- ジョン・キョンファは40年以上にわたり韓国・朝鮮料理を伝えてきた料理家
- ジョン・キョンファは韓国・朝鮮料理を40年以上伝える料理家
- 料理の原点は「モランボン流宗家」の父と料理上手な祖母・母
- 父から受け継いだのはレシピではなく「食文化を伝える」という役割
- 「韓国料理=辛い料理」だけではないことを伝えてきた
- 「宮廷女官 チャングムの誓い」日本語版の料理監修を担当
- 「チャングムの誓い」をきっかけに宮廷料理も紹介した
- 日本で手に入る食材で作れることを大切にしている
- 料理教室では家庭料理から宮中料理まで扱う
- 次女のコン・チュリョンも料理家として活動
- 著書「オンマの台所」にも家庭料理への考え方が表れている
- キムチを審査するときも「辛さ」だけでは見ていない
- 審査員として見ると料理対決の楽しみ方が変わる
- 関連
ジョン・キョンファは40年以上にわたり韓国・朝鮮料理を伝えてきた料理家
『激突メシあがれ(韓国料理SP)(2026年8月27日)』で審査員を務めるジョン・キョンファさんは、料理家、モランボン流師範、調理師、栄養士として活動する韓国・朝鮮料理の第一人者です。家庭料理から宮中料理まで幅広く伝え、韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」の日本語版料理監修も担当しました。料理の原点となった家族との関係や、長く料理を伝えてきた歩みを見ていきます。
この記事でわかること
- ジョン・キョンファさんが現在どんな活動をしているのか
- 父や祖母、母から受け継いだ料理の原点
- 「チャングムの誓い」で担当した料理監修
- 韓国料理を日本の家庭へ伝えるときに大切にしていること
ジョン・キョンファは韓国・朝鮮料理を40年以上伝える料理家
ジョン・キョンファさんは、KOREAN COOKING キョンファスタジオを主宰する料理家です。
資格・肩書は、
- モランボン流師範
- 調理師
- 栄養士
と、料理を作る技術だけでなく栄養面まで含めた専門性を持っています。
NHKの料理番組をはじめ、テレビ、雑誌、料理講習会などを通じて、40年以上にわたり朝鮮半島の食文化を伝えてきました。
扱うのは焼肉やキムチだけではありません。
宮中料理、郷土料理、家庭料理、チゲ、ナムル、チャプチェ、キムチ、餅菓子など、朝鮮半島に根付く幅広い料理です。
今回のような韓国料理対決で審査を任される背景には、単にレシピを知っているだけではなく、料理が生まれた文化まで含めて見てきた長い経験があります。
料理の原点は「モランボン流宗家」の父と料理上手な祖母・母
ジョン・キョンファさんの料理人生を知るうえで重要なのが家族です。
父は全鎭植さん。
モランボン流宗家であり、焼肉のたれなどで知られるモランボンを育てた人物として紹介されています。
キョンファさんは幼い頃から父を通して朝鮮半島の食文化に触れ、料理上手だった祖母と母から味覚や料理の技術を身につけていきました。
本人も、父から朝鮮半島の食文化の豊かさを学び、祖母と母から料理の腕を鍛えられたと振り返っています。
つまり、料理学校だけで身につけた技術ではありません。
家庭の食卓で食べてきた味そのものが料理家としての土台になっています。
今回、韓国から参戦する挑戦者が「オモニ直伝ポッサム」を作るのと同じように、キョンファさん自身もまた家族から料理を受け継いできた人物なのです。
父から受け継いだのはレシピではなく「食文化を伝える」という役割
キョンファさんにとって父から受け継いだものは、特定の料理の作り方だけではありません。
父は食を通じて朝鮮半島の文化を伝えることに力を注いでいました。
キョンファさんもその思いを受け継ぎ、料理教室では単純に「材料を何g入れる」と教えるだけではなく、料理の背景にある朝鮮半島の文化も伝えることを大切にしています。
これは韓国料理を理解するうえでかなり重要な視点です。
例えば、
ポッサムとキムジャン
ナムルと日常の食卓
サムゲタンと夏の食文化
宮中料理と王朝文化
というように、料理にはそれぞれ生まれた背景があります。
レシピだけをコピーするのではなく、「なぜこの料理を食べるのか」まで知ってほしい。
キョンファさんが40年以上続けてきた仕事の中心には、この考えがあります。
「韓国料理=辛い料理」だけではないことを伝えてきた
韓国料理というと、赤い唐辛子料理を連想する人も多いでしょう。
しかし、キョンファさんが伝えている料理を見ると、それだけではありません。
例えばNHKで紹介してきた料理には、
チャプチェ
ねぎのチヂミ
スンドゥブチゲ
白菜キムチ
鶏と白菜のチゲ
などがあります。NHKのレシピデータには40品以上の料理が掲載されています。
さらに韓国料理には、おかゆ、蒸し料理、ナムル、宮中料理など、辛さを前面に出さない料理も数多くあります。
キョンファさん自身も、かつて韓国料理が「辛いもの」というイメージで見られることが多かったことに触れながら、より幅広い食文化を紹介してきました。
韓国料理を見るときは「辛いかどうか」だけではなく、野菜の使い方、発酵、蒸す・煮る・和えるという調理法にも注目すると、その奥行きが見えてきます。
「宮廷女官 チャングムの誓い」日本語版の料理監修を担当
ジョン・キョンファさんの経歴で特に知られているのが、韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」日本語版の料理監修です。
