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縄文大工・雨宮国広の経歴と丸木舟「ミンナ」日本一周の理由|アナタは知らない…ギョーカイ知名度100%?さん

人物

手漕ぎの丸木舟で日本一周へ、雨宮国広さんの挑戦をたどる

2026年9月6日放送のTBS系『アナタは知らない…ギョーカイ知名度100%?さん』では、瀬戸内海の離島で「自作の手漕ぎ船で日本一周する人物」が紹介されます。番組公式では名前を伏せていますが、「自作の船」「手漕ぎ」「日本一周」「瀬戸内海」という条件は、“縄文大工”として活動する雨宮国広さんと丸木舟「ミンナ」の航海に重なります。雨宮さんがユニークなのは、単に昔ながらの船を作る職人というだけではありません。石斧だけで木を削り、実際に海へ漕ぎ出し、古代の技術を現代の暮らしや環境問題につなげようとしている人物です。

この記事でわかること

  • 雨宮国広さんが「縄文大工」になった経緯
  • 石斧で丸木舟を作る理由と台湾~与那国航海との関係
  • 全国の子どもたちと作った丸木舟「ミンナ」の正体
  • 日本一周航海のルート、目的、参加方法

雨宮国広さんは石斧を使って仕事をする「縄文大工」

石斧で太古の丸木舟と小屋をつくる。「縄文大工」の手仕事に迫る|じんぶん堂

出典:石斧で太古の丸木舟と小屋をつくる。「縄文大工」の手仕事に迫る|じんぶん堂

雨宮国広さんは山梨県を拠点に活動する「縄文大工」です。一般的な大工道具ではなく、自ら作った石斧を使い、丸木舟や小屋などを作っています。

もともとは伝統建築に携わってきた大工で、宮大工の経験も持つ人物です。2009年ごろから石斧を使ったものづくりに本格的に取り組み始めました。雨宮さん自身が「縄文大工」と名乗っているのも、縄文時代の生活を外から研究するだけではなく、当時に近い道具を実際に使いながら技術を確かめていく姿勢からです。

雨宮さんは1969年山梨県生まれ。2020年には、自身の活動をまとめた『ぼくは縄文大工 石斧でつくる丸木舟と小屋』も出版しています。

石斧との出会いから「作って本当に使う」道へ

雨宮さんの活動で面白いのは、完成した縄文風の道具を展示することが目的ではない点です。

木を倒すところから石斧を使い、幹を削って丸木舟を作り、本当に人が乗って海へ出ます。つまり、「縄文時代の人ができたとされること」を現代の道具に頼らず体で確かめているわけです。

石斧は鉄の斧ほど簡単には木を切れません。それでも使い方を覚えると、大木を伐採し、船の形まで削り出せます。この経験を重ねるうちに雨宮さんは、古代人が持っていた知恵や技術を、単なる「原始的な生活」と見るのではなく、現代にも生かせるものとして捉えるようになりました。

台湾から与那国島へ渡った実験航海でも丸木舟を製作

雨宮さんの名前を一躍有名にした活動の一つが、国立科学博物館の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」です。

このプロジェクトでは、旧石器時代の人々がどのように海を渡って日本列島へ到達したのかを、実際の航海によって検証しました。

当時の航海に使われた可能性が高い乗り物として丸木舟が選ばれ、雨宮さんは復元石器を使った丸木舟の製作に参加。2019年には5人が乗った丸木舟が台湾から与那国島への航海に挑み、約45時間をかけて200kmを超える海を渡りました。

GPSやエンジンを使って古代航海を再現したわけではありません。風、波、太陽、星などを手掛かりにしながら人の力で海を進むという、かなり実践的な研究でした。

この経験は、その後の雨宮さんの丸木舟プロジェクトにもつながっていきます。

全国の子どもたちが石斧で削った全長約10mの「ミンナ」

現在、日本一周に挑戦している船が、原始丸木舟「ミンナ」です。

「ミンナ」は雨宮さん一人が作った船ではありません。全国各地で子どもたちなどが石斧を振るい、巨大な一本の木を少しずつ削って完成させた船です。

公式プロジェクトでは、全国の子どもたちが石斧で作った全長約10mの原始丸木舟と紹介されています。2021年から2023年にかけて各地の人たちが製作に関わり、その過程はドキュメンタリー映画『みんなのふね』にもなりました。

