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柴山広行が14代目丁子屋平吉を襲名!和太鼓奏者から1596年創業の老舗を継いだ転機|プラチナファミリー

人物

『プラチナファミリー』400年以上続く丁子屋を継いだ14代目・柴山広行

2026年9月15日放送のテレビ朝日『プラチナファミリー 3時間SP』では、佐藤浩市さんの父・三國連太郎さんにも縁がある静岡を訪れ、東海道・丸子宿にある「400年以上続く茅葺屋根の名店」でお宝鑑定が行われます。番組表では店主の実名まで出ていませんが、この店は1596年創業の「とろろ汁の丁子屋」で、現在店を率いるのが14代目・柴山広行さんです。

柴山さんの経歴で興味深いのは、最初から家業一筋だったわけではないことです。大学卒業後は大阪でプロの和太鼓奏者として活動。その後、結婚を機に静岡へ戻り、丁子屋へ入りました。そして2020年、創業者の名「丁子屋平吉」を復活させ、自ら14代目として襲名しています。

この記事でわかること

  • 柴山広行さんが14代目・丁子屋平吉を襲名した経緯
  • 和太鼓奏者から1596年創業の家業へ戻った転機
  • 1000万円超の支援を集めた茅葺屋根保存の取り組み
  • 妻や家族と進めている現在の丁子屋と丸子宿の活動

柴山広行が14代目丁子屋平吉を襲名

柴山広行さんは1978年、静岡市生まれ。現在の有限会社丁子屋代表で、14代目「丁子屋平吉」を名乗っています。静岡県公式も、本名を柴山広行さんとし、2006年に丁子屋へ入り、2020年10月に取締役社長へ就任すると同時に14代目を襲名したと紹介しています。

「平吉」は初代が名乗っていた名前です。

柴山さんは2020年の事業承継を前に、単に社長という役職を引き継ぐだけではなく、創業者の名前を復活させることを選びました。

本人は、これまで受け継がれてきた「タスキ」を正式に引き受ける意味で「丁子屋平吉」を襲名すると説明しています。

襲名日は2020年10月12日。

柴山さんはこの日について、丁子屋と深く関係する歌川広重の命日であり、松尾芭蕉の旧暦の命日でもあることを理由として挙げています。広重が描き、芭蕉が詠んだ丸子のとろろ汁。その歴史ごと引き継ぐという意思が、襲名日にまで表れています。

1596年創業の丁子屋を継ぐまで

丁子屋が創業したのは慶長元年・1596年。

江戸幕府が開かれる1603年より7年も前です。初代・平吉がお茶屋として店を開いたことから始まり、その後、丸子宿の名物だったとろろ汁を旅人へ提供する店として知られるようになりました。

丁子屋公式によると、店は創業以来、東海道の丸子の地で400年以上営業を続けています。

松尾芭蕉、十返舎一九、そして歌川広重などにも丸子のとろろ汁が取り上げられました。広重の『東海道五十三次』には、とろろ汁を出す丸子の茶店が描かれています。

そんな家に生まれた柴山さんですが、若いころから当然のように「14代目になる」と決めていたわけではありませんでした。

むしろ一度、家業とはまったく異なる世界へ進んでいます。

和太鼓奏者から家業へ戻った転機

柴山さんは大阪の大学を卒業後、和太鼓チーム「大阪打打打団」へ入団しました。

400年以上続くとろろ汁店の跡取りが、卒業後すぐ飲食業へ入るのではなく、舞台で太鼓を打つ道を選んだことになります。

大きな転機となったのが、後に妻となる知子さんとの出会いでした。

2004年に兵庫県出身の知子さんと出会い、2006年に結婚。同年、27歳で静岡へ戻り丁子屋へ入社します。2013年には3児の父となっています。

つまり柴山さんは、大学卒業後すぐに家業へ入った「生粋の老舗後継者」というより、一度外の世界を経験してから故郷へ戻った人物です。

和太鼓奏者として人前に立った経験、県外で暮らした経験、そして外から丁子屋を見る時間があったことは、その後の店づくりにもつながっています。

入社後には、昔ながらの営業をそのまま守るだけでなく、社内ルールや評価制度の整備、スタッフとの対話、地域との連携など、組織としての丁子屋づくりを進めてきました。

約400年続く店の茅葺屋根を守る取り組み

丁子屋を象徴するのが、街道沿いに建つ茅葺屋根です。

ただし、ここは誤解しやすいところです。

「400年以上続く丁子屋」だからといって、現在の茅葺屋根そのものが1596年から残っているわけではありません。

現在の風景につながる茅葺建物は、柴山さんの祖父にあたる12代目・柴山信夫さんが、歌川広重の『東海道五十三次』に描かれた丸子の風景を取り戻そうと移築したものです。

その屋根が老朽化し、大規模な修復が必要になった2017年、柴山さんはクラウドファンディングに挑戦しました。

目標は1000万円。

結果は目標を上回る1122万7000円が集まり、翌2018年、約40年ぶりとなる茅葺屋根の全面葺き替えが行われました。

柴山さんが残そうとしたのは、自分の家の屋根というだけではありません。

広重が描いた東海道の風景を「みんなの風景」と考え、地域や旅人と一緒に次の時代へ渡そうとした取り組みでした。

2022年には、茅葺の「丁子屋店舗」が国の登録有形文化財となっています。

次の大規模な葺き替えは、2018年の修復時点で約20年後を想定していました。

14代目の役割は、とろろ汁の味だけでなく、この風景を次の世代へ渡すことにもあります。

妻や家族と進めてきた事業承継

柴山さんの事業承継は、本人一人だけで進めてきたものではありません。

妻・柴山知子さんも現場に入り、店の運営や組織づくりに関わってきました。

老舗ならではの昔からの方法が残る一方、時代に合わなくなっていた部分もあり、夫妻はスタッフとのミーティング、業務基準の整理、評価制度などを整備してきました。

柴山さん自身も2023年、父から数年かけて株式を譲り受けながら、現場については「妻と現場のみんなとで二人三脚」でつくってきたと振り返っています。

夫妻は店内だけでなく、地域活動にも取り組んでいます。

子ども食堂の応援やマルシェ、地域の店をつなぐ活動などにも参加。2019年には「丸子活性しよう会」を立ち上げ、丸子地域の事業者と協力した取り組みも進めました。

14代目になることは、先代とまったく同じやり方を続けることではありません。

残すものと変えるものを分けながら、次の世代でも続けられる店へ変えていく。それが柴山さん夫妻の事業承継になっています。

丸子宿と丁子屋の歴史

丁子屋があるのは、旧東海道の丸子宿です。

丸子は江戸・日本橋から数えて東海道五十三次の20番目の宿場。宇津ノ谷峠を越える旅人にとって、とろろ汁は道中の食事として親しまれてきました。9月15日の『プラチナファミリー』でも、「東海道五十三次、江戸から20番目の宿場町・丸子宿」にある400年以上続く名店として紹介されます。

丁子屋は1596年の創業以来、この丸子の地で営業してきました。

現在の建物は一つの時代に造られた建築ではなく、江戸・明治・大正・昭和と、それぞれの時代を経た古民家が組み合わされています。店内には浮世絵や旅道具なども残り、歴史資料館も設けられています。

柴山さんが目指しているのも、「丁子屋だけが残ればいい」という形ではありません。

東海道の宿場同士をつなぎ、丸子という地域そのものを未来へ残すことです。

現在は「丸子活性しよう会」の会長や「NPO歴史の道 東海道宿駅会議」の理事も務め、食だけでなく街道文化の継承にも関わっています。

とろろ汁と現在の店舗運営

そして、どれだけ歴史が長くても丁子屋の中心にあるのは、今もとろろ汁です。

丁子屋では、地元の提携農家と育てた自然薯を使い、鰹節のだしを利かせた味噌汁でのばした丸子宿伝統のとろろ汁を提供しています。

現在の代表的なメニューは次の通りです。

  • 丸子:1870円
    • とろろ汁
    • 麦めし
    • 味噌汁
    • 香物
    • 薬味
  • 本陣:2530円
    • 「丸子」の内容
    • おかべ揚げ
    • 珍味2種
    • 甘味
  • 丁子屋:3960円
    • 小とろろ
    • 麦めし
    • 味噌汁
    • 揚げとろ
    • おかべ揚げ
    • 刺身2種
    • 珍味
    • アイスなど

2026年9月時点の公式案内では、店舗情報は次のようになっています。

  • 店名:とろろ汁の丁子屋
  • 代表:柴山広行
  • 住所:静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10
  • 電話:054-258-1066
  • 定休日:毎週木曜日
  • 毎月末:水曜・木曜連休
  • 平日営業時間:11:00〜14:00
  • 土日祝:11:00〜15:00、16:30〜19:00
  • 駐車場:普通車80台、バス8台

400年以上の歴史を持つ店ですが、柴山さんは通信販売、新商品づくり、体験プログラムなどにも取り組んでいます。

2025年には、スタッフ自身が主役になってとろろ汁を伝える体験企画「とろろ道入門所」も実施しました。歴史を展示して守るだけではなく、現在の仕事として動かし続けている点が14代目らしいところです。

まとめ

『プラチナファミリー』に登場する、静岡・丸子宿の400年以上続く名店「丁子屋」を継いでいるのが、14代目・柴山広行さんです。

柴山さんは1978年静岡市生まれ。大学卒業後は大阪で和太鼓奏者として活動し、知子さんとの結婚を機に2006年、27歳で故郷へ戻って丁子屋へ入りました。

その後、約40年ぶりとなる茅葺屋根の葺き替えでは1000万円を目標にクラウドファンディングを実施し、1122万7000円の支援を集めました。

そして2020年10月、創業者の名前を復活させ、「14代目 丁子屋平吉」を襲名しました。

柴山さんが継いだものは、とろろ汁のレシピや店の名前だけではありません。

茅葺屋根、丸子宿の風景、自然薯を作る農家、働くスタッフ、地域とのつながりまで含めて次へ渡そうとしています。

和太鼓奏者として一度家を離れた青年が戻り、400年以上続く老舗の14代目になる――。9月15日の『プラチナファミリー』では、お宝鑑定とともに、その店を現在までつないできた人たちの歴史にも注目です。

参考リンク

丁子屋公式サイト

静岡県公式「とろろ汁の丁子屋」

テレビ朝日「プラチナファミリー」公式サイト

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