上野貴史さんが「たまごかけごはん」を日本の食文化として世界へ発信
2026年10月3日放送のNHK総合「所さん!事件ですよ TKGが海外で大人気!? ニッポンの卵が大進化」には、一般社団法人日本たまごかけごはん研究所の代表理事・上野貴史さんが出演します。料理人としてイタリアンやフレンチ、大学の学生食堂などで経験を積み、現在は全国のブランド卵とTKGの魅力を発信している人物です。
上野さんが手がける「幻の卵屋さん」では、北海道から沖縄まで100種類以上のブランド卵を扱い、好きな卵を6個選んで1,000円というユニークな販売を展開。2026年には東京・本駒込に初の直営常設店も誕生しました。
この記事でわかること
- 上野貴史さんの料理人としての経歴
- 日本たまごかけごはん研究所を立ち上げたきっかけ
- 100種類以上を扱う「幻の卵屋さん」が生まれた背景
- 本駒込の直営店の場所・営業時間・卵の価格
上野貴史さんはイタリアン・フレンチを経験した料理人

出典:日本たまごかけごはん研究所公式サイト・上野貴史プロフィール
上野貴史さんは、一般社団法人日本たまごかけごはん研究所の代表理事で、株式会社八紘の代表取締役でもあります。
料理の世界ではイタリアン、フレンチを経験。その後は女子栄養大学の学生食堂で12年間働き、食と栄養に深く関わってきました。
資格も幅広く、
- 調理技能士
- 給食用特殊専門調理師
- 食育指導員
- 食育コンサルタント
- 五ツ星タマリエ
などを持っています。
単に卵を食べ歩く専門家ではなく、料理人として食材を扱ってきた経験と、食育・栄養の知識を持つのが上野さんの特徴です。
大きな転機は「日本の食文化を世界と後世に伝える」という使命
上野さんの経歴で大きな転機になったのが、皇室を迎えるイベントのプロデュースを経験したことでした。
この経験をきっかけに「日本の食文化・歴史を世界と後世に伝える」という方向へ進み、2018年6月に株式会社八紘を設立。料理教室やケータリング、講演、コンサルティングなどへ活動を広げていきます。
そして、その活動の中で重要な存在になったのが、日本人にはあまりにも身近な「たまごかけごはん」でした。
豪華な料理ではなく、卵、ご飯、醤油というシンプルな組み合わせ。しかし上野さんにとってTKGは、卵や米、醤油といった日本の食材をまとめて味わえる食文化でもありました。
農林水産省の特集でも、上野さんはTKGを「ジャパンブランド」として発信する取り組みを紹介されています。
日本たまごかけごはん研究所は「もっとおいしいTKGが食べたい」から始まった
日本たまごかけごはん研究所の出発点は、意外なほどシンプルです。
卵が大好きだった上野さんが、いつものようにたまごかけごはんを食べながら、「十分おいしいけれど、もっとおいしいTKGを作れないか」と考えたことでした。
卵だけでも産地や鶏の種類、飼料によって味は違います。そこへ醤油、米、薬味まで組み合わせれば、TKGの可能性は一気に広がります。
そこで仲間を集め、卵と醤油、米の組み合わせや食べ方、トッピング、ご当地食材を使ったTKGなどを研究する活動へ発展しました。研究所が掲げる柱は「生産者の応援」「地域創生」「日本食文化の普及」の3つです。
農林水産省の特集では、全国に約1,700ものブランド卵があると上野さんが紹介しています。米を多く使った飼料で育てる卵、魚介類を飼料に取り入れた卵、マンゴーを使った卵など、飼料によって個性を生み出すブランド卵もあります。
つまり「高級卵」は単に値段を上げた卵ではなく、生産者が鶏の品種、飼料、飼育方法などを工夫し、それぞれ異なる味や特徴を作り出している世界なのです。
「幻の卵屋さん」はコロナ禍の生産者支援から誕生
現在では全国で知られるようになった「幻の卵屋さん」ですが、始まりは2020年4月でした。