船名が「ミンナ」なのも象徴的です。

一人の職人による作品ではなく、大勢の人が少しずつ力を合わせて作った「みんなの船」。完成した後も、各地の人が漕ぎ手として参加しながら旅を続けています。

2025年から始まった日本一周、2026年は四国沿岸へ

「ミンナ」の本格的な航海は2025年にスタートしました。

公式計画では、2025年4月から10月まで約7か月をかけ、山口県側から本州沿岸を進み、約600kmを航海。2026年は兵庫県側から再出発し、淡路島や四国沿岸を通って山口方面へ戻る約600kmの航海が計画されています。

神戸新聞の2026年4月の取材では、日本一周を約7年かけて行う計画として紹介されています。つまり、今回テレビに映る航海は、短期間のイベントではなく何年も続く壮大な旅の途中なのです。

番組予告の「離島で遭遇」「手漕ぎ船で日本一周」という言葉が印象的なのも納得できます。

なぜ丸木舟で日本一周するのか

この旅には、単なる「珍しい船で日本一周」という以上の目的があります。

雨宮さんたちは海岸に立ち寄りながらゴミを拾い、人と出会い、丸木舟に乗る体験や石斧を使ったものづくりを通して、これからの暮らしを考える活動を続けています。

プロジェクトには、非常に長い時間軸で海や地球環境を見ようという考えがあります。

船を速く進めることだけを考えるなら、エンジン付きの船を使えば済みます。しかし雨宮さんが選んだのは、人が木を切り、人が削り、人が漕ぐ丸木舟です。

便利なものを一度取り除いたところから、「人間は本当はどこまでできるのか」「自然とどんな距離で暮らせるのか」を考える。その実験そのものが旅になっています。

番組の「〇〇モンギョーカイ」と雨宮国広さんが重なる理由

『アナタは知らない…ギョーカイ知名度100%?さん』の公式発表では、照英さんが瀬戸内海の離島で「〇〇モンギョーカイ」の有名人に遭遇し、その人物が自作の手漕ぎ船で日本一周していると紹介されています。

放送前の公式情報では実名は出ていません。

ただし、

「自作の丸木舟」
「人力で日本一周中」
「2026年に瀬戸内海・四国周辺を航海」
「縄文文化を軸に活動」

という公開情報が重なるため、雨宮国広さんはこの人物の最有力候補と考えられます。

番組を見て「丸木舟の人は誰?」「縄文の船で旅をしていた人は?」と気になった人にとって、かなり検索したくなる人物です。

航海を見たり「ミンナ」に乗ったりすることもできる

「ミンナ」の旅は、遠くから眺めるだけのプロジェクトではありません。

公式サイトでは航海日程や現在地が公開され、寄港地では丸木舟への乗船体験、石斧体験、語りの場などが設けられることがあります。一定の準備をしたうえで、その日の漕ぎ手として参加する仕組みも案内されています。

ただし丸木舟は完全な人力航海です。天候や波の状況によって予定が変わるため、訪れる場合は公式サイトや公式SNSで直前の現在地を確認するのが確実です。

まとめ

雨宮国広さんは、石斧で丸木舟や建物を作る「縄文大工」です。

伝統建築の世界から石斧によるものづくりへ進み、国立科学博物館の台湾~与那国島航海にも参加。その後、全国の子どもたちと約10mの原始丸木舟「ミンナ」を作り、現在は何年もかけた日本一周航海に挑戦しています。

『アナタは知らない…ギョーカイ知名度100%?さん』で紹介される「手漕ぎ船で日本一周する人物」という予告は、こうした雨宮さんの現在の活動と非常によく一致します。

テレビでは「変わった丸木舟に乗っている人」というところから入っても、その背景をたどると、古代航海の実験、子どもたちとの船作り、海洋ゴミ、未来の暮らしまで一本につながっているところが雨宮さんの面白さです。

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