「チャングムの誓い」は宮廷料理が物語の重要な要素となる作品です。
料理そのものがストーリーの一部になっているため、単に映像に登場する料理名を訳せばよいわけではありません。
宮廷料理の意味や食材、調理技術など、食文化を理解したうえで日本の視聴者へ伝える必要があります。
その料理監修を担当した経験は、キョンファさんが家庭料理だけでなく宮中料理まで幅広く理解している料理家であることを示す仕事の1つです。
「チャングムの誓い」をきっかけに宮廷料理も紹介した
ドラマが日本で人気になった際には、NHKの料理番組でもキョンファさんが朝鮮半島の料理を紹介しています。
そこでは、
クジョルパンなどの伝統的な宮廷料理
ソウルで親しまれる料理
オモニから受け継いだ料理
キムチを使った料理
まで幅広く扱われました。
興味深いのは、宮廷料理だけを特別な存在として紹介していないことです。
王宮で食べられた料理と家庭の食卓の両方を扱うことで、韓国・朝鮮料理を立体的に伝えています。
今回の料理対決でも、高校生のキムチ、時短家庭料理、オモニ直伝料理という異なる背景の料理が並びます。
こうした料理を審査する人物として、キョンファさんの経験がよく合っています。
日本で手に入る食材で作れることを大切にしている
キョンファさんのレシピが長く支持されてきた理由の1つが、日本の家庭でも作りやすいことです。
本格的な料理を紹介しながら、日本で手に入りやすい食材や調味料を使うことにも力を入れてきました。
海外料理で困るのが、
「材料が売っていない」
「専用調味料を買っても使い切れない」
「工程が難しくて2度目を作らない」
という問題です。
そこで本場の料理が持つ重要な部分を残しながら、家庭で繰り返し作れる形にする。
この考え方は、今回登場するJUHOLYの白だしを使ったトマトコッチョリにも通じるものがあります。
家庭料理は1回成功するだけではなく、「また作りたい」と思えることも大切です。
料理教室では家庭料理から宮中料理まで扱う
キョンファさんが主宰するKOREAN COOKING キョンファスタジオでは、家庭料理だけでなく宮中料理や郷土料理など、幅広い朝鮮半島の料理を扱ってきました。
料理教室というと、先生の手元を見ながら1品を完成させる場所をイメージします。
キョンファさんの場合は、料理の文化的背景まで伝えることが大きな特徴です。
例えば同じキムチでも、
なぜ漬けるのか
どんな季節に作るのか
何と一緒に食べるのか
地域や家庭によってどう違うのか
まで知ると、見え方が変わります。
韓国料理を「作り方」からさらに一歩深く知りたい人には、この文化まで含めた伝え方が魅力です。
次女のコン・チュリョンも料理家として活動
料理を受け継ぐ流れは次の世代にも続いています。
次女のコン・チュリョンさんも料理家として活動し、学生時代から母のスタジオで料理教室や撮影、イベントなどに携わってきました。
その後、韓国で宮中料理や餅菓子について学び、モランボン流講師を取得しています。
キョンファさん自身が祖母、母、父から食文化を受け継ぎ、それを次の世代へ伝える。
この流れを見ると、料理家としての活動が単なる職業ではなく、家族の中で何世代にもわたって続く食文化の継承であることが分かります。
著書「オンマの台所」にも家庭料理への考え方が表れている
キョンファさんは数多くの料理本を出版しています。
その中の1冊が、2006年に刊行された『オンマの台所 お母さんのごはんは家族の絆』です。
「オンマ」は母という意味です。
本には、おにぎり、ナムル、ピョンス、チャプチェ、キムチなど家庭の食卓につながる料理が登場します。
豪華な料理だけを追うのではなく、毎日の食卓で家族が食べる料理を大切にしていることがタイトルからも伝わります。
韓国料理対決で「オモニ直伝おうちごはん」を審査する人物として、この経験は見逃せません。
技術だけではなく、家庭で受け継がれてきた味の価値を知る料理家だからです。
キムチを審査するときも「辛さ」だけでは見ていない
今回の料理対決では、高校生がコリアタウンで学んだキムチ料理や、トマトコッチョリなども登場します。
キョンファさん自身も長年、白菜キムチの作り方を伝えてきました。
本格白菜キムチでは、白菜を塩漬けし、ヤンニョムを作り、葉の間へ丁寧に塗り込んで仕上げます。
そのため審査で気になるのは、単純に「辛くておいしい」という評価ではありません。
野菜の食感、塩加減、ヤンニョムとのバランス、素材の生かし方など、キムチ作りを長く伝えてきた料理家ならではの視点があります。
大阪偕星学園高校キムチ部がコリアタウンで学んだ白菜の塩漬けも、まさにその重要な工程です。
審査員として見ると料理対決の楽しみ方が変わる
3人の挑戦者にはそれぞれ違う強みがあります。
時短料理を得意とする人。
キムチを徹底的に研究する高校生。
韓国の家庭から受け継いだ料理を作る挑戦者。
一方、審査するジョン・キョンファさん自身も、家庭料理・伝統料理・宮中料理・キムチという多くの韓国料理を40年以上見続けてきた人物です。
だからこそ、「誰が一番本場らしいか」という見方だけではもったいありません。
伝統を守りながら新しい食材を使った料理。
家庭から受け継いだ昔ながらの料理。
日本の調味料を取り入れて作りやすくした料理。
それぞれの良さをどこで評価するのか。
審査員の背景まで知ってから料理を見ると、コメントの意味までより深く楽しめます。
参考リンク


コメント