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吉川司・佳奈美の経歴と20年勤めた鉄工所を辞めた転機【人生の楽園 復活!城下町の人力車 〜島根・松江市】

人物

吉川司さん夫妻が松江で人力車を復活させるまで

2026年9月5日放送の『人生の楽園 復活!城下町の人力車 〜島根・松江市』に登場するのは、島根県松江市で観光人力車「まつ笑」を営む吉川司さんと妻・佳奈美さんです。

司さんは高校卒業後から約20年間、地元の鉄工所に勤務していました。ところが38歳を迎えたころ、「鉄工所の仕事しか知らないままでいいのか」と自分のこれからを考え始めます。そして家族旅行先の宮島で出会った一台の人力車が、その後の人生を大きく変えることになりました。

この記事でわかること

  • 吉川司さん・佳奈美さん夫妻の経歴
  • 司さんが20年勤めた鉄工所を辞めた理由
  • 宮島での人力車体験が人生を変えた経緯
  • 松江に約10年ぶりの観光人力車を復活させた方法

吉川司さんと佳奈美さんは松江市出身の夫婦

吉川司さんは2026年9月の番組放送時42歳、佳奈美さんは41歳。ともに松江市出身です。

司さんは高校を卒業すると地元の鉄工所に就職。一方、佳奈美さんは短大卒業後に保育士として働きました。共通の友人を通じて知り合い、司さん24歳、佳奈美さん23歳のときに結婚しています。

その後、子どもが生まれると佳奈美さんは保育士を辞めて子育てに専念。司さんは一家を支えながら鉄工所で働き続けました。

司さんは勤続20年目の38歳で人生を考え直した

大きな転機は、司さんが勤続20年目、38歳を迎えたころでした。

高校を卒業して以来、鉄工所ひと筋で働いてきた一方、「鉄工所の仕事しか知らない」ということに漠然とした不安を感じるようになります。

そこで浮かんだのが、これまでとはまったく違う人と直接向き合う接客の仕事でした。司さんは退職する意思を会社に伝え、新しい仕事を模索し始めます。

最初から人力車をやろうと決めて会社を辞めたわけではない点が、吉川さんの転身で興味深いところです。「次は接客をしてみたい」という思いがあり、その後に偶然、人力車と出会いました。

宮島旅行で出会った20歳の女性俥夫が人生を変えた

転職先を探していた時期、吉川家は家族で広島県の宮島へ旅行します。

観光中に子どもたちが疲れ、「あれに乗りたい」と指さしたのが人力車でした。人力車を曳いていたのは若い女性俥夫でした。

テレビ朝日によると、夫妻が仕事の魅力について尋ねたところ、女性は、自分が勉強したり体力をつけたりした努力がお客さんからの「ありがとう」につながる仕事だという趣旨の話をしたそうです。

人と直接接する仕事を探していた司さんにとって、この出会いは強烈でした。

BSS山陰放送が開業直後の2023年に取材した記事でも、夫妻は前年夏の宮島旅行で女性俥夫の姿を見たことをきっかけに、松江で人力車を始めようと決めたと紹介されています。

松江では観光人力車が約10年間途絶えていた

宮島から松江へ帰った夫妻は、自分たちも松江の人力車に乗ってみようと探しました。

しかし当時、松江では観光人力車が営業していませんでした。

テレビ朝日の番組公式ページでは、かつて人力車を運営していた会社は、東日本大震災後の観光客減少などの影響で廃業したと説明されています。BSS山陰放送や山陰中央新報も、2023年の「まつ笑」開業を松江では約10年ぶりの人力車復活として報じています。

「松江にないなら、自分たちでやろう」。

ここから吉川夫妻の挑戦が始まりました。

かつて松江を走っていた人力車を無償で譲り受けた

新しい人力車を購入してスタートしたわけではありません。

夫妻は、かつて松江市内で使われていた人力車を保管している人がいることを知り、直接会いに行きました。

松江観光を盛り上げたいという思いを伝えた結果、持ち主から人力車を無償で譲ってもらえることになったとテレビ朝日は紹介しています。

譲り受けた車体は修理が必要でした。さらに、夫妻は人力車未経験。司さんは体力づくりを始め、夫妻で松江の歴史や観光名所について勉強します。

BSS山陰放送によると準備期間は約7か月。2023年3月26日、ついに「水の都を走る人力車 まつ笑」が営業を開始しました。

開業当初は人力車を置く場所すら決まっていなかった

現在は松江城周辺などを案内する観光人力車として紹介されていますが、開業当初から順風満帆だったわけではありません。

2023年3月の営業開始時点では、松江城周辺に人力車を置く拠点を確保できていませんでした。

営業開始2日後には玉造温泉の日帰り温泉施設が駐車場の一角を提供。そこで初めてのお客さんを乗せることになります。

ゼロから観光事業を始め、営業場所まで自分たちで探していったことが分かります。

「まつ笑」という名前には笑顔への思いが込められている

「まつ笑」は「まつえ」と読みます。

吉川夫妻が大切にしているのは、人力車を移動手段としてだけではなく、人と人が接する観光体験にすることです。

開業直後、司さんはBSS山陰放送の取材で、お客さんに笑顔になってもらい、その笑顔で自分たちも笑顔になるような「笑顔の交換」ができる人力車にしたいという思いを語っています。

現在、松江市観光協会も「全国的にも珍しい夫婦俥夫」として「まつ笑」を観光スポットに掲載しています。

実用情報

吉川夫妻が運営する人力車は「水の都を走る人力車 まつ笑」。

2023年3月に開業し、現在は松江城周辺や玉造温泉などで観光案内を行っています。予約や料金については、次の記事で詳しくまとめています。

夫妻はさらに2023年12月、自宅を改装した**「かふぇ かなちゃん家」**も開業しました。佳奈美さんの料理、自家製パンのフレンチトースト、司さんの手打ちそばなどが提供されています。

まとめ

吉川司さんの人生を変えたのは、特別な資格や長年計画してきた起業計画ではなく、家族旅行先の宮島で偶然出会った人力車でした。

高校卒業後から20年間勤めた鉄工所を38歳で退職し、接客という未知の仕事へ。さらに人力車未経験から約7か月準備を続け、松江に約10年ぶりとなる観光人力車を復活させました。

「松江に人力車がないなら自分たちでやる」という夫妻の行動力こそ、今回の『人生の楽園』で大きく描かれるポイントになりそうです。

参考リンク

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