのか、新宿から送迎を利用するのかは事前に確認したいところです。

君ノ高校の料金と予約方法

2026年8月13日時点で公式サイトに掲載されている君ノ高校の料金は、1人38,500円/日です。1日30人限定と案内されています。

料金には、

  • 学校コンテンツの体験
  • 給食
  • 貸衣装

が含まれています。

また、新宿駅と君ノ高校間のワゴン車による送迎サービスは無料オプションとして掲載されています。

料金だけを見ると、一般的な学校見学と比較して高く感じるかもしれません。

ただし、これは校舎に入るだけではなく、制服、授業、給食、運動会、卒業式などを含む1日型の体験プログラムです。

何が料金に含まれるのかまで比較したほうがわかりやすいでしょう。

予約は公式サイトから行うことができ、WhatsAppでの問い合わせにも対応しています。

また、平日の開催については4人以上の申し込みがあれば開催可能と案内されています。

実際に申し込む場合は、

  • 開催日
  • 最少催行人数
  • 送迎の利用
  • 使用言語
  • 食事
  • アレルギー対応
  • 宿泊の有無

を確認しておくと安心です。

特に食事については、公式FAQでアレルギーやハラル対応は行っていないと案内されています。食事制限がある場合は、ここは申し込み前に必ず確認したいポイントです。

CAMPiece君津ではキャンプ宿泊もできる

君ノ高校の舞台となっている場所は、学校体験だけの施設ではありません。

もともとCAMPiece君津という廃校キャンプ場として活用されています。

学校体験後にキャンプ泊を組み合わせるオプションもあり、現在の公式サイトではサイト料や備品レンタルを含むキャンプ宿泊プランも案内されています。

また、近隣の亀山温泉ホテルへ宿泊するオプションも掲載されています。

そのため、

日本の学校生活
+廃校キャンプ
+房総エリアでの滞在

という形で、1日だけではなく旅行全体の体験へ広げることもできます。

海外旅行者にとっては、東京で有名観光地を回るのとはかなり違う日本体験になるでしょう。

運動会屋が取り組む廃校活用

CAMPieceは君津だけの取り組みではありません。

運動会屋は、学校跡地や地域の遊休施設を利用したキャンプ施設を展開しており、CAMPieceの公式サイトでは「学校跡地やダム跡地など地域の遊休施設を活用したキャンプ場」と説明しています。

ここでも米司さんの活動に共通しているのは、「すでにあるものを別の視点から見直す」という考え方です。

運動会も新しく発明したものではありません。

学校も新しく建てたものではありません。

昔から存在した、

運動会
学校
校庭
教室
地域

を組み合わせ直すことで、新しいサービスを作っています。

初めて知ると、この発想のつながりはなかなか面白いところです。

「古いから不要」と考えるのではなく、「別の使い方なら価値があるかもしれない」と考える。

君ノ高校は、その考え方がわかりやすく形になった事例といえます。

米司隆明と君ノ高校の現在

君ノ高校は現在も公式サイトで予約・問い合わせを受け付けており、日本の学校文化を1日にまとめた体験プログラムとして案内されています。

もともと海外からの訪問者を主な対象として構成され、プログラムは英語対応ですが、日本人も参加可能です。

これは意外に感じる人もいるかもしれません。

日本人にとって学校生活は「昔経験したもの」ですが、卒業して何十年もたってから再び制服や給食、運動会を体験するとなれば、外国人とは別の楽しみ方ができそうです。

また、君ノ高校は「外国人向け体験」というだけでなく、廃校活用と地域活性化を考える実例としても紹介されるようになっています。

米司さんが運動会から始めた「人が集まり、関係を作る場所」という考え方が、学校跡地そのものへ広がった形です。

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