コロナ禍でホテルや旅館が休業し、高級ブランド卵の販売先を失った生産者が苦境に立たされます。
それを受け、日本たまごかけごはん研究所が生産者から卵を買い取り、机を並べて販売。お客さん自身が好きな卵を選んで詰め合わせる方式を始めました。
そこから「幻の卵屋さん」は全国の駅や百貨店などへ広がり、年間約60か所で期間限定販売を行うまでになりました。
そして2026年6月、ついに東京都文京区本駒込に初の直営常設店をオープンしています。
幻の卵屋さんは100種類以上から好きな6個を1000円で選べる
「幻の卵屋さん」の面白さは、普通のスーパーではなかなかできないブランド卵の食べ比べができるところです。
北海道から沖縄まで、研究所が選んだ100種類以上のブランド卵から、その日に入荷した商品が店頭へ並びます。
販売方法は、
- 好きなブランド卵を組み合わせられる
- 6個で1,000円
- 品ぞろえは日替わり
- 産地から直送
- 1個888円クラスの高級卵が並ぶ日もある
という仕組みです。
これまで店頭に並ぶブランドとして「米艶」「はっこう卵」「夢王」「ゆずたま」なども紹介されています。
黄身の色だけでなく、香り、甘み、うまみまで異なるのがブランド卵の面白いところ。農林水産省のTKG特集でも、上野さんは最初に白身、次に黄身を味わうことで、それぞれの違いが分かると説明しています。
日本で生卵を食べられる背景には衛生管理と低温物流がある
TKGを語るうえで欠かせないのが、日本では卵を生で食べる習慣が定着していることです。
農林水産省の特集では、国産卵を生で食べられる背景として、日本の衛生管理技術と物流の冷蔵技術の発達が挙げられています。
卵、ご飯、醤油という非常にシンプルなTKGだからこそ、卵そのものの味の違いが分かりやすい。それが全国各地で個性的なブランド卵が生まれ、TKGの食べ比べという楽しみにつながっています。
上野さんが取り組んでいるのは、一杯のたまごかけごはんをおいしくするだけではありません。
ブランド卵を知ってもらうことで生産者を支え、米や醤油も含めた日本の食文化としてTKGを国内外へ広げていく活動になっています。
幻の卵屋さん本駒込本店の場所・営業時間
2026年6月にオープンした「幻の卵屋さん」初の直営常設店は、JR・東京メトロの駒込駅から徒歩圏内です。
- 店名:幻の卵屋さん
- 住所:東京都文京区本駒込5-72-1 ファインライフ本駒込101-2
- 営業時間:14:00~19:00
- 定休日:月曜日・火曜日
- 月・火が祝日の場合:翌水曜日休み
- JR駒込駅:徒歩5分
- 東京メトロ南北線駒込駅:徒歩4分
- 都営バス「上富士前」:徒歩すぐ
- ブランド卵:100種類以上から日替わりで販売
- 価格:好きな卵6個1,000円
催事を待たなくても、全国各地のブランド卵を選べる拠点ができた形です。
まとめ
上野貴史さんは、イタリアンやフレンチ、女子栄養大学の学生食堂で料理人として経験を積み、そこから日本の食文化を世界と後世へ伝える活動へ進んだ人物です。
「もっとおいしいたまごかけごはんを食べたい」という発想から日本たまごかけごはん研究所を立ち上げ、コロナ禍には苦境に立った鶏卵生産者を支えるため「幻の卵屋さん」を開始。2026年には100種類以上のブランド卵を扱う初の直営常設店まで誕生しました。
卵、ご飯、醤油だけのシンプルなTKGですが、その背景には飼料や飼育方法を工夫する生産者、衛生管理、低温物流、日本各地の米や調味料があります。
「所さん!事件ですよ」で取り上げられるニッポンの卵の進化を知るうえでも、上野さんが進めてきたブランド卵の食べ比べとTKG文化の発信は注目したい取り組みです。
参考リンク